大阪DTPの勉強会「活字書体よもやまばなし」報告

January 22 [Sun], 2017, 21:23
2017年1月21日、大阪のクリエイティブネットワークセンター大阪メビック扇町で、「今田欣一の書体設計 書物と活字と」という演題でお話ししました。主催は大阪DTPの勉強部屋、共催はクリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町。



タイトルは「今田欣一の書体設計 書物と活字と」としました。2011年が「今田欣一の書体設計 和字と漢字」、2014年が「今田欣一の書体設計 活版・写植・DTP」だったので、それに合わせました。「書物と活字と」というのは、書体にかかわっている人なら誰でも読んだことがあるだろう『書物と活字』(今井直一著、印刷学会出版部、1949年)から。「書物と活字」ではなく「書物と活字と」にしたのは、余韻が感じられるようだなと思ったので。
当日は講演だけでなく、トークセッションあり、展示会(1月18日−21日)ありと盛りだくさんの内容でした。なお講演については、『創業20周年記念 欣喜堂ふたむかし』に収録しますので、ここでは割愛します。


Session2
「活字書体よもやまばなし」

スライドの表紙の模様は、能装束などにもみられる伝統的な「鱗形文様」です。ちなみに、▲が鱗(ウロコ)、3個の▲を組み合わせた紋章が三つ鱗(ミツウロコ)です。



1977年にタイプフェイスデザイナーという地味な仕事に就いて今年(2017年)の4月1日で40周年になります。最近「代表作は何ですか?」と問われることがあって、年代によって違うかなあと思ったりしています。
20代ではディスプレイ書体「ボカッシイ」(1982年、27歳)、30代では横組み用書体「いまりゅう」(1988年、33歳)と縦組み用書体「今宋」(1990年、35歳)で決まり。40代は硬筆書写風本文書体「いぬまる吉備楷書」「きじまる吉備行書」「さるまる吉備隷書」(2001年、46歳)かなあ。「イマリス」は日本タイポグラフィ年鑑1997の入賞作だけど販売されていないし、「ぽっくる」や「はつひやまと」では代表作というのにはちょっと……って感じ。
ということで、20代での代表作(自選)「ボカッシイ」、30代での代表作(自選)「いまりゅう」と「今宋」、40代の代表作(自選)「いぬまる吉備楷書」を中心に、書物の装幀に使用された実例を紹介しながら、書体制作当時の思い出話をしました。







そして50代で制作した4書体(ひとつには絞れません!)も、書物の装幀に使用された実例を紹介しながら、書体制作当時の思い出話をしました。





ついでながら、60代での制作計画を披露してしまいました。
※漢字書体「志安」「陳起」「武英」「方広」のポスター(デザイン:加藤杏子)










健康第一で、書体制作に邁進していければと思っております。
※「おゝはなぶさ美華」「おゝくれたけ伯林」「おゝことのは倫敦」ファミリー構想




大阪DTPの勉強会関係者の皆様、当日参加していただいた70名超の皆様、無事に講演会を終えることができました。楽しい時間を過ごさせていただきました。拙い話を聴いていただき、ありがとうございました。


追記(2017年10月14日)
『タイプフェイスから愛をこめて』目次(案)

[青春朱夏編]


[白秋玄冬編]

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欣喜堂は活字書体設計をおこなっている会社です。日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史にはぐくまれた活字書体の開発をめざしています。
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