それでも恋するバルセロナ

2009年07月13日(月) 23時41分


ウディ・アレンの映画はお気に入りの女優+おっこんな俳優使うの?
っていうキャスティングが多いかも。
これは最近のオキニ、スカーレット・ヨハンソン起用3部作の
最後なのだとか。
自由な感じの女友達二人が異国で誘われて・・って導入は
ひとつ前の「タロットカード殺人事件」に近い感じ。
あちらはウディが出てる映画で、本人が出ちゃうと
神経質にべらべらしゃべるあのキャラが全面に絶対出てしまう
ので、同じようなタイプの映画になってしまうのに対して、
出ない作品はなんとなく出来が良く見えるのか
評価も高いのが多い気がする。
でも自分は出てる映画のほうがそれでも好きなんですが
この映画もいつものコメディ要素は
もちろんあるけど、最近の映画にしては多分珍しい
映画のスクリプトでは禁じ手とも思える
「状況をナレーショんでしゃべっちゃう」ってのを
ワザとやってる作品。
そしてバルセロナやオビエドをかなり魅力的に撮ってて
観光VPみたいな印象にわざと作ってるんですね。
それ故、平坦で退屈に見える面もある。
でも、内容は憧れのスペインって実は・・みたいな
結構キツい事を描いているという不思議な魅力の
作品だと思いました。
出番少ないし、飛び道具的な役なんでこれで助演賞?とは思いますが、
ペネロペの存在感は確かにすごい。ハビエルはエロいずるい。
スカちゃんはいつものウディ作品のスカちゃん、実はもう一人の
主演のレベッカ・ホールが一番光る作品になってました。

結婚を間近に控えたヴィッキー(レベッカ・ホール)
アメリカからレポート作成を兼ねてバルセロナへ、友達の
クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)を連れて
やってきた。
現地の滞在先となっている叔母に誘われた
作家の個展で画家のユアン(ハビエル・バルデム)と知り合う。
初対面なのに彼は、三人でオビエドに行き、週末を
エッチありで過ごそうと誘ってきた。
いきなりのナンパな申し出に抵抗するまじめなヴィッキーに
対し、自由な暮らしが理想なクリスティーナはすぐに
食いついてしまう・・。

しかしなんちゅうタイトル。
現題"Vicky Cristina Barcelona " 
「ヴィッキーとクリスティーナのバルセロナ」
って主人公の名前だけのタイトルだからこれだと
何の映画かわからないからなんでしょうねぇ。

自由奔放で魅力的な?男性として現れるハビエル。
「ノーカントリー」とは全然違う印象ですが、こちらも
電話かけたりして積極的にガンガン追いかけてきます。でも自分勝手。
芸術家系のヤツって口ではもっともらしい
事いってるけど、結局自分の好きなようにしてる
だけでしょってウディの批判的、自虐的な目が彼に対しても、周りの
人に対しても結構感じられたかも。
60年代のヒッピームーブメントなんかのころにウディ、
似たような男に彼女取られた経験あるんじゃないかなぁ
なんて思ってしまいます。

自由人であるハビエル、そういう人生に憧れるスカちゃん。
実際はそういう二人は実は表面に熱を出している分
大したことなくて、
レベッカ・ホールみたいな生真面目にふるまって
る人のほうが内に秘めた熱はより熱く、
内面のブレが一番大きいのかも?っていう
構成にうなずいておりました。
じゃあ現実は?ってあのダンナかなり
保守的なフツーの男なんですけど、もちろん
肯定的な描き方ではなかったからどっちもどっち
なんでしょう。

確かにロケだけはキレイに撮られてて、
いってみたい!って思うかもしれませんが、
印象的なラストで、そんな観光映画っぽい感じの作品なのに、
ラスト、すごいつまんなさそーな顔でバルセロナを
後にする空港のシーンで終わるんですよね。
憧れるような毎日を過ごしたところで、実はカタチだけで中身は
空虚でなーんも得るもの実はなかったのかも・・みたいな。
確かスペイン観光局かなんかその筋が多少スポンサーに
なってるって聞いたんですけど、大丈夫だったんでしょうか。

ゴールデン・グローブ作品賞+アカデミー助演女優って
映画観た後だとちょっと意外な感じがする、
フツーの凡庸なコメディにも見えるし、かなり実験的な
作品にも見えるし、ちょっと不思議な映画だと思いました。
この映画のキモって多分、ネイティブスパニッシュで
ガンガンしゃべるペネロペとハビエルの会話が米国人には
何言ってるか分からない・・・とかそういう部分を含めた
セリフの妙味にあるような気がするんだけど、スペイン語には
ご丁寧に字幕ついてたし、日本語訳だけではちょっと
面白さが伝わりにくいのではないかと感じました。
なんか英語勉強しなくちゃ・・・と思ってしまった。

ところで、あまり作品情報詳しくないんですが、
この後の監督作品、「Cassandra's Dream」(2007)
はまだ未公開なんでしょうか?
ユアン・マクレガーとコリン・ファレルが出ている作品。
最近アメリカで限定公開された「Whatever Works」
はラリー・デビットの教師が40歳年下のエヴァン・レイチェル
・ウッドと行きあたりばったり結婚する作品みたいで
これも観てみたいけど、07年作以上に地味キャスティングなんで
日本公開しないのかな?ウディ作品のエヴァン、かなり観てみたい。
その次のロンドンで撮影される予定のにはアンソニー・ホプキンス、
アントニオ・バンデラス、ジョシュ・ブローリンなんてまたおっ
ていうキャスティングですけど、さすがにこれは公開する
でしょうねー。ウディ作品、なんだかんだいいながら
絶対観にいってしまいます。

kazuponの感想ー★★★1/2

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モンスターVSエイリアン(3D版)

2009年07月11日(土) 21時04分


ドリーム・ワークスのアニメは多分「シュレック」1と2しか
観たことないかも・・。
でもこれは題材が面白そうだったので観にいきました。
3D版は吹き替えしかないので、主人公スーザンの声はベッキー。
吹替え否定派ではないけど、個人的にはよほどの理由がないと
字幕版でみるほうなんですが、これは3Dのほうに惹かれてしまい
ました。でもなんで字幕版の3Dやってくれないのかな。
そんなに需要ないのかなぁ。ベッキー悪くなかったですけどね。
映画はやや大人向けアニメでフツーに面白かったです。
もうちょっとマニアックなのかと思ってましたが、そこは
やんわりでしたね。

物語は結婚式を迎えたスーザンが式当日に教会の前で
不思議な隕石の落下に遭遇、その影響で体がみるみる
巨大になってしまい、極秘のモンスター監視所に
隔離されてしまう。でも地球に送り込まれた別のエイリアン
が出現。倒すことを条件に、他のモンスターとサンフランシスコ
に送り出される・・・。

結構大人向けのギャグが多い作品で、
ピクサーものなら「Mr.インクレディブル」なんかの
ノリに近い感じ。
モンスターより生身の人間の造形が結構リアルすぎて
気持ち悪かったりしたんですが、展開速いし、
面白いからあっという間に終わってしまいました。

そうそう、3D版・・
観た劇場では赤いフレームの結構原価高そう(笑)な
やつを支給されました。
実はやや近視ぎみなので、
他の人ほど立体感を感じてないのかもしれないですが、
かなり映画そのものが3Dを意識して作られてて、
奥行きの感じられる構図とか。爆発なんかの演出とか
なかなかアトラクションとして面白かった。
3D版を観たからか、これフツー版なら
映画の印象どうなんでしょうね。
アメリカではやっぱり3Dをウリにした映画みたいなんだけど、
日本では上映劇場さほど多くないし。料金も高いし。
3D上映劇場少ないのは仕方ないにしても、
値段を差別化するのはちょっとよくないっす。
メガネちゃんと返しますし!

そして気になったのはこれ時代設定いつなんでしょうね?
っていうのもまず笑ったのが大統領が侵略ロボット
に説得行くシーンで、大統領がコンタクトに使うのが
80年代はじめ?に一世を風靡したシンセ「ヤマハDXー7」!
おぉぉリアルCGで描かれたDX7なんて、なんちゅう設定。
とりあえず弾くのは「未知との遭遇」のアレなんでベタなんですが、
その後のユーロビートっぽい曲なんだっけ?と思いだせば、そうそう
確か「ビバリーヒルズコップ」の主題曲でしたよね。あれ。

あと、車デートのカップルの女性が妙に彼に積極的に
迫る場面。(ここすぐそばにかなりお子様軍団いたから
結構ドキドキしました。)でラジオでかかるのは
ジャーニーの"Crying Now"だったし。
やっぱり80年頭くらいの設定なのかな?

そしてモンスターたちの元ネタは、スーザンは
"Attack of the 50 Foot Woman"、コックローチ博士は
「ハエ男の恐怖(フライ)」、 ミッシングリンクは
「大アマゾンの半魚人」、そしてB.O.Bは多分
50年代にスティーブ・マックイーンが出てた
「The Blob」(「マックイーンの絶対の危機」)
でしょう。結構マニアックだったり、定番だったり
する感じです。あとあのデカイ幼虫は「モスラ」
ですよね。目の焦点あってなくて
ぼーっとしてるのがおかしかった。

大統領の戦略打ち合わせルーム
(ここのセットがキューブリックの「博士の異常な愛情」
を彷彿とさせます)にある、核爆弾ボタンと
コーヒーが出てくるボタンが同じ場所に同じように
並べているギャグは面白かったな。

kazuponの感想ー★★★1/2

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