伯林と端午:似て非なるふたつの書体(二)

March 05 [Sat], 2016, 9:02
呉竹(ゴシック)体ではどうか。琴欧洲・琴奨菊という佐渡ケ嶽部屋の元大関、現大関にこじつけて、こんどは呉竹(ゴシック)体を比較してみよう。
 まずは『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)所載の「五號ゴチック形文字」。荒削りながら腰高だ。琴欧洲スタイルといえるだろう。「五號アンチック形文字」のほうも同じスタイルだ。
 一方、『瞿秋白文集』(瞿秋白著、北京・人民文学出版社、1953年)の見出しに用いられている呉竹体は琴奨菊スタイルだ。腰を低くしてどっしりとした安定感がある。

●『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)所載の「五號ゴチック形文字」と「五號アンチック形文字」



●『瞿秋白文集』(瞿秋白著、北京・人民文学出版社、1953年)の見出し呉竹(ゴシック)体(抜粋)



そんなことを意識しながら復刻しているのが、琴欧洲スタイルの呉竹(ゴシック)体「美華」と、琴奨菊スタイルの呉竹体「端午」である。

●琴欧洲スタイルの呉竹(ゴシック)体「伯林」



●琴奨菊スタイルの呉竹(ゴシック)体「端午」




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