スクエア「法廷式」@新ABCホール

2008年06月21日(土) 12時24分


スクエア「法廷式」

大阪:新・ABCホール
中之島演劇祭2008参加公演

作 :森澤匡晴 / 演出:上田一軒

出演

スクエア
(上田一軒、森澤匡晴、北村 守)
中西邦子(劇団そとばこまち)
森川万里(桃園会)
山本禎顕 
川下大洋(Piper)

関西の小劇場でなかなか面白いという噂を聞いていて、
今回初めて観ました。いやいや面白かったです。
スクエアは4人の演劇ユニットだったそうなんですけど、
今回一人抜けた3人になっての公演になったんだとか。

タイトルの通り法廷もの。
舞台には法廷のセットがあるんですが、法廷を使って
法律専門学校の模擬裁判をやるっていう設定。

最初は観客席もずっとライトが着いたままで、観客が
この授業を受けにきているという設定。その中で
法廷に立つ人を抽選で選ぶという。
最初マジで観客から選ぶのか?と思いましたけど、
勿論そんなことはなく、あらかじめ俳優たちが客席に
仕込まれているという趣向で、そのツカミから引き込まれ
ましたね。

結婚詐欺について、講師が書いたシナリオにそって
裁判をすすめていくってお話なんですけど、
この講師役の山本禎顕の小物感たっぷりのキャラ
作りが絶妙で、いやーうまい俳優さんだなぁと思って
観ていました。
何かにつけツッコミを入れないと気が済まない
大阪オバチャン風のそとばこまちの中西さんも、
大阪女漫才トリオならボケキャラの森川万理さん
特にこの3人が素晴らしかった。
笑わせてるのは主にこの3人のパートだったような
気がします。

考えたら、ものすごく客演の3人(+ゲストの川下大洋さん)
に見せ場を与えてる脚本になっているんですね。
瓢箪山(ひょうたんやま)が読めない。。とか微妙に
関西でしか判らないネタを盛り込んであるのも関西らしいなあ
と思いました。

カーテンコールで演出の上田さん曰く、裁判ものが今はやってる
のだとか。
まず浮かぶのが「12人の優しい日本人」ですけど、裁判員制度
導入も考えると、これほど舞台向きの設定は無いですよね。
自由にキャラ設定ができそうですし。
そういえば昨年観た大人計画のクドカンの「涙事件」もそうだったし、
映画「ぐるりのこと」もそうだったな。
でもあくまでもこれは「模擬裁判モノなんで新しいんです!」
って強調されてたのが面白かったです。


スクエアofficial site

http://square.serio.jp/index.html


京劇 ムーラン[花木蘭]@大阪NHKホール

2008年06月20日(金) 23時56分


京劇 ムーラン「花木蘭」
大阪公演:NHK大阪ホール

出演:遼寧省瀋陽京劇院(総勢48名)
主演:李静文(リー・ジンウェン/国家一級俳優)、
常東(チャン・ドン/国家一級俳優)他


京劇のチケットを頂いたんで、こんな機会でも
無いと能動的に観る事はまぁないだろうなーと
行ってみました。
日中平和友好条約締結30周年記念 北京オリンピック開催記念
だそうな。でも6割くらいの入り。こんなんでいいのかなぁ。

この「ムーラン」はディズニーでアニメになってたので
話は知ってるし!ってのもありました(笑)
その「ムーラン」、そういえば公開時にサンフランシスコで
一人で観たんです。あれは悲しい思い出でしたが・・。それは
おいといて。

小さな田舎の村では兵に出る男子がいなく、ムーランが
男装して出征、数々の機転を利かして大活躍し
勝利を導いた。
村に戻って女の子に戻っているムーランに、女とは知らない
国王と将軍が村を訪ねてきて・・。
というお話です。

「木蘭辞」というムーランの事を語り継がれた詩は今でも
教科書に載っているくらい有名なものなのだとか。
いわゆる「庶民の英雄噺」というか、庶民の心をぐっと掴まれる
ような話なんですよね。人気あるのわかります。

もちろん生演奏で、あの胡弓とか、カイ〜ン♪って妙に
トーンが下がる独特のパーカッション(なんていうか知りません・・)
とかやっぱり普段生で聞いたことほとんどないから、
すごく楽しかった。リズムが独特なんですよね。
歌に合わす部分とかは特に呼吸メインでやってるようだし。

ストーリーがあるとはいえ、ほとんどがあのキンキラ衣装
の舞踊の中で語られていくんですが、やっぱり観客受けする
のはアクロバティックな演技。
トンボ切る男性のバク天バク中の回転スピードとかものすごくて
もうそういうとこは判り易く大喝采。

このムーランの李静文はベテラン女優さんなのだとか。
その李さんも飛んでくる矢をキックでバンバン
返すっていう離れ技をやってました、ここもウケてました
ねー。
こういうのって訓練を積んで積んでようやく出来る演技
なんだと思います。

映画に登場するものくらいしか入り口を知らないもんで、
京劇というと「覇王別姫」がぱっと浮かぶんですが、
確かに子供時代に逃げ出したくなるような、そんな
環境でやってたのを思い出しました。

全然舞台の話からそれますけど、このムーランの前に
新ABCホール(福島)で別の芝居を観てました。その感想は
次の記事で。実はこの観劇の日、すごい二日酔いしてまして、
よく眠らずに観たもんです。いやダメですな。
前日、十三のライブハウスでライブやってて、
打ちあがりノリで駅高架下でジャンベお借りしてストリート
演奏突発的にやってましたけど、あのヘンの深い時間になると
ホントへんなおっちゃん多いんですよね。
久しぶりにパンツ一丁でずっといるおっちゃんを見たなぁ。
そのおっちゃん、ずっとその演奏してる場から離れず、
始発の時間にまで駅のホームまでついてきて、ベンチに
座ってるカップルにおもいっきり話かけてましたし。
しかもなんかバカうけしてるし。
こういうの見てると、あぁぁなんだかなぁと思う反面、
大阪もまだまだ変わらなくて安心します。

ぐるりのこと

2008年06月18日(水) 0時20分


「ハッシュ」はかなり気に入った作品だったんですが、
その橋口亮輔監督の「ハッシュ」から6年振りの新作。
1993年から約10年の
どこにでもありそうな、夫婦とその時代の物語。
特に大きなドラマは起こらないけど、
人とのつながりを丁寧に描いたいい映画だと思いました。

美大で知り合ったカナオ(リリーフランキー)と
翔子(木村多江)は子供が出来たこともあり、
いつの間にか結婚していた。
靴の修理工のバイトをしてたカナオは先輩に紹介を
受け、法廷画家の職に就くようになる。
しかし、翔子は流産してしまった事がきっかけで
表情から明るさが消えていく。

あのリリー・フランキーが主演ということでどうなんだろ?
って正直思ってましたが、意外や役そのもののが自然体
のままなのか、かなり良かったと思いました。
逆に主演の木村多江さんは凄く上手い女優さん。
劇中二人の長回しのお芝居が多いんですけど、
アドリブもありなのか、かなりリアリティがあって
ひきこまれれてしまいます。

カナオが法廷画家という設定。
法定被告人人に「ハッシュ」主演の片岡礼子とか、加瀬亮、新井浩史
などを配しているのが確かに面白かったし、、
今までこうやってその法廷画家がクローズアップされたものを
観たことがなかったのですごく興味深かったんだけど、
登場する事件が先日執行された幼女誘拐犯や、オウム、
池田の児童大量殺傷事件などモデルが誰にでもはっきり
判る犯人になっています。
そのため夫婦の物語部分と法廷の部分のバランスが
あまり上手くいってないようにちょっと感じました。
世の中はこれだけバランスがおかしくなっていくのに、
この夫婦(特に夫)はずっと普通のままでいようとする。
っていうのは確かに伝わるんだけど。

橋口監督は主人公と実家の人間関係、職場の人間関係の
微妙な闇とか良さとか、そういうのに興味あるんでしょうね。
大抵の大人たちは愛する人、職場や友達、
そして実家や母父と肉親たちとの3つの関係の中で生きている。
今回も寺島進と安藤玉恵、そして倍賞美津子の兄夫婦と母と
翔子の関係が絶妙に面白い部分でした。
母親がカナオに「娘をよろしく」って場面はなんか
すごく良かったなぁ。

この映画面白い構成だなって思っのは、、
起承転結で言うと「桔」の部分がかなり長い作品に
なってるんですね。
夫婦やカップルが関係性のバランスを崩しそうになり、
壊れてしまうか、修復していくか、
そういうよくあるパターンの中で、その結果が分かって
からの展開をかなり長くとっています。
重い描写の多い作品なんですけど、
観終わった後、すごく幸福感のある映画だと思えるのは
思ったのはそこなのかもしれません。

kazuponの感想ー★★★1/2

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JUNO/ジュノ

2008年06月17日(火) 0時50分


アコースティックギターが登場する映画は
いい映画が多いなぁ。これぞアコギマジック?
なんて思ってるのは自分だけですね。すいません。
去年末に観た「ONCE」も最近の「アイム・ノット・ゼア」
も気に入った自分ですが、アコギが結構いい感じで登場する
この作品もかなり気に入りました。
といっても音楽映画じゃないよ。
処女作にてアカデミー脚本賞って凄いんですけど、
観たらそんな前情報はどうでもいいくらい、本作の
脚本家ディアブロ・コディに興味持ちました。
いやー確かにこんな庶民感覚な面白い
脚本は平均値が求められるハリウッドの
名うてのセレブ脚本家には書けないのかも。
この人のセンスいいなぁ。次も観たいなぁ。

16歳のジュノ(エレイン・ペイジ)は初体験で
妊娠してしまった。相手は同級生のポーリー
(マイケル・セラ)
友人リアに相談して中絶に行くが途中で嫌になる。
新聞広告で里親希望広告を出していた
セレブカップルにかるーく産んだら提供する
約束を交わすのだったが・・・。


まだ子供なのに子供ができてしまった!親は大激怒!
学校では冷たい目で見られるけど、産む決心を!
ってのがフツーの筋書きです。こんなドラマ日本でも
最近ありましたよね。
この映画の親はアッサリ受け入れてしまうからスゴイ。

テリー・ヅワイコフ監督の「ゴーストワールド」
の主人公みたいに、ちょっとヘンにクールに振る舞う
ジュノ。でもちょっと斜に構えたところが
強調されていたあの映画とは違います。

脚本のディアブロ・コディは1年ほどストリッパーの
経験があって、彼女の個人ブログが面白くて本作の
プロデューサーが声をかけたとか。
小手調べに脚本書いてみて!ってので3週間で上がって
来たのが本作とのこと。ほとんど手直ししてないそう
でそれはすごいです。めちゃくちゃ面白いですもん。
彼女はその段階ではテレフォンセックスのオペレーター
と保険コーディネーターをやっていたのだとか。


なのにハーシェル・ゴードン・ルイスが「サスペリア」
よりクールだよ!(笑)
とか、ソニック・ユース版「スーパースター」とか
タランティーノとはまた違うコネタ好きなところも
チラホラ。脚本のコディ姐さんとはいっぺん飲んで
話してみたいなぁ。

逆に監督のジェイソン・ライトマンは「ゴーストバスターズ」
のアイバン・ライトマン監督の息子。
子供のころからセレブな家庭。

この映画の題材そのものが、妊娠騒動ってベースの元、
そういう庶民たちとセレブがひょんな事で接点が出来て
しまう話なんですね。映画の世界に結構近い接点が。
だもんで、片方の世界をよく知っている二人の共同作業に
マジックが起こったのかもしれません。

こういう題材は今まで結構見たことあるけど、
それぞれの登場人物がそれらの映画のステレオタイプみたいで
そうでもない・・ってのが面白かった。
ジュノとかお父さん、義母やセレブ夫婦、彼氏・・
あっ全部だ。のキャラクターが典型的でなくどこかに
人間味があってイキイキ描かれています。

こういう映画を観ると、セリフを字幕で観ているのが
なんか勿体ないなぁと思ってしまう。仕方ないんで
しょうけど、かなりニュアンスが
端折られてるんじゃないかと。
英語バリバリの方どうでしたか?
例えば理想の彼の話してるところで
字幕では「30代くらいで・・・ギター弾けて」
ってなってたけど、セリフでは
"Bass Guitar"って聞こえてました。そうならベースって
言うところがミソなんですけどねぇ。
「馬みたいにオシッコ」なんて言ってた?セリフは
"Seabiscut"(シービスケット・・映画になったあれ?)
って聞こえた気がするし・・。
クドカンの脚本をアメリカで字幕でやるようなもんか。

一見ヒール役のように登場するセレブ夫婦
(奥さんのジェニファー・ガーナーはベン・アフレックの嫁)
も、かなり人間的な面を見せてくれるところが
いいなぁと思いました。ごくごく普通な感じがいいです。
大きなモールで、里親の奥さんが子供に接しているところを
遠目に偶然見てしまうときの彼女の表情。
産んだ日にベッドにそっとよりそう彼氏。
いつの間にか飼われている犬・・。

ぱっと見た目はナマイキ少女がメインのコメディなんだけど、
そういうなんでもないシーンに優しさがいっぱい
溢れたステキな作品だと思います。

kazuponの感想ー★★★★

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ザ・マジックアワー

2008年06月10日(火) 0時10分


三谷監督の脚本は舞台作品にしろドラマにしろ大好きなんですけど、
映画の監督作品に関してはなぜか、ちょっと
物足らないなぁと毎回思ってしまいます。
当然めちゃくちゃ面白くて笑わせて貰えるんですが。
いや、物足らないのではなくて、
なんか多すぎる感じがするのかなぁ。
今回ベースになるアイディアはホントに最高に面白いと
思ったんでなおさらだったかも。
でも満員の劇場の観客があれだけ笑ってるから
娯楽映画としては大成功の仕上がりなんでしょうね。

ある港町でギャングのボス(西田敏行)の女(深津絵里)と
いい仲になってしまった部下の備後(妻夫木聡)は
バレて殺されるハメになってしまう。命が欲しければ
ボスが探しているという殺し屋、デラ富樫を連れてこいと。
難を逃れようと、売れない俳優、村田(佐藤浩市)に
目をつけ、映画の撮影だと騙して、彼がデラ富樫役に
抜擢した事にして連れてくるのだった。

いやーこの舞台の設定っていつ?
撮影所とかの感じだと今なんですかね?
でも街はギャングのボスですもんね。昔の日活映画みたい。

過去のハリウッド作品のオマージュ的な要素が強い
三谷作品。
「有頂天ホテル」の感想にも書いたんですけど、
過去の三谷監督脚本の「合言葉は勇気」ってドラマの
田舎町に弁護士役をやってた俳優が
どうも勘違いされて優秀な弁護士として連れてこられる
アイディアのベースってもしや
「サボテンブラザース」からなのかなぁと。
いや「ギャラクシークエスト」とか
そういう設定のハリウッド映画は
結構あるから、サボテンかどうかはあれですが・・
今回も基本的なアイディアはその設定を再度
使っていますよね。

でも今回はさらにヒネリが利かしてあって、
現実の世界で映画を撮影してると勘違い
してる男がどんどんオーバーアクションするって
この部分をコメディの一番の見せ場に
していて、ほんと面白かった。
お客さんウケも同じシーンを何度もやりなおしてる
あの部分が一番沸点高い感じがしました。

特に佐藤浩市の絶妙なキャラクターづくりが素晴らしいと
思いました。あの微妙な感じはなかなかできない
んじゃないでしょうか。
オーバーなんだけど、実は演技の芯はしっかりしてて、
虚栄心あるんだけど、自信もあまりない・・。
でも映画は大好き!っていう

ただ、監督が敬愛するというビリー・ワイルダー作品は
とにかくヒロインも魅力的じゃないですか。
マリリンしかり、シャーリー・マクレーンしかり。
今回もキャラがたくさん出てくるから、なかなかそれぞれ
の登場人物に愛着がわかないんですよね。
そこが物足らないポイントだったかもです。
伊吹吾朗さん!とか寺島さんとか、あと
映画の裏方さんたちの場面なんかは良かったですけどね。
いろんな所に話を飛ばさずに、
ずっと勘違い映画に焦点を当ててても良かったのに
なーなんて思いました。

昨年観た三谷監督作・演出の舞台「コンフィダント絆」が
素晴らしかったんで、映画の世界でもゼヒ、
メイン登場人物4人くらいしかいない
映画を撮ってもらいたいなぁと思います。
ワイルダー監督の傑作ってだいたいそんなんじゃ
なかったでしたっけ?

三谷監督の映画って、グランドホテル形式でありながら、
特定の職業の掘り下げ、、「プロジェクトX」じゃないけど
ある職業のプロたちについての映画にいつもなっています。
「ラヂオの時間」ではラジオドラマ現場というややマニアックな
題材で、コネタで昔ながらの音響マンにスポットを当ててたり、、
「みんなのいえ」は新進設計士と現場叩き上げ職人が
対決する中で、家を作る工程が垣間見れる内容だったし、
「有頂天ホテル」はホテルの裏の姿・・「筆耕係」とか
そんな人いるんだ!みたいな部分をやっぱり入れてたり。

映画では脚本の中でも売れない俳優とマネージャーの関係とか、
裏方さんの完璧な仕事っぷりとか、
映画にかかわる人に対するオマージュになっている
のが良く分かりました。
そういう所に一番目が行く方なんでしょうね。
とにかく「映画を讃えた映画」にお客さんがどっと入るのは
素敵な事だと思います!

kazuponの感想ー★★★1/2

僕の彼女はサイボーグ

2008年06月03日(火) 20時15分


いやあ。なかなか面白かったです。
韓国のクァク・ジョエン監督が日本で作ったのは
未来から来たやや猟奇的な彼女。
サイボーグがちょっとダメダメ君のそばに
いてくれるっていうストーリーは、
「ドラえもん」文化の根づいた日本人にとって
さほど新鮮ではないアイディアだし、脱力的な演出もあれば
ハッキリいってツッコミ所めちゃくちゃある作品なんですけど、
なんか憎めないというか、嫌いになれない魅力ある作品でした。
自分が男だからなのかもしれません。
女性にはこれどうなんだろう?
「猟奇的な彼女」も「僕の彼女を紹介します」同様
クァク監督、男性のどこかに眠ってる恋心というか、
なんか表現できない琴線に触れる部分を少年の心で描いて
くれるからなのかも。
とにかくこれまでさほど認識も無かったヒロインの綾瀬はるかが
めちゃくちゃ魅力的に写されていて、
ひょっとしたらそれだけでいい映画なのかもと思いました。

恋人もいない大学生のジロー(小出恵介)は自分の誕生日
を祝うためにデパートに行ったとき、ボロボロのボディスーツを
着た彼女(綾瀬はるか)が展示品を着ていく所に遭遇する。
彼女は何故か自分の方を追いかけてきて、一人で食事
していたレストランにまで現れ、大量に料理を注文しては
そのまま彼の手を引いて逃亡した。
そんな奇妙な夜も終わり、彼女はジローの前からいなくなる。
1年後、同じ誕生日の日に、またそのレストランへ行くジロー。
隣の席ににまた彼女が現れる・・・。

楽しいけど、かなり変わった印象の作品。
フツーなら日本側スタッフが、やや日本的にヘンな部分は
補正するんじゃないかと思いましたが、割と香港映画ノリ
みたいにテキトーな部分があって、そこが映画的にやや
変わったテイストを与えています。
自分的にそのへん逆に好感持ってしまったんで、
中盤あたりからつっこむ気にもなりませんでしたが、
一番ヘンだと思ったのは現代(の設定)のジローの
幼少期がどう見ても昭和30−40年代の田舎町の風景だったこと。

これは男子向け少女漫画的ストーリーの作品なんですね。
「電車男」なんかもだし、「うる星やつら」とか「タッチ」
とか。とにかく魅力的な「彼女」は他には目もくれず。
いたってフツーの自分にだけ尽くしてくれている。
ある意味理想。
男はすんなり小出君に感情移入してしまうでしょう。

元々タイムスリップものは大好きなんですけど、
細かいこと考えるとあまり辻褄合わない物語ではあります。
「猟奇的な彼女」はもっとせつない映画だった気がする
んですけど、「ある日どこかで」じゃないけど
最もせつなストーリーが作れるタイムスリップものの
割にはせつなさ度は低め。
いろんな要素を詰め込んでしまってあらら?みたいな
部分は確かにあります。
ストーリー的な部分もいろいろ話と面白いんですけど、
ここではやめときます。

カメオ的出演者もさほど邪魔に感じず、メインの二人に
集中できるのもよかった。
小出君はチャ・テヒョン的役回りを見事に
こなしています。

でもクァク監督は主演女優を魅力的に写すのがほんと
上手い人なんだと改めて思いました。
綾瀬はるかのファンにはたまらない作品でしょうね

全盛期の角川アイドル映画みたいな大味なんだけど
なんか許せてしまうような感じなんですよね。
この先アジア圏各国でも公開されるようなんですけど、
綾瀬はるか、結構海外でブレイクするかも・・。

さっきまで三宮にいたんですけど、
観てた時は途中までずっと神戸の話だと思ってました。
綾瀬はるか同様、神戸の街も魅力的に写されて
いたと思いますよ。
おもいっきり大丸→南京町って判るのに
ここは東京!ってのは素晴らしい。

kazuponの感想ー★★★1/2

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映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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