2009未レビュー映画感想

2009年12月31日(木) 20時22分
いやー、これ書いてるのもちろん年明けてます!
ほんとに09年は公私ともに忙しかったり、サボってたりで
映画観るのがここ数年で一番出来なかった年。
年始恒例ベストを書くにあたり、ちょいちょい調べたら感想
書いてない作品がまだまだありました。
年末の記事として置いておきます!





@「スター・トレック」

Star Treck

実は「LOST」、スカパーのANXで結構はまってシーズン4
からはほぼ放送リアルタイムで観ております。
そのきっかけは実は「クローバーフィールド」が面白かったから。
ジャックとケイトがメインだったのに、いつの間にかソーヤーが
主役になってませんか?
個人的にはジン夫妻のエピソードがなかなかぐっときます。
そんなLOSTシリーズの生みの親、JJエイブラハムズが監督
した事もあり、一味違うスタトレになってました。
今までの映画って全部見てないけどなんとなくマニア向けっぽか
ったし。
これは感想書くの忘れてたなー。JJにはもっと沢山映画撮って
もらいたいです。
昔のスピルバーグ的なエンタメハッタリ屋的な才能もあると思う
この人。

kazuponの感想ー★★★★





A「パイレーツ・ロック」

The Boat That Rocked

これも書きたいネタが沢山ある映画だったけど、時期を逸して
しまいました。
ストーリー的にはどうか?と思う映画だけど、ロック好きは
観てて最後まで楽しい映画。
それにしてもロック的なものってだけで昔はモテモテだったん
ですねぇ。
あの主人公青年(少年?)が船の中でただ楽しんでるだけで、
なーんにもしてないのが気になった。
手伝いくらいしなさい!

kazuponの感想ー★★★1/2






B「パリ・オペラ座のすべて」

La Danse: Le Ballet de L'Opera de Paris

オペラ座バレエ団、一度だけ現地で見たこともあり興味もって
観れました。
ほんとはあのオペラ座の内部がどーなってるのかってのがいろ
いろ出てくるのかと期待してましたが、全編ダンスのリハを延々
と見せていくシンプルな内容で、たまたま同時期にあった
「マイケルジャクソンThis Is It」と趣旨は同じなのに正反対の
性格の作品。
これバレエに興味全くなかったらかなりしんどい作品であると
も思います。
それにしてもこういうのを観てると、バレエって究極の肉体芸術
だと思いますねー。

kazuponの感想ー★★★1/2






C「ハンナ・モンタナコンサート3D」

Hannah Montana/Miley Cyrus:
Best of Both Worlds Concert Tour

いや、ディズニーチャンネルで観れるハンナ・モンタナ
なかなか面白いっすよ。
アイドルなのに普通の中学生→高校生って少女マンガ
的設定ながら、かなり自己中だったりするのがよろしい。
実際の父親ビリー・レイ・サイラスが父親役。
そのコンサートを記録してて、前半はハンナモンタナの
キャラのまんまで、後半はマイリーサイラスとしてライブ
っていうユニークな構成。DVDで観ましたが、演出は
なんと「This Is It」の立役者であるケニー・オルデガ先生。
多分同時期公開のジョナスブラザースの演出もこの人。
来年はハンナ映画公開されるようですが、民放でやったら
人気出るドラマだと思いますけどどうなのかな。

kazuponの感想ー★★★



D「チェ 39歳別れの手紙」

前編観たときはなんかつまんないと思ったんですけど、
このボリビア編を観るとソダーバーグのやりたいことが
なんとなく見えた気がしました。
もうキューバでやれた同じ事がことごとく上手くいかない
んですよね。
あちらでは前後編でちゃんと1本の作品として公開
してたみたいなんで日本でもそうしてほしかった。

kazuponの感想ー★★★1/2



E「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」

評判ほどひどい映画とは思いませんでしたが・・。
兄貴が凶悪になってくるあたりなかなか面白く
観れたクチですが、これアメリカでもワーストに
選んでる人多いですね。
しかしヒューはこれやりたかったのか・・。

kazuponの感想ー★★★



F「オーストラリア」

これもヒュー。
えっこれって今年の映画だったっけ?
っていうくらいまーったく印象に残ってません。
多分同時期のオスカー授賞式の名司会っぷりが素晴らしくて、
その確か3日くらい後に本作のキャンペーンで来日し、
「笑っていいとも」に生で出てるの観てびっくりしましたが、
「これ誰?」ってあの大舞台を知らないお茶の間のオバチャン
が思うんだろなって、ふつーにバラエティにつきあってくれ
てるヒューが素敵でした。

kazuponの感想ー★★★



アバター

2009年12月23日(水) 19時49分


IMAX・3Dの字幕版で鑑賞。
3Dメガネをかけた状態で上映時間3時間弱!
勿論そんな長尺の立体映像体験は始めてだし、
しんどくならないかな?と心配でしたがもぅ面白くて、
そんな事すっ飛んでしまいました。
見せ場見せ場の連続。
ジェームズ・キャメロンが「実写3D」に本気でこだ
わって製作したのがびしばし伝わってきましたよ。
観るなら迷わず3D版をおすすめします!

数日前からあちらの評判がチラホラ聞こえ出してきて、
「スターウォーズ」登場時を彷彿とさせる衝撃!
なんて声もあったりで半信半疑でしたが、まぁそれは
言いすぎとしても映像体験だけでも凄い作品。
クチこみでさらにヒットするだろうなーこれは。

22世紀、元海兵隊のジェイク(サム・ワシントン)は
戦地で足を負傷し、車椅子の日々。
亡くなった双子の兄の代わりに、遥か地球から離れた
「惑星パンドラ」に赴く任務につく。
パンドラは人間に似た「ナヴィ」と呼ばれるヒューマノ
イドが住む、緑を豊富に持つ星。
彼の任務は自分の意識を、ナヴィのDNAを遺伝子操作
によって作り出された肉体「アバター」を操縦して、
彼らのコミュニティに入り、様々な情報を得ること。
ジェイクは日々彼らと過ごし、戦士としての鍛錬を積み
重ねていくことで種族の信頼を得る事に成功する。
だが、このプロジェクトにはナヴィの地にある高価な
鉱石を手に入れるという真の目的があった。

宣伝ではファンタジー要素とラブストーリー部分が
強調されてたりで、いまひとつどんな映画なのか掴みに
くいと思うんですけど、始まってすぐ「エイリアン2」
に出てくるモビールスーツの進化系みたいなのがもさもさ
動いてる場面が出てきておぉ!って思ったりしました。
「タイタニック」以前のキャメロンのフィルモグラフィ
にばしっとハマる感じかも。

「ロード・オブ・ザ・リング」ミーツ「ターミネーター」
というか、実写の近未来SFアクション映画と、
ファンタジー映画の両方の要素を上手ブレンドした感じ
でしょうか。
最大の見せ場はやはりバンシー(巨大な飛行動物で熟練
したナヴィはこれに乗る事が出来る)がらみの飛翔シーン
の数々。
ジェイクが始めて乗りこなすようになるる一連の場面も
最高でしたけど、大量のバンシーの飛行部隊VS戦闘機
のスピーディーな戦いの場面なんて絵的にも観た事ない
ような場面が3Dでぐいぐい迫ってきます。

3DのVFXのモーションキャプチャー・キャラクターは
最近観た「クリスマス・キャロル」とかもそうだったけど、
なんかムリに人間味を出している分どうも気持ち悪くて好
きになれなかったですが、
物語のキモとなるヒロインのネイティリ(ゾーイ・サルヴィナ)
は表情も豊かで素晴らしかったな。彼女はメインキャストで
一人だけ実写パートの無い役ですけど、どの程度実際の
演技や表情がシーンに反映されてるのかなぁと思いました。

ただやはりキャメロン。男気場面はガンガン行きますけど、
ラブシーンは相変わらずなんだかこっぱずかしかったりし
ます。そんな場面より、「エイリアン2」以来のシガニー・
ウィーバーがキャスティングされてたり、ミシェル・ロド
リゲスがクールに活躍するいちばんオイシイ役だったり、
昔っからキャメロンの映画は強い女性が出てきますねー。

基地の人間メインの場面と、ナヴィの場面との印象の
違う二つの要素を絡める感じは「タイタニック」が老女の
回想をもとに、途中で現代の話を聴くシーンがちょいちょい
挿入されてたのに近い。キャメロンって脚本書くときに
そうなっちゃうのかな?
でも今回はそのサジ加減が丁度いいと思えました。
ナヴィのシーンが続き過ぎるとアニメ映画みたいな印象に
なりますしね。

物語は異文化に主人公が放り込まれる「ストレンジャーもの」
でベースのストーリーは、沢山のタイトルが浮かぶよくある
感じですが、侵略する側にいた主人公がされる側に回る設定と
自然破壊への警笛ともとれるベースのストーリーは映画の
娯楽度が劇的に高い分、そこらの反戦やエコキャンペーン
よりも一般の人にそういう事を考えさせる作品にもなって
るような気がしました。

一説によると過去最高に制作費をかけた作品になった
(300億くらい?)だそうなんですが、世界の興行の
様子を見てるとむちゃくちゃヒットしてるようなんで
すんなり回収できたりするんでしょうかねー。
近所のシネコンなんて字幕版と吹替え版の交互
上映なんですけど、3時間もあるからどっちも2回づつ
しか一日に出来ないみたいですもん。

kazuponの感想ー★★★★

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日本公式

http://movies.foxjapan.com/avatar/

Coraline

2009年12月15日(火) 0時35分


「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督の
新作。アメリカでは今年2月の公開で観るの楽しみにしてたん
ですけど、なーんの情報もなく、
こりゃもう公開しないんだなーとDVDを
買ってしまいました。がなんと、
2010年2月に「コララインとボタンの魔女」って
原作タイトルで公開とのこと。なんだー勇み足でした。
でもこれなっかなかの作品。ヘンリー監督による
ストップモーションアニメはどの場面もアート作品を
見ているような斬新な極色彩の美しさ。
ちょっと恐ろしげな描写も多いので子供向け作品
ではないかもですが、「パンズ・ラビリンス」とか好き
な人は気に入るんじゃないでしょうか。

田舎町の古びた一軒家に両親と引っ越してきたコラライン・
ジョーンズ(声ーダコタ・ファニング)。
忙しい両親にうんざり気味の彼女は、自分の部屋の片隅に
小さな扉がある事に気づく。
そこを通り抜けると、目がボタンになったもうひとりの母ともう
ひとりの父が存在し、彼女が理想にしていた家族の日常が
そこには存在していた。
ある日、そのもううひとりの両親は彼女にも目にボタンを縫
い付けるよう迫ってくる。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」はティム・バートン監督作だと
今でも思ってる人がいますが、キャラデザイン以外は実は監督
ヘンリー・セリックの色が濃い作品だと思います。
数年後に監督した「モンキーボーン」は映画会社のトラブルも
あって史上に残る大コケ作となってしまいます。
これなかなか面白いんですけど、日本では陰に隠れて一瞬
公開したのかな?
そんなヘンリー監督が完全復活したと言っていい良作になってて
嬉しい限り。

冒頭のタイトル場面の人形を作る場面(こういうのってバートン作の
冒頭に多いけど)でいっきに不思議な世界へ引き込まれます。
コララインちゃんの割とフツーの顔にブルーヘアー、そして
黄色の服の色彩が映えること。



「ナイトメア」も「モンキーボーン」もそうでしたが、
ヘンリー監督は箱庭の中におもちゃ箱をひっくり返し
たような世界を描くのが得意な監督。
眠ったときだけ常に別世界が登場するとか、
家の向こう側が
パラレル・ワールドになっているってファンタジー
作品は結構あります。
日本でも夜見る日本人形がちょっとコワかったり、
おもちゃ箱の世界が楽しそうでいて、なんだか怖い・・
そんな子供のときに感じる感覚が大人になっても
味わえるような作品。

扉を抜けているもうひとりの両親。
何かと親切にしてくれてママは料理上手で優しい、
でも目がボタンなんすよね。
はっきりいって、両親の目がボタンってだけで
自分なら最初から泣いてしまいますって。



どのシーンも一切手抜きのない作りこまれ方で
ひとつひとつの素材をじっくり観てても飽きないくらい、
画面上にはめまぐるしく情報があるので、
何度観てもたのしめそうな映画。
CGアニメが増えた昨今、ストップモーションアニメの
世界が逆に斬新に見えるもんですねぇ。
本作はこれまでに作られたストップモーションアニメの
中では最長(1時間40分)かつ、初の長編3Dアニメでも
あるそうです。DVDにも例のセロファンメガネついてましたが
コレ観にくいんですよね。勿論2D版も収録されてましたが。
日本公開は3Dもあるのかな?

kazuponの感想ー★★★★

official site

http://www.coraline.com/

カールじいさんの空飛ぶ家

2009年12月07日(月) 3時22分


数か月前にあちらのサイトでふと見つけて
原題「Up」ってタイトルに惹かれてサイト見てみると、
ピクサーの新作ではないですか。
なんだか大量の風船がぼわわーんと家を持ち上げてる。面白そう。
評価もかなり高そうで楽しみにしてました。
と思ったら「カールじいさんの空飛ぶ家」ですよ。
あまりいいタイトルでなくないすか?

ピクサー作品にはあんまり大きなハズレは絶対ないという
安心感があるんですが、今回も良作でした。
監督は「モンスターズ・インク」のピーター・ドクター。
ただ後で書きますけど、今回は珍しくストーリーに
不満点がややあっかも。
宣伝のような泣かせ系の映画ではないですが、
いつまでも夢を持ち続けてる人もそうでない
人も、観るとほっこりする事うけあい。

そうそう、広告等ではほとんど触れられてませんが、
これ「犬好き」にはたまらん映画ですよ。
ドッグムービーの側面もあるのは観るまで
判らんかったよ。
ポスターも上記みたいなのあるんですね。

老人カールは最愛の妻エリーを亡くし、
想い出の詰まった家にひとりぼっち。都市開発の波が押し寄せ、
ついには老人介護施設に入らないといけなくなった日、
カールの家は無数の風船の下に、空へ舞い上がった。
目的地はかつて妻と行く約束をした南米の滝のふもと。
ところが上昇してからポーチにボーイスカウトの少年ラッセル
がいることに気付く。

ピクサー作品って、「トイストーリー2」の途中の
ジェニーのくだりや、「ウォーリー」の冒頭の30分とか、
セリフが無いシーンに名シーンが多い気がしますね。
本作もエリーが亡くなるまでを簡単に紹介する
回想シーンが素晴らしかった。
バックに流れるシンプルなピアノ音楽も最高。
全体を通して今回往年のハリウッド映画のようなシンプル
なスコアが個人的にはツボでした。
音楽は「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」
のブラッド・バード監督の傑作2作を手がけてたマイケル・ジアッキノ。
TVの「LOST」もこの人なんですね。

今回3D版吹き替えで観たんですけど、元は3Dを前提としない
企画だったのかな?さほど3D版のメリットは感じられずでした。

全体的にざっくりしてそうで、実はそれぞれの
ディティールがめちゃくちゃ細かいんです。
時代設定はエンドロールのフォトブックの一枚に
じいさんが「スターウォーズ」の映画館に行ってる写真が
あるから、1977年くらいの設定なんでしょう。
あの冒険家マンツの記録映画を見ている場面とかから
考えると至って納得。

中盤から登場する犬軍団のそれぞれの動きが犬飼ってる
ものからしても驚くべきリアルさで、
特にメインとなるダグのあの愛嬌たっぷりな感じとか
アイソ良すぎてややうっとおしい感じとか、
ウチの犬の片割れに結構似てて笑ってしまった。

ただ、少し残念だったのは、カールとエリーが
子供の頃から冒険を夢見てて、その憧れの対象だった
冒険家が映画の後半において悪役となってしまうこと。
どうもこの一点はどうも自分にはノレない
理由となってしまいました。
冒険は別にある・・っていうのも判るんですけどねー。

また、最初の飛ぶ場面の浮遊感は素晴らしいのに、
そういう場面がやや全体の中では少ないウェイト
だったのもちょっとだけ残念。

あと、(いっぱいあるな・・)
日本語版はお子様のためにもあるのは判るんですけど、
タイトルはまぁ仕方ないにしろ
劇中登場する文字まで日本語にするのは
ちょっと止めてほしいなーと思ってしまうんです。
ディズニーはそのへん徹底してますね。でも
あーこれは外国の映画なんだって認識も子どもには
あっていいような気もするんですけどねー。
いやまさか最近字幕離れ激しい大人のためなのか。

とグダグダ書いてしまいましたが
とはいえ、やはりじっくりと作りこまれた
良作であることは間違いないと思います。

冒頭に老人介護施設に入れられそうになる場面が
あるんですけど、人から見て「終わった」ハズの人生なんて
その人の気持ちの持ちようでいくらでも
続きが作れる・・そんなメッセージもあって
そこはってもいいなぁと思いました。

kazuponの感想ー★★★1/2


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http://adisney.go.com/disneyvideos/animatedfilms/up/

日本公式

http://www.disney.co.jp/movies/carl-gsan/

ヨーロッパ企画「曲がれ!スプーン」 舞台版

2009年12月06日(日) 23時26分


ヨーロッパ企画 第28回公演
「曲がれ!スプーン」
プレビュー公演
栗東芸術文化会館さきら 中ホール


ヨーロッパ企画の舞台の映画化「サマータイムマシン・ブルース」同様、
元々は「冬のユリゲラー」というタイトルで上演されていた
オリジナルの舞台を映画の公開に合わせての凱旋公演。
初日として栗東であったプレビュー公演に行ってきました。

「冬のユリゲラー」は公演過去作のDVDを観たなかでも
1、2を争うくらい面白かった作品で、数日差で同公演を
見る機会を逃していたこともあって、再演は嬉しかったです。

映画にメインで出ている中川、諏訪の二人の他、
半分が客演だった前回の再演版に比べると、
全部のキャストを劇団員が演じている以外は、
いい意味でそんなに内容が変わることの
ない舞台。
話もオチも知ってるハズなの・・いや逆に知ってるからか
やっぱり面白かったですねー。

他のお芝居もほとんどそうですけど、ややオタク気味の
男子がだらだらしゃべってる・・そこに大きな魅力があって、
ほんとに楽しそうに見えます。
改めて見るとやっぱりキーポイントは中川晴樹
演じる透視の筧のツッコミというかボケというか
彼の役が全体の流れをひっぱってる感じでした。
映画もほぼ舞台のまんまで良かったし。

映画だけを先に観た方なら物語の展開の中で、
登場する超能力をアイディアやセリフで
表現しているのはかなり楽しめるはず。
ヨーロッパ企画の中でも初期の舞台だそうですが、
予算かけられないから、
アイディアありきで作られているところが
まずいいんだなって改めて思いました。

とはいえセットとかセリフ、
設定も、もちろんちょこちょこと
変えられていて、映画版との違いを
比べるのも面白いかもしれません。
永野宗典演じる細男役の階段落ちシーンがあったり(大変!)
キャストの中ではいつも地味な役が多い印象の、
角田貴史のマスターもなかなか良かった。
こういう役にはこの人上手くハマりますね。

途中会話の途中でテレポートエスパー役の
本多力がセリフが出なくなってしまい、そこが全体で一番
笑いを取っていたのが可笑しかったです。
ファンが多いからこそ許されるんでしょうけど。

場内は終始笑いが起こってる感じ。
栗東は京都からさほど遠くないとはいえ、
県外ナンバーの車を沢山見かけたから、やっぱり
かなり好きな方が足を運んでる感じでした。
観客は映画版、ひょっとしたら
ほとんどの人が観てるのかも?

毎公演?会場で売られているパンフレット
「ヨロッパ通信」には舞台版キャストと映画版キャスト
それぞれの役毎の対談コーナーがあって、
長澤まさみも登場してるし、
いつもより華やかな感じになってましたね。

今回はかなり沢山の都市を回るツアーのようで、
先に東京からスタートするようです。
映画を観た方もそうでない方にも
オススメの舞台デス。

ヨーロッパ企画 official site


http://www.europe-kikaku.com/

母なる証明

2009年12月02日(水) 23時32分


好き嫌いは置いといて、映画の出来でいうと
今年見た中でも1・2を争うハイクオリティな作品で
なんか圧倒されてしまった。
ポン・ジュノってすごい監督。

韓国の田舎町。
漢方薬店で働く母(キム・ヘジャ)の一人息子トジュン
(ウォン・ビン)は少し頭が弱く、いつも近所のチンピラの
ジンテ(チン・グ)とつるんでいるのが母の悩みの種。
ある日、近所の酒場でジンテにすっぽかされて酔っ払ってしまった
トジュンは、寄った勢いで帰り道に遭遇した少女に声をかける。
翌朝、彼女は死体となって発見され、目撃情報もあることから
トジュンが逮捕される。人を殺すことなんてありえないと信じる
母は、真犯人を自ら探し出そうと動き始める。

まず脚本がめちゃくちゃ面白いです。
プロローグ的にトジュンが車に軽くはねられて
警察に行く一通りのシーンから
「起」となる少女が死んだ日の顛末の断片が見せられる場面、
そこから「承・転・結」に至るまで、
この犯人がいったいだれなのか?
っていうのをものすごく巧みに観客を
ミスリードさせていく上手さ。いやー唸りましたわ。

印象的なファーストシーンとラストシーンも含め、
どの場面もかなり考えて絵作りがなされていて、
絵も物語も緻密に考えられてる。

犯人探しのサスペンスでありながら、
基本すっとぼけたユーモアも微妙に入れ、
捜査オタクのジンテの存在を上手くクッションにして、
前半から後半への真相だと思ってたのがことごとくハズ
されていく面白さ。

伏線の入れ方も絶妙で、
刑務所でケンカする場面なんて、なんでこんな
シーン入れてるの?って思うシーンもちゃんと
入れている深い訳があったり。

中盤、面会に来た母親が事件の事を思い出させ
ようとすると、急に5歳の時に心中させられた
事を思い出すトジュンの顔と母の取り乱しっぷり
の場面も印象的だったなー。

ウォン・ビンってぜんぜん認識なかったけど、
キレイな眼をした知恵遅れの青年って役が
見事はまっててすごく良かったです。
母役のキム・ヘジャは韓国の国民的女優なんだそうですが、
正直、(もちろん役が)かなり苦手な人種で、観てて
いろんな意味できっついんこと。
でも息子を溺愛するあまり狂気すれすれの
ところにいる感じが怖い凄いでした。
あの漢方を「ざくっざくっ」ってヨソ見(!)しながら
切る場面の妙な怖さとか。
息子よりも実はこの母親のほうがぜんぜん
ノーマルじゃないのかもしれないと思えてくるんです。

出てくる刑事たち、考えたらかなりマヌケ。
「グエムル」もそうでしたけど、ジュノ
監督は頼れるのは家族だけ!みたいな
気持ちの強い人なのかもしれないなぁ。
というより警察とかは無力だと思ってる
のかもしれないですね。
観客にもこいつらマトモに捜査できないじゃん。
ってちゃんと思わせるように作られてますし。

あまり多くの韓国映画観てないほうですが、
たまに観るとこういう出来がいいけど精神的にかなり
くる作品が多いような気がしますなぁ。
自分はどっと疲れてしまいましたが、
必見作だと思いますこれは!

kazuponの感想ー★★★★

日本公式

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kazupon
映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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