ピークの出ないトランスインピーダンスアンプ捕捉 

January 15 [Tue], 2019, 22:54
金田さんの記事中に出てきた
Rf*Cf = Ro*Cc
(MJ2018/12,p94の式)

なんですが、ここら辺の出典はルネサス(旧NEC)のアプリケーションノートのこれかな?この最後のページp18にそのような事が書いてありますが、これ、真っ赤な嘘ですね。

この図のCの両端はバーチャルショートて低周波では0Ω、高周波では前述通りL(インダクタンス)特性を示すので、こんな式にはなりません。

p17の非反転アンプの式はあっています。何故って、マイナス入力端子のバーチャルショート先が入力信号だからです。

この二つは全然違うでしょ。


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トランスインピーダンス・アンプって、そのまま作ると帰還容量Cfと入力にぶら下がる容量Ciとで、先述したように
2次特性(2次バタワースフィルタ特性)
になるんです。

これが、Cfが大きいと1次特性になって、その場合には、1stポール以上のカットオフでも、以下のカットオフでも、ピークが出ません。

2次特性のカットオフ周波数が1stポール以下ではピークが出ない、ですね。

難しいのは、トランスインピーダンスアンプの特性は、電圧ゲインの周波数特性で無く、電流ゲインの周波数特性、だからですね。判りにくいです。
だって式が全然違いますからね。


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LTspice Mac版のXVIIが昨年11月にリリースされ、まだバグがいろいろあるのですが、なんとか使えて、とても良い感じです。

Mac版のきちんとしたシミュレータが無料というのは嬉しい限り。家でいろいろできるわけです。

昨年、LTspiceユーザーの集いに出てきまして、開発者のマイケル・エンゲルハートさんと直接お話し(といっても通訳介して)してきましたが、もともと彼は物理シミュレータをずっとやっていたのですね。それでSpiceをやろうと思ったとき、マーケティングをしたら全然儲かりそうもないので、近所のリニアテクノロジーに売り込んだ、といことからLTspiceが誕生しています。
彼曰く「優れたシミュレータは、皆、それを必要としている会社が作っている。売ろうと思って作ると良い物が出来ない」のだそうです。一理ありますね。

それで、1stポールの高いパワーアンプを作れない物か、そうすれば入力ケーブルの長さが変わっても、帰還抵抗の値を変えても、高域でピークが出ない安定したパワーアンプができるであろう、とシミュレーション中です。1stポール100k越えは案外簡単かも。ただし、オープンループゲインが下がるので帰還量がさがりますね。
まぁ、トランスインピーダンス・アンプはノイズゲインが1、つまり100%帰還が基本(で、安定化のために何倍かノイズゲインを稼ぐべき、と私はこのブログで提唱していますが)なので、さほどオープンループゲインは要らないのかもしれません。





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