アイアンマン

2008年09月28日(日) 12時06分


公開時のアメリカの評判が高かったから興味持ってましたが、
最近アメコミの映画化が再度加速してる印象。
ロバート・ダウニー・Jrが主演っていうのは
かなり意外というか異色。
ダウニーJr、自分には若かりし頃のイメージが強くて
最近の出演作を観ると円熟というより、なんだかしんどそうな
顔してるんですよね。体どっか悪そうというか・・。
そんな彼がスーパーヒーローになってしまう!
身も心も潔い人っていうヒーローもののイメージとは違い、
ちょっとヒネってある部分の面白さがあります。
最初誰かわからんかったジェフ・ブリッジス、グイネスなど
あまりこういう映画で見かけない渋いキャスティングも良かった。

兵器開発のトップ企業「スターク社」に若くしてCEO
になったトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)
はアフガニスタン近郊で新兵器のデモの帰りにテロ組織かに
拉致されてしまう。
彼らの目的は最新兵器の「ジェリコ」を彼らの為に作ること。
トニーは要求に応じる振りをして、材料を集めさせ、ある
開発にとりくむ。それは最強のパワードスーツだった。

ドラマ部分がかなりしっかり作られている印象で、
若いCEOで暮らしぶりがハデハデなのはどっかの若社長とか
のイメージまんま。
グウィネス演じる秘書との微妙な関係とかも今までのこういう
作品とはちょっと違う距離感を持たせてるのが面白かった。
最初の拉致のくだりでは、傲慢に見えるトニーと先に拉致され
ていた医師との信頼関係が生まれていくのを短い時間の中で
上手く見せていきます。かなり丁寧に物語を作っていくのかな
と思えばそーでもない。

パワードスーツが完成したら、映画の印象はなんとなく
「トランスフォーマー」みたいな感じになっていく気がしました。
まぁ仕方ないんでしょうけど、なんか二重人格みたいな映画
の印象を受けました。ドラマ部分と
VFXのパートが違う映画みたいというか。

こういうロボット系のヒーローって、日本とアメリカって
受ける印象の温度差あるような気がしてます。
日本ってウルトラマン〜仮面ライダーの頃から特撮もの
アニメで、いわゆる変身ヒーローやロボットの様々なバリエーションを
さんざん観てきてますけど、向こうはスーパーマンとか
スパイダーマンとか比較的生の人間に近い感じのヒーローが多い
ですよね。
だからこういうロボットシャキーン!みたいなのはまだまだ
食傷気味ではないのかもしれないなぁと。
個人的にはあんまりカッコイイと思えないんです
アイアンマンの造形。

だもんでこういう映画にツッコミは無用だと思うんですけど、
そんなに基礎体力作ってるとは思えない生身の人間が入ってる
スーツがジェット機以上のスピードで空飛べる!なんて
さすがにおいおい、って思いました・・。
でも絵的にはスピード感満点で爽快。

スタークが改心するけど、戦争で儲けてる人には目の上のたんこぶ
という構成は微妙にテロや戦争批判的なメッセージを入れていて
そこを含めてドラマ部分を厚く描いているから評価高かったんでしょうね。
個人的にはテロ組織が何の目的で・・とか描くことなく、
ただ単に凶悪な人だっていう風だけにしてるのが気になった。
これは今年の「ランボー」でも思ったけど。

それにしてもロバート・ダウニーとジェフ・ブリッジスが
グウィネス・パルトロゥが見守る中
気ぐるみで戦う場面がある映画って考えたら凄いですよこれ。

kazuponの感想ー★★★1/2

パコと魔法の絵本

2008年09月18日(木) 20時40分


傑作「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督作品。
ポスターは目にしてたんですけど、これがあの中島監督の
最新作だって知ったのはつい最近。やや忙しくて映画観て
なかったので予告にも遭遇してなかったんで、てっきり
最近なんだかハヤリの洋画ファンタジー映画だと思ってました。
原作は「piper」の後藤ひろひと脚本、G2演出の舞台
「MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」(04)
さすがに前2作とまではいかない仕上がりでしたが、
それでもかなり完成度の高いファンタジー。
ゴッテゴテなんで好き嫌い別れるような気もしますが、
なんとなくバートンの「チョコレート王国」とかのノリに
近い感じの洋風テイストなファンタジー邦画かな。
子供向けでもあり大人向けでもある不思議な映画でしたが、
こんなテイストの邦画はなかなかいないので
一見の価値ありだと思います。

ある病院は先生、入院患者も奇妙な人ばかり。
大企業の会長、大貫(役所広司」はワガママ邦題で
他の入院患者から嫌われていた。
少女パコ(アヤカ・ウィルソン)が絵本を大貫
のそばで読み始めるのがうっとおしい。
自分が忘れたライターを彼女が持っているのを
翌日みつけて、悪びれないパコを殴ってしまう大貫。
しかし彼女は事故にあって両親を亡くし、一日で
その日の記憶を毎日失ってしまう事を大貫は知る・・。

なかなか豪華キャストの映画でしたが、
初演版の舞台も豪華キャストだったようで、
映画では妻夫木聡がやっていた自殺未遂の青年が
伊藤英明、土屋アンナの看護師は長谷川京子、
役所さんの大貫は木場勝巳が演じていたそう。
映画観た後だと想像つかないけどどんなだったんでしょ。
今年も別キャストで再演してましたね。
山内圭哉はオリジナルにも出演。
木村カエラ、実は最後まであの包帯の子がそうだと
気付いてなかったです(苦笑)

「チョコレート王国」って書きましたけど、どっちかというと
バートン原作で「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」
のヘンリー・セリックが監督した「モンキーボーン」って
映画にテイストが似てると思った。
歴史的なコケ映画らしいんですが
結構好きなんですけど、観た人います?

阿部サダヲが加瀬亮の家へやってきて、昔話を始める・・
ところどころにそのパートが挿入される構成は
「嫌われ松子」のときと同じ感じ。
ベースのお話は病気の少女がカタブツ爺さんの心を
変えるっていう結構シンプルな物語。

ところが全編めっちゃ濃いんです。
阿部サダヲは彼の得意?とするハイテンションギャグの
キャラをそのまんま全編でやってて笑わせてくれますが、
他の登場人物も濃い濃い。

著名キャストにコスプレ的な事をさせて、極彩色の中に
放り込むと、ヘタするとかくし芸大会みたいな映画になりそう
ですけど、そこは中島監督、スレスレでそうはならないのがさすが。
中島作品って観た目ド派手なんですけど、いつもちゃんと
芯がありますね。

映画はパコの読む絵本の世界をCGで、というよりも
舞台となる病院そのものもなんだか異質な異次元の世界の
ように描いていて、目まぐるしく変わる
画面の情報量がハンパなく多いので
観てて疲れてしまう人もいるかもしれません。

映像はキレイなのはいつもなんですけど、今回は
飛び出す絵本の使い方にほぉーってなりました。
キレイなだけではなくてテンポと工夫が必ずあります。

そんな世界観の中にあるベタなギャグの面白さ。
個人的には阿部サダヲの「人間なんてラララ〜」
の場面と(ファンタジーの吉田拓郎とは!)
國村準が妻夫木君の部屋に「オカマはね・・」
って言いにくるとことか妙に笑いのツボでした。
あと俳優の中では上川隆也が結構良かった。
一番肝心な主演アヤカちゃんは濃い豪華キャストの中
浮くこともなく可愛いかったです
土屋アンナは「下妻」の主人公と同じ人に見えたな。

それにしても何故か最近自分が観る邦画にかなりの高確率で
加瀬亮が出てます。あっ「TOKYO!」は洋画だったな。

kazuponの感想ー★★★★

official site

http://www.paco-magic.com/

TOKYO!

2008年09月15日(月) 19時46分


オムニバス映画に傑作なし!と思っている割には
オムニバス大好きで公開されたらイソイソと
いろいろ観てる方なんですけど、
去年の「パリ・ジュテーム」とか「それでも生きる子どもたち」
とかは出来が良くってベストにも入れたくらい。
その「パリ・ジュテーム」には参加していないパリっ子な
ハズの大好きなミシェル・ゴンドリーが参加していると聞いて
楽しみにしていました。なんと東京でロケ!トーキョー?
しかもあとの二人は「ポンヌフの恋人」のレオス・カラックス!
と「グエムル」のポン・ジュノときたら期待は高まる一方じゃ
ないですか・・どうせ東京先行で・・とか思ってたら
いつの間にか大阪でも公開してました。ミニシアターは祝日にも
かかわらず結構ガラガラ・・あらら。


「パリ・ジュテーム」もパリが題材とはいえ、各著名監督は
凱旋門、エッフェル塔、シャンゼリゼを舞台に、、、なんて
事はしなくって、どれも変化球ばかりでしたが、これも
かなり変化球。
いや最初のゴンドリーは割と直球で、カラックスがフォークボール、
ポン・ジュノはシンカーって感じかなぁ。なんだそりゃ。
やはりマトモに東京の有名どころは出してきません。
カラックスのが銀座とか渋谷をちょいっと出していた程度かな。

約30分づつの中編が3本、自分の好みでいうと。好き度は
@ゴンドリー→Bポン・ジュノ→Aレオス・カラックスの
順かな。ゴンドリーびいきですまん。
でもゴンドリー作品、東京で撮ろうがやっぱりゴンドリーらしい
映画になってて観ていて嬉しかった。

この映画の大きな特徴として、3人の著名な監督が東京で
ロケ、メインスタッフのほとんどを日本人が担当している事。
(レオス・カラックス作品だけ撮影はフランス人)

@INTERIOR DESIGN

監督・脚本ミシェル・ゴンドリー
共同脚本・原作 ガブリエル・ベル

東京に出てきたカップル(加瀬亮、藤谷文子)。とりあえず
友達(伊藤歩)の部屋にしばらく泊めてもらうが、
映画の上映という目的を持った彼氏と、東京で働く友達
の中、徐々に疎外感を感じる彼女の物語。

元々脚本を担当しているガブリエル・ベルのマンガらしくて
それを東京に置き換えてるそうなんですけど、
あのゴンドリーが撮ったってのが驚き!ってくらい「ありそう」
な感じの物語でした。

お金の無いカップルがとりあえず軽(ホンダ・トウデイ!)で
やってきてツレの家に泊まる、、そのワンルーム
もかなり狭くて休みになったら名古屋から遠距離の
彼が泊まりにくるとか。そのへんにゴロゴロリアルに転がって
そうな感じの話なんですけど、
これが見事にゴンドリーの映画になっているんですね。
妙ちくりんな自主映画を何故かポルノ映画館で上映し、
ウィアムキャッスルばりに映画のギミックとして煙をモクモクと
発生させるとか、またまたゴンドリーの分身を
今回は加瀬亮がやってるなぁと思いました。
ガエルの次のゴンドリー役はは加瀬君です。(笑)
主人公みたいに、なんとなく東京行くだけ行ったものの
居場所が無いなーて感じてしまう子って結構いるような気がします。
後半ちょっと驚く展開になるものの、実験魂満載のゴンドリーは
敢えてそうじゃない方向の映画を作っている感じが今回しました。
なーんでもない長回しの場面とかがすごく良かったりするんですね。

AMERDO

監督・脚本 レオス・カラックス

東京の町に日中出没して、人を脅したりする外国人らしき男(ドニ・ラヴァン)。
彼は「下水道の怪人」と言われていた・・。

なんと「ポーラX」(99年)から9年ぶりの作品になるそうです。
しかも主演はドニ・ラヴァン!いつもカラックスの映画に
出ていると思ってましたが、「ポーラX」の前が91年の
「ポンヌフの恋人」になるそうでなんちゅう寡作なんでしょうか。
食っていけるのかこれで。
10年と開けさせずに彼に映画を撮らせてた
日本人プロデューサーは偉いです。と思ってたらセリフで
「日本人が一番キライな人種だ」
なんてドキリとさせられるセリフが中盤登場します。
かなり日本の出資で作っている映画だと思うんで、カラックスさんたら
皮肉屋さんだなぁとニヤリ。

3本の中ではちょっとイっちゃってる映画の印象があって、
なんとテーマ曲は「ゴジラ」のメイン曲。
奇妙な言語を話す怪人とそれが判るフランス弁護士との妙な
テンションについていけるかどうか、好み別れるところだと
思います。

東京の街中でバンバン手榴弾を投げだす、いわゆるテロ的な
場面が何故か痛快に感じてしまった。「ポンヌフ」の花火
シーンとまではいかないけど、ドンパチ系の場面はイキイキする
カラックス監督。

日本のお金で映画撮っておきながら、
考えたら映画は悪意に満ち満ちていて、
平和な日本の地下には戦争の影が隠れていたり、
その武器を使って無差別に日本人攻撃したり。
誰かが処刑シーンを携帯でムービー撮影してるシーンが
あったり、かなり挑戦的な内容と言えます。
なかなか出来ないョこれ。「次はニューヨークを
こきおろしてやる!」かもしれません。
なんか怒ってるんですよ、カラックスさんは多分。

BShaking Tokyo

監督・脚本 ポン・ジュノ

10年間家を一歩も出ないで「ひきこもり」となって
いた男(香川照之)はピザ配達の女の子(蒼井優)が
気になり、ついに玄関の扉を開ける。

これは映画では描かれない背景をいろいろと想像して
楽しむ作品になってますね。
映像的には本作が一番印象に残ったかも。
暗い日本家屋を出ると陽光がまぶしい描写とかなかなかのもの。
ゴンドリー編のゴチャゴチャしたワンルームとは対象的に
ビシっと積み上げられた本とトイレットペーパーと
カップスター。ピザの箱を積み上げるときれいに
見えるんだなぁとか、そういう部分に妙に反応してしまいました。
@Aと見てきて、急に竹中直人とか荒川良々とかがどうでもいい役で
出てくるので、ちょっと現実に引き戻される感じが勿体ない気もしました
が・・。


なかなか面白かったんですけど、果たして「東京」は
イメージできたかというと、場所はゴンドリー編以外はどこでも
いいような気もしましたが・・・。
自分もたまーにしか行かない東京は、同じ日本でもどこか
異質なところというイメージを持ってます。
多くの都市とはかなりかけはなれているなんかある
街ですよね。いい悪いは別として。
一度も住んだことはないんで、おそらく住んだ事がないだろう
3人の監督の感覚がなーんとなく伝わってきたような。
特にゴンドリー編のは来訪者がたまに感じるであろう
微妙な居心地悪い感じがすごく
伝わってきてました。
ゴンドリー日本の地方に住んでる人みたいです。
東京に住んでいる方の感想も読んでみたい!

kazuponの感想ー★★★1/2

http://tokyo-movie.jp/

おくりびと

2008年09月13日(土) 18時54分
モントリオール映画祭グランプリだそうで、
おめでとうございます。
本作は伊丹十三監督の「お葬式」から久しぶりの
本格葬儀ムービーのような気がしますね。
いや知らないだけで他にもあるのかな?
伊丹監督の多くの作品がそうだったように
かなりウンチク系映画だった「お葬式」に比べると
ドラマに主軸を置いた映画になってました。
かなりシリアスな内容なんだと予告を観て想像していましたが、
滝田洋二郎監督らしいちょっとブラックコメディ的な
要素もあります。

オーケストラのチェロ奏者、大悟(本木雅弘)の
所属していた楽団が財政難で急に解散となってしまい、
生まれ故郷の山形の母の遺した実家に妻(広末涼子)を
連れもどってくる。
職探しで面接に行くと社長(山崎努)に即採用される。
その会社は葬儀の「納棺」を専門に扱う会社だった。


自分も一度身内の葬儀をとりしきる事になった事が
あったんですが、突然の事で動転する中も、
葬儀までほんの数日。今まで一度も
携わったことのない事を全てやらないといけない。
短時間でいろいろなものを取り決めないと
いけない。なんせ考えているヒマがない。
地方に行くと、誰かが亡くなるとあそこの葬儀屋さんで・・
とかそういうのあるんでしょうね。
この映画で「納棺師」というご職業があって、しかも
外注として存在しているのを始めて知りましたが、
北海道あたりの風習をモデルにしているとか。

映画では「NKエージェント」なる会社名NK=納 棺 
という部分で笑いが起こってましたけど、調べると札幌に
NKグループという納棺専門会社が存在しているんですね。
この映画はそこが納棺技術をアドバイスしているそうです。
HP見ると「お湯灌」もやってて、この映画では
敢えてそこはナシにしたんだなと思いました。

本木雅弘の職業はチェロ奏者で、いわゆる芸術家の彼が
ほぼ間逆の事をやっている会社に巻き込まれていく感じは
なかなか上手く考えているなぁと思いました。
とにかく山崎努、こういう役やられるとホントに上手いです。

この職業にスポットを当てている段階で題材的に面白く
なるんですけど、個人的には奥さんとのエピソードや
父親との関係のくだりがややベタ過ぎるなぁと思いました。
逆に良かったのはチェロの音色。いいですね。
人との別れのときを描いている面もあるので、チェロの
調べが凄くマッチしていたように思いました。


おそらく大人の方で葬儀やお通夜に参列した事が
一度もない方ってそうそういないんじゃないかと思うので、
誰もが興味深い内容にはなっていると思います。
もっと年配の方が劇場多いのかなぁと思ってましたが、
そうでもなかったな。

「納棺師」と周辺の人を通して、働く人の崇高さを
描いている作品になっていると思います。

kazuponの感想ー★★★1/2

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http://www.okuribito.jp/

グーグーだって猫である

2008年09月06日(土) 22時00分


たまにここに飼い主バカ記事を書く事もあるように
ウチは犬2匹飼ってまして、ネコは近所ウロウロしてるの
かわいいなぁと眺める程度。犬派です。そんな派閥あるのか。
この大島弓子さんの原作はあまりマンガ読まない自分も
たまたま全巻読んでましたが、
猫たちとの日常を面白く描いたペットエッセイ。
原作者の猫に対する愛情と思いがすごく伝わってきました。

でも猫以外はメイン登場人物2人くらいなんですよね。
原作者(大島さん)と映画では上野樹里ちゃんの役に
なってたアシスタント、しいていうなら
病気のネコを飼っていて大島さんに託したホームレス
くらいかな。
猫はマンガの後半になると
迷子ネコを拾ってきたり、譲り受けたり、かなりの数の
猫と暮らされる事になってくるんですが、本作ではグーグーと
その前に飼っていたサバが少し登場するのみ。

うーん、、原作を読んでしまってたからなのか、多分それとは
関係なくなんだか微妙な仕上がりでした。
「猫」よりも、漫画家大島サンそのものに監督は興味があるようで、
原作で強く感じる、飼っている猫そのものとの強い絆というか、
そういうものが全く感じられない映画になっていました。

原作には登場しないアシスタントの彼氏とのエピソード、
加瀬君演じる気になる男性の存在、そして狂言回し的に
登場するマーティ・フリードマンなど、入れる事が悪いとは
思わないけど、どれも中途半端な印象を強く受けます。
結構マジメに作っている印象あるのに、森三中を三人
ともアシスタントにしてみたり、やたらタイアップの
それと判る映像があったり、急に脱力する笑えないギャグ
的場面を入れたり、梅図サンをネタ的に出してみたり、
なんか勿体ない。

アラフォーあたりのシングル女性をテーマにしたんだろうと
思うんですけど、主人公の周りには人が沢山いるし、
男性も登場するし、そうなってくると猫との強い関係性が
逆に希薄になってくるという・・・。
原作ばかりを持ちあがるつもりはありませんが、映画に
登場する死の影はあんなにあからさまに原作は描写してない
のほほんとしたエッセイなんですけど、何故か奥深いんです。

猫と原作者と、アシスタント、他にはなにもない、いらない
というところがこの原作の要なのかもしれないと
映画を観て思ってしまった。
特に病気のネコを飼っていたホームレスとのエピソードは
動物、ペットに対する向き合い方が強く表れていたので
映画に入ると思ってましたがナシなんですねぇ。

良く見かける宣伝はものすごく猫をメインにしているので
そっちを期待して観に来た人もややガッカリするんじゃないかと
も思いました。
つーか猫がもっと観たかったんですよ。自分も・・。

ただ、吉祥寺をフィーチャーして街映画として作ろうとして
いたのはちょっと面白かった。いっそのこと、そっちを
極めた映画にしたら個人的にはもっと面白いのかなと
思いました。細野さんのボサノヴァチックな音楽も
街に合ってましたね。

kazuponの感想ー★★★

official site

http://www.gou-gou.jp/index.html

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kazupon
映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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