ALWAYS 続・三丁目の夕日

2007年10月29日(月) 22時49分


この続編、前作より好きかもしれません。
いや、前作を観てたからこそ、この昭和の下町に戻れだけで
なんかこう、嬉しくなってくるというか・・。
ベタベタな展開は判っていながらも、素直に感動しまくりでした。
試写で見せていただいたんですが、場内ですすり泣き多数。
実はちょっと、今回はスルーしようかとも思ってましたが、大間違い;;
日本人の琴線に触れまくる、気持ちが温かくなる良質な作品。
こんなストレートな映画もたまにはいいんです!
今回も大ヒットするだろうなぁ。

昭和34年春。
鈴木オート(堤真一)の家では、事業が失敗した
友人の娘をしばらく預かることになった。
お嬢さん育ちの美加はなかなか心を開かない。
そんな時、茶川(吉岡秀隆)の元に、淳之介の父親(小日向文世)
がまた連れ戻しにやってくる。どうしても淳之介をここに
置くなら、マトモな生活が出来るよう証明することを約束させられる。
踊り子をやっているヒロミ(小雪)が街に来ているらしいが
今の自分では迎えにいけない。
奮起した茶川は、再び芥川賞を取るべくカンヅメで小説を
書き始めた。

前作を観た時の感想を読み返してみたんですけど、
こんな事書いてて
>ゼイタクを言うと映画を観に行くシーンを
>入れて欲しかったなぁ 「ゴジラ」ももう公開した
>後でしょうし、黒澤作品とか、せっかくの東宝映画なんだから、
>ネタとして観たかった

うわわ、全部じゃないけど、結構叶ってました(笑)
特に冒頭の場面はホントやられましたよ。
いや〜さすが東宝マーク!さすが山崎監督!って場面で
ツカミどかーんと来られた感じです。
でも映画観に行く場面は「東宝」映画なのに
日活の裕ちゃんシリーズなのが、ウソ臭くなくて良かったなぁ。
映画館は当時ああやって盛り上がってたというのはちょっと
羨ましい感じがしました。

前のあらすじとか特に無いので前作を観ていないと
スって世界に入れるのかはちょっと判りませんが、
前回、メインだった六ちゃんは人間的に成長してて、
大筋としては茶川さんの芥川賞の顛末と、
鈴木オートが美加を預かる話がメイン。
茶川さんの方はもう、だいたい予測がついてしまう
展開・・・前の方の席のオバチャンが茶川の家に
選定委員の人が来た場面で「アレは○○や」ってうるさいこと・・。
そんなん観てたら判りますって(笑)
でも最後は感動させられてしまいました。
なんかね、ああなるとは思わなかったんですよ、
続編あるとしたら、あちら側の話はどうするのかな?

ほんとこの鈴木オートは堤さん、ハマリ役ですね。
一平と美加ちゃんの子役は素直っぽい感じで良かった
んですけど、須賀健太君、ちょっとウマすぎて「上手な子役」
に今回は見えてしまったな〜。うーん。

そうそう、今年めちゃくちゃ気に入ってる映画の1本、
「世界最速のインディアン」と、根底にあるものが
近い気がしました。
あちらはベトナム戦争直前のアメリカ、ニュージーランド
からはるばるレースに来た主人公が旅をする話でしたけど、
もう人がみんな温かいんですよ。ウソ臭くなく。
この「三丁目」も昭和の貧しくて子供たちは小汚いけど
なんか今にない温かみがまだあった頃の事をじんわり
伝えて貰える内容で。
もちろん当時の子供人達が観たら、現実は違ってるのかも
しれない、ファンタジーなのかもしれないですが。

山崎貴監督は一作ごとに力をつけられてる感じで、
本作もものすごく丁寧に作られていると思います。
冒頭の場面以外は前作よりもVFXが地味になって、ドラマに力を
入れているのもすごく良かったと思います。
そして今年の傑作のひとつ、「キサラギ」も書いた古沢良太さんは
今最も注目すべき脚本家なのかもしれません。

あったかい話を見せてもらって、最後は夕日を観てシメる。
この映画、寅さんみたいに長いシリーズになっていくの
でしょうかね。
それはそれで続けてほしいなと思います。
前作好きな方には特にオススメの作品!

kazuponの感想ー★★★★

official site
http://www.always3.jp/1akemi

スターダスト

2007年10月28日(日) 11時21分


なかなか面白かったです。でもちょっと消化不良?
「ロード・オブ・ザ・リング」の大成功以降、ファンタジー映画の
企画は以前より通りやすくなってるのか、ここ数年凄い数が
製作されてます。プロデューサー達はオイシそうな原作を必死で
探しているんだろうなぁ。
「ハリーポッター」シリーズは勿論のこと「ナルニア」も大ヒット。
ところが「エラゴン」みたいにあわよくばシリーズ化を!みたいな
目論見をちょっとハズしてしまうパターンも出てきたようで・・・。
本作は「サンドマン」シリーズの人気作家
ニール・ゲイマンの原作、「レイヤー・ケーキ」のマシューヴォーン監督
の脚色がかなり良く出来てたので、製作も買って出たとか。
公式サイトでは、「L.A.Weekly」が選んだ
「今年一番のデートムービー」なんだって。

イングランドの外れ、周囲を壁に囲まれたウォール村。
青年ダンスタンは、決して超えてはならないと
言われる壁を番人のスキをついて乗り越え、隣の魔法の国
ストームホールドへ。そこで出会った奴隷の女性と
一夜を共にする。
9カ月後、村にいるダンスタンの元へ彼女から赤ん坊が届けられた。
その息子トリスタン(チャーリー・コックス)は、青年になった時、
村の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)への愛を証明する為に
壁の向こうに落ちた星を取って戻ってくる約束する。
そんな夜、トリスタンが青年になるまで封印していた手紙に
添えられていたバビロンのロウソクに火を灯すと、瞬時に
流れ星が落ちた所まで飛んでいった。そこには空から落ちたという
イヴェン(クレア・デインズ)がいた。

なんといっても良かったのは先週「ヘアスプレー」が公開されたばかりの
ミシェル・ファイファー。あちらではイジワルな母親役を演じ
てましたが、今回はものすごいメイクでドロンジョばりの魔女を怪演。
でも星のパワーでしばらくは美しさを取り戻せる設定になっているので
相変わらずお綺麗なファイファーさんも見られます。魔法使う度に
彼女のメイクの微妙に崩れていく感じが面白かったな〜。
現在49歳の彼女、ハリウッドを代表する女優だったのに
ここ5年くらい映画に出ていなかったんですよね。
イキナリ復活した感じ。子育て忙しかったのかも。
ご主人のデビッド・E・ケリー(「アリーMyラブ」シカゴ・ホープ」
の製作者+脚本で有名)の監督作が次作の予定になってました。

ファンタジーですから、細かいこと気にしないで楽しんで
しまった方がいいんじゃないかと思いますが、これもそのガマン線
ギリギリの所にある映画というか・・。
勿論楽しめるんだけど、腑に落ちない部分が増えすぎると
ツッコミ鑑賞に走ってしまう場合があります・・あーごめんなさい。
「ロード・オブ・ザ・リング」なんて腑に落ちない部分
だらけの展開なんですけど、全然そう思わなかったのは何の
違いなのかなぁ。
新たなファンタジー世界観を認識するには3部作合計9時間くらい
やっぱりいるのかな?いやいや、そうでもないでしょうし。
原作読んでみようかなと思ってます。
あっちなみに本作のナレーションはガンダルフ=イアン・マッケラン爺。

主人公の父親が一晩のゆきずりの夜の結果、生まれた息子が
どう考えてもコイツだめだろう〜って女の子への証明の
旅に出る・・っていう展開にフツーに感情移入出来なかった(笑)
一応「星」の女の子、クレア・デインズが星のように思えるかどうかも
この映画の一番重要な要素だと思うんですけど、コレは好き嫌い
判れそう・・。
「うる星やつら」的に男に都合のいい展開。
たかだか一週間くらいの間に、大した事経験してないのに
主人公がイッキに成長してる展開にめちゃくちゃムリを感じました。
デニーロに数日剣術教えて貰っただけで、そんなに強くならんだろうと。
最後も結局は「血」だったし、主人公の成長が他力本願すぎるというか。

星をからめた壮大な設定の割には右の国、左の国の壁を超えるだけって
チンマリした話なんですよね。
「スリーピーホロウ」みたいな小さな村からちょっと出るくらい。
デニーロはメインキャストになってますけど、ゲスト登場みたいな
割とどうでもいい役。部下があらくれ好きでうぉぉぉ!とか、女装シーンとか
ウケ狙ってる場面、ことごとくシラーってしてました映画館・・。
最近デニーロ見るたびにあのデニーロのモノマネする芸人さんが
浮かんで困ります・・。
マシュー・ヴォーン監督あまりコメディ向いてない気がするなぁ。
どんどん死んで幽霊になっていくイギリス勢メインの個性的な俳優たち
の場面もせっかく面白そうな題材なのにかなり勿体ない感じ。
あの感じピーター・ジャクソンの「さまよう魂たち」思い出しました。

興味深かったのは「内臓占い」・・・なぜ判るんだ!
あと「バビロンのロウソク」欲しい!

そんな中で唯一、結構な笑いが起こったのが、魔女の家で危機一髪の
状態でクレアが星のパワーをどーん!って使う部分。
トリスタンが「最初からそれ使ってよ!」って言うセリフが
めちゃくちゃウケてました。勿論みんなそう思ってたんですよ!

kazuponの感想ー★★★1/2

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http://www.stardustmovie.com/

日本公式

http://www.stardustmovie.jp/

Terry Bozzio@大阪BIG CAT

2007年10月26日(金) 22時53分
TERRY BOZZIO
SOLO DRUM TOUR 2007
大阪BIG CAT

公式サイト
http://www.terrybozzio.com/

神様ドラマー、テリー・ボジオが1年も経たずに再来日してくれました。
今年1月の来日公演が確か18年振りだったのに・・・。
前回の来日で日本気に入ってくれてるのなら嬉しいですが。
なんとか都合つけて行ってきました。
それにしてもこのセットですよ。ほんと要塞みたい。
バスドラム7つ?どひゃー。



前回はOut Trioでの来日だったんですが、
なんと今回はソロ!ソロですよ!ドラマーだけで。
そりゃテリー・ボジオですから
BIGCAT満員になってました。1月の来日観た人の
クチコミも凄かったでしょうし。
ここに書きましたけど、前回の大阪公演は自分
ライブの日が1日後だと勘違いしてて、どうしても
諦めきれずに六本木まで観にいったのでした。
まさかこんなにスグ来てくれるとは思って
なかったですもん。

いくらこの巨大ジェットコースターみたいなセットを
駆使するとはいえ、ドラムだけで実際もつのかな?なんて
思ってたけど
なんのなんの、休憩挟んで正味2時間くらいのフルライブでした。
凄いわテリー。

随分前から、テリーはソロドラムに
よるパフォーマンスに重きを置いています。
"melodic Drumming and The Ostinato"
ソロになると、ただドカスカ叩くってことはまぁ
やらないで、メロディックタムメインの、かなり
前衛的なカンジの曲を中心にプレイ。
テリーのこういうプレイは
「こんなのマネできません!」という教則ビデオを
いや、驚愕ビデオを数本見たことがあったんですが、
静かな部分は楽勝でやってるように見えてしまうくらい
完成されてきたモノってのが判りました。

バスドラが沢山あるのは、
ただ単に見た目重視のセットという訳ではなく、
そういうバスドラをベース代わりにして、
足で延々と同じフレーズをサンプリング的に連打しながら
個性的な音色の数種類のハイハットと組み合わせ
て上にスティックによるプレイを乗っけるっていう
メロディアスな演奏が
テリーならではのもの。
メロディック&ダイナミズム。

前半はかなりゆったりとした曲を中心に
やってましたね。昔のマーク・アイシャムのアルバム
なんかで聴かせていたカサカサ鳴るシンバルを
面白く使うパターンとかこのセットだからこそ出来る 演奏ばっかりです。
沢山並んだタムも微妙なチューニングが
必要みたいで、テリー自ら曲終わるたびにチューニングを してる姿におぉぉ!。

ラストの曲だけ、
ドラムらしいブレイクビーツ系のリズムが登場。
ドカスカバカスカドカドカバカドカ(表現不能)
とどんどん手数が増えて逸脱していく
あのテリー独特のずっとガマンしてたけど
もうガマンできん!みたいにマシンガン連射
するようなドラミングは圧巻でした。
迷わずスタンディング・オベーションです!
1月のライブでは公演後、サイン会があったんですけど、
今回はナシ。もちろん直接会える機会なんて無いから
前回サインいただけたのは死ぬ程嬉しかったけど、
毎日凄いライブの後にあれだけのお客さんと対面するって
気の毒すぎるな〜テリーいい人だし・・・と思ってたので
それでよし!と思いました。^^

今回は福岡、大阪、名古屋、東京3日間(スウィートベイジル)と
仙台公演もあるようですね。↓

http://www.andforest.com/events/TerryBozzioSolo/index.htm

個人的には今度はロックバンドでロックな楽曲を叩く
テリーも観てみたいモンです。今まで見たくても観れなかった
人だったのに欲張りすぎですが^^

ということでロックでなテリーといえばこれ!
のフランク・ザッパの"Punky's Whips"この頃まだ
二十歳そこそこなんだよなぁ。かっこよすぎ。
テスト的にyoutube表示できるかやってみました。
↓どうでしょう?表示されるかな?
途中のベースとギターのユニゾンのフレーズは
”Isn't It Romantic?”って古い名曲の一部分なんですよね。
まーとにかくカッコいいですわ。よければ最後まで見てみてください
ちなみにギターはエイドリアン・ブリュー。
今のテリーはもっと芸術の域にいってる気がします。。



そういえば昨日の公演でも、ザッパ時代によくやってた
ソロのパターン、フロアタムで叩くフレーズを
バスドラでもやる!ってお馴染みのソロフレーズが
ちょっとだけ出てきて嬉しかった!
One And Only。



ヘアスプレー

2007年10月21日(日) 19時11分


夏にブロードウェイ版来日公演を運よく観に行けたのもあって
ブロードウェイ・オリジナルキャスト盤をかなり聴いてたんで、
曲がすっかり頭に入りまくって、楽しみにしてました。
映画も期待通りのハッピーでノリノリなミュージカルで最高!
↓あらすじなどは舞台版の時に書いた記事をご参照ください。

ミュージカル版「ヘアスプレー」の感想記事

全体の印象は舞台も映画もほとんど変わらないと思いました。
逆に、舞台ではセットでしか表現出来ないボルチモアの
風景とか、学校やスタジオの部分とか、どちらかというと
88年のジョンウォーターズ監督のオリジナル版が映像キレイに
なってまた戻ってきた感じ。

映画版はもうとにかくミシェル・ファイファーが最高。
始まって歌う場面になるまでスッカリ忘れてましたけど
そうだった!
彼女は「恋のゆくえ ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ~」
の歌姫だったんですよね。あれ最初に観たときにも
あの色っぽさと歌の上手さにびっくりしたのを思い出しました。
彼女、こういう悪女役、ハマリまくりますね〜

彼女を始め、他の俳優たちもワザとオーバーな演技をしているのが
楽しそうで面白かったです。
ジョン・トラボルタのデブメイクも、写真とかで見てた感じのまま、
わざとウソくさく女性になってる感じで、かくし芸大会みたい
かも・・と思ったんですけど、そもそもオリジナルで
ディヴァインが演じてた事に敬意を表してなのか、舞台版も
この母親エドナ役は男性が演じる事がフィックスなんでしょう。

そのジョン・トラボルタとクリストファー・ウォーケン!の
夫婦が歌って踊るシーンは映画ファンには涙モノの場面。
アメリカの劇場ではこの場面、拍手大喝采だったそう。
判るな〜。
そういえば「パルプフィクション」に出ている二人なんですよね。
エドナが街に久々に繰り出す場面は舞台より映画の方が完成度が
高いと思いました。"Welcome To The 60s"の軽快な
シャッフルビートな曲がノせてくれます。
ブロードウェイオリジナルキャストのエドナはドナルドダッグみたいな
声なんですけど、トラボルタにムリにそうさせなくて正解。

そしてトレイーシー役のニッキー・ブロンスキーは顔だちが
カワイイですよね。憎めない笑顔をしてて、ほんとこの役やるために
生まれて来たような子だと思いました。まだ19歳なんですね。
オーディション1000人受けたとか。想像するといろんな意味でスゴイです。
あとペニー役のアマンダ・バインズがめっちゃ可愛かったな〜。
そしてイケズな金持ち娘アンバーの役は是非パリス・ヒルトンに
やっていただきたかった・・適役なのに。いや歌がムリだったかも。

オリジナル〜舞台〜舞台の映画版リメイクを観てきて思いましたけど、
やっぱりマーク・シェイマンによる曲の貢献度が計り知れない
作品になってるとさらに思いました。
元々の映画も半分ミュージカルみたいな映画で、DJ番組の設定だから
50s60sの既成ヒット曲をちりばめる選択肢もあったんでしょうけど、
セリフを歌に乗せる純性オリジナルで正解でした。
曲がどれもこれもめちゃ良く出来てるんですよね。
旋律がキレイで覚えやすい曲が多くって。

物語のベースに当時の差別問題とかをからめていることもあって
トレーシーがソウルやR&B系の音楽が大好きになってしまう
って設定が音楽と物語がぴったり融合してる感じなんですよね。
音楽がメインのフィクションでは「ブルースブラザース」
が死ぬほど好きな作品なんですけど、
かなりその感じに近いセンまで来ている映画だと
思いました。あっちは既成曲を上手く使った映画でしたけどね。

舞台版にあったシーンは数曲カットされているようで
"MAMA I'M A BIG GIRL"なんかは舞台の最初の方で
本作ではあまり歌う場面の無いペニーと
アンバーそしてトレイシーと母親の関係が面白く歌われる
パートでちょっと残念・・。
と思ってたらエンドロールでその曲と同じくカットされた"Cooties"
も流してくれるイキな計らい。こっちはAimee Allenなるシンガーの
バージョンでアレンジが何故かプリンスっぽくてなかなか!
そして"MAMA I'M A BIG GIRL"はちょっとバージョン違うなぁと
思ってパフォーマーが誰か必死でエンドクレジット見たけど追いつけづ。(笑)
後で調べたら「3人のトレイシー」によって歌われてるそうなんです。
1988年のオリジナル映画版トレイシー リッキー・レイク、トニー賞を受賞した
ブロードウェイのオリジナル・トレイシー メリッサ・ジャレット・ウィノカー、
そして、本作のニッキー・ブロンスキーの3人。
いやーイキな計らい。そればっかですが。

そうそう映画そのものは最高だったんですけど、
ミュージカル映画観ていると、歌詞の訳がちょいと気になって
しまう・・。元々「韻」を踏んで作られてるものですから、
その訳者のセンスによってえらく変わってくる気がするんですよね。
「オペラ座の怪人」観たときも、諦めて字幕意識しないで観てましたけど
今回もなっちゃん。字幕に・・・って強調点つけるの止めて!(笑)
ミシェル・ファイファーが歌う
" MISS BALTIMORE CRABS"って歌は彼女が「ミス蟹」みたいな
どうでもいいミスコンの優勝者だったってネタなんですけど、
歌詞ではちゃんと「CRABS」って歌ってるのに、そのまんま
「ミスボルチモア」にしてしまってたりとか。
コニーコリンズショーの週一回の"Negro Day"は「ブラックデー」
になってて"Colored"ってのは「黒人」・・このあたりは
その使い具合は作品上微妙なニュアンスの部分だと思うんですけどね〜。
差別がテーマにある訳ですから。
まぁもちろん意図されてのことなんでしょうけど。

それにしてもラストの"YOU CAN'T STOP THE BEAT"の場面はほんと
出て行って自分も歌って踊りたくなるような場面ですよね。
各人のソロパートとサビに続くホーンセクションを含め全体が
めちゃくちゃかっこいい!

音楽系映画の感想にはいつも書いてる気がしますけど、
今やシネコンにリバイバルでかかる事ってまぁ滅多にないので、
手軽に観れる今、大画面で音のいい映画館でノリノリ体験
すること、マジおすすめします!
あとガラガラより満員の映画館の方が絶対楽しい作品だと思います。

kazuponの感想ー★★★★

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http://www.hairspraymovie.com/

日本公式

http://hairspray.gyao.jp/

いや〜勿論深みはゼロな映画ですが、たまにはこんな楽しいだけの
ノーテンキな映画が凄く観たくなりません?
ところで全く関係ないんですけど、このブログ、
この10月で丸3年となってしまいました。
いつも世話になってるブログのみなさまも、偶然にもご覧いただいてる方にも
御礼申し上げます。本当にいつもありがとうございます!
いつもムダに長い駄文ですいません・・。
しばらくマイペースでボチボチ続けると思いますので
これからも気が向いたら覗いてやってくださいまし。

ブロードウェイオリジナルキャスト盤@amazon



映画版サウンドラック

クワイエットルームにようこそ

2007年10月20日(土) 23時51分


大人計画主宰の松尾スズキ監督長編第二作。
芥川賞候補になった原作は以前読んだことがあったんですが、
ものの3時間もあればサクっと読める長さの小説で、
松尾さんらしい題材と内容のものだったのでこれを
書いたご本人が監督したらどうなるのかな?と楽しみにしてました。
冒頭のゲ○でうがいの夢とか、映画に出来るのかな?なんて
思ってましたけど・・・

観てびっくりというか、読んだときそのまんまの印象。
小説を読みながら感じていたものがまさに映像になった感じ。
映画的に変えてる所や端折りが見当たらないくらいだったな〜。
前作「恋の門」には結構ちりばめられていたコネタはほとんど入れずに、
かなりオーソドックスな演出なのにとても面白い
映画になってます。
ちょっと原作のイメージと違うなぁと勝手に思っていた内田有紀も
意外やハマってましたけが、脇役陣が光る映画でした。
特に宮藤官九郎と蒼井優が良かったな。

かけだしの雑誌記者、明日香(内田有紀)は目が覚めると
体を5点拘束された状態で、精神病院の隔離部屋にいた。
通称「クワイエットルーム」。
意図せず精神病院に入れられた明日香に、同棲相手の
放送作家、鉄雄(宮藤官九郎)が面会にやってくる。
どうやら3日前に睡眠薬と酒を大量摂取して
昏睡状態になったらしい。
その病院には様々な変わった女が入院してるのだった。

物語は全く知らない未知の人種で構成されたコミュニティーに
主人公ひとりだけが突然放り込まれるストーリー。
自分は勝手に「ストレンジャーもの」と言っておりますが、
「ダンス・ウィズ・ウルブス」「ラストサムライ」
「ニューワールド」から「猿の惑星」なんかも全て
そういうストーリー展開ですよね。プラス女刑務所もの
に近い印象でした。「クムジャさん」みたいな。
例えヘンでごめん。

舞台作をビデオを中心にいくつか最近観たんですけど、
松尾スズキさんの作品の印象=ネガティヴ。いい意味で。
人間の中にあるネガ的なもの、あまり人には話さないけど
心の闇に眠ってるものを親しみやすいエンタメへもってくる
才能の持ち主だと思います。
大人計画の天才的に個性的な俳優が演じてそれがさらに
ひとつの面白い作品になっていく部分も含めて。

本作の内田さんが微妙に風俗なバイトしてたり、
かけだし放送作家の同棲の日常、部屋の散らかり具合とか
ああいう感じは松尾氏ならではの良さが
凄く出ている場面だと思いました。なかなか他の人が
やらない部分というか。
ビデオが部屋にぐちゃっと積んであるのがリアルだなぁ。
そういえば前作にも風俗のバイト出てきてましたね。

雑誌などに沢山連載されているコラムなんか読むと
どこまで全てを語っているのかは知る由もないですが、
かなり自分のプライベートを切り取ってネタにされてます。
ダメな部分も含めて。
ファンはこの作品のモデルって?っておそらく
勘ぐってるのかもしれませんが・・。
自分は主人公は女性だったけど
明日香=松尾さんなのかもしれないなぁと思いました。

大きなコミュニティに放り込まれて、とても
居心地が悪い感じ。それは病院だからではなく、
多分どこに行ってもそう感じてしまう人なのかも
しれません。
自分は最終的には絶対に仲間入り出来ないと思っているから、
回りの人を最初から「観察眼」で見ている。
「退院時に貰う色紙」を出たとたん捨てる!って
のも象徴的だな〜って感じました。

この物語も明日香の闘病をつづったものでありながら、
変わった病院の人達をあくまで自分のフィルターで
観察している、、つまりそこからネタを探している
感じのストーリー。

ダメな自分を他のダメな人と比べて、いったいどっちが
ダメなんだろうと考えるというか、そういう面白さが
ありました。
病院が舞台だからって伊丹十三チックな、精神病院はこんな
とこだよ。・・的な「ウンチク映画」になってなかったのは
良かったと思います。
退院後に明日香が書いた
私小説がこの物語という見方もできますよね。

良かったクドカン、優ちゃん以外では
大竹しのぶさん、今回は「リターン・オブ・ザ "黒い家"」で
マジで怖かったです。凄いですね相変わらず。
コモノ役が一番えぇ?なキャスティングだったんですけど、
妻夫木君、こういうのもやれるんだって株上がったんじゃ
ないでしょうか。

前作は原作があっての映画でしたけど、本作のように
オリジナルの原作の方が、作家性が強く出るような
気がしました。また映画作られるかどうかですけど、
あるなら楽しみですね〜。普通に映画作家として
どんどん良くなられてる感じします。
自分の場合、あまりに小説読んだ時の印象のままだったので、
逆に映画からって人の感想がどういう印象なのか気になります。

小説では想像するしかなかった、「おしりさわったら落ち着く」
の場面、この映画の悲しき名シーンになってると思いました。

kazuponの感想ー★★★1/2

offiial site

http://www.quietroom-movie.com/

Radiohead / In Rainbows

2007年10月19日(金) 21時42分
久しぶりのレディオヘッドの新譜。
正式リリースの前になんと有料ダウンロードを公式サイトで
開始してて、かなりの話題になってます。↓

http://www.inrainbows.com/

3画面ぐらいでいとも簡単に購入画面に行くんですけど
ダウンロード版で買おうとすると
購入価格を自分で入れるボックスがあって
「?」をクリック・・・すると

"It's Up To You"・・・
つまり「あなた次第です」ってことです。
ナンボでもいいと。すごいよこれ。
最低価格1£(ポンド)から最新作が全曲ダウンロードが
出来てしまうんです。今のレートだと250円くらいか。
フルアルバム分全10曲。



サイトによるとほぼ正規価格に近い金額で
落としている人が多いとかとのことですけど、(ホントかなぁ)
もう100万人以上の人が購入しているとか。

サイトにはダウンロード版と、ボックスセット通販もあって
こちらは40£だから9000円程度なんですけど
ボーナスディスクとオマケ多数だそうなんですが・・。

でこの新譜、早速購入して聴いてみました。まだ聴きこんでないけど
ドッカーン!っていうびっくりするような革新的な曲は
無いものの、じわじわいいアルバムですなかなか。
とりあえず実験的なんでしょうけど、普段新譜アルバム
すぐに買わない人も話題にのってダウンロードした人
多そうだから、良かったのかもしれないですね。

音楽ダウンロードはiPodユーザーだからappleのitunes
ストアでたまーに購入しますけど、1曲聴きたくて
レンタルCD借りるのめんどくさいときとかポチって
しまうかなぁ。フルアルバムまではさすがに
ダウンロードで買った事ないです。

もう最近はとにかく権利権利でタイヘンですよね。
CCCD(コピーコントロールCD)は日本が世界でも
多く作られてるって聞いたことがあるんですけど、
自分が学生の頃とかって、興味あるのをツレに借りて、貸して
カセットとかMDに落としてさらに好きになっていく・・
ってコピーすることは決してマイナスではないと
思うんですけどね〜
だから、レディオヘッドみたいな今回の力の抜けた
やり方はとっても面白いと思います。

でサウンドはいつも新しいことをかなり目指していて、
そのあたりがキャッチーでない分好き嫌い分かれてる
カンジはあります。
暗いか明るいかだと暗いほうですしね。勿論それだけじゃないけど。
個人的には変拍子とか、やっぱり好きなもんで、ロックの中でも
変則リズムを好んで使う彼らの音楽は気に入っております。
でもファンめちゃくちゃ多いですよね、日本。

レディオヘッドはライブ数回見たことありますけど、
なんかこう研究室にいてもおかしくないような人が
バンド組んでやってるイメージなんですよね。
ここ最近のライブはギタリスト二人がしゃがみこんで
エフェクターとかでぎゅううううう!って音出して終わるっていう
ヘンな終わり方だったんですけど、それがめちゃくちゃ
カッコ良かったなぁ。
特に右のひょろっとしたギターのジョニー君は
白衣めっちゃ似合いそうだわといつも思ってしまう・・。
また新譜出したし来年くらいは来日するかもね。
タイミング合えばまた観てみたいな。
あまり大きくない会場で。

"OK コンピューター"
最近のアルバムと比べるからか、初めて聴いた頃よりも
ポップなアルバムだと思ってしまう。

キングダム/見えざる敵

2007年10月18日(木) 1時31分


イラク戦争や911以降、世界中のいろんな監督がそういう
争い事を自分なりの視点でテーマ的に
映画に盛り込んだり、作品にするケースが増えました。
過去の別の事件を描く事によって今なお起こっている事を
浮き上がらせるとか、全く別の事に置き換えていたりとか。
例えばウディアレンの「僕のニューヨークライフ」にあった
横暴駐車な車にアレンがブチキレる場面なんかは
アレンらしい比喩の仕方かもなぁって思ったり。

ぼちぼち直接的に描いた映画も増えてきました。
本作はサウジアラビアで911以前に実際に起こった
反米テロをヒントに作られたオリジナル脚本。
こういうタイプの映画も何作も観ていると、もはや素直に面白い!
とか「考えさせられる」とか書けなくなってます。頭が浅すぎて。
ただただこういう事柄に関する自分の脳内データの少なさに愕然と
しながらも、知らんなりに映画に向き合わないと・・・。
映画としてはかなり面白い作品になってると思ったし、これまでの
こういうテーマのアメリカ映画に比べると「アメリカ最高!」濃度は
かなり薄くなってかなり公平な視線を持とうとしている作品。
そして問題提起もしていて、かなり変わってきたなぁと思います。
でもこれってどうなんだろう?と思う部分もやっぱりあったなぁ。
単純に楽しんでしまえばいいのかもしれませんが・・。

サウジアラビアの外国人居住区で自爆テロ事件が発生。
死傷者は300人以上。
FBI捜査官フルーリー(ジェイミー・フオックス)は現地捜査を志願、
奥の手を使って3人の捜査官と共に現場入りを果たす。
サウジアラビア側は、簡単に調査を許さず担当につけられた
アル・ガージー大佐(アシュラフ・バルフム)の監視の元で
全てを行わないといけないようだ。滞在許可は5日間・・。

派手な演出シーンは冒頭のテロ場面とラストあたりで、
中盤はチーム4人がぐいぐい真相をつきとめていくサスペンス
がメインになっています。この展開が地味ながらかなり面白い。
フルーリーは聞き込み推理担当、
クリス・クーパーは爆発現場検証型、
ジェニファー・ガーナーは紅一点で遺体から医学的に解明。
それぞれが能力を発揮してパズルのピースがどんどん
真相に集約されていく感じが盛り上がる。

アクション場面はかなり細かいカットでカメラが
動くので前の方で観てると酔いそうになるかも。
時にラストのカーチェイス場面は物凄い迫力。

今年観た良作の1本「ブラッド・ダイアモンド」でも
ディカプとジャイモン・フンスーの異文化な二人が
次第に信頼していく様を描いた映画だったし、
タイプは違うけど「ラスト・キング・オブ・スコットランド」
もそういう異質な二人の理解と信頼〜
実は全くのまやかしという構造を描いた作品でしたが、
本作も映画のフルーリーとガージーの二人が
どんどん男として認めていく部分が物語の
芯となって描かれます。

二人の信頼関係が生まれ始めるのは
「100人の被害者は
今日が人生最後の日だと知らずに朝を迎えた。
犯人が見つかったら質問する前にぶち殺してやりたいです」
という言葉を聞いてフルーリーが初めてガージーの
ファーストネームを聞く場面から。

この映画、ラストシーンに象徴されるように善悪そのものは
「どっちもどっちだよ」的な描き方になってて、
精鋭部隊が悪代官を征伐して一件落着!めでたしめでたし!
アメリカ万歳!にならないように、ならないように!
凄く意識して作られているのが節々から感じられました。
ところが、そうしてもアメリカの傲慢さがやっぱりほの見えてしまう
のはわざとなのか・・。
文化の違う国に勝手に乗りこんできたくせに、
ウケない相手に失礼なジョークばっかり
言ったり、ジャネットは服装の文化が違うの判っていながら
ずっと軽装で自己流を通しまくるし。

テロの100人の被害者の話が出ましたけど、事件解決までに
フルーリーらがやって来て100人は死んじゃってますよね。
逆にFBIの4人が不死身すぎ。
友人の死を悲しむ場面は、情感たっぷりに描かれて
いるけど、例えば修羅場で打ち合いになって、窓からヒョイって
顔出したレジスタンスのザコは、他の多くの映画と同じように
バンバンと簡単に死んでいきます。
誰だって命の重みは同じだと思うんですけど、
ラストシーンのような描き方をしてる一方、そういうアクション
シーンはセオリー通りというか、その他大勢の命は
やっぱりないがしろになっているのが、マトモに描こうとしている分
逆に気になってしまいました・・・。
考えたらフルーリーたちが行かなかったら、ガージー始め多くの
人は死んでないんですよね。

もちろん映画はアメリカでヒットすることが大前提で、
重いテーマでもエンタメに昇華させないといけない
ギリギリのラインで監督も考えて作っているとは思います。
シリアスに公平に描きたい反面、商売も大事だから
見せ場はやっぱり入れないと・・みたいな映画ですよねこれ。
それで面白くなってる訳なんですけど・・。

うーん、最近のこういう映画を観ていると完全に洒落で作った
トレイ&マットの
「チーム・アメリカ・ワールドポリス」
がアメリカのそういう
所を一番マトモに描いてた映画のような気がしてきました。(苦笑)

ラストで「暴力の連鎖」をイメージさせて
カタはつけてるとはいえ、そもそもテロリストたちが
なんでそこまでアメリカに怒っているのか!
ってのを伝わるように描かないとやっぱり片手落ちだと
思ってしまうんです。

こういう映画を観たら、逆にサウジアラビアで作られた
アメリカをどう思うかを描いた映画があれば観てみたい・・と
ちょっと調べてみたんですけど、イスラム2聖地の守護者と言ってる
サウジアラビア王国では、映画館は認められず
おそらくほとんど(いや全く?)無いみたいで
2005年に作られた
「沈黙の影」(監督:アブドゥッラー・アル=ムヘイセン )
がおそらく長編映画第一作に当たるそうなんですね。びっくりです。

kazuponの感想ー★★★1/2

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Across The Universe 

2007年10月14日(日) 21時30分


久々にちょっとコネタな記事を。
タワレコでサントラ盤を見つけて衝動買いしてしまった
んですけど、それまで全然知らなかったです。
全編ビートルズの曲を使ったミュージカル映画が
先週より全米で公開中。
うわ、これは観たい!
この曲、ビートルズの曲で一番好きな曲です。

Across The Universe

米公式サイト

http://www.acrosstheuniverse.com/

こんな映画製作されてたんですね〜最近は
ブロードウェイミュージカルのヒット作が映画に
沢山なってるから珍しいケースなのかも。

映画そのものの評判はさほどでもないみたいです・・。
監督は「フリーダ」のジュリー・テイモア。
主演は「シモーヌ」なんかに出ていた
エヴァン・レイチェル・ウッド・・・確か
マリリン・マンソンと交際中とかで有名だったりします。
サントラ聴いてる限りではミュージシャンとつきあうだけあってか
なかなか歌うまいです。
元カノのローズ・マッゴーワンは
今や片足マシンガン姐さんですが。

相手役はジム・スタージェスって日本では
ほとんど出演作公開されてないみたいなんですけど、
熱狂的に好きな人が世界中に多分一番いる
ビートルズの歌を劇中歌うっていうある意味かなり
難しい役になると思うのでどんなのか楽しみだったりします。
役名はLucyとJudeなんだってね。^^
あまり有名な人を使ってない映画みたいですね。

映画は見るまで情報なるべく読まない派なんですけど、
ミュージカルだけは別で、観たいと思ってたらサントラ
バンバン先に聴いちゃいます。その方が楽しめるし・・ライブ感覚で
日本でもやるかな?やるよね。

オリジナルサウンドトラック@amazon




クイーンの曲を使ったミュージカルの"We Will Rock You"を
見た時も感じましたけど、オリジナルが好きだったりすると
やっぱり最終的にはオリジナルが聴きたくなってしまうもの
なのは判っていながらも、やっぱりビートルズはいいな〜。
普遍的な曲の素晴らしさ。
ビートルズはカバーもいいのが多いですよね。
数年前のカバー曲のみで作られていた
「アイ・アム・サム」のサントラは未だにヘヴィーローテーション
の一枚ですし。
「アクロス・ザ・ユニバース」といえば映画「カラー・オブ・ハート」
のラストに流れるフィオナ・アップル・バージョンも最高。

Fiona Apple/Across The Universe@youtube
(PVの監督は元カレ、ポール・トーマス・アンダーソン)


現存ビートルズのポールはただ今慰謝料問題で
タイヘンみたいでこの映画がどうどころじゃないでしょうね。

Jai guru deva om
Nothing's gonna change my world
Nothing's gonna change my world

インベージョン

2007年10月10日(水) 6時36分


ジャック・フィニイの原作「盗まれた街」はこれで4回目の
映画化だそうです。スゴイね。そんなに面白い話かなこれ。

1958年ドン・シーゲル監督
「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」(未公開)
1978年フィリップ・カウフマン監督
「SF/ボディ・スナッチャー」
1993年アベル・フェラーラ監督
「ボディ・スナッチャーズ」

93年のは観てないんですが、前の2本はかんなり前に
観てたと思います。どちらかというと「SFボディスナッチャー」
の方がちょっとだけ印象に残ってるくらいかなぁ。
でもほとんど内容覚えてないですけど、あっちはサヤから
人が生まれるみたいな描写だったような記憶があります。
確かバッドエンディングだった気がする。
キーファーのお父上、ドナルド・サザーランドがまだ若い頃に
主演していた映画なんですよね。そうかこれは
フィリップ・カウフマンなんですね。「ライトスタッフ」以前の作品。

ニコール・キッドマンと007でめっきり株を上げた
ダニエル・クレイグ。ダニエルはこの映画撮影してるのは
「カジノロワイヤル」より前だそうで、出演場面は少なめです。
あの作品の後なんで、バンバン感染した人間を
倒していく活躍を見せるのかと感違いしてしまいそうですが、
そういう役ではありません。

90分程度とかなり短い映画なので、サクサクっと観れます。
街の人がどんどん無表情になってくるサスペンスはなかなか面白い
ものの、あまり見せ場やインパクトある場面が少ない映画です。
ニコールは設定では女手ひとつで息子を
育てている女医、肝っ玉母さんなのに、監督、惚れたのか?と思うくらい
映画の本筋に関係なく、ひたすら上品で美しいニコールが映されているので
目の保養にいかがでしょうか。

地球に帰還してきたスペースシャトルが軌道付近で謎の爆発。
地球上に不思議な植物のようなものが飛来してきた。
そのニュースの直後、精神科医のキャロル(ニコール・キッドマン)
いつも診ている主婦の患者が「夫の様子がおかしい」と相談に
やってくる。
街に出ると、無表情な人がどんどん増えている印象。そんな時、
離婚した元夫が一人息子に会いたいと突然申し出てくる。
実は飛来してきたたものは人間そのものを乗っ取ってしまう凶悪なウィルス
だったのだ。息子を預けた夫も感染しているに違いない・・。

「誰も信頼してはいけない」
「感情をあらわにしてはいけない」
「眠ってはいけない」

この「人間もどき」、人の体をそのままの状態で操る状態になるだけらしく、
記憶も知性も全ては人間だったときのまま。
目的は数で勝負!ひたすら全ての人をそっち側に変えようとして
いきます。昨日まで友達だったあの人も、なんかビシャーって
ひっかけられて一度眠たら「もどき」になってしまいます。
まだ「もどき」になってない人は、もどきのモノマネすれば
あーら不思議みんな気づきません(笑)って設定にちょっと笑ってしまった。
で見つかったら最後、わらわら大量に寄ってきます。その描写は
完全にゾンビじゃないですかい。知性ゼロっぽいよこれ。

昨年の「フォーガットン」みたいに、母は子供のためなら
命かけます!的なストーリーに今回はアレンジされている
んですけど、特に前半は母親ニコール・キッドマンが奇麗に
映されすぎで「もどき」より人間味感じられなかったりしました(笑)

この作品、ドイツの「ヒトラー最後の12日間」の監督、
オリバー・ヒルシュビーゲルのハリウッド第1作になるわけですが、
ちょっとニュースになってましたけど、
撮影後にプロデューサー「マトリックス」の
ジョエル・シルバーが撮り直しを指示、ヒルシュビーゲルが
それを拒否ったため、「Vフォーベンデッタ」が
ジェームズ・マクティーグ監督が追撮分を撮り直したという、
なんとも気の毒な製作過程を経て公開されたようです。
(映画はヒルシュビーゲル名義でマクティーブはノンクレジット)

上に見せ場やインパクトのある場面が少ないって書きましたが
あくまで推測なんですけど、
ヒルシュビーゲル監督は公開バージョン以上に
派手な見せ場をあまり入れないで作ろうとしたんじゃないかなぁ。
で派手な映画ばかり作っている感のあるジョエル・シルバーが
ラッシュ観て「これじゃ商売にならん!」と思ったと・・。
ひょっとしたらヒルシュビーゲルのやりたいままやってた
方がユニークな映画になってたのかも。どうなんでしょうね。

残念なことに事前にそんな裏話を知ってしまってたからか
映画の出来もちょっと中途半端に感じてしまいました。
サスペンスの割には、無表情な人がじわじわ増えてくる
っていうこの物語の一番面白い要素があまり効果的に
演出されてなかった気がするし。

そういえば予告編でシガ−・ロスの「( )」の曲が効果的に
使われてたので楽しみにしてたんですけど、
予告だけだったみたい。

「ゾンビ」観てた時も思ったことあるけど、
これ、感染しちゃったほうが基本楽なんじゃないかと(笑)
長いものには巻かれろ・・ヘタレです。でも今回は
「もどき」側のデメリットがあまり感じられなかったなぁ。
自分なんて、眠るのガマン絶対出来ないから真っ先にもどきになれます。
争いの無い世の中、世界はみな平等ってなかなかいいじゃないですか。
といいながらもあんな無表情人間はやっぱりイヤです!
なんつっても感染すると犬と最悪の関係になるのがダメだなぁ。

kazuponの感想ー★★★


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朧の森に棲む森 /ゲキ×シネ

2007年10月08日(月) 9時58分


今年2月に大阪でも上演していた劇団新感線のお芝居。
その舞台を撮影したものをそのまま映画館で上映する
「ゲキ×シネ」これが第三弾なのだとか。

ゲキ×シネとは(公式サイトより)

「広い空間・大きなスクリーンで演劇の映像を楽しむ、
新しいエンターテインメントです。
今までは主に家庭向けのメディア(VHSやDVD、テレビ放送など)
にて配信がされていた演劇の映像ですが、ゲキ×シネではこの
製作過程を根本から見直し、よりダイナミックに、
よりライブ感を増した形に進化させました。
実際には、映画製作と同レベルの工程を経て撮影・製作
そして上映が行われています。」

なろほろ。
音楽ライブにしろ、演劇にしろ行くの大好きですけど、
まぁあたり前ですけど絶対に 生>記録 だと思ってるほうですし、
特にお芝居の映像は、生で観てすごく面白かったものでも
テレビサイズで観ると「あれ?」って思うくらいトーンダウン
してしまう気がしてました。
ライブやお芝居の良さは同じものでも毎日違うものだし、
それ一回だけ、そこにいる人だけが
感じる事が出来るその緊張感みたいなものがあるからこそ
足を運んでいるのかもしれません。

このお芝居、観たかったんですけどなんだかんだで
行けなかったし、評判がかなりいいようだったので
観に行ってみました。本編3時間弱、休憩ありというスタイル。

朧の森に迷い込んだライ(市川染五朗)と弟分のキンタ(阿部サダヲ)。
ライは不思議な3人の神々に出会い、元々饒舌な舌と同じくらい
誰にも負けない剣の能力を授かる。
対立する二つの国の両方を騙しながら渡り歩き、ついには将軍にまで
登りつめていくのだが・・。

いやいや、物凄く面白いお芝居だったんですね。
劇場に観に行かなかった事を激しく後悔する面白さでした。
「悪魔に魂を売ってスゴイ能力を身に付けるが、最終的には破滅する」
そんな物語を市川染五朗が物凄いパワーで演じています。
前半、まだヒヨっ子っぽかったチンピラ青年がどんどん
時間の経過と共に表情が悪の顔に代わっていくのが凄い。
アクションも映える映える。
いや〜染五朗に圧倒されました。素晴らしかった。
そしていい意味でヘヴィーな舞台を阿部サダヲの存在が
上手く中和しているというか。
そういえば阿部サダヲって大人計画ではこういうアクション系のお芝居
あまり無いけど、こういうのもめちゃくちゃハマってますね。
脇役も含め面白かったです。

お芝居そのものが面白いので、
観ていて面白いのは当然なのかもなんですが、
じゃあ舞台の映像を映画館で観るということに対するゲキシネ的な
良さっていうのは・・

特にアクションシーンなんかはとても上手く編集されていて
迫力満点。これ毎日やってたって凄いなぁと思いましたね。
俳優の表情もそれぞれ寄るので
劇場の2階席や後ろの方で観ているよりもはるかに内容の
詳細が判っていいんじゃないでしょうか。
意図的に観客の拍手とか歓声とか笑い声、もっとあるんだと
思いますけど、なるべくカットされているようなのも正解だと思います。
ところが花道映ったりすると、微妙に一般のお客さんの顔が
映ったりするので、一気に現実に引き戻される感じがありました。
新感線独特のお笑いのシーンは
映画として観ると意外にジャマに感じたから不思議です。
あと新感線のお芝居ってサンプラーで刀の音とか
キンキン!ズビョっ!
とかってバンバン入れてるから、それを映画館で観ると若干
ウソ臭いかな(笑)

このお芝居を観に行った方は、
自分の記憶とシンクロさせて満足出来るのかもしれないですし、
自分のように観に行けなかった人は、
あー、これ生で観たかったな〜次回は行くかな〜。と
嫉妬に近い感覚を(笑)感じさせられましたから、
成功なのかもしれないですね。
でも当日券だとチケット2500円は
お芝居の敷居を下げたいという目的もあるなら
ちょっと疑問ではあります。
ちょっとだけ興味ある方もこの入場料で
振い落されちゃってる気がするんですよね〜。
初日に観ましたけど、三分の1もお客さんいなかったですもん。
結局お芝居好きな人しか観に来てないカンジでしたし。う〜ん。
いろいろ諸事情はあるんだと思いますけど、
シネコン上映なんだったら
せめて普通の映画と同じ料金くらいのほうが
沢山の人が観るんじゃないかなぁ。
勿論公演に行けないようなエリアでも近い感覚を体験出来るとう
良さはあるのかもしれないですが・・。
お芝居とか、ライブを生で見るのと映画も大好きなので、よけい
ちょっとそんな事を思ってしまいました。

全然違うけど以前アイマックスシアターで
「Rolling Stones at the MAX」
ってストーンズのライブ映像を観た時、めちゃくちゃど迫力なんだけど
やっぱりストレス溜まった(生で観たいよ)に近い感じでした。
やっぱり出来る限り生で観たいもんです。

kazuponの感想ー★★★1/2

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映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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