ライ麦畑でつかまえて(11−3)

November 25 [Fri], 2005, 6:35
 好天の午後、サラとまた野原でトレーニング。バッグから出して少し離れた所に置いたバッグに駆け寄るという訓練中、その距離を開け過ぎて野原に置去りにしたサラが突然フェンスの下の隙間から隣の畑に逃げ込んでしまった。慌ててフェンス越しに畑を探すと、一番手前の大根の葉の陰に隠れている。「サラおいで!」と呼びかけ手招きすると、戻るどころか畑の中を移動し始め、終にその姿が見えなくなった。「これはまずい」と急ぎ自転車で自宅に引返し、例の猫笛セットを取って来る。カチカチとスプーンで皿を叩きながら何度も呼びかけると、やっと大根畑の三列目辺りから顔を出しこちらに向かい歩いて来る。しかし畑の中からは出たもののフェンスの手前で止ってしまい、家だと上下動ですっ飛んで来るカリカリ袋の音にさえ反応しない。しばらくしてまた畑の中に戻りかけたので、仕方なくフェンスを乗越え強制収容に移る。その後はしばし畑の中で鬼ごっこ。大根畑は盛り土で足場が悪く、手を伸ばしつかまえたかと思うとするりとかわされてしまい大苦戦。最後はつかまえたというよりお情けでつかまってくれた感じで、やっと御用。抱き上げるとゴロゴロ喉を鳴らし、畑から野原へ戻る道すがらしっかり私の肩にしがみついていた。 

 (よく考えるとこの訓練はサラにとっては迷惑な話。隠れるところもない真っ平な野原なんて恐いに決まっている。だいいちバッグから出された段階で既にブルブル震えていたじゃないか!大根畑の鬼ごっこでサラは私に教えたんだ、「猫の本能を忘れないで!」って。「ライ麦畑でつかまえて」が、あの日私たちに大切なことを教えたように・・・。) 

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