アイム・ノット・ゼア

2008年04月28日(月) 23時21分


ホブ・ディランはすごく好きという訳ではなく、
まぁ代表曲をちょいちょい知ってる程度なんですけど、
このトッド・ヘインズ監督作は思った以上にユニーク
な伝記映画でした。
いやこれを伝記と言っていいのか。
今年のアカデミー賞でケイト・ブランシェットが助演に
ノミネートされてたのでフィルムの断片は見ていたんですが、
見た目はフェイク・ロック・ドキュメンタリーの体裁。
6人の俳優がボブ・ディランを演じているってのが話題。
観てみると、その6人は全部違う役名。一人なんて
シンガーじゃなくて職業は「俳優」だし。
もしボブ・ディランという存在も楽曲も全く知らなかったと
したら、この映画が一人のミュージシャンについてを
描いているっていうのがひょっとしたらサッパリ判らない作品
なのかもしれない難解な面もあります。
でも練りこまれた絵作りを含め、今まで見た事のないスタイルの
音楽映画だったので自分にはとても新鮮でした。

そういえばまだ現役バリバリのミュージシャンの伝記映画
って珍しい。
あのディランが自分の生涯の映画化なんてよくOKしたなぁと
思ってたんですけど、観たら納得というか。
「・・でもコレおれの話じゃないし」って片付けられそうなオリジナリティ。
6人のディランのストーリーはそれぞれに独立してるから
大まかな粗筋が書けないので、俳優と役名を書いていくと

ベン・ウィショー(アルチュール)
マーカス・カール・フランクリン(ウディ・ガスリー/黒人の子役が演じる)
ジャック/ジョン牧師(クリスチャン・ベール)
ヒース・レジャー(ロビー/職業は俳優)
ケイト・ブランシェット(ジュード/女優が演じる)
リチャード・ギア(ビリー/隠居したカウボーイ?)

いや〜こうやって書くとなかなか豪華な配役。
「ボブ・ディラン」とい名前が劇中に一切出てこないので
最初役名を変えてるのに気づくまで結構時間経ってました。
ディランの事が好きな人は状況と背景ですぐ理解できるんだろう
けど。アメリカでは笑いが起こったってくらいしゃべり方とか
似てたりするらしいんですけどね。それにはあまり感心しませんが。

ミュージシャンの伝記映画ってパターンあって、
売れない不遇時代〜ヒットしてくる〜
女または「ドラッグに溺れる」←ここ重要
再起、またはその途上・・
みたいなそんな映画ばっかしじゃないですか?ここ最近だと
「Ray」「ウォーク・ザ・ライン」とかもほぼこの
セオリーの映画でしたけど、この作品はこれだけ多くの
ディランを出しながらもドラッグに溺れる・・がほんのサワリ
くらいしか出てこない稀有なミュージシャン映画かも。(笑)
逆に、音楽を創作してる場面が全く登場しません。いったい
彼はどうやってあの音楽を作りだしてきたのか・・っていう
事にはトッド・ヘインズは興味が無いようで。
もちろん演奏シーンもあるけど、べらべらしゃべってる
場面が大半。それもその時彼は何を考えているのか?という
シチュエーション。

これはディランというカリスマ的なミュージシャン
の映画でありながら、誰の映画でもあるんじゃないかと
感じました。
人ってその時その時で、周りの環境や自分の置かれている状況,
そして時代によって気づかぬうちにどんどん変わっていってますよね。
もちろん変わらない人もいるけど。
このディランは「バンバン変わる人」。
6人の俳優が一人の人物のいろんな側面と時代を演じる事によって
別人格に近い、人間の多面性があらわになっていく感じがしました。
ワン・アンド・オンリーだと誰もが思っている彼は、クール、
ネガティブ、ポジティブ、そして宗教的にと、いろんな彼の時代の表情が
別の俳優が演じることで興味深い構成になっています。

ケイト・ブランシェットは儲け役、というかたぶん
"Like A Rolling Stone"の頃のフォークを見捨て、バンド形体に
ツッパって行き始めたころのかっこいい頃のパート担当。
演奏シーンも一番クールに撮影されています。
ウディ・ガスリー(役の上で若いころの主人公はそう自分を名乗ってる)
のマーカス・カール・フランクリンの子供なのに大人なセリフ回しにも
驚いたし、クリスチャン・ベイルのギターの持ち姿がすごく
ハマっている事も、とにかく見ていて飽きない映画でした。
ヒース・レジャーはこの映画での「恋愛パート」担当。シャルロット・
ゲーンズブールの妻とのシーンの数々は映画に影のエッセンスを
より強く与えます。
まさかこの映画の撮影中、誰一人としてディランより先に彼が
世界からいなくなってしまうなんて考えていなかっただろうな。
リチャード・ギアのパートは一番難解だったけど、美しい
シーンが多かった。

トッド・ヘインズはミュージシャンの世界、しかも
表面的ではない部分にもいつも興味があるようで、
「ベルベット・ゴールドマイン」も思い出されますけど
彼の処女作、"Superstar: The Karen Carpenter Story"(87)
はなんとバービー人形でカーペンターズのカレンの生涯を再現した
作品だとか。
昨年の"Timeout London"紙の
「映画史に残る偉大な音楽映画ベスト50」
のなんと一位に!選ばれているそうなんですが、勝手にカーペンターズの
曲を使ってるので(笑)商品化できないから幻の作品なのだとか。
↓youtube探すと同キーワードで出てきますね。便利な時代だわ。

Superstar: The Karen Carpenter Story(youtube)

自分はディランというとガキの頃観たザ・バンドの解散コンサート
の大物ゲストとして登場する映像が入り口かなぁ。
ステージ上で共演しながら、ロビー・ロバートソンが
ものすごく嬉しそうなまなざしで見つめるこの人は、
とにかく尊敬されてるんだろうなぁというのが
子供心に伝わってきたんですよね。

たまにライブでセッションとかあると、アコースティックシンガー
系の人が♪なっなっなきおんざへぶんずどぉー♪の
"Knockin On a Heaven's Door"を歌うの経験上
すんごく多い気がします。
"Like a Rolling Stone"でも"I Shall Be Released"
でもなくなんかそれ。なんでだろ。
確かにあれは歌っててキモチいいんだと思います。
たまーに飲みに行くバーのマスターがディラン大好きなんで、
たまにライブ映像とか流してくれるんですけど、
最近のディランは確かキーボード弾いてる歌うんですよね。
イメージ的にはアコギにハーモニカという印象が
あまりに強いんで、あれれ?って思ってしまいます。

でもこの映画のディランって常に、そんな感じで形にはめられるのを
嫌うというか、安定を捨てて次にいかないと生きていけない人の
ようにも感じました。
マイルス・デイビスも過去やってた事、死ぬまでほとんど再現しないで
別の事やってた人。常にオリジナルな人はどこかでそうなるのかな。
ディランはそこまで過去の曲一切やらないとかじゃないけど。

中盤、ケイトのパートでフォークフェスみたいなのにロック編成で登場して
ガンガン音出してブーイングされまくる場面がありました。
ファンは今までやってきたそれまでの彼を望んでいる。
「ファンだったのに失望したわ」って。

多分何年かしてようやく、彼の新しい試みに慣れてきて、
みながようやく「I'm There」になった頃、もうその場所ににはいなくて
「He's Not There」なんだろうな。
常に放浪していて、愛犬すら置いていかれてしまう。

kazuponの感想ー★★★★


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少林少女

2008年04月27日(日) 10時13分


世界の映画作家の中でも、最も面白い娯楽映画が作れる人だと
思ってるチャウ・シンチーが製作にからんで、あの
「少林サッカー」のスピンオフのような作品だと聞いて
以前から楽しみにしていました。
そして、以前は苦手だったんですけど、
傑作「サマータイムマシン・ブルース」以来、気になる
監督になりつつあった本広監督が監督とのこと。楽しみ!
果たしてどんな映画になったのか・・・。

冒頭、定番のように少林寺を卒業する場面があって、
元々ブルースリーの「ドラゴンへの道」のオマージュだった
「少林サッカー」の主題曲風の♪どんどこどんどんどん
って重厚なテーマ曲にかぶさる書き文字のタイトルバック!
おぉぉ!かなりカンフー映画っぽく作ってるやん!
と期待は高まる!
・・・・残念ながらそこからはなんとなく失速していくんですねぇ。
面白い部分もあるんだけど、どうにも散漫な映画になって
しまってて残念。

何年も中国の少林寺で修行いていた凛(柴崎コウ)は
長い修業期間を経て日本に戻ってくると、自分が学んでいた
道場は廃墟みたいになっていた。
凛の先生だった拳次(江口洋介)は中華料理店の店長を
していた。そこで働いているミンミン(キティ・チャン)
の誘いで、彼女が通う大学のラクロス部に入部させられる。

出来れば肯定レビューを書きたかった!でもこの映画の
出来を手放しで良かったとはやっぱり言えないかなぁ。
まずどうしてこんな?な脚本になってしまったのか。
「少林サッカー」のセンをやりたかったのか、正当
クンフー映画・・「死亡遊戯」みたなセンをやりたか
ったのか。。その両方を取り込もうとして大失敗
してる感じがしました。
チャウ・シンチーはどの程度かかわってるのかなぁ。
彼が監督する映画って観客の心理をすごく計算して作ってる
んですよね。いつも。どうやったら盛り上がっていくかという。
それがこの映画にはまるで無いんです。全然盛り上がらない。

「少林サッカー」のプロットを思い返すと、
落ちぶれたかつての名選手が、天才的な健脚を持つ
チャウ・シンチーを見つけだし、かつて少林寺で学んだ
仲間をメンバーにするために探し出す。でもみんな
いいオッサンになってるが、やがての能力に覚醒し、
次々に試合に試合に勝ち進んでいき、ラストの悪軍団との
決勝へと進んでいく。

クンフーが要素として入ってるけど、あくまでも
「サッカー」に的を絞って、クンフー=サッカーが
新鮮で面白かったし、メンバー達の
キャラ作りが絶妙だったんですよね。
デブ、ブルースリー似、単なるダメおっさん、とか
それがそれぞれに能力を発揮していくのがすごく
面白い愛すべきバカ映画だった。
そうそう「少林少女」にはバカが無いんですよ。
ちっとも笑えなかった。「サマータイムマインブルース」
はすごくバカで笑える要素のある映画だったのになぁ。
「クンフー=ラクロス」ではなくて
「クンフーとラクロス」になってるんですよ。
そこが映画がパラパラしてしまった原因かも。

凛が入るチームは、なんだかキレイ所
を何人も集めただけで、キャラがまるで立ってないんで
すよね。
デブとかダメキャラとかヘンなやつとかそういうのいない。
どうもスポ部女子大生というより、「タレントの卵で事務所所属の
売り出し中の可愛い子をたくさん集めました!」っていう風にしか
見えないんですよ。
映画の中でラクロスの練習と試合の過程でそれぞれの活躍とか
得意技!とかそんなの見せてくれたらもっと盛り上がったろうに。
そして観て驚いたけど、ラクロスの試合がほとんど
メインになってないんですね、これ。

仲村トオル、江口洋介、岡村隆史のメイン登場人物の背景が
どーもようわからん。
仲村扮する、大学学長がボスキャラになるんですけど、
なんでそんなに凛を消したいのか?というラスト近くの
塔に上っていく場面がとってつけたように加えられている
感じがどうしてもします。

大勢の黒軍団が一人に襲ってくる場面は「キルビル」「カンフーハスル」
の真似にしか見えないし、その後はブルースリー映画のオマージュ
・・「燃えよドラゴン」の鏡の間、「ドラゴン怒りの鉄拳」の
和室の対決、そして塔を上っていくのは「死亡遊戯」・・
特に過去を思い出す?あの幻想シーンは??でした。
脚本にカンフー映画に対する愛情が感じられないんだよなぁ。
ラストにこういうシーンを持ってくるのがカンフー映画でしょ?
みたいな・・。
物語が散漫なのは確かに昔のクンフー映画なんて雑なのがほとんどで
そんなもんだったからまぁいいのか。

オリジナル「少林サッカー」のティン・カイマンとラム・
チーチョンが出ている場面は、岡村隆史含めお笑い
コーナーのつもりだったんだろうけど、そこがテンポを
ぎくしゃくしてしまう悪い方向にいってたように思ったし。

アクションはやっぱりそんなに簡単にクンフー映画みたく
ビシバシ動けないのは判るし、まぁあんなもんじゃない
かなぁ。思ったよりうまく作ってる感じしましたけど、
ここだけは本場の武術監督を起用してほしかったですね。
お金かかるんだろうけど。チン・シウトンまではいかなくても。

本広監督の絵づくり、絵的キレイな場面が結構あったし、柴崎コウは
魅力的に写されていたとは思いました。
キティ・チャンは美しかったけど、カタコト言葉があれだけ
たくさん出てくると(あの二人組含め)結構つらいもんが
あるなぁと思いました。

興味深かったのは、一番肝心な「成長したラクロス部」の
試合シーンをなんとエンドロールのバックに入れた部分、
はっきり言ってかなりお金かかってるこのシーンを本編に
入れてないのは新たな試みなのかな?
本編が散漫だったから、なんかもったいないなぁと思って
観ていました。

とはいいながらも楽しくなかったかというとそうではなく、
それなりに2時間近く楽しめた映画ではあります。
ヨーロッパ企画の永野宗典がまた出てきたり、「サマータイムマシン」
のZ3の3人とか、本広監督らしいコネタもあったんだけど、
上映前に流れた本家シンチーの予告「ミラクル3号」が
さらに待ち遠しくなってしまいました。
本広監督には次回作、期待します・・けどまた「踊る」なんですよね?
フジテレビ・・・・・。もいいけど・・・。
「サマータイムマシン」みたいな小ぶりな面白い映画をまた作ってください。

kazuponの感想ー★★1/2

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維新派「聖・家族」@精華小劇場

2008年04月24日(木) 3時20分


維新派 「聖・家族」
大阪公演
精華小劇場



春爛漫のこの日、維新派のプレビュー公演に足を運びました。
場所は、あぁここなのかという、千日前のど真ん中の
閉校になった精華小学校の体育館をベースにしたこぶりな小劇場。
満員soldoutでした。

維新派といえば自分はヂャンヂャンオペラ時代の
派手な野外ステージのエンタメ舞台の印象が強いんですけど、
ここ最近の舞台はセットは比較的シンプル、どちらかというと
ダンス主体みたいな感じになってる気がします。

次回は久しぶりに野外公演、びわ湖畔に水上舞台を作るそうなんですが、
そのプレビューを兼ねたミニ公演なのかな。
過去の上演作品の一部分をオムニバス形式で上演。

「演劇」というよりも「曲」の単位のパフォーマンスなんで、
限りなくライブなんかに近いものだと感じました。
手渡されたプログラムには上演曲目と、拍子!まで
書かれていて、維新派の演目の多くが5拍子とか7拍子の
奇数拍曲って改めて多いんやなーと思いました。
なんだかんだでよく観にきてしまうのは、パフォーマンス
もなんだけど、音楽的な部分への興味が大きいのかもしれん自分。

一昔前の大阪弁の庶民言葉みたいなのを、そのリズムに乗せた
独特のスタイルはどのパフォーマンスにも共通した部分。
曲の完成度とダンスの融合で、ものすごく個人的には
テンションあがる部分が今回も多かったです。

一応新作からの抜粋だとアナウンスされていた?
後半の新作パフォーマンスは、今まで観た維新派の中でも
家の中の食卓が舞台になってたり、かなり新しい感じがしました。
昨年観た「nostargia」が三部作の1本目だったそうなんですけど、
あの南米が舞台のお話との繋がりはあんまり無さそうだったな。

もちろん演劇をみな観に来ているので、曲ごとに拍手は
起こらないし、リズムに体ゆするようなお客さんいないんだけど、
いてもいいのになぁと思いました。まぁ大きくではないけど
自分なんかは一番後ろだったのもあって、割とノリノリで観てましたねー。
今回の曲単位のスタイルなら、フジロックとか、ああいう野外ロックフェスの
1パフォーマーとして登場しても、結構観客沸かせるかもしれないと
思うくらい、内橋和久氏の手による音楽と松本雄吉氏の独特のセリフの融合の
パフォーマンスはほんとに「維新派」としか言いようのないオリジナリティ
の高いもの。
興味ある方は秋公演、一度足を運んでみてください

一番最初に南港特設ステージの舞台を見たときは、生バンドブース
があって演奏は結構生だったので、今年のびわ湖の舞台は
また生演奏復活してたらいいなぁと思います。
でも寒いだろうなぁ。観にいけるかな?

南港時代は劇場前に特設された屋台村が名物で、
幕間におでんとか、カレーとかほんとにフェスみたいなのを
かなり昔からやってたんですけど、
この日はミニ屋台がひとつ、、、でも中に人いませんでした。

維新派 official site

http://www.ishinha.com/







春08

2008年04月22日(火) 12時15分


ここ半年くらい、頂戴したトラックバックにマトモに
お返しできてません。申し訳ありません。
普段良くコメントのやりとりをさせてもらってる方には
なんとかお返し出来てる感じですが、どうも
バタバタしてて・・映画も観る数激減してますなー。
TBいただいた記事は拝見したりさせてもらってます。
いつもありがとうございます。
その割に映画観たら感想書かないと
スッカリ忘れてしまうので、優先させてもらってたりします。
コメントお返ししてない状態のときもあったりで
失礼千万でごめんなさい・・
そういえば「テラビシアにかける橋」の感想も
随分前に観てかなり気に入ったのにまだ書いてないや。
ってこんな記事書いてるのは久々に平日にお休みして
おります。
いやほー。

春ですねぇー。
毎年桜の写真とか人並みにアップしたりしてますけど、
今年もあちらこちらで桜観たかなぁ。
上はたぶん大阪城公園です。
あそこ桜はキレイけど、下の視界が全部宴会ですからね。
大きい居酒屋にいるみたいになります。
今年はまだ前半だけど
年明けからかなりイヤーな事が立て続けに
起こった年だったなぁ。
トラックにどーん!と追突されたり(笑)

でもいい事も結構あって、
年明けに「今年はちょい痩せてみよう!」と思って
(そんなに太ってたわけではないが)3月頭には
7キロくらい落としてましたね。ほとんどムリして
ないけどやれるもんだなぁと。まっいつリバウンド
するか分かりませんけどねー;;
食べるの大好きだしなぁ。だからなんなんだ。

あと、練習しない!ライブは結構やる!ってバンド
を手伝いだして、ほぼ1年くらいセッションばかり
してたのが頻繁にライブるようになりました。
もぅライブでタイコ叩くのが大好きなんで、それだけ
でも満足。
今夜も梅田シャングリラってライブハウスで叩いて
きます!よろしければどぞ!
そういえば今年Coccoをそこに観にいったなぁ。
あれは良かったな。

そんなこんなんで悩み多き春ですな。
犬は昼間はほとんど寝てますねー。
↓いまはこんな感じ。
テリタミもほとんどこんな昼下がりなんでしょうね。
ちょっと羨ましいけど、彼らなりにお悩みとか
あるに違いない。
「今日は散歩連れてってくれるだろうか」とか。
いけるよー。もうちょっとしたら。

THE CORNELIUS GROUP@グランキューブ大阪

2008年04月13日(日) 17時11分


THE CORNELIUS GROUP
"ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"

大阪公演:グランキューブ大阪

毎日ばたばた忙しいんですが、このチケットかなり前にDM先行か何かで
取っていたのをほぼ忘れかけてました。去年の11月くらいだったような。
このSensuous Synchronized Showは昨年なんばHatchと
サマソニで後半だけ
観てて、チェックしたら去年の単独ライブも4月だったんですね。
丁度1年ぶりだ。公式によると
「過酷な欧・米ツアーを経て、けいけんちが69あがった」
ツアーだそうなんです。スゴイね。
だもんでタイトルに"ULTIMATE"が追加されてます。
大阪が全ツアーの最終日になったみたいですね。

グランキューブって噂には聞いてたけど、今回初めて
足を運んだんですが、梅田からのんびり歩いて・・なんてテキトーに
考えたのが大失敗。ロイヤルホテルの横・・ってことは
かなり遠いんですね。梅田から。
会場着いた時間は開演予定5分過ぎてましたけど、まだ
始まってなくて良かった!
このライブ、最初がめちゃくちゃカッコイいいんですよね。
"Breezin"に合わせてステージのシルエットがスクリーンに
映し出され、タイトルが出ると幕をどーんと下ろす趣向。

あれ?と思ったんですけど、どうやら今回この会場を
選んだのも、「着席」出来るライブにしたかったようです。
そういうアナウンスが事前にあったのか、こんなに踊りだしたい
ノリノリ曲のコーネリアスなのに、前方も含め立ち上がる
人が全然いない。
彼らのライブ観た方はご存じだと思いますけど、
映像が完全にシンクロしているので、落ち着いてステージと
映像が堪能できる、こういうのもアリだなぁと思いました。

前のライブを完璧に覚えてないけど、ちょっと映像とか、
内容を結構変えてる印象でした、。演奏はさらに
強力になってたなぁ。
なんかリアルタイムでテレビ映像いじるのとか、前やってなかった
ような、ちびまる子とか相撲とか仮面ライダーとか、もう
そんなのをぎゅるぎゅるいじる。これ著作権は大丈夫なのか
というスキもなく(笑)ちょっとヤヴァいトリップ
感が出てたなー。

前の記事にも書いたけど、最新アルバムSensuousの
"Fit Song"ってのがめちゃくちゃ気に入ってて、
今回のツアーでは割とクライマックス的にその曲を
持ってきてる感じがありますね。
この映像とライブのシンクロがもうめちゃくちゃカッコイイんですよ。
youtubeでも観られます↓

Fit song(youtube)

背景に流れるビデオクリップもだけど、ニューヨークのライブとか
めちゃくちゃ盛り上がってるなぁ。

実は後で知ったんですけど、今回の会場には各座席にA2サイズの
ポスターが置いてあるんですね。それもこのブロックは青、
このブロックは赤、黄色とかそういう風になってたみたい。
おそおそで会場に着いたのでまったくわかりませんでしたが
ポスターにちゃと座席番号が貼られている。もんのすごく手間なことを。
粋ですねー。でもこれって早めに来た人にしか判らなかっただろうな。
マスゲームみたいになんかの絵を表していたのかな?
こんなやつです↓



アンコールではこないだのbjorkのライブでもDJが使っていた
tenori-onをスクリーンで手元を見せながらリアルタイムで
打ち込んでいく演出。さすが小山田氏、
手のりを最終的にひっくり返すと「EYES」って文字
が音楽を醸し出してるっていうニクい事やってました。

今回のツアーで使用してる映像のクリップ集が前回のツアーの
ライブDVDと同時にリリースされたみたいで、今ポチって
しまいましたわ。

SENSURROUND DVD @amazon


とにかく大満足なライブでした!
その後関係ないけど
コーネリアスが終ってちょっと梅田のお寿司屋さんで
日本酒一杯ひかっけてから
十三の某ライブハウスで今手伝ってるバンドのアコースティック
ライブがあるのを聞いてたので、場所近いし飲みに行く・・。
と思って遅れて店に入るないなや、まだ2曲目らしく
紹介されてステージに出さされる。(涙)
そこ日曜以外はドラム不可なハコなんで、やったことない
カホン(箱みたいなパーカッション)を生まれて初めて
その後ほぼ全曲演奏して、カホンに手が勿論免疫ないから
手が腫れてグローブみたいになってしまいました。
お客さんもメンバーもみんな適度に飲んでていい感じ。
結局うちあがってそのまま朝まで飲んでしまう・・あーあ。
コーネリの後なんで別世界でしたが久々に楽しい夜でした。

王妃の紋章

2008年04月12日(土) 23時07分


チャン・イーモウ監督2作前の「LOVERS」の原題は
"HOUSE OF FLYING DAGGERS"
「空飛ぶ短剣の館」ってとこかな?
確か唐時代の義賊の名前だそうなんですがdaggesって。
このタイトル、いかにも昔のクンフー映画の欧米圏公開の
時につけられたタイトルみたいで好きなんですよねー。
まぁ「HERO」(これは英題そのまんま)のヒット後だし、
戦略上ああいうタイトルにしたのも苦心されたことでしょう。
そしてこの映画の原題は
"CURSE OF THE GOLDEN FLOWER"
「金の花の呪い」ってとこでしょうか・・
これも昔のホラー映画の続編とかについてそうな
タイトルで(笑) Curse of〜とか Revengeofとか
Return of なんとかかんとか。ってそういうタイトル。
中国語タイトルは「満城尽帯黄金甲」ってなんかキンキラですね。
でもさすがに「黄金」ってのは邦題に入れなかったみたい。

前置き長くてごめんなさい。
だもんでかなりアクション寄り、「王妃のノロイ」みたいな
実はB級キワモノ的な内容だったりして?
とヘンな意味でかなり期待してたんですけど、ぜーんぜん違ってました。
確かに黄金イメージはあるものの・・・
うーん・・・こういう中華歴史活劇超大作ってなんかもはや
お腹いっぱいというか。どうも既視感がすごくあるというか・・。
いつも同じような俳優で同じようなセットで・・実はそう思ってる
だけで俳優に関してはそうでもないんですけどね。イメージ。
特に本作は昨年日本で公開されたチャン・ツィイー主演の「夜宴」とかなり
かぶる感じもありますし。
それなりなんだけど、こう何か今まで見てきた歴史大作
映画と大差ない印象でした。

とある昔の中国の王(チョウ・ユンファ)は重陽の日に
王妃(コン・リー)、長男(リィウ・イエ)、次男(ジェイ・チョウ)
、三男(チン・ジュンジエ)と毎年の宴を催す予定だった。
ここ数日、妻が病気だからと飲まされる薬には、徐々に体に
悪影響を及ぼす素材が王の指示で混入されているのを知る王妃。
元々策略結婚で王に愛を持っていない王妃の実の子ではない長男の出生には
誰にも知らされていない秘密があった。

こういう絢爛歴史大作って本国もだし、
やっぱり世界マーケットで一番お金になる中華圏映画になるんだろうなぁ。
だからこそ作り続けられるのか。
考えたらチャン・イーモウ監督って「HERO」「LOVERS」と
きて本作でこういうスタイルの映画は3本目なんですね。もっと
あるようなイメージなのは結構俳優がかぶっているからなんでしょう。
オールスター豪華キャスト中華武侠映画といえば最近の
「グリーン・ディスティニー」「PROMISE」と「夜宴」もあるし、
コン・リーなんてこういう役いつもコン・リーじゃない?
っていうのもイメージでそう思ってるだけで、実際は
チェン・カイコーの「始皇帝暗殺」と「項羽と劉邦」くらい。
近いセンで「花の影」くらいなんですね、こういう系の映画出てるのは。
そんなのが頭の中でゴッチャになってしまってるようです。

こういうタイプの映画なら、もっと突き抜けたユニークさや
新しさが欲しいなーと思ってしまうのは贅沢なのかもしれま
せんが・・。

最初の1時間くらいは他の映画以上にアクションシーンがほとんど
出てきません。王家の家族間の痴話的話題が豪華なセットの中
延々と続きます。
奥行のある廊下をざっざっと歩くのは「大奥」みたいだなーと
ぼんやり考えたり・・そうそう、これ大奥と同じで、この豪華
歴史的背景をとっぱらって現代劇の話だったら?って考えると
どぎつい系昼メロみたいな話なんですよね。
会社社長は策略結婚で妻に愛が無く、長男の母である別の
女性を・・・裏切りと触れてはいけない出生の秘密・・。
自分は前半でほとんど映画に置いてかれてしまったので
そんなしょうもないことボンヤリ考えてしまってました。
実際は中国の文学「雷雨」をベースにした脚本なのだとか。

壮大な?物語の背景が後継者問題を含むお家の痴話的騒動なんで、
後半からのアクションの場面も、確かに絵的には面白いのかも
しれなんですが、どうもとってつけたような感じでノレません
でしたねー。

ラストは大量の身内である母親黄金軍VS父親黒軍団の戦い。
なんかほとんど全部ムダ死にのような・・・。
演出も「ロ−ド・オブ・ザ・リング」以降ああいうシーンは
だいたいあんな感じで。ザルみたいな戦いシーンにせず、
もうちょっと工夫してほしい。クンフーのお国なんだし、
一人一人は人間な訳ですから・・。
せっかく程小東(チン・シウトン)師父がいるのにもったいない!

あれだけの大軍隠れてるのに、宴始まる直前までほとんど人の気配
がしないのはなんでだーとか思ってしまった。
トイレとかどうなってるんだろう。
あそこで売店作って、ホットドッグとか売ったら儲かるだろうなーとか
(笑)すいません。

ジェイ・チョウは出番少なく印象深いイイ役をやってましたが、
イーモウ監督、「頭文字D」を観てキャスティングしたそうですね。
初監督したという映画の出来がいいらしく、そっちを観てみたいなーと
思います。
コン・リー姐さんはこういう役はなんだかんだで似合います。
ユンファの良さは自分はいま一ついつも判らないんです・・・。
今「ドラゴンボール」の亀仙人演じてるそうですね!えぇ!?

そうそう、今までこういう映画で大量の死体をどう片付けるんだ
ろう?とツッコミ疑問に思ってたその解決するシーンがついに登場。
この映画で初めて観たような気がします!

kazuponの感想ー★★★

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クローバーフィールド/HAKAISHA

2008年04月05日(土) 19時41分


いやーこれかなり好きです。
ほとんど期待してなくて、前知識ナシで観たのが良かったのか。
結構映画館では前の方で観るのが好きなほうなんですけど、
いつも行ってるシネコンでチケット買うとき、
「かなり画面揺れますので、後ろの方オススメします」
ってえらい念を押され、「いや別にいいですよ、この前の方で・・」
って言っても、こちらあたりは如何でしょうか・・・。ってけっこう
真ん中あたりを指定されてしまいました(笑)こんなの始めて。
満席になったらどうするんだろ。しかもチケットt一緒に・・

「この映画は全く新しいアトラクションタイプの映画です。
特別な手法による映像は、ご鑑賞前の体調によっては車酔いに
似た症状を引き起こす可能性がございます。
ご覧になられる方は予めご了承の上ご覧下さい。」

って紙を渡される。おいおい、えらい大層だなー。
これも演出?ウィリアム・キャッスルみたいなの?
と思いましたが・・。

映画は、たまたまある事件が起こる日にロブという青年が
日本へ昇格転勤するのでそのお別れパーティで
ビデオをたまたま回していて、その時にあるとてつもない
事件がニューヨークに起こってしまうという内容。
後日その残されたビデオを観客が見ているという趣向。

噂どおり「ブレア・ウィッチプロジェクト」の
怪獣版という感じなんですけど、つまんなかったあっちとは
出来が違いすぎる。お金の掛け方も違うけど。
あの評判悪かったスピルバーグ版「宇宙戦争」
がめちゃくちゃ気に入った自分にとっては、それとは違うタイプの
災害疑似体験映画でした。あれも宇宙人襲来をあくまでも
主人公のみの視点で描いた映画でしたが、こっちはもっと
リアル。

前半ダラダラと20分くらい、ハッドというロブの友達が
ビデオ撮影をまかされてダラダラ、メッセージを撮ったり、
ロブと彼女が痴話喧嘩関係になったりするのを延々撮影
した映像を見せられます。
ここムダに長いと言われそうですけど、この部分があるから
こそ後半が生きてくると自分は思いまいた。
その最初の部分だけで、事件起こらない違うタイプの映画
作っても面白いんじゃないかと思ったくらい。
それくらい人はそのときには大きな悩みだと思っている事に一喜一憂
してたりする訳なんですけど、テロとか、災害というのは
そういう日常を一瞬にして破壊して地獄絵図にしてしまう
ものなんですよね。

阪神大震災体験者なもんで、以来
屋上で最初の大爆発を目撃する場面みたいな夢を自分は
稀に見ることがあるんですよ。
地震のとき、どこかが爆撃してきたんじゃないかと
最初思ったんです実は・・。
日常でもどこかが攻撃仕掛けてきたら、あんな感じなん
じゃないかなぁと思うんですよね。多分都心を狙うだろう
し。

その後皆が逃げ始めていきなり
自由の女神の顔が目前にゴロン!って飛んでくる場面は
おぉぉぉ!とちょっとゾクゾクしましたね。
「猿の惑星」以来のSF的名シーンじゃないかなぁ。
その顔をみんな携帯で撮ったりしてるのがすごくリアル。

肝心の手持ち画面による酔う感じは、事前にそこまで
クギさされてたからか、さほどには感じませんでした。
「ボーンアルティメイタム」とか「ユナイテッド93」
なんかのほうが酔った気がしました。

でもこの映画上手く作ってますよね。
手持ちカメラで撮影してるって事なので
手持ちブレブレ画面に災害の様子が断片的に映る・。
でも実際は当然ちゃんとVFXで作っていかないといけない
だろうから、すんごく計算されているのが分かります。
でも予算25億円くらいらしくて、最近のこういう
ハリウッド作では少ないほうじゃないでしょうか。
俳優がほぼ無名な人で固めているのもすごくいいと
思ったし、パーティの場面とか、地下鉄のホームとか
結構お金かかってないパートがあるんだけど、
要所要所でどでかいディザスター場面を入れてくるから
超大作並にお金かかってるように感じるんですよね。

撮影は、多くのパートでカメラを回して
いたことになっているハッド役のT.J.ミラーが撮影して
いるとのこと。
プロのカメラマンがやると、どうしても素人が
撮影した感じが出ないらしく、彼はカメラマンとして
クレジットされてるのかなぁ。

最初のパーティのところで、ベスとロブが寝たって
事をみんなにすぐ言ってまわってるところが結構
笑えた。でもこのハッド、ずっとカメラ撮り続けてる
ってある意味ありえないんですけど、それも忘れて
しまうくらいリアルな感じは最後まで持続します。
正直あそこまでモンスターを見せなくても良かった
のかもしれないとまで思いました。
でもあの子エイリアンみたいなのが襲ってくる描写とか
怖かったなー。

ロブのビデオにはパーティ前の消し忘れた
数日前の映像も残っていて、その断片が
チラチラ出てしまう・・ってのは観てる方は
鬱陶しいと感じるかもですが、アイディアとして
は結構面白いと思いました。死に対面しそうな
二人の切なさがあれで出るんですよね。


プロデューサーのJJエイブラハムズ(TV「LOST」など)
は監督した「MI3」のキャンペーンで日本に来日した
ときにこの映画の事をおもいついたとか。そして意図した
のは「キャメロンクロウの映画がとても大きなものに出会い、
ブレアウィッチプロジェクトに出会う」だそうです。
なるほど、まさにそんな映画だわ。

kazuponの感想ー★★★★

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