関わり方

2019年10月28日(月) 17時00分

子どもとの関わり方についての記事です。
子育てに答えはないけど、基本的な考え方はあると思います。
参考にまで。


子育ては1回。多くても数回。
しかも最初の子の子育てはみんな「しろうと」だ。
だから親は、感情をこらえて、熟慮して最初の子育てに挑むこと。

子どもはどうしてサッカーをするのか、というと、「楽しいから」です。
ところが親は、「もっとこうしたら?」と、自分がやってほしいことを子どもに言ってしまう。
それは、サッカーそのものを楽しんでいる子どもの領域に土足で踏みこみ、楽しみを奪うことになるのです。

試合前に、なんとか子どもに気合を入れてやらなきゃ、とあれこれ言い聞かせるお父さんもいますが、それも逆効果です。
発破はコーチがかけるもの、仲間たちがお互いにかけあうものです。
サッカーに関しては、喝を入れるのは親の仕事ではありません。
親はハラハラドキドキ、祈りながら見ているしかないのです。
子どもは自分で声を出し、その声を聞いて「やる気」を出しているのですから。

親は自分が心配だから子どもにあれこれ言うだけなんです。
親の心配を子どもの頭に乗せて、子どもを試合に送り出してしまう。
それでは子どもは力を発揮できません。
心配を口に出すのは、子どもに心配事の暗示をかけるということなんです。
不吉な予言をしているようなものです。

北京五輪で二冠を達成したとき、競泳の北島康介選手にコーチが競技前にかけた言葉は、「勇気を持って、ゆっくり行け」だったそうです。
緊張している子どもをいかにリラックスさせるかが大事なのです。

親が子どもの「伸びしろ」を越えてはいけない

そう考えると、親の側は常に言いたいことを我慢しなければならないのだから物足りないですよね。
でも、それしかできない。
それに尽きるんじゃないでしょうか。

一番いいサポート方法は、とにかく自分の子どものファンになること。
ファンは、ずかずか出てきて「ああしろ、こうしろ」とは言わないものでしょう? 「素敵!」「がんばって!」と祈るだけです。
それでも伸びなければ才能がないのだから、しょうがないんですよ。

子どもが好きで一生懸命やっているスポーツを、親がずっとつきあうことができたら、それはすごく素敵なことだと思います。
でも、それには相当の忍耐力が必要です。
子どもの役に立ちたいのなら、じっとついていくことです。

親は子どもに伸びしろがあると信じたいものですが、伸びしろとは、子どもの意識の上限までだと思うんです。
それより上に親が先回りしたら、子どもの伸びしろがなくなっちゃう。
伸びしろは、親が引っぱりあげるものではなく、子どもの意識の下から押し上げるものです。

野球のイチロー選手のお父さんは、何も言わずに何度も野球を見に連れて行き、本人が「野球選手になりたい」と言い出すまで、ずっと待っていたそうです。
練習に付きあうときも、イチロー選手の「もっとやりたい」という気持ちを越えないように、ずっと待っていたそうですよ。

つまり、親は子どもの意識よりちょっと低めのところで応援しなければいけないんです。
その忍耐がないのなら、送り迎えだけして、あとはコーチにお任せしたほうがいいでしょう。

もし、子どもに言いすぎてしまい「しまった」と思ったなら、素直に親も子どもに謝ることです。
「ごめん」「これは君が考えることだよね」と伝えれば子どもはちゃんと親を許しますから。
かえって、謝ってくれたお父さんに対して、「ああ、お父さんも僕のことを一生懸命考えてくれてるんだな」と、いい感じになるかもしれません。

子どもによりよい進路を提案したいときには

子どものサッカーを見ていて「この子には才能もあるし、もっといい環境があるんじゃないか」と感じ始めることはありますよね。

しかし、子どもにはその気もないのに、親がいいかげんな情報を吹きこんで子どものリズムを乱してしまうようなことをしてはいけません。
子どもは中途半端な状態で提案されると、混乱するのです。

まずは子どもにあれこれ言う前に、親が時間をかけていろいろな情報を集め、徹底的に調べつくすことです。
また、親が本当に「もっと別なところでやったほうがいい」と思うのなら、一度、チームのコーチに相談することをおすすめします。
勝手に思いこむのでなく、冷静になって考える必要があるからです。

そして、確信を持ったときに初めて、「こういう方向もあるよね」と子どもに提案し、話しあうことです。

また一方で子ども自身が「サッカー選手になる」「日本代表になる」と自信満々に訴える、親としては心配になるような子もいます。
「そんなの無理よ」などと言いがちですが、それもまた、子どもの領域に踏みこむことで、親の心配を頭ごなしに言っているだけです。

本人に才能がなければ、あるときに「僕はプロにはなれない」と自分で気づきます。
自分で判断するときがきますから、今は途方もない夢だと思っても、子どもが自分で気づくまでは受け入れて応援しましょう。

しかし、子どもがいつまでたっても過剰な自信だけで、自分の力に気づかないのなら、それまでの育て方に問題があるかもしれません。
水をこぼしても親がすぐに拭いてくれる。
何も言わなくても欲しいものがさっと出てくる。
そのような育て方をされた子は、万能感ばかりがパンパンに膨れ上がり、すべてが自分の思い通りになると勘違いしているんです。
そういう子どもに対しては、家庭での対応の仕方を考え直さなければいけないでしょう。

サッカーばかり……勉強する気がない子どもをどうする?

本来、勉強の習慣は早いうちにつけておかないと、なかなか難しいのです。
すでに遅いということはないけれど、親が「おまえはサッカーだけやっていればいい」などと言っていた場合は相当難しいでしょうね。
スポーツに集中できる子は、勉強にも集中できるので、本人がうまく意識を切り換えることができればいいのですが。

大切なのは「誰がサッカーをしたいと思っているのか」ということをはっきりさせることです。

子どもがサッカーをしたいのであれば、勉強が第一優先で、きちんと勉強していれば好きなだけサッカーができる、という条件をつける。
サッカーさえやっていればいいのではなくて、サッカーをやるためには、勉強も大切である。
そういうことを、ずっと親は言い続ける必要があります。
子どもが「両方やる。がんばる」と言うのなら、親は一緒にきっちりと計画を立てて、子どもが実行できるように手助けすることが大事です。

人間は飢餓感があるほうが、一生懸命になるんですよ。
「勉強を終えないと、サッカーができない→早く、勉強をやってしまおう」となり、サッカーにもより真剣になれるのです。

私の娘は中学受験をしましたが、その時に「日曜日は勉強してはいけない日」という決まりを作りました。
「日曜に勉強できないから今やらなくちゃ。大変だけど、日曜には遊べるんだから」という気持ちになり、行動が伴いました。結果として、短い時間の中で集中することができたんですね。
誰にでも通用することではないかもしれないけれど、親は子どもの様子をよく見ながら、工夫することが必要だと思います。

生活面での「責任」を教えることが大前提

子どもに対するコーチングで大切なことは、子どもを愛することと、「責任」、つまり、物事の因果関係を教えて子どもの自律心を養うこと、そして、人の役に立つ喜びを教えることです。

イチロー選手にしてもプロゴルファーの石川遼選手にしても、プレーだけが素晴らしく、あとはダメという人ではありません。
彼らは、傲慢じゃないですよね。
彼らのプレーの「やる気」には、世の中の人のためになりたい、みんなを楽しませたい、元気にさせたいという思いが感じられます。
それは生活面できちんとやることをやって、プラス、スポーツがあるということが家庭で徹底されてきていたからだと思うんです。

親にとって一番大事なことは、発破をかけることではなく、日常生活の中できちんとすべきことを教えていくこと。
そして、その上でスポーツの応援をしていくということなのではないかと思います。




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