夕陽の決闘・磐音殿危うし!―「陽炎の辻」第8回―

September 22 [Sat], 2007, 2:53


★ラスト・ファイブ・イヤーズの東京グローブ座楽日には、おこんちゃんや奈緒さま、柏原慎之輔君、コバさん、あとDAIさんも観に来られていたそうです。こちらのブログで教えて頂きました。(「ヘドウィグ」で香取君と耕史君のツーショットをレポしてくれた方です)

磐音組が耕史君を中心に今後とも仲良くやっていけそうなのは嬉しいな。

さて、「陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜」 第8回「対決の晩夏」。

笠の顎ひもを結ベストショットを復習させて頂き、磐音殿はいよいよお家騒動のカタをつけに関前入りします。
わずかな旅やつれして少し埃っぽいのも、なかなか良いですね。22日間陸路踏破とは、「燃えよ剣」にいうところの「トシの鬼あし」をふと思い出しました。

私は、江戸か関前かと言えば江戸派、おこんちゃんか奈緒さまかといえばおこんちゃん派(orおきねちゃん派)。
正直言って今一つ乗り切れずに見ていた今回ですが・・・。

ラスト10分で、その前の35分よりはるかに昂揚しました!

【小川直也グッジョブ!!】

今回の殊勲賞は、何と言っても美濃部大堅物(みのべおおけんもつ)by格闘技の星・小川直也!!!

よかったよぉ!!!
ここまで磐音殿を追いつめた迫力の殺陣が見られるとは思わなかった。小川さんのおかげ!

よって、最後の10分の感想から書きます。
宍戸派を追い落とし、お駕籠に父上を乗せての帰り道、当然のように最強の刺客が待ち伏せる。
宍戸秀晃が小者らしくチロチロしてるのもなかなか分をわきまえてよろしい。

いつも月夜の晩が多いのに、今日は西日の赤々と差す晩夏の夕方。
人工的な黄色い光よりも、焦燥感と異常な雰囲気が突出していいですね。

大男の大監物(小川直也)がのそりと磐音の前に立つ。狂相がカッコいい。

高い位置から、剛刀を馬鹿力をこめて振って来る感じが独特の迫力。
器用ではなく、むしろヘボな殺陣なのかとも思わせるが、圧倒的なパワーは、ちょっとした恐怖と興奮を味あわせてくれる。
相手に合わせて自在に変化するはずの磐音の剣も、受けるのが精一杯。ヘタな受けでは包平もろとも真っ二つになりかねないとまで感じさせてくれる。

なんと大監物は磐音殿を肩に担いでぶん回す。ひええーー・・・!
落とすかと思いきや、磐音の右腕を深く押さえ込んで殺し、まるきり体勢を立て直させてくれない。右ひじで磐音様の首をひしゃげんばかりに圧迫する。

力勝負には明らかに不利。門に押さえ込まれ、苦しく悔しげに歯をむき出す必死の磐音様。
わああああ!こんなお顔見られるなんて興奮するよー!

「春風のように、ひなたぼっこの年寄り猫のように」のいつもサワヤカ磐音様の余裕を、ここまで剥ぎ取ってくれた小川、君はえらい!!

なんと大監物は磐音様をつかみあげて地面に叩きつける。大人が子どもをあしらうように。傷ましく放り投げられた磐音様に、ハラハラドッキン。

しかしそこで立ち上がり「変身アクション!」磐音様の瞑想が始まり、スパニッシュなテーマが流れ、精神統一なった磐音様は、もう負けない。

しかし大監物もまだまだ魅せた。磐音に致命傷を負わされた後で刀を手離し、あえて太々とした二本の腕を武器に、刀を持った磐音の胸倉をつかむ最期も圧巻。

ズズン・・・と倒れたあと、磐音様の衿が大きくはだけ(!)、激しい戦いの余韻で肩で息をしている感じも・・・いい。
ピントが合わないほど大きくアップになり、苦い勝利に般若の面のような怒りを露わにしているのも・・・いい。

小川直也さん、耕史君と個人的にずいぶん気が合ったんじゃないかな??いろいろ殺陣師と3人でアイデアを出し合ってあの一連の流れを決めていったんだろうなぁ。
原作でもバカ強い大監物だけど、TV映像でここまで膨らませられるとは思わなかった。

後輩らも助太刀するなど思い及ばず、駕籠かき達が、座り込んで殺陣に見惚れているだけ。

ちょうど「ジャンゴ」にはまって、あの弁慶石橋貴明だけは何とかなんないかなぁ・・・お笑いはいいけど、何とかガタイだけでも一目で弁慶ってわかる人を・・・。安田大サーカスのヒロでも山伏姿で腕組みして立たせておこうかな・・・とか思っていた矢先だったけど、小川直也こそドンピシャふさわしい!
日常的にキレてる与一と違い、凶暴さを義経に押さえつけられて鬱屈し、全身の毛穴から殺意が常に立ち上ってるような弁慶、きっとできるよ(脱線しました)。


基本的に私はどMのはずなんですが、「組!」第3回と第9回のボコられる歳三の姿(すぐピンと来る貴方は私の同類)に激しく心揺さぶられ、2004年、生まれて初めて(大げさかしら?)自分にもS的側面があるのだと気づかされたことでございます。

・・・というわけで、今回はこれまでで一番迫力の殺陣、そしてこれまでは見られなかったここまで追い詰められた磐音様が観られたことで、もう満足です。

ラストシーン、奈緒を探し旅立つ磐音様の、大またで坂を上る苦味走ったお顔も良いですね。

ああ書いた書いた。これで終わり・・・にしたいけど、やはりその前の部分についてもブツブツと。

・・・以下は少々辛口です。

【その前の35分・・・】

第一回からそうでしたが、どうも故郷関前藩の話には乗れないかもしれない・・・・。
元々のお話がご都合主義的だし、武士にしても家族にしても町人にしても、「いい人」ほどキャラクターがなんとなくつまらない。

○磐音パパ平泉さん(いまだに一之瀬工場長だと思う)は、やっぱりちょっとミスキャストじゃないでしょうか?坂崎親子が座敷で向き合うシーンはバカ正直すぎて面白味が足りず、磐音の熱演(目の縁を赤くして涙を溜める)もやや空回り。母も妹も江戸のキャラに比べると今一つ。
・・・文鳥を空に放してやる仕草は良かったです。

○後輩別府伝之丈達もやっぱり冴えないし、磐音殿も先輩として立派過ぎるし・・・。

○和尚さんはニコニコといい人過ぎるし・・・。もちょっとひねれば?

○そこ行くとグレーゾーンのニュアンスを失わない鶴見辰吾の中居半蔵はいいですね。
黄門様の印籠を思わせる藩主の手紙「達」をかざすのは笑えましたが、「下がりおろう!」磐音殿とのナイス連携プレーは間違いなく萌えポイント。

・・・・そう、「悪いヤツほどキャラ立ちが良い」とつくづく思った関前編でした。

●宍戸文六の津嘉山正種さん、いい悪役ですわ。
口元をひん曲げて、巻き舌風に「だまさかざき!」「中居、わしをぐうする気か!」
このカタカナ部に効果的な巻き舌。
「猿ぐつわ縄目にて裁きの床に転がされるか、どっちじゃ!!」と威嚇する宍戸は、しょんぼり下を向いて黙っちゃう磐音パパより、演じてて楽しいだろうなぁ・・・。

●ダメ息子宍戸秀晃もなかなか楽しそうな役だったし。

●商人西国屋の「先生方、やっておくんなはれ!」のなめらかな関西弁の名調子にはちょっとうっとりしましたよ。
彼にしても、宍戸文六の前で真相を話すときには縮こまっちゃって、ああ、今津屋の由蔵さんなら、顔はアザだらけでも人を食った態度は貫くだろうなぁ・・・と思ってしまった。

×××・・・それにしても、(原作にあるとはいえ)一人の町人に拷問まがいのことをして秘密を聞きだそうとする武士たち、という図は見たくないものですな。×××

●今回は、姫村利三郎(囲炉裏端で「おぬしやるなぁ・・」と言ってた人)の狂気をはらんだ殺陣もGOOD。
二本の刀を分解映像に見えるほどぶん回し、自堕落さを漂わす髪や髭や着物の着方が奇妙にはまり、赤い唇が憎々しい(のが良い)。

【奈緒殿・・・】

そして・・・・あまり言いたくないけど、このドラマで一番共感しそこなってしまったのが奈緒殿なんですよ・・・。
今回ますますはっきりしてしまった。

磐音殿に残したあの手紙、あそこまで愛する人の心に負担になるような手紙を、真っ正直に綴ってしまう奈緒殿の感性が、他意はないんでしょうけれど、どうも・・・。

私がひねくれているからですが、私があの行動をとるとしたら、まず「あてつけ」。
兄を殺し、私を離れて遠くへ行ってしまい、人生を暗転させた磐音に、「あんたのせいで私は苦界に身を落としたのよ!」と一番のダメージを与える。
自分がとことん不幸になっていくことで、磐音を苦しめてやる。

ひねくれものの私の感じるリアルなんてそんなものですが・・・・しかし奈緒殿は、悪気もなく全く真っ正直に、同じ苦しみを磐音に与えているから、さらに「はあ・・・・」と溜息が出ます。

頼りの兄を失い、父上の容態が悪いのは気の毒ですが、身売りする前にもう少し別な方法を試してみれば良かったのに・・・。「女がお金を稼ぐとしたら遊女に『身を落とす』しかない」という貧しい発想が、庶民の生活を知らない武家のお嬢様っぽくてツライ。

おこんちゃんやおきねちゃんみたいに、汗をかいてささやかな生活費を得る方法は、田舎だとしても絶対あったはずなんですよ。(女3人で羽を伸ばして料理屋にいったシーンもあったし)。金的銀的でのように客に媚を売ることがあったって、ガテンな仕事で美貌に陰りが出たって、莫大な借金を抱える遊女になるよりいいじゃないですか。自分を救い出そうとして大変な目に会う人々のことを先に想像しなかったんでしょうか。

それを知りつつ、「物語を成立させるために」遊女にしたのだ、というご都合主義が、根本のところでこの手の話に肩入れできない部分なのです。関前藩を離れていると気にならないけれど、

「離れていても、心は一つでございます。(略)御武運をお祈りいたしております」という奈緒の文章に、おこんちゃんが一心に祈る姿の映像を重ねたのはナイス!

自分が毎日元気に暮らしながら磐音殿の無事を祈る・・・というおこんちゃんに健康さを感じました。磐音殿不在は寂しいけれど、故郷での思いを遂げさせてやりたい。恋しくても、自分が負担になりたくない。

>我々は我々の愛するものに対して、自分が幸福であることよりなお以上の善いことを為し得るであろうか(三木清)

だから、おこんちゃんはエライ。奈緒さま・・・キツくてごめんなさい。

【予告でまた瞬殺!】

次週予告で、浪人ポニーテール黒着流しに戻ってるのも、なんか嬉しい。(どっちも好きなので)
「夢まぼろし」と次回のタイトルが出て、雨。
顔を思いきり上に向けて雨粒を浴び、目を閉じる磐音様の最後のショット・・・・きゃーきゃー!

全国的にまたしても理性が吹っ飛んだ方々がたくさんいたことでしょう。

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遅くなりました。かわうそさん、役に立って嬉しいです。
「ホレスタ」観られたんですか(昨夜でしたね?)うらやましいなぁー。副長姿のギャグ使用はあまり多用して欲しくないけれど、自分が見られないのはひたすら悔しい!MusiGスペシャルに続き、何でも自分のところが中心だと思っている首都圏民には「えーーっ!」です。できれば感想教えて下さいね!
「生きていく燃料補給」ですね。磐音の後、眉山の後、何か映画出演か連ドラ情報が欲しいです〜〜!

by きのこ September 29 [Sat], 2007, 10:29

スタパ情報ありがとうございます。
早速お昼に帰って録画予約しました。
もちろん美しい磐音さま、リアルタイムでは無理ですが、翌朝しっかり拝見します。
週末は、こちらでは、だんだら鉢金の山本さん(ホレスタ)も見られますし、生きていく燃料補給ありがとうございます。

by かわうそ September 27 [Thu], 2007, 12:45

愛する磐音様に厳しい思いを抱いてしまうことの辛さはわかります。多分多くの人も部分的には共感してると思います。でも耕史君がクランクアップで「いいドラマになった」というし、とにかく最後まで観ましょうね!そのあとの思いは受け止めますので…!今日帰りが遅いので予約入れたら、今日のスタバは奈緒様!気付いてセーフでした。

by きのこ September 27 [Thu], 2007, 8:47

おはようございます。
どうしてこんなに磐音さまを厳しい目で見てしまうのか考えてみました。
自分の苦しさに耐え切れず、みんな投げ出して、一人江戸へ逃げたことが許せない。
「そなたはこの坂崎家や関前を見捨てたのではなかったのだな…」
父上もチクリ。
山本さんは素敵だし、他の役者さんも達者、丁寧に作られたいいドラマだと思います。
でも、根本のところで相容れないので、ごめんなさい、です。

by かわうそ September 27 [Thu], 2007, 7:30

順序変わりますがこちらから・・・。
昨夜かなり感情的になってコメントを書いてしまいました。用語もちょっと・・・ひどいですね。
まずはごめんなさい。不快に思われた方にもお詫びいたします。

世の中にイマイチなドラマや小説はいくらでもあり、そんなものにいちいち噛み付くほど暇ではない。
けれど、磐音殿はそうあって欲しくない!・・・そんなはずはない!・・・そういう感情がこれほど強いとは、自分でもいささかびっくりしています。

かわうそさんの言葉ももっともだと思います。
>上意うちになった家の娘
をもらってくれる家は武家は難しく、身分の低い商家か、見目のよさを気に入ったスケベ爺の後妻か・・・みたいなイメージでいましたが、それすら難しいのかもしれませんね。

私は、日本文化「村八分」的なものは武家階層にもあって、差別しながらもある形で共同体の一部と認め(火事や葬儀の時は力を貸すなど)、飢え死にせぬようなんとか嫁入り先や奉公先を探してやろうとするように感じていました。「蝉しぐれ」で罪人の子となった文四郎は差別されいじめられるけれど、藩の中で生かされてはいますし。
このあたりの根拠のない、想像だけの意見がまさに「甘い」ですね(赤面)。ご指摘ありがとうございます。

この話は、ファンとしてはどうしても感情が高ぶってしまうけれど、有効なのは文化史的な知識で、それがないので突破口が見出せないような気がします。どなたか参考意見をお持ちでしたら是非よろしくお願いします。

>奈緒さまも、「受け」の人生なのかもしれませんね。

身売りの決断だけは自分でしたものの、あとは「運命に流されるまま・・・」というのが前時代的で悲しい。どうせ絵空事なら、復讐のために髪を切り男の姿になって宍戸派をつけ狙い、遊女屋に幽閉される代わりに自ら心を幽閉して愛を受け入れなくなり、凍りついた奈緒の心を磐音様がほどいていく・・・みたいな方が好きだな。

行事役をすべき立場なのに、どうしても自ら火の手を広げてしまうきのこであります。すみません。

しかしここまでの意見が出てくる「ファンブログ」(?)ってちょっとスゴイかも・・・勇気ある発言群に心から感謝いたします!

by きのこ September 26 [Wed], 2007, 22:15

きのこさん、それは甘いですよ。
上意討ちになった家の娘を、誰が嫁にもらってくれます?
もう、奈緒さまの家は武士のコミュニティーから外れてしまっていますもの。
現に、誰からも援助が受けられず、庄屋さんのお情けであばら家へおいてもらっている状態。
親戚にも縁を切られているでしょう。
実際、磐音さまの父上さえも、救いの手を差し伸べていない。
(表立っては出来ずとも、内緒で援助しようと思えば出来るはず)
だから、そんなに困窮している奈緒さまのことを放っている磐音さまの想像力のなさに、考えの浅さにあきれてしまうわけです。
白反転部分読ませていただいてびっくり。
ご都合主義にも程がありますね。(御伽噺のようですね。「君の名は」みたい)
うちの市のしょぼい図書館には、原作本1巻しかないので、先のことは知りませんでした。
磐音さまも、奈緒さまも、「受け」の人生なのかもしれませんね。
今回の藩のごたごたは、一件落着でしたが、もし、中居さまや伊織さんからの宍戸一派の陰謀の情報が無く、また、宍戸派も上手に立ち回って尻尾を出さずにいれば、磐音さまは何も知らず、貧乏長屋で日銭を稼いでその日暮らしで朽ちていくつもりだったのでしょうか?(辛口)
視聴者である私は、ドラマの全体を見回すことが出来るいわば神の目で見ているわけで、ドラマの中の人たちは、その中で一生懸命に生きているのに、聖人君子でもない私が自分の弱さを棚に上げて、傲慢に批判するのも、どうかとも思いますが、どうしても突っ込みをしてしまうかわうそであります。


by かわうそ September 26 [Wed], 2007, 17:03

キコさん、お元気でしたか?参加してくれて嬉しいです!

>磐音さんの誰にも分け隔ての無い優しさは、かえって周りを辛くするのではないかな。
>優しいけれどひどい、と思いました

そのあたり、実は矛盾してるわけではなくて磐音様なりに一貫してますよね。優しくて強くて美しくて、なのに頼みにならないような、ふっとどこかへ行ってしまいそうな感じ。こういう男に惚れたら不幸の始まり?

奈緒さまに同情すると、磐音様のそういう部分が見えて、ややジレンマに陥ります。嫌いになりたくない・・・でも奈緒殿を思うと、やっぱりヒドイよ・・・。
しかし元々はこの原作が・・・という気持ちも。

実は奈緒殿も磐音殿も、身が染まるのが嫌いで、一つの場所につながれるのが苦手なモラトリアム人間なのかな?と思います。
どんなに窮迫しても武家の娘が遊女になることなど、親も親戚も賛成するはずがない。多分しかるべき嫁入り先を探すと思うのです。この原作は、奈緒をヒロインにしておくために、誰かの物にしないようにするため遊女にしたのでは・・・。以下、ネタバレなので白ペンで反転させます。

遊女と言いながら、少なくとも六巻までの奈緒は全く純潔。あまりの美貌のため次から次へと高い値がつき別の店に転売されていくので、いまだに誰の相手もさせられていない。「苦界に身を落とす」といっても、毎晩何人もの男の相手をさせられ、口やら手やらで性欲処理をさせられ、あげくに病気になって狂い死ぬような女性とは天地の差。掃除炊事のような雑仕事すらせず、きれいな着物を着て扇を開いて不幸を嘆き磐音様を恋しがっているだけなんですよ。(その後大きく変わるかもしれませんが)

小説的に、ずるいなぁ(うまいのかなぁ)と思いました。ヒーローとヒロインは一見ものすごい不幸で、何度もすれ違いを繰り返すのに、二人とも不思議に純潔と純愛を保っている。二人とも切り札の「美貌」と「剣術」という誰にも負けないエースカードを持っていて、それゆえに汚れない。
奈緒殿に・・・というより、原作への辛口意見でした。

by きのこ September 26 [Wed], 2007, 3:45

きのこさん、ごめんね。私も奈緒さんに同情的です。
共感・・というよりただただ可哀相。
かわうそさんが書いていらしたこと、そう思います。
磐音さん、奈緒さんをどうするつもりだったのでしょう。いつかは添い遂げる・・と、待たせているの?
もう祝言をあげることは出来ないと(言葉はきついけれど)捨てて来たの?そのどちらでもない中途半端な状態に見えるのがますます可哀相です。

磐音さんの誰にも分け隔ての無い優しさは、かえって周りを辛くするのではないかな。おこんちゃん切ないですよ。おきねちゃんは、奈緒さんのこと知らなかったと思うのですが、「今度の休みに・・」とやっとの思いで口にしたとき、磐音さんがホントに簡単に
「そうしたいが・・」と言ったでしょう。
優しいけれどひどい、と思いました。
あ、でも、これは若い娘さんの場合で、
長屋のおば様達には分け隔てなく優しい言葉をかけていただきたいです。

by キコ September 23 [Sun], 2007, 22:43

いえいえ、興奮状態を差し引いても、十分説得力のある鋭い、そして大切な意見でした!
「そこは言わない約束」で終わらせたくないですよね。それにしてもずいぶん多くのものを求められているようで、気楽(サラリーマンの妻・実家遠方)な自分が申し訳ないです。「磐音」のエピソードは女々しいものが多いですが、シリーズ化するなら今回の傑作殺陣みたいなスカッとした男っぽい路線に少しシフトするのもいいかな…と思いました。


by きのこ September 23 [Sun], 2007, 14:23

きのこさん、こんにちは。
昨晩は興奮してしまいました。
最近、磐音さまにというより「男」にたいして、腹を立てているような状態で。
女にばっかり求められるもの、多すぎないですか?
「内助の功」「良妻賢母」「貞淑」「滅私奉公」「美しさ(これはなんともし難い)」
そんなん無理やって!!
ちょっと病んでいます。

by かわうそ September 23 [Sun], 2007, 10:56

かわうそさん、こんばんわ。
あ、そうか・・・磐音殿もヒドイですね。
言われて気づく私も相当に迂闊ですが・・・(赤面)。

>ご褒美の切り餅を、品川さんにあげてしまわずに、奈緒さまに送ってやればいいのに。(方法はいくらでもあるはず)
>ここら辺が、ぼんぼんですね。
>奈緒殿の事を想っている、口だけやん、言うてるだけやん、何にもしてへんやん。


厳しいお言葉、ズバズバと心臓部に入ってきました。

おそめちゃんの借金を返したり、品川さん家の貧乏を思って仕事を分けてあげたりしているくせに(やや八方美人)、ちっとも奈緒さんに送ってやろうとか考えてませんね。自分の実家にも送ってない。(そうすれば奈緒殿の窮乏を妹を通じて救えたかも)。

そう思うと、確かに磐音殿を責めたくなることも多いです。恨むことなく愛し続けるとしたら、奈緒殿はやっぱりすごいのかもしれません。
でも、不幸になる道を自ら選ぶことは、どうしても賛成できない。結局周囲の人を不幸にするから。
自分から遊女になりに行くよりは、家屋敷を処分するとか、親戚に頭を下げて金を借りるとか、何か方法があったと思う点は変わらないです。身分の低い金持ちの家に嫁入りする・・・という手段もあったのでは。
もちろん磐音殿以外の男性はイヤでしょうけど、遊女になるという現実を、本当にわかっているのかなあ。病気の父上だって、娘が身を売ったお金で薬を買うくらいなら、首をくくりたくなる事でしょう・・・。

やっぱり、人生一人だけリセットして江戸で新しい生活を始めるなんて甘いかも。その割りに藩関係者にもいい顔してるし。天使の寝顔も無心な食欲も、そういうことを考えるとツライ。
ラストの、磐音殿が坂を上る怒りの表情は、自分に向けたものであって欲しいです。

by きのこ September 23 [Sun], 2007, 0:41

奈緒さまの肩を持つわけではないけれど、磐音さまもヒドイですよ。
隠居寸前の親や、咎人の妹として周りから白い目で見られ、収入は途絶え、父親は病の床の許婚を国許に残したまま出奔、傷心の旅に出てしまう。
録画を一回しか観ていなので、間違っていたら御免なさい。
奈緒さまのまるで泥顔のような、一重の白目の少ない沼のような目で遠くを見つめ、ただただ、磐音さまから想われている事だけが唯一の生きる希望、救いで、慣れぬ畑仕事や内職(日々食べる分ぐらいは細々と耕しているだろうし、お針仕事なんかの内職をしてるはず、ドラマでは洗濯物を干しているだけだったけど)にも耐えられる。
ご褒美の切り餅を、品川さんにあげてしまわずに、奈緒さまに送ってやればいいのに。(方法はいくらでもあるはず)
ここら辺が、ぼんぼんですね。
奈緒殿の事を想っている、口だけやん、言うてるだけやん、何にもしてへんやん。
病気の父親を貧乏を理由に医者に見せずに寝かせておいてもいい。
でも、意地でもこの身を売って治療を受けさせる。
やっぱりあの手紙は恨み節かなあ。

by かわうそ September 22 [Sat], 2007, 23:04

月子さんは奈緒様に優しかったですね・・・。脚本でなんとかリアリティをつけて欲しかったけれど、こうなったからには(?)今のドラマではめったに見られないほどの美しい悲劇のヒロインを演じきって欲しいです。磐音様にあれほど愛されてるんだから、頑張って!
そうそう、スルーしてしまいましたが回想場面の後姿良かったですね!おこんちゃんも寂しげだけど健気に磐音殿の部屋に風を入れたりして、またお艶さんとのやり取りが良かったです。

Akiさん、今回はだいぶはしょってありましたね。大好きな湯布院のロケとかあるのではと期待していたのですが、やっぱり無理。
宍戸さまの悪役ぶりなど、悪役が悪役らしい顔で魅力を発揮しているところは良いですね。磐音パパはいい人だけど・・・せめて丸顔は避けて欲しかった。無理だと思いますが栗塚旭さんとか・・・。
原作に手紙なかったでしたっけ?(このあたりは読んでるのに不覚・・)そういえば、あの扇面の文字は良かったですよね。
来週からは「奈緒をたずねて三千里」。磐音殿の切ない心中を思うと辛いですが、たっぷり魅せてくれることでしょう・・・!

by きのこ September 22 [Sat], 2007, 22:56

津嘉山宍戸は最高でしたね!
正睦さまが個人的にイマイチと思っていただけに、
あの宍戸さまにはこれで失脚せず
もっと登場していて欲しいー!と思ってしまいました(笑)。

私は原作を読了してしまっているため、やはり
中越おこんちゃんに肩入れして見ており
奈緒ちゃんの手紙のことも深く考えていなかったので、
きのこさんの記事がとても新鮮でした。
手紙っていうのがミソですよね。確実に相手に届くものだし。
原作では、磐音くんに伝わるかどうか分からない扇だけが
残されているので、かえって彼女の真摯な心情を吐露していて好きでしたけど。

by Aki_1031 September 22 [Sat], 2007, 20:04

 私は奈緒さま派なのだけど(だって彼女は孤立無援なんですもの)やはりあの盤音に宛てた手紙は・・・ですよね〜
>心はひとつでございます。と書かれた後に
>盤音さまのお幸せを祈っております。と書かれても
まさに「どんだけえ〜」って気が
 私の今回の盤音ベストシーン(笑)はおこんちゃんの回想シーンでの盤音が伏し目がちの笑顔から踵をかえし長屋から関前へと旅立っていく後ろ姿のスローな場面です。組!の壬生心中のときの歳の後姿を重ねてしまいました

by 月子 September 22 [Sat], 2007, 15:00

>“ハッスル”小川氏との殺陣のシーン
やっぱりもう、今回はそこに尽きますよね!ラスト10分ばかり激リピして見てしまいました。

ヒロイン勢についての感想、よくわかります。意見の違いこそ大いに楽しんでいますので、遠慮しないで思ったことを言い合いましょう!きっちり辛口意見を書くのも愛ゆえですよね!
私もおこんちゃんに感情移入はしにくいのです。キラキラ美少女で、後ろ暗いところがなさ過ぎるから・・・。やはりおきねちゃんや、むしろ嫌われ者のお兼さんや復讐のため女を捨ててたおとくさんの方に感情移入しやすい日陰者精神で困ってしまうのですが、最終的に磐音様が誰かと結ばれるのなら、「やはりおこんちゃん、君に任せるよ」と白旗を上げてる次第。
私は自分の最期に磐音殿(できれば山本土方殿)が駆けつけてくれてその腕の中で死ねれば、もうそれ以上は何も望みませぬ。

by きのこ September 22 [Sat], 2007, 11:56

こんにちは。
今週の磐音様ですが、“ハッスル”小川氏との殺陣のシーンでの磐音@耕史氏はセクシーでした〜☆あの表情と言い、萌えました。(笑)その他にも幾つか殺陣のシーンがあって嬉しいな♪

それと私『陽炎の辻〜』のヒロイン勢はちょっと・・・、と思います。自分は奈緒に傾いて欲しかったのに身を立てるためとはいえ遊女なるなんて悲しすぎる!磐音様が好きならとことんついて来て欲しかった。あれは貧弱だなと思いました。

かといって・・・・、申し訳ないけど、おこんさんも感情移入できません。磐音様と奈緒さんは結婚を約束したもの同志、どうにかしてもらいたかったのだが・・・・。

今後、こう言う話題は多分しないだろう。私は磐音様を心から見守っていくしか出来ないのですから。

by ルイス September 22 [Sat], 2007, 6:20
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