2018年連続ドラマmyベストテン

March 12 [Tue], 2019, 13:49
2018年連続ドラマベストテン(byメゾン・ド・キノコ)

もはやこれを自分用に残すためだけにヤプログ!さん(無料プラン)にお世話になっている状態です。
それも、かつては必ず年内にアップしていたのにもう年が明けて3カ月目。

まあいいか……。
一年間に見た結構な量のドラマに関する記憶を、全部忘却という二度と開けない(かもしれない)箱に入れてしまうのももったいない気がするので。
2007年から初めて12回目、です。

昨年(平成30年)のTVドラマは、個人的にはなかなか面白かったと思ってます。
無論つまらないドラマはつまらない(正直民放ゴールデンを中心に)。でもそういうドラマも、苦しい各局がスポンサーの要望に応えてドラマ枠を埋めるために、視聴者に「すみませんがこれで間に合わせてください」的に作られたものがほとんどじゃないかと裏事情が透けて見える気がしたり。

一方、制作側が結集し本気を出して作ると、やはり違いは現れる。
オッと思うほどいいドラマもできる!と頼もしく思えることも多々ありました。

比較的モノ作りの環境に恵まれているところから新しいドラマが生まれやすい。
深夜とか一部NHK。WOWOW、そしてあまりウチでは環境が整ってないけどネットテレビのドラマも気になる……。

前回(2017年)にベストスリー、『火花』(Netflix→NHK)『獄の棘』(wowow)『わにとかげぎす』(TBS深夜)を選んだのもそう言う流れですね。別にマイナーなドラマ等ばかり見てるわけじゃなく、ほとんどのドラマは初回は録画するという公平なドラマファンのつもりなんですが……。
もちろん、「自分にとって面白い」が唯一の尺度なので、ご承知下さい。
(原則的に半分以上の回数を見なかったドラマは内容に関わらず入ってません)。


第10位『MASKMEN』(テレ東)

面白かったですよ!テレ東深夜でしか作れない。
あの斎藤工が、本気でお笑い芸人になろうと挑戦する話。(リアルでもやるつもりだったのかも)。
これがまともに何度も挫折するんですよね。
野性爆弾くっきーの指導を受けて、アイデア出しやダメ出しをかなりやってもらっても、受けないものは受けない。それがリアル。どこまでがリアルなのかはわからないけれど、「作り話感」がこれだけなかったのが凄い。斎藤工の空回りする熱意や焦燥感がビシビシ伝わってくる。
似たような実験ドラマは山田孝之(『赤羽』とか『カンヌ』とか)があったけど、個人的には『MASKMEN』の方がやり切ってると思う(山田孝之より斎藤工の方が捨てきってるように感じるんで)。
マスクやネタなど作り込んであるし、胸に刺さるものもあった。最終回の終わり方も好き。

第9位『黒書院の六兵衛』(WOWOW)

浅田次郎原作の異色の時代劇。
口をきかぬ主人公、的矢六兵衛を吉川晃司が熱演。姿勢美しく座ったまま、わずかな表情の動きだけで演じ続ける。
こんな難しい、ストレスフルな役がかつてあったろうか??
こんな企画、地上波じゃ100%不可能でしょう。
舞台は江戸無血開城を迎える江戸城。座敷に座り込み、少しずつ格式の高い間に移動していく。そこに江戸城検分役の尾張藩士の加倉井(上地雄輔)が、六兵衛排除を命ぜられるが、御所となる江戸城内では一切の力づくは許されない……。
城内の者たちがみな六兵衛の存在に対しいろいろな想像をめぐらせ、幕府側薩長側ともにバタバタするのが面白い。しかしギャグには走らずクスリとさせられるくらいの絶妙な匙加減。特に「うなぎのかば焼き」エピには泣き笑いさせられる。
こんな話を1時間×6回もやって、まったく飽きさせないWOWOW制作陣凄い。
勝海舟も天璋院も徳川慶喜も、西郷隆盛も大村益次郎も登場します。本田左衛門役の山崎銀之丞、福地源一郎役の駒木根隆介、厚化粧した高利貸しの伊武雅刀らも好演。
真面目でストレスに押しつぶされそうな普通の人、上地雄輔の演技良かったなぁ……。六兵衛との心の触れ合いに泣けます。上地君、年明けてもNHKの『盤上のアルファ』で玉木君と組んで力強い演技を見せてくれてた。嬉しいなあ。

第8位『闇の伴走者〜編集長の条件〜』(WOWOW)

漫画雑誌編集者はなぜ死んだのか。
彼の後を継いで編集者となった醍醐(古田新太)と、調査員の松下奈緒のコンビが古い漫画の画稿をもとに事件の謎を追う。
シリーズの2回め。第一シリーズの良さが失われず、より面白くなった。
並みの映画に勝るくらい映像がいいんですよ……。
画面が意識的に暗いの。夜の暗い編集室が横にパンされて、夜の町が窓に映し出されるシーンとか印象的。問題の漫画家の住家での垂直感の強いカメラ使い、画を見るだけでぞくぞくするあの雰囲気。なんだろうなぁ……。古い漫画原稿の、それだけ見ても引き込まれるようなアナログ感。手塚治虫っぽい題字の使用など細かいところに演出の妙があり、飽きない。静かに音もなく消えていく「昭和の匂い」への愛がそこかしこに見える。
編集長になった醍醐が、人気の落ちた連載陣を担当編集者への示唆によって立て直していく過程も見てて嬉しくなる。モノ作りは漫画家だけのものじゃない。担当編集者と編集長あってのチームプレイなんだ。
……そう思うこともすでに懐かしく愛しい。もう紙の漫画雑誌を買って電車で読む光景すらほぼ消えてしまった世界になってるのだから。
原作が長崎尚志。『20世紀少年』を産んだスピリッツの名編集長にして漫画原作もこなす漫画業界のすべてを知る方なので、このドラマのリアリティもむべなるかな。

第7位『限界団地』(フジ)

佐野史郎が連ドラ初主演、「冬彦さんを越えた」と本人が太鼓判を押した作品。
怖くてゲロゲロでそれでいてニヤニヤしちゃうくらい面白い。
古い団地に定年過ぎた寺内さん(佐野史郎)父と孫娘を連れてやって来た。ここは寺内が子供のころ住んでいた愛着のある団地。その日から団地は恐怖に侵食されていく……。
どうして冬彦さんの時みたいにブームにならなかったのかなぁ……。老朽化してほぼ老人ばかりになった団地が舞台というのも、勤労世代の抜けた孫・祖父・曾祖父世代の団地住まい、というのも非常に今日的。「ダンチマン」だの「イチゴ入りアップルパイ」だの「手作りのドアノブカバー」だのいろいろ散りばめてフックはあったんだけどな。
自治会長役で、山崎樹範という面白い役者を初めて見つけた。(前野朋哉と時々ごっちゃになる)
フジ「オトナの土ドラ」枠は時々見逃せない。『結婚相手は抽選で』も完食しました。

第6位『家族の旅路〜家族を殺された男と殺した男〜』(フジ)

東海テレビ制作。
年末堂々の引退を果たしジャニーズ改革に乗り出した(?)ドラマよりドラマな男タッキーの民放連ドラ最終作品(この後NHKとWOWOWは続いたけど)。
話が面白くて、第1回からグイグイ引き込まれた。赤ちゃんの時家族を惨殺され、逆境の中弁護士として成長した男(タッキー)が、事件と自分の出自に向き合っていく話。衝撃の結末まで目が離せない展開。
タッキー主演のドラマでこんなに夢中で見たのは初めて。
2018年の1月期は、ジャニーズ重量級総出演と言われた。松潤『99.9(Seazon2)』、キムタク『BG』、タッキーのこれ、山田涼介『もみ消して冬』、亀梨和也『FINAL CUT』と並んだのも必死な感じだった。

第5位『ヘッドハンター』(テレ東)

4月、月曜夜10時に新設されたテレ東の新ドラマ枠「ドラマBIZ」。
今年の三作は『ヘッドハンター』(江口洋介主演)、『ラストチャンス』(中村トオル主演)、そして『ハラスメントゲーム』(唐沢寿明主演)
どれもいい!経済に強いテレ東ならではの企画。主演陣が個人的にどストライクだなぁ……。
第1作のこれは江口洋介主演のオリジナルドラマ。一話完結で毎回一人のビジネスマンをヘッドハントするのだが、どの回もみごたえあり。
江口洋介ファンには大満足の出来映えでは。ライバルヘッドハンターの小池栄子も良かった。
念のため言っときますが、ビジネスネタにドラマが付属したものではありません。堂々の本格ドラマです!正直今年の池井戸ドラマ『下町ロケット(続編)』よりはるかに面白かった。

第4位『天〜天和通りの快男児〜』(テレ東)

すみません!個人的な趣味で四位に持ってきちゃいました。
これも深夜枠。『カイジ』の福本伸行作品の映像化は珍しくもないけど、同時期の日テレ『ゼロ』よりはるかに「ドラマ」。しびれる面白さだった。
しかしこの面白さの理由が実はいまだ謎。
役者はピタリ。主演の岸谷吾郎は最初老け過ぎじゃないかとも思ったけど、変な髪形も見慣れて適役。赤城しげる(後の「アカギ」。この作品が初登場と言う)役は、老けてかえって色気ダダ漏れの吉田栄作。ちょっとたまらない出来映え。
的場浩司も金髪に染めてヤクザ役を生き生きとこなす。
若い「ひろゆき」役の古川雄輝は、練達の雀士(練達の役者たち)の中で抑えめの演技だがなんだかすごくハマっていた。この子いいわ。阿佐田哲也もので坊や哲やって欲しいわ。
この期(10月期)は、テレ東ドラマビズの『ハラスメントゲーム』(唐沢寿明主演)でも好演。
それにしても、役者を除けば凄まじく低予算ドラマ。だって尺の95%以上雀卓を囲んでいる場面ばっかりなんですよ!ヤクザもたくさん登場するギャンブルものなのに、暴力シーンほとんどなかったし、女……?出てないような。
それなのに!なのにですよ。私の画面注視率は『おっさんずラブ』に次いで高い。(ゴールデン帯のドラマは手作業しながらストーリー聞いてるだけが多い)。もちろん原作自体、麻雀自体、の面白さもあるんだろうけど、ドラマの面白さっていったいなんなんでしょう……?と改めてと考えさせられる一本でした。

第3位『今日から俺は!』(日テレ)

3位は結構悩みましたが、総合的にやっぱりこれかな。
大好きな福田作品ですが、彼の作品にしては珍しいくらい「すべりが少なかった」。福田作品には『銀魂』クラスでもブーイングがつきもの(正直サムイ)の場合が多いんですが、これはなんかみんな温かく受け止めてる感じ。それも、子供や10代と40代、50代に受けて、親子で楽しめるドラマという福田さんの野望にも答えた。1話1話の完成度も高かった。
ギャグはうまいけど主役の器としてはどうなの?健太郎に持っていかれるんじゃないの?と気になっていた賀来賢人、気を吐きました。
凶悪にしてゆるふわの東京不良の中村倫也、大賀と矢本悠馬のコンビ、ラストで卑怯さと酷薄さで存在感を示した磯村勇斗、橋本環奈と清野菜名のダブルヒロイン、みーんな大好き!
『男の勲章』のキャストライブいいよね!

第2位『バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』(テレ東)

またまたテレ東深夜ですが、この作品を堂々入れたいと思います!
バイプレイヤーズの面々は、大杉漣、遠藤憲一、松重豊、田口トモロヲ、光石研。(第一シリ―ズはプラス寺島進さんだった)
『バイプレイヤーズ』の続編ですが、今回の方がが面白かった。このおじさんたち、前作の「シェアハウス」という舞台より、やっぱり無人島の方が似合うから……
特に第1回が神のように面白く、私は家族知人に布教するため計4回見ました。ホントにみごとすぎて第1回で満腹してしまったのが逆に心配……とか思っていたところ、第三話直前に主演大杉漣さんの訃報が届き、泣きながら笑って見続けることを余儀なくされたわけです……。
エンケンさん、松重さん、トモロヲさん、光石さんの悲しみは計り知れない。また半分も撮れていなかった最終回まで漣さん最後の作品を完成にこぎつけたキャスト、スタッフの思いも尊い。改めて漣さんが多くの人に愛されてたこともわかった。
残された私たちは悲しいけれど、個人的には漣さんの最期は羨ましいとも思えました。映画の『教誨師』を遺作として語られるより、『バイプレイヤーズ』がいいよね漣さん。
このドラマ、本当に作り込まれていて、脇役に至るまで完璧なキャスティング。
代役として登場した小日向文世、野間口徹、森下能幸、滝藤賢一、甲本雅裕らの面々、役所広司、岡田将生、吉田羊、でんでん、平泉成、里見浩太朗まで登場する豪華さ。
本田望結主演で、テレ東で朝ドラ『しまっこさん』と作る、と言う企画。
漣さんが居たらもしかしたら実現していたかもしれないです。いや、これからでもしてほしい!ガンバレテレ東!

第1位『おっさんずラブ』(テレ朝)

やっぱり……という感じですが、今年はやっぱりこれです。何回見返したことか。私の想像をはるかに超えるブームが巻き起こりました。
こんなに制作者の愛と手間と野望と結集と創意工夫に溢れたドラマがあったろうか、と思います。
はるたんの田中圭がこれほどの実力を秘めていたとは……あの顔芸の多彩さ(笑顔やびっくり顔のバリエーション、いったいどれだけあるの?)、動きの切れの良さ、共演者とのピタリとはまった演技、文句のつけようがない。
ヒロイン部長役の吉田鋼太郎もあまりにキュートで文句のつけようのないキャスティング。
林遣都は、昨年心からベストワンに推した『火花』の徳永役が一番愛おしいけれど、ハイローの日向役と言い、なんて対極的な役を憑依したように演じられるのか、舌を巻きます。
そして主任の眞島秀和さん……もうもう!
このドラマには二話(けんかはやめて)で心をわしづかみされ、四話(第三の男)で「そこまで行くか?」の境地まで化けた。眞島武川さんはなにしろその道の王道キャラですから。
で、この手の作品は女性キャラが雑になりがちなんですが、ちず(内田理央)も蝶子さん(大塚寧々)も共感度が非常に高かった。
全7回だけの奇跡。と思っていたから、映画化がどんなものになるかちょっと心配。続編もあるんでしたっけ?
けれどこれだけのメンバーが再集結するのだから、楽しみに待ちたいと思います!

1年に見たけっこう膨大なドラマの中から選んだベストテン。
改めて見ると、かなり偏った、変てこなベストテンですよね……
悩みながら自分基準の「好き!」「面白い!」で選びましたので、お許しを……。
テレ朝1本、日テレ1本。テレ東なんと4本、フジ2本、WOWOW2本。
あら、TBSとNHKが入ってない……どっちもいっぱい見てたのになあ。

で、ベストテン外だけど銘打ちながらやはり名前を留めておきたいドラマはまだまだあるんで、以下。
(ここからの順位は参考程度です)


第11位『ハラスメントゲーム』(テレ東)
7位の『ヘッドハンター』と同じく、ご贔屓のテレ東「ドラマBiz」枠です。
かつて左遷の憂き目にあった秋津(唐沢寿明)が本社のコンプライアンス室長に。そこで持ち込まれる様々なハラスメント(パワハラ、セクハラ、モラハラ、カスハラ……)。それらに対し、秋津はむしろ昔のオヤジ風考え方も取り入れて柔軟に、しかし最後はきっぱり対応していく。キリキリさせられる若い二人(広瀬アリス、古川雄輝)も良かった。
食品スーパーチェーン会社が舞台とあって、スーパーでのシーンが楽しかった。観終わった後気持ちがいい。
難を言えば会社トップの人事問題部分には、あまり興味を惹かれなかった。
「今日は被害者、明日は加害者」「あなたはクズ中のクズだ!」など、決め台詞もGOOD。
唐沢君の最高の使い方を心得ていらっしゃる!
……と思ったら、脚本はあの『白い巨塔』の井上由美子さん!

第12位『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(NHK)
スクールロイヤーが主演(神木隆之介)のNHKドラマとのことで、楽しみにしてました。
学校の常識と法的な物差しがこれほど違う!というリアルさがとても楽しい。神木君は、前年の『刑事ゆがみ』以来、演技の幅が広がってヘタレ役がキュートに。
コメディ色も強く見やすいのですが、この枠が30分と短く、全6回で終わったため、今思い返すと印象が薄いのが玉にキズ。『やけ弁2』として復活させて欲しい。
あと、「やけに弁の立つ」と言っても、『リーガルハイ』の堺さんほどには口が回らず、時々流暢というより必死な感じになるところも……そこも可愛いけどね。
堺さんと神木君の弁護士対決、見てみたいなあ。


第13位『パンドラ〜AI戦争〜』(WOWOW)
今年は井上由美子の復活が感じられて嬉しい。『ハラスメントゲーム』『BG』も……と思ったら名作『パンドラ』シリーズも最新作が!
「既に開かれているパンドラの箱」、AIを井上がどう描いて来るのか、興味津々でした。
主演は向井理。AI医療「ミカエル」の開発に掛けてきた研究者肌の男。AIに脅威や反発を感じる現場と、AI医療を推し進めようとするオーナー側とで激しく揺れる。
向井さんのどこか冷たい優等生的な美貌は、高い理想と子供っぽさを持つ若い研究者にピタリ。認知症の母に対する場面も良かった。
AIが起こしたバグは実は……というラストも現段階ではそれしかない、という結末だけど、ベテランにしてまだ50代の井上由美子が今後どう生かしてくるかも楽しみ。
全シリーズの語り部になっているちょっとグレーな記者山本耕史、今回一番よかったのでは?これまでは主役が年上のパターンが多かったけれど、向井君相手だからか複雑な大人の味わいを醸し出します。次は四川省に左遷させられるとか。シリーズ続くね!

第14位『ドルメンX』(日テレ)
深夜枠、わずか四回で終わり、総集編プラス続編が映画になったというドラマです。観た人も少ないかな?
こじんてきに、もうこういうドラマが好物なんで(『ウォーターボーイズ』とか、近年だと『デカダンス』とか)、もうそれだけ。絶対滅びてほしくないジャンル。
宇宙人の子たちが、地球征服するためアイドルを目指して頑張るコメディです。隊長は志尊淳、イチイ浅香航大、ニイ小越勇輝、サイ堀井新太、あと桐山漣(人類)。
芸能事務所社長がチュート徳井さん。似合ってました。
音楽プロデューサーが野性爆弾のくっきーだとか。みんなで踊って歌うシーンが最高!

第15位『獣になれない私たち』(日テレ)
今一番注目の野木亜希子脚本。今年は『アンナチュラル』高評価だけど1話でリタイアしてしまったので……(不覚)。
こちらも面白かった……というかリアルに痛かった。歌を歌いながら飛び降りを考えるガッキーの姿……遠くで働く子供たちが心配になる。獣になれた側(黒木華とか)の方がドラマの主役に向くけれど、世の中はギリギリのラインで獣にならなずに耐えている人々で回っている。(私も今年転職していろんな目に遭いましたので、ホント痛いです)

第16位『女子的生活』(NHK)
LGBTモノの良作。その後の『おっさんずラブ』ブームの凄まじさでいろいろ見劣りはした(真面目にLGBTを考えたためにメンドクサイ領域に入った)が、世間的にも高評価ドラマ。
志尊淳の凄さが際立った。ハイローメンバー、劇団EXILEの町田啓太も今年はあちこちで活躍しました!

第17位『99.9 season2』(TBS)
安定の面白さ。ちゃんとエンタメしてくれる。松潤の代表作としても文句なし。

第18位『相棒(16,17)』
鏑木さん(反町隆史)がどんどん好きになって来る……。
17では青木(浅利陽介)が特命係に配属される……(今は外れたけど居る)。
SEASON16の最終話(超豪華キャスト全員結集)凄かった。
SEASON17の初回(家一軒壊しちゃう)の気合いにやられた。
好調のテレ朝だからできるのかもしれないが、長寿番組にして常に「攻め」の姿勢を示す制作陣に大きな敬意を。

第19位『コンフィデンスマンJP』(フジ)
ダーコ最高。長澤まさみがあれだけ吹っ切れたコメディエンヌになるとは!ボクちゃんの東出君、ようやく何かピッタリ楽しんで演じられる役に巡り合ったような……。小日向リチャードは大人しめでしたが安定。
古沢良太らしい切れのいいおみごとな脚本。特に第9話「スポーツ編」みたいなの大好きです。

第20位『警視庁ゼロ係(第3シーズン)』
見てなかったんですよ。三度目になって初めて見ました。あら、面白い!?!
ユニークなメンバーの刑事モノ、というのはもう飽き飽きして、特にシリアスで重いものは見る気がしない。この作品が目立って良いわけでもないかもしれないけど、胃にもたれず「見よっかな?」と思わせ、実際見て面白いんだからいい。小泉孝太郎君はやはり変人キャラでも応援したくなります。変人役の孝太郎君、応援してます。松下由樹とのコンビも良い。

20位以下
『リーガルV』(テレ朝)
『ドクターX』並みにグワッと行きそうに見えて、評判も視聴率も中くらいなりでしたね。
でも、「一匹狼の女医」が「クズメンバー集めて弁護士事務所を切り回す」というのは全然方向性が違うし、意欲も買う。
面白くない理由は割とはっきりしてて、
○趣味が麻雀→鉄オタになったこと。(鉄オタネタを毎回絡めようとするから話がもたつく)
○事務所メンバーに曲者奴がいない(高橋英樹、林遣都とか良いけど、利敵行為をする内通者とか、腹黒い奴が欲しいところ)
○敵キャラが弱い(岸部一徳、香川照之クラスを入れれば解決)
○クライマックスのスカッとする見せ場がない(脚本次第)
でも、テレ朝のことだもの、このくらいの反省点は全部分析済み。第2シーズンがあれば必ずもっと面白くなって視聴率も伸ばしてくるんじゃないかと思います。

『ポルノグラファー』(フジ)
正統派BLがついに地上波で観られる時代が来ましたか(元はFOD)?
展開の見える気恥ずかしい路線でしたが、キャストの二人が良かった。竹財輝之助さんはまさにBLコミックから抜け出してきたよう。猪塚健太の方は、『今日から俺は!』に出てたので、その時もちょっと見ていて(シソンヌ近づくな的な気分になり)困った。

『崖っぷちホテル!』(日テレ)
かったるいときもあったけど、なんとなく楽しめたホテル再生物語。
戸田恵梨香、中村倫也、鈴木浩介、浜辺美波、川栄、くっきー、渡辺いっけい、この布陣ですからガンちゃんでも安心(失礼)。


ここからは、イマイチ残念感のあるドラマを少し。
『西郷どん』(NHK)
七割は見た。鈴木亮平が頑張っていた。特に晩年の坊主頭になった西郷どん良かった。討幕の時鬼になる西郷どん、誰にでも優しい昔の西郷どん、演技も変化をつけていた。体型の変化に注目できるのもこの人ならでは。
ただ全体には群像劇としての興味が持続しづらく(瑛太の不調もある)、今ひとつの感もぬぐえない。

『BG』(テレ朝)
悪くない。キムタク頑張ってる。キムタクのために現場が一丸となって頑張ってるのが伝わり、それは元SMAP応援団(新地図も中居君も木村君も)の私としては、もちろんうれしい。ガンバレ、気分で見続けた。
でもできれば、99.9みたいにダラ〜っと見たいです。アクションエンタメ……ですよね?
上川隆也が居れば是非続編を見たい。

『anone』(日テレ)
坂元裕二の濃密な人間ドラマ。広瀬すずの危うげな透明感。支えるは田中裕子、阿部サダヲ小林聡美、瑛太。
ニセ札作りで戻れない道をたどっていく登場人物たち。少し思い出しても胸が苦しくなる。まさに坂元裕二本線なのだが、見続けるのはドキドキというより重苦しかった。

『トドメの接吻』(日テレ)
私のだーい好きな若手俳優をこれでもか(×2)と出してものすごく期待してたのに…ガン見してたのに……これだけの条件揃えたんだからちゃんと作れよ!!と言いたい。最終回の着地は矛盾だらけボロボロだったでしょ。
山崎賢人君は好演。この作品で凄く役の幅が広がったと思う。
菅田君、『さよならエレジー』がヒットしてよかったね。一年後『3A』でリベンジもできた!

『あなたには帰る家がある』(TBS)
中谷美紀、玉木宏、木村多江、ユースケ・サンタマリアという演技派を揃えてくだらないものを作ってしまいましたね〜。需要はあるんだろうけど。でも、なんだかんだ言いながら全話見ちゃったので、それは脱帽です。

『モンテ・クリスト伯』(フジ)
二回の監獄シーンは面白かった。ディーンさまが美しく適役なので最後まで見たけど、やはりツッコミどころが多すぎ。シリアス・ギャグはやめてどシリアスにして欲しかった。
ところで、今年新井浩文出演はこの一作ですか?なら被害は最小限。あ、『今日から俺は!』のゲスト出演。それからNHKドラマスペシャル『フェイクニュース』も面白かったのになあ……。
大好きな俳優……というより、彼の出演した作品に大好きなものが多かったので、非常につらい。クズ役ももちろんいいですが、『ド根性ガエル』(2015)のゴリライモ、『フランケンシュタインの恋』(2017)の天草、ああいうのも凄く好きだったので……。

『花のち晴れ』(TBS)
S5の活躍はイマイチだったけれど、ダメダメ神楽木君(平野紫耀)が可愛くて可愛くて、キンプリブレイクに大いに貢献したのでは。
往年の花沢類役で、小栗君がピンクのパーカーで登場した時は騒ぎました。
主題歌が豪華。宇多田ヒカル『初恋』とキンプリ『シンデレラガール』だもの。

『半分、青い』(NHK)
朝からモヤモヤする朝ドラ。ヒロインの行き当たりばったりな性格、自己中心性と志の浅さ、ストーリーの適当さ(に思える)など、ちょっとなぁ……という部分が多い。プロのイラストレーターになって仕事を得てるのに頑張る気のないあたりもなあ。永野芽郁は好きだし、トヨエツの秋風先生が良くて、その部分だけは熱心に見てたんだけど。

『会社は学校じゃねえんだよ』(アベマテレビ)
アベマが気合いを入れて作ったドラマ。三浦翔平、イメージを覆す熱演。
ネタが新鮮だと思って見続けたのだけど、決め台詞「会社は学校じゃねえんだよ」は痛いし、登場人物の浅さが惜しい。

『この世界の片隅に』(TBS)
ちゃんと見ました。良かったです。けど、どうしてもアニメ映画の感動がまだ続いているので後追いしている気分が抜けなかったです。アニメで描かれなかった部分、というのはわかりました。
TBSドラマが今年はじけなかったのには、どうも企画に新鮮味がなく、世の中を後追いしているからでは……。火曜ドラマ(『ぎぼむす』とか『はじこい』とか)は時々面白いけれど。

『dele』(テレ朝)
このドラマの評判は高いし、菅田君が大好きなんだけど、あまり視聴が進まず録画が溜まった……見ると眠くなったのは私の理解度の低さかしら。

『昭和元禄落語心中』(NHK)
原作漫画途中まで既読。落語の話なのに、妙に胸苦しくて陰鬱で、それでも引き込まれるものがありました。
ドラマでも原作のなんとなく暗くてプラトニックBLの香気が濃厚なところはしっかり再現されてました。八雲(岡田将生)と助六(山崎育三郎)。
岡田将生の凄艶な老け具合が話題でしたが、心の中が老境に至っても助六とみよ吉を失った傷つきやすい頃から何も変わらない。近辺に居たら相当鬱陶しい爺さんかもですね。
山崎育三郎と竜星涼の切れのいい落語は楽しかったです。

『大恋愛』(TBS)
ムロツヨシ×認知症で記憶を失っていく戸田恵梨香の、泣ける王道ラブストーリー。
ムロが引っ越しセンターで働いていた前半が好きでしたが、なんで後半簡単にムロを売れっ子小説家にしちゃったのかな? 母親が娘の婚約者と結婚しちゃったり(同クールの黄昏流星群も同じ展開だった)。小池徹平パートが治まり悪かったし。グタグタ感が。

ドラマはオワコンだと言われて久しいですが、最近「リアルで見る」という潮流がジワジワ来てる気がします。Twitterのリアルタイム検索なんかで、瞬時に世間の感想を眺めながら見るとか。副音声で役者さんがしゃべるというのも増えたし。テレビドラマも紅白やサッカー中継みたいに準生放送的楽しさがありますよね。

あ、おしまいにスペシャルドラマで良かったものを……。
『風雲児たち』(NHK)
『黒井戸殺し』(フジ)

三谷幸喜の豪華キャストのSPドラマが二本ありました。スペシャルな楽しさがあって良いです。『風雲児たち』は、『真田丸』俳優そろい踏みでうれしかった!

『フェイクニュース』(NHK)
野木亜希子脚本、北川景子主演。ものすごく面白かった。ネットメディアの闇と戦う、テレビでこういうドラマを作るというのは素晴らしい。録画を消してしまって後悔しきり。

『乱反射』(テレ朝)
メ〜テレ55周年記念だそう。力の入った社会派ドラマ。最初から最後まで引き込まれました。
『Aではない君と』(テレ東)
こちらもテレ東55年企画、社会派ドラマの力作。
佐藤浩市の白熱の演技に泣かされました。

ミステリースペシャル『満願』(NHK)
米沢穂信作品の三本。二話目の『夜警』(安田顕主演)が圧倒的に良かったです。

『悪魔が来りて笛を吹く』(NHK)
『獄門島』の長谷川博己さんがあのチャレンジングで滑舌のいい金田一を再びやってくれるものだと思っていたので、ちょっと残念。
吉岡秀隆さんもアリかと思うんですが、金田一の飄々感が足りず、この病的な内容に引きずられやすい性格に見えて鬱進行気味でした。

今回、アップしようとしてログインの仕方を忘れてしまって焦りました。
もうすぐ平成も終わりですねぇ……
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