チェ 28歳の革命

2009年01月25日(日) 12時34分


エルンスト・ゲバラがキューバ革命に身を投じてからの
生涯を描く2部作の前編。
監督はスティーブン・ソダーバーグ,
チェ・ゲバラを演じるのは2000年の「トラフィック」で組んだ
ベニチオ・デルトロ。

ゲバラを題材にした映画は過去にも沢山あって、
ここ最近では何といってもウォルター・サレス監督
でガエル・ガルシア・ベルナルが若き日のゲバラを
演じた「モーター・サイクル・ダイアリー」。あれは
ゲバラの事をあまり知らなくても青春ロードムービーの
傑作として観れる作品でした。

この映画はカストロに出会うあたりからをほぼ時系列に描き、
革命成功後、国連でスピーチする頃のゲバラをモノクロ映像で
挿入する趣向。

ソダーバーグって「オーシャンズ」シリーズみたいな
軽めの映画を作る時と、至ってマジメな作風になる時との
振れ具合が極端な監督だと思ってて、あくまで前編だけの
印象だけど、マジメに淡々と作りすぎてて、映画としては
決して「面白い」作品にはなってません。
ゲバラの革命で過ごしてきた事象は描かれてるんだけど、
その根っことなる気持ちの部分がほぼ描かれてないから
なかなか映画に入り込めない。
映画を観る人がゲバラの事は当然知ってるってのを
前提に作られてるからなのかもしれません。

ゲバラのTシャツとか着るの、確か10年前位日本で流行って
ましたけど、考えたら現地の人からすると「オマエラが
なんで・・」みたいな気持ちになるのかもしれんなーと思います。

そういう意味では「モーターサイクル・ダイアリーズ」の
方がロードムービーでごくごく普通の気優しいお坊ちゃんだった
ゲバラが南米に根付くいろんな問題を心で受け止めていく過程が
徐々に伝わってくる作品だったような気がします。

もちろん作品の目指すところはキューバ革命における
ゲバラを追う事なんだと思うんだけど、映画そのものが
その後のエピソードを入れてるにもかかわらず、
箇条書きにそれを追ってるだけの印象になってる
感じがどうもしました。

ここ最近観た革命についての映画で印象に残ってるのは
昨年の「実録・連合赤軍」やケン・ローチの
「麦の穂を揺らす風」なんですけど、
日本の学生運動のやつは逆に「革命」そのものが
なんとなく当時の学生がノリ的な気運で革命ごっこを
やり初めてヘンな狂気の方向へ行ってた事が浮き彫り
になてったのに対して、
「麦の穂を揺らす風」の方は行動しないと明日がもう
無い・・みたいな切迫感を強く感じました。
どっちもその根っこは判る映画だったけど。

この映画にも銃の撃ち方も知らないキューバの
若者が出てくるんだけど、どう見ても言ってる年齢より
オッサンに見える役者ばっかりだし(なんでだろ?)
彼らが何故ゲバラや革命軍に感化されて行動を起こして
いたか?という部分があまり見ている人に
伝わってこない映画だった気がします。
じゃあエンタメとして成立してるかというとかなり微妙。

とはいえ後編を観ないとどうなのかってのは
言えないので続編に期待・・・と思ったら・・・

この映画今イギリスのシネコンのサイト見てたら
ちゃんと4時間くらいの1本の映画として上映してる!
日本でも長くてもいいからそうして欲しかったよ。

kazuponの感想ー★★★

official site

http://www.cheelargentino.com/

日本公式

http://che.gyao.jp/

ウーマンリブvol.11「七人は僕の恋人」@兵庫県立芸術文化センター

2009年01月22日(木) 19時17分


大人計画
ウーマンリブvol.11「七人は僕の恋人」

作・演出/宮藤官九郎

峯村リエ、遠山景織子、池田成志

伊勢志摩、宍戸美和公、猫背椿、田村たがめ、荒川良々、平岩紙、
少路勇介、星野源、宮藤官九郎

宮藤官九郎脚本・演出による大人計画の定演
「ウーマンリブ」シリーズ」。
3年前の「七人の恋人」に続く七人もの!
今回は関西にやってきてくれました。
去年12月に観た舞台なんですけど、今頃レビュー書いております。
WOWOWで1月29日に「七人の恋人」が、
30日にはこの「七人は僕の恋人」が放映されるようなので、
加盟されてる方はぜひ。
くうだらない面白いお芝居です・・というか、コント集と
言ったほうがいいかもしれません。

会場の芸術文化センターは、阪急西宮って神戸と大阪の間に
ある割となーんもなかった所に出来たキレイな劇場。
丁度すぐ近くに「西宮ガーデンズ」なる巨大ショッピングモールがオープン
して間もない頃で、この辺お店あまり無いので、そこのパーキングに
車停めて開演前にお昼でも・・・と思って大失敗しました。
食事に2時間待ちとかありえんす。
モールの飲食店街は休日なるべく避けたい所です・・。
だいたいどこも同じ店入っててつまらんし。

男だけで構成された前回と変わって、
今回は大人計画の女優陣がメイン。

クドカンも俳優として出演。ウーマンリブでは出番控えめですけど
自分で作ったホンを実際に俳優たちが演じられるのが楽しそうで、
たまに自分で下向いて笑ってたりしてはります。

「七人」ものは決まりごとをなんとなく作ってる感じです。
七人のメインキャストに七つのストーリー。
まず学校コントから始まり、カーテンコールをしない
代わりにそれに変わる演出で終わるってのは前作と共通してました。
大人計画にいて俳優のかたわら、「SAKEROCK」
のギタリストでもある星野源が今回も出ててクドカンとツインで
ギター弾く場面もありました。生演奏があるのも定番かな?
「恋人」の時はグループ魂のドラマー三宅弘樹氏もいて
バンドブースもありましたし。
源ちゃん作のオリジナル主題曲も今回もあり。

大人計画の女優さんもそうだけど、お笑いやってる劇団の女優って
「キレイ所要員」じゃない限り、ホント根性いると思います。
大人計画なんて、ドギツイ内容多いから下品、下ネタは当たり前。
濃ゆい紅7点の中の紅一点だったのは遠山景織子さん。
ほんと華奢で目が大きくてキレイな方でした。
本多劇場で観た「ウーマンリブ先生」に続いて最前列の席だったんで、
古田新太の生オシリを間近で見たのと違って美しい彼女を堪能。

看板女優の池津祥子が不在だったのはちょっと残念でしたが、
彼女の役どころをやっていたのはナイロン100℃の
峯村リエ。荒川良々と双子の兄弟って設定あって、結構そっくりに
見えて笑ってしまった。
なんでも出来る上手い女優さんですね彼女も。

コントは「ウディアレンのSEXのすべて」の精子ネタのオマージュだと
思える一編、濃い女子高校生が新任教師をいじめる学校もの、
ビーチバレーコントなどなどバラエティに富んだもので
出来のバラツキはあるものの
どれもバカバカしくてずっと笑ってました。

あとパチンコのリーチ画面
(あとひとつで777になるって時に、4・5・6とか順に
時代劇モノとかならザコがバッサバッサ斬り倒されたりするあれ)
を撮影している設定の「CR伊勢志摩」も面白かった。
あんまりやった事ないけど、自分もあのリーチ画面って
なんかへんな映像文化だなって思ってたんでネタにしてさすが!

伊勢志摩(地名じゃなく女優さんです念のため)
って謎のロシア人歌手とか、強烈なキャラが出来る人で、
今回はつけオッパイしてひたすら同じ動きをする
フラメンコダンサーとかいつも平気で濃ゆいです。

そんな女優メインのコント集ですが、実は客演の池田成志を
始めとする男性陣が光る舞台になってました。
前の本公演「ドブの輝き」のクドカン作パートで、
体調不良で降板した松尾スズキ氏のパートを急遽引き受けて、
会場で一番笑いをとっていた成志氏。
7つのコントの中でも沸点の高い役はほぼ彼がやってる感じ。

トリで登場する「もう老人になりかけの元アイドルの
ファンミーティング@温泉旅館の宴会場」みたいなコント。
最初にヨボヨボの老人として登場した彼が
みるみるアイドル「ズッキー」(名前が鈴木だから)
に変身して、歌い踊る!ってありそうだなーって
シチュエーションのコントが一番面白かった。
ズッキーの持ち歌、オリジナルでかなり作られてたみたいなんですけど、
ここだけで終わっちゃうの勿体ないです。
旅館のファンミーティングは松尾スズキ監督の「恋の門」でも登場してた
けどそういえば「ウーマンリブ先生」も舞台は旅館だったな。
妙なわびしさとかドロっとした感じが出るんですよね旅館。

あと荒川良々ってすごいなーといつも思う。
書かれたセリフをちゃんと覚えて言ってるんでしょうけど、
何に荒川良々でしかない天然っぽい感じが出る人です。

クドカン、関西での公演の頃はドラマ「流星の絆」最終回の頃で、
舞台でもアドリブなのか
「オマエ今年収いくらだよ?流星で調子乗ってんじゃねーよ」
って小路勇介がツッこむ場面があってウケてました。
あれもシリアスドラマにコントを入れたらどうなるか?って結構
チャレンジしたドラマで自分は面白かったですけどね。
尾美としのり演じるジョージさん
の出演場面が可笑しくって仕方なかったです・・。
wowowでやる「七人の恋人」はその尾美クンと田辺クン(田辺誠一)
の普段見られな感じがすごく見所ですよ。

宮藤官九郎の映画監督第2作「少年メリケンサック」の前売も会場で
売られてて、すかさず買ってしまいました。
映画脚本は数本観てたけど、
「真夜中の弥次さん喜多さん」が面白くてメチャクチャ
気に入ってクドカンに改めて着目した自分としては、中年パンクバンド
の話だというこの次作をすっごく期待しております。

良々が「こんばんわ!◎◎◎◎をごらんのみなさん!桜庭じゅんです!
ブラックレイン!是非見てください!」ってコメントを何本も撮る
ネタをやってましたけど、
今頃キャンペーンでそれに近いことやられてるのかもしれないですね。


大人計画 official site

http://www9.big.or.jp/~otona/

007/慰めの報酬

2009年01月18日(日) 12時03分


ダニエル・クレイグのボンド起用と、ちょっと路線を変えて
ドラマ主体にした前作の成功を受けての第2作。
監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。

前作でヴェスパーを失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。
彼女を操っていた裏の組織を追うため、環境保護の為土地買収を
行う会社の社長・グリーン(マチュー・アマルリック)を
追っていく。

007シリーズって1話完結するシリーズだと思ってましたが
これ前作観てないと判らんところ多いんじゃないかなぁ。
映画終わった後ロビーで「判んない」って声がかなり聞こえてましたし。
前作観てても判りにくいと思った。
ひょっとしたら字幕のせいかもですが、マティス(ジャンカルロ
・ジャンニーニ)は出てきて思い出したけど、ヴェスパー
(前作のヒロイン)との物語がイロイロどうだったかなんて
かなり経ってるから何度も観てる人以外かなり忘れてると思うし。

前作観たときにタイプとしては「ボーン・アイデンティティー」
シリーズのようなシリアスストーリーでアクションシーンの
テンポが早い映画のセンに近い所を狙ってると思ったんですけど、
今回もその路線は継承。
監督マーク・フォスターが適任じゃなかったのか、
脚本のせいいなのか、ヒットしてると聞いてたので期待していた分、
前作に比べるとなんか個人的には今一つという印象。

ヒロイン・カミーユ(オルガ・キュレリンコ)が小さい頃に
親を殺したまさにありえない悪代官みたいな将軍への復讐の為にずっとここ
まできていたなんて古い時代劇のパターンみたいと思ったし。
ボンドとの絡みと前作とは違ってちょっと薄い。
マチュー・アマルリックはかなり小物な悪役で、
彼がどれだけ悪いかってのもなんとなく複雑で見えにくいし、
屈強なボンドがタイマンで彼と戦うシーン作っても子供と大人の
ケンカみたいに見えちゃうし。

アクションシーンが派手にあるのはいいんだけど、
どうしてもそれをムリに入れようとしてぎくしゃくしてる
感じも受けます。
マーク・フォスターに監督させるなら、もっと前作以上に
人間ドラマな渋い映画にしても良かったのになぁとやや
期待してただけに残念に思いました。
ただクレイグボンドはカッコイイのはバリバリ継続中。

kazuponの感想ー★★★

007 official site

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日本公式

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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

2009年01月12日(月) 20時50分


「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督最新作。
自分は1作目観てないので果たしてついていけるのか?
と思ってましたが、いやいや面白かった!
ハッキリ言ってここ数年沢山あったヒーロー娯楽もの
の中ではずっと楽しくて娯楽度一番高い映画じゃないかと思いました。
面白くて帰り際にすかさず「1」のDVDを借りてきましたが、
個人的にはほんわかギャグの多い「2」の方が好みかも。
ギレルモ監督、いいですねやはり。
音楽はダニー・エルフマン!初組み合わせかな?
こういう映画はエルフマンほんと多いですね。

古美術のオークション会場が襲われ、ある宝を奪われる。それは
妖精国の「ゴールデンアーミー」の封印を解くための
ひとつだったのだ。

観た目はクリーチャーヒーローものなんですけど、
「リーサルウェポン」みたいな刑事コンビ+紅一点
のドタバタを見せるような構成に近い楽しさ。
「メン・イン・ブラック」なんかに近い感じですが、
そこはサラっとハリウッドらしくなくむしろゴテゴテした感じ
がしてるのはさすがメキシカンだなぁ。
世界観は「パンズラビリンズ」みたいな観たこと
ないようなイマジネーション続出なんでたまりません。
テンポもめちゃくちゃいい。

前作を観て思いましたけど、「パンズラビリンス」の後なんで
予算も結構ついてるみたいで、トロールの市場の場面なんて
「スターウォーズ」シリーズを凌ぐくらいのヘンテコ
クリーチャーの巣窟みたいになってて、めちゃくちゃ
楽しかった!
VFX場面では「トゥースフェアリー」の造形が
キモかわいくて印象に残りました。あんなの飛んできたら
怖くて寝れません・・・。

派手なVFXやアクションシーンが目立つかと思えば、
半魚人ブルーとヘルボーイ・レッドの友情と、
エリザベスとの絆のドラマもダレないようにかなり
上手く入れられてて秀逸な展開だと思いました。
特にブルーの知的な感じとウブな感じのキャラ設定は
とっても上手く考えられてて、生身の俳優が演じている
からかもしれませんが、なかなかこうはいかないと思った。
ビールで酔っ払ってバリー・マニロウの歌を歌う場面とか最高
だったな。

ギレルモ監督の次回作は「ロード・オブ・ザ・リング」の前章である
「ホビットの冒険」2部作だとか。その後にこの「3」も
完結させるとのこと。楽しみ!

kazuponの感想ー★★★★

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「昭和島ウォーカー」@シアタードラマシティ

2009年01月11日(日) 20時45分


「昭和島ウォーカー」
大阪公演:梅田シアタードラマシティ

作・演出/上田誠

井ノ原快彦、京野ことみ、松本まりか、
粟根まこと、福田転球、中山祐一朗
「ヨーロッパ企画」メンバー
石田剛太/酒井善史/諏訪雅/
土佐和成/中川晴樹/永野宗典/本多力

昨年末に観たお芝居のひとつですが、今感想を。
ここ数回、とても気に入って足を運んでいた京都の劇団
「ヨーロッパ企画」の初のプロデュース公演だそうで、
主演、イノッチ(V6)のたっての希望で実現したとか。
自分、最近のジャニーズ事務所の人を生で見たのはマジ
始めてかも・・。
彼だけでなく、劇団新感線の粟根まこと、阿佐ヶ谷スパイダースの
中山祐一郎や京野ことみなど、なかなか豪華な出演者の
公演でした。ハコもでかいけど、ヨーロッパ企画って面白くて
人気あるのにチケッ料金は今の所かなりお安く設定してくれている
嬉しい劇団なんですけど、さすがに今までの倍くらいのお値段でしたし、
今までで一番チケットとりにくそうな感じがしてました。
ジャニーズ公演といのはファンクラブ枠があるようですねー。

世界放浪の旅に出ていた街工場の二代目(井ノ原快彦)が
先代が亡くなった後、戻ってくる。
かつては二足歩行型ロボットの自販機を開発していた工場だったが、
今は大手ロボット会社の下請けしかやってなく・・
とにかく働きたい息子はなんでもいいからと工場のラインに入って
いこうとするのだが・・。

外部の方がいてもヨーロッパ企画らしさはあまりかわらない
面白いお芝居でした。
ただしセットは5割増しくらいにお金がかかっている印象。
作・演出の上田誠さんのご実家は京都のラスク工場だそうで、
そこがヨーロッパの稽古場兼事務所になっているそう。
そういうご自分が見てきた環境をややSFっぽい設定の
面白い物語にしています。
このプロット聞いたことあるなーと思ってたら、過去に
「インテル入ってない」というお芝居をかなり改変したもの
だそう。DVD化されていなくて見たいなーって思ってた
作品だったんですけど納得です。

物語の前半は、ロボットを作っている工場の作業の流れが
理解できるように構成されてて、そこをどう改善したら
効率が良くなるのか?ってのがテーマになってきたりします。
「5S」とか、観ていて笑いながらも、
結構あーそうだよなーって真剣に
考えてしまってました。 

ヨーロッパ企画のお芝居ってキツイとか、ドロドロとか
そいういうのが一切無いのが逆に魅力だと思ってるんですけど、
外部の方が入っても印象は大きく変わらないもんだなと
思いました。それは目指すところなのかどうなのかは別として。
ヨーロッパ企画の女優陣を除く男性がほぼ出ていましたけど、
諏訪雅と石田剛太の二人の独特のチャチャ入れるセリフ感が
あるとあるといつもの空気感になるんじゃないかなと思いました。

アパートをタテで区切った「Windows5000」とか
タイムマシンのタイムスリップをどれだけアイディアで
見せるかに挑戦していた「サマータイムマシンブルース」
やコンテナを動かすことがひとつの見せ場になっていた
「火星の倉庫」に比べると、セットの変化は実は意外と
劇的に感じなかったんですけど、いつも新しいことに
チャレンジしているヨーロッパ企画、どんどんこうやって
外部の公演なんかも増やしていってほしいなと思います。

年末のカウントダウン公演も行きましたが、こちらのほうは
つじあやのの歌+コント集みたいなやや身内ノリのものを
かなりでかいシアターBRAVAでやっていて、そちらの方は
ちょっと前半観れなかったんですが、とにかく
サービス精神溢れる劇団なので来ているお客さんが
楽しそうにしているのが印象的な舞台でした。

ヨーロッパ企画

http://www.europe-kikaku.com/


昭和島ウォーカー offi cial site

http://www.parco-play.com/web/play/showajima/

2008年ベストムービー

2009年01月04日(日) 19時13分
いつもお世話になってる皆様、昨年は大変お世話になりました!
年末はバタバタしててできませんでしたが、
年間ベストを今年も選びます。
昨年は夏以降から急激に忙しくなって
映画鑑賞本数もここ初めてから多分一番少なかったと思います。

基準は「08年1月1日〜12月31日に日本で公開された新作で
劇場公開またはビデオスルーのみ」の作品で自分が
観たものから選んでます。毎年ですが邦画と洋画の区別は自分の中で
あまり無いので区別せず選んでおります。

鑑賞映画のタイトル一覧ページはこちら。
→kazupon Movie Index

2008年kazuponのベストムービー

1.「僕らのミライヘ逆回転」
2.「ホットファズ 俺たちスーパポリスメン!」
3.「アクロス・ザ・ユニバース」
4.「クローバーフィールド/HAKAISHA」 
5.「ダークナイト」
6.「ノーカントリー」
7.「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
8.「テラビシアにかける橋」
9.「JUNO/ジュノ」
10.「アイム・ノット・ゼア」

07年作品のため同率1位
「ONCE ダブリンの街角で」

実は選ぶの結構迷ったんですけど
例年みたいに「コレ!」ってガツンと
思った作品は無かったんですね。
そういう意味では残念というか、
もっといい映画あると思いますけど、
シネコン中心にどうしてもなってしまったんで
残念ながら出会えなかったのかなぁと。

下のタイトルはそれぞれ鑑賞時のレビューに
飛ばしております!



@「僕らのミライヘ逆回転」
  "Be Kind Rewind" 
 
ミシェル・ゴンドリー監督・脚本 

またまたゴンドリーかいっ!
って怒られそうですけど、今年観た映画の
中で一番、映画が好きだなーってことを
実感させてくれた映画でした。
あまりにも私的ベストでごめん。
でもいい映画ですよこれ。



A「ホットファズ 俺たちスーパポリスメン!」
  "Hot Fuzz" 
 
エドガー・ライト監督・脚本 サイモン・ペッグ脚本

昨日書けなかった感想書いたばかりでしたが、
映画は娯楽だ!と常々思ってる自分にとって
こんなバカバカしい痛快作はそうそう出会えません。
彼らの次回作が楽しみです。
こういう作品を満員の映画館で全員でバカ笑いしながら
観るのが至福のひととき。




B「アクロス・ザ・ユニバース」
  "Across The Universe" 
 ジュリー・テイモア監督 
 ディック・クレメント、イアン・ラ・フレネ脚本 

ビートルズを映画に使うことは多々あれど、
定番のボーイミーツガールの物語と
ビートルズ的な世界を上手く融合させた
ミュージカル。
こんなに有名曲の歌詞やそれにまつわる
いろんなものを直接関係ないストーリーに
巧みに組み込ませた例は初めて観たかも。
もっと評価されていい映画だと思います。




C「クローバーフィールド/HAKAISHA」
  "Cloverfield"
 マット・リーヴス監督 ドリュー・ゴダード脚本

映画創世記も「列車がやってくる!」って
擬似体験して逃げ出す人がいたくらい、映画
とはいかに非現実を体験させられるかってのも
あると思います。
スピルバーグが「宇宙戦争」でやろうとした
事をもっとバカみたいにリアルに作ってしまった
この映画は凄かった。あのライド感覚は
劇場で観ないと意味ない作品だったような気もします。
現代のウィリアム・キャッスルみたいな
広告展開もウサン臭くてなかなか面白かった。



D「ダークナイト」
 "The Dark Knight"
 クリストファー・ノーラン監督・脚本、ジョナサン・ノーラン脚本

映画の完成度としてはここから7位までの作品が
ホントは上にあるべきかもしれません。
ノーランのバットマンも「ビギンズ」でコイツやるなぁと
思ってたらこの2作目はあらゆる面で素晴らしすぎました。
これベストに選ぶ人多いのかなぁとよそ予測してます。
もちろんヒース・レジャーに敬意も表して。
あなたはすごい俳優だった。

E「ノーカントリー」
  "No Country For Old Men"
 ジョエル・コーエン、 イーサン・コーエン 監督・脚本

いつも頭がいいなぁと思ってしまうコーエン兄弟。
これがアカデミー賞ってのはちょっと疑問なんですけど、
対決ムービーとして面白かったし。
ハビエル・バルデムがターミネーターみたいに
どんどん追いかけてくるのがホント怖かった。

F「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
  "The Will Be Blood
 ポール・トーマス・アンダーソン監督、脚本

PTAがこういう骨太映画を作ったのはちょっと驚き
でしたが、ちょっとキューブリック彷彿と
させる作風の映画でしたね。
「ノーカントリー」と同じく対決ムービーで
二本立てで観たらどっと疲れるだろうな。
この二人が対決してるネタがサタデーナイトライブ
でやってました。


G「テラビシアにかける橋」
 "Bridge To Terabithia"
 ガボア・クスポ監督 ジェフ・ストックウェル脚本

まとめ感想にかいちゃったんですけど、
大作ファンタジーよりもこっちのほうが
よほどぐぐっときました。
人に対してどう向き合うかっていう
部分が本筋と違う部分でしっかり描かれている
いい映画です。

H「JUNO/ジュノ」
 ジェイソン・ライトマン 監督 ディアブロ・ゴディ脚本 

とにかくウワサ通り脚本が面白くて、
ハリウッドの名うての脚本家ってみんな
いい暮らししてるからこんな
庶民的な視点のオモシロ作品って今まであまり
出てこなかったのかも?って思ってしまった作品でした。
ディアブロ・ゴディもセレブの仲間入りして
次から庶民感覚が無くならないことを祈るばかりです。

Iアイム・ノット・ゼア
 "I'm Not There"
 トッド・ヘインズ監督 脚本
 
考えたらムチャクチャな映画で、ボブ・ディランの
事全く知らない人がみたらなんのことやらな
映画になってるんですが、大好きな人が見ても
難解な映画らしい。
でもかなりひっかかる作品でした。

次点

「アフタースクール」
 内田けんじ 監督・脚本 

とにかく脚本が面白かった。
こういうあるい意味ひっかけみたいな
手法は結構あるんですけど、これは
秀逸だなーと思いました。
2回目観た方がタネを知ってる分
面白いと良く聞きますねこれ。

昨年の10本は一応上記なんですけど
もう1本

@「ONCE ダブリンの街角で」
  "Once" 

ジョン・カーニー監督・脚本 

一昨年公開の映画なんですけど、見逃して
観たのは再上映の今年1月。
昨年観てたら間違いなくベスト映画のどこかに
入れてたと思います。
"Falling Slowly"を楽器屋の片隅で
セッションする場面とか、もうなんだか
わからないけどすごく感動させられました。
日々大変でも音楽は瞬間でも心を癒す力が
ある・・そんな映画ですよね。


10本から漏れたけど入れたい映画が今年も多数でした!
今年はもうちょっと頑張って観たいです。
2月くらいまでムチャクチャ忙しいのは
判っているんですが・・。

皆様のところにもほとんどオジャマ出来てませんが
今年もどうぞよろしくお願いいたします!

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

2009年01月03日(土) 15時42分


以前にライブハウスをやってる友人が
お店で爆音でこの映画のサントラをかけていて、
今までのどのストーンズのライブ音源よりも音が
いいなぁと思って聴きほれておりました。
DVDにすぐなる(もうアメリカ版出回ってますよね)
けど、やはり音のいいでかいスクリーンで観ないと!と
最近西宮にオープンしたばかりの巨大ショッピングモール
に出来たTOHOシネマズにかかってたので、仕事終わって
から観に行きましたが、モールには死ぬほど人いましたけど、
この映画の観客自分含めて3人!あらあら。
確かクリスマス前だったかなぁ。

マーティン・スコセッシとロックミュージックというと
いま一つピンと来ない人も多いかもしれませんが、
あの69年伝説の「ウッド・ストック」映画版の
第2版監督はスコセッシだったし、
なんといってもザ・バンドの解散コンサートを記録した
「ラスト・ワルツ」(78)
はロックコンサート映画の傑作の1本。
この作品の監督&インタビュアーがスコセッシ。

なんせ今みたいにコンサートDVDをひょいって観れる
以前にビデオも普及してない時代の作品。
ストーンズなんかに比べるとまだまだ
ビジネスの規模が違うバンドの解散コンサートだし
なんとなく厳かに終わっていくあの映画が大好きで
繰り返しビデオ見たもんです、ザバンドのファンでもないけど。

「ラスト・ワルツ」の数人いるカメラマンが実は凄くて、
「イージー・ライダー」や「ペーパー・ムーン」の
ラズロ・コヴァックスや
「ディア・ハンター」「未知との遭遇」「天国の門」などの
ヴィルモス・ジグモンドなんて面々がカメラを回してる
からびっくりします。

なのでこのスコセッシ版ストーンズ・ムービーの撮影は
誰なのかすごく気になってましたけどやっぱり・・。
「シンレッド・ライン」「ラストサムライ」の
ジョン・トール
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のアンドリュー・レスニー
「トゥモロー・ワールト」「スリーピー・ホロウ」の
エマニュエル・ルベツキ 
「僕らのミライへ逆回転」のエレン・クラス
「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」など
PTA作品全部やってるロバート・エルスウィット
などなどなどこれ以外にもたっくさん・・・
すごいよこのカメラマン陣。ただ単にみんな近くで
ストーンズのライブ観たかっただけじゃないのか(笑)
終わってからみんなで飲みにいったんでしょうか。

話題によくなってましたけど、セットリストが最後
まで知らされないでイライラ翻弄しているスコセッシ本人
もからむドキュメンタリーが最初30分くらいあって
ライブが始まったらイッキに演奏のみになります。
このコンサート自体、まず映画ありきで小さめの
ビーコン・シアターでライブがセッティングされたようです。
伝説は作られるのか・・・。

でもねー。
ストーンズの映画はこれまでにも「ザ・ローリングストーンズ」
(ハルアシュビー監督でこれは良かった!)とか
IMAXの「アットザマックス」とか過去のもあるし、
前のツアーは4枚組のライブ映像がオフィシャル出てるし、
そういうのとどうちがうんだ?っていう部分でいうと
確かにカメラが激近い!ってこと以外はさほど変わらない
感じでした。
考えたら最近のストーンズのライブは演奏もそうだけど
あのドーム級のど派手な演出が大きなウリな訳ですし。
ストーンズそこそこ好きな自分にとってそんなに
特別な映像には思えませんでした。

昨年末に観た「ブロック・パーティ」もフージーズの再結成が
伝説になる?みたいなノリで映画も作ったと思うんですけど
こんなに音楽が巨大ビジネスになってて情報過多の時代に
「ウッドストック」や「ラストワルツ」みたいな伝説は
もう産まれないのかもしれない・・と自分は思います。
いいライブは観た人だけの胸に残ればそれでよし。
だってこのストーンズのライブ、ステージまわりに
どう見ても「サクラ」と思われるキレイどころのおねーちゃんが
いますもん。フツーだったら高額チケット押さえてでもやってるくる
バブリーか熱狂的なオッサンだらけでしょうに(笑)
さすがにそんなのばっかり手前で映るのはどうしようもないから
おねーちゃんを配置したんだろうなぁと思いました。

プラスこのライブ企画そのものがなんか作られすぎてる
感じがちょっとあって・・。
クリスティーナ・アギレラ含むゲストもなんか無理やりっぽい
感じしましたし。
ライブ主宰のクリントンとヒラリー、その友人たちに挨拶する
ためにメンバー勢ぞろいしてる場面とかあるし。
毒気を持ってそこを描いてるかというとそうでもない。

ライブは一発ものだから、演奏音ハズシんん?みたいなのもちゃんと
記録されてしまってるのが面白い。凄いなと思ったのは
チャーリーが映るとチャーリーの音が、ロニーが映ると
ロニーの音が微妙に大きくなる編集になってること。

特に男性ファンは「キースがかっこいい」という人が多いけど
今回観ていて、ミック・ジャガーはやっぱりいろんな面で
凄いなぁと思いました。
還暦超えているあの年であれだけ歌って踊ってクネクネしてて、
ステージングの準備段階でもで未だに自己中的にゴリゴリやってる
あの感じ、正直一人浮いてるんですよね。
でもあれだけのスター性がある人がいてこそ、そばにいる
キースみたいな不良ロッカーみたいなのが逆にカッコ良く映る訳で
ミックなしのバンドだったらとっくに消えてたんだろうなぁと
思います。それはビートルズのポールにも感じる。

そんなビジネスが見え隠れするライブの中、ひとり淡々と
ドラム叩いて、ロニーみたいにふざけることもせず、
インタビューされても一言ぼそって語るチャーリー・ワッツが
最近のストーンズでは一番カッコイイなぁとこの映画を
見ても改めて思いました。


kazuponの感想ー★★★1/2

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2009

2009年01月01日(木) 9時26分


おめでとうございます!
昨年1年はお世話になりました。
この所やや忙しくて、オジャマすることも
ままならずでしたが、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

こちらは前に比べるとなんかダラダラ
更新しておりまして、
昨日まで11月の旅の記事をえっちら書いておりましたが
まだ書いてない映画や舞台感想記事とかあるので
12月の記事を1月中もしばらく更新していくつもりなので
よければ覗いてやってくださいまし
年末毎年やってる映画年間ベストの記事は
もうちょっと経ってからになってしまいます。

TBのお返し、ホントに出来てなくて申し訳ないです。
いつかばばってお返しするかも
しれませんが・・どうもありがとうございます。

今年の大晦日はシアターBRAVA!にヨーロッパ企画の
カウントダウン公演を観に行ったあと、恒例
京都東山に車で行って清水寺に行ってきました。
特になーんもない年末年始でございます。
帰ったら4時でしたなぁ。紅白は何組が優勝した
んだろう?

去年はイヤなことがあったり、すごく楽しい事があったり
ホントに激動の1年でしたが、今年はどんな
年になるやら。
自分はなんとかそれなりに人生楽しんでる
ほうだとは思いますが・・。

みなさんにとっては良い一年でありますよう!

テリタミコンビからもハッピーニューイヤー!

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映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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