レミーのおいしいレストラン

2007年07月26日(木) 22時13分


いや〜PIXARの新作はブラッド・バード監督と聞いて、
この夏こっそり楽しみにしてた作品なんですが、
やっぱり最高!でした。好きだわ〜。
ブラッド・バードほんとにハズレないです。
そんなにアニメは観ていないものの、
傑作だった「Mr.インクレディブル」は
「トイ・ストーリー2」と並んで歴代ピクサーで一番好きな作品だし、
2Dアニメの「アイアン・ジャイアント」も大好きな作品。
もうすっごくテンポ良くって、楽しくて、かわいくて
ディズニー作品独特のちょっとベタな部分も薄くて、あっという間の
二時間でした。
タイトルと題材から大人にも子供にもなんとなくスルーされそうな
作品ですけど、多分どの世代の人が見ても面白いと思える作品。
いや、どちらかというと大人にオススメかな。
娯楽映画はこういうのホント見習って欲しいです。シンプルな面白さ。
あまりアニメでは題材にならない料理の楽しさもガンガン伝わってくるので、
観た人はお腹減ってくる事うけあい。

ネズミのレミー(パットン・オズワルド)は生まれながらにして
どんな匂いも嗅ぎ分ける天才的な嗅覚を持っていた。
天才料理人グストー(ブラッド・ギャレット)を尊敬していたが、
食料を盗みに入ったのがバレて下水で逃げているうちに群れから
離れてしまう。
気づいたらそこは、亡くなったグストーが経営していたレストランで
丁度新米のリングイニ(ルー・ロマーノ)が雇われたばかりの時だった。
彼がうっかり落としたスープ鍋の味を自分でなんとかしようとしてるの
を見かねたレミーは、こっそり鍋の味付けを変えていく。
それがお客には大好評。レミーが人の言葉がわかる
料理の天才ネズミだと知ったリングイネは協力を申し出る。

原題は"RATATOUILE"「ラタトゥーユ」っていう家庭料理。
英語にすると頭に"Rat"(ねずみ)ってつくんですよね。
この思い付きが先なのか、映画の設定を作ってから
Ratatouileのスペルに気づいたのかが興味あるところ。
そういえば一度くらいしか食べたことないかも・・。
映画で登場するそれは、それはそれは天才シェフの盛り付けが
美味しそうなんです。

本作はPIXARアニメの中でも「生身の人間」が演じる映画に
限りなく近づけた作品だといえます。。もちろんネズミが
主人公ではありますけど、かなり人間のウエイトが高い作品。
ネズミはもちろんですけど、人物もそれぞれ表情豊か!
特にレミーの彼女となるコレット(声はジャニーン・ガラファロ!)
のキャラ設定が最高だと思いました。
気は短くて、男まさりの女の子。バイクで通ってるところなんか
いかにも。ちょっと「王様のレストラン」の山口智子がやってた
女性シェフを思い出しました。

レミーは天才的に最初から実務が出来るネズミだったみたいだけど、
コレットが料理の極意みたいなのをちょっと教えてくれるのが
興味深かったです。袖口は汚さない、素材が一番。
自分もヘタながらたまーに料理するもんで、
あのレミーがスープ皿でスパイスとか味付けを悩みながら
加えていくシーンとか、楽しくて仕方ありませんでした。

勿論、自分だって厨房にネズミがいたりしたら
イヤに違いありませんけど(笑)そこは面白い映画だから許せること。
料理をCGで美味しく見せる!ってそういえば今までの
作品ではあまり試みたことなかったような気がします。
かなり厨房の表現には時間をかけたんでしょうね〜
上手く表現出来ないけどどのシーンも素晴らしい
躍動感と目を見張るビジュアルのなめらかさ。
特に料理には見事なシズル感が伝わってきます。
美味しそう!
ウチのテリーかタミーかレミーみたいに料理覚えて
朝起きたら、オムレツよっこいしょ!って作って
くれんもんだろうか。うーむ羨ましい。

物語はピクサー作品の中では小さなレストランに終始する
だけなんで、スケールは大きくない題材なんですが、
かえってそのアッサリ感が新鮮に感じられたかも。
窓際にベッドがあるのもいいなぁ。
パリの街に思いを馳せるレミーに泣けたぞ。

レミーは料理の才能は天才的だけど、
どれだけ腕前があっても、「ねずみ」だっていう理由だけで
表舞台には立てない。
コレットも「料理の世界は男ばっかりなのはナゼか判る?」
みたいな事言ってましたよね。才能ありあまるのに
大きな組織でかなり苦労したブラッド・バード監督やスタッフ達の
気持ちが反映されてるのかも?なんて思いました。

大阪ではない某所のシネコンの先行上映で見たんですけど、
お客さん自分含めて5人でした!
エンドクレジット最後まで観てたの自分だけ(涙)
最後はピクサーの電気スタンドに照らされてしまった感じ。
もったいないです!最後まで凝ってますよ〜。
例えば途中ねずみの群れに再会してパーティの場面が出てきますけど、
そのバンドのドラマーの左手がレギュラーグリップに
なってたのを見逃しませんでした。細かいわ〜(笑)
気に入ったのでもう一度公開中に観にいくつもり。
みなさんも劇場へ!

とにかく冒頭からエンドクレジットに至るまで、
けなす所が見当たらない映画だと思いましたよ。
オマケの短編「Lifted」も含めて。
「情熱さえあれば、誰でもシェフになれる」
監督ブラッド・バードもそんな志を持って映画に
取り組んでいるに違いありません。
そんなブラッド・バードこそ天才シェフだと思いました。

kazuponの感想ー★★★★

official site
http://disney.go.com/disneypictures/ratatouille/

日本公式
http://www.disney.co.jp/movies/remy/

劇団☆新感線「犬顔家の一族の陰謀」@シアターBRAVA!

2007年07月23日(月) 19時47分


劇団☆新感線
2007年夏休みチャンピオン祭り
『犬顔家の一族の陰謀〜金田真一耕助之介の事件です。ノート』

大阪公演
イオン化粧品シアターBRAVA!

作・演出 / いのうえひでのり

出演 /

古田新太 宮藤官九郎 勝地 涼 池田成志 木野 花
橋本じゅん 高田聖子 小松和重 粟根まこと
逆木圭一郎 右近健一 河野まさと 村木よし子 インディ高橋 
山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
村木 仁 川原正嗣 前田 悟

新感線のお芝居を観るのはかなり久しぶりでした。
主宰のいのうえひでのりさんは昔チャウ・シンチーの映画を
観に行ったら何故かよくお姿をお見かけした記憶が(笑)
有名どころが客演する人気の定番ものではなく、
数年に一回はお笑いに特化したお芝居を上演するらしいんですけど、
今回はそういうネタものとのこと。
客演のクドカンがどんなハマリ具合なのかも楽しみのひとつで行ってきました。
休憩入れて3時間強あるんですね。いやーバカバカしくて楽しかったです。
それにしても東京まで2ヶ月くらいほぼ毎日このお芝居をやるのは
大変だろうなーと素直に思ってしまった。^^

久しぶりに観たんですけど、すごく熱狂的に好きな
方が多い劇団だって改めて感じましたね。
最近ちょっとお芝居を立て続けに観てたんですけど、
劇場のお客さんの温度がかなり高い感じというか・・。

タイトルとポスタービジュアルから判るとおり、
おもいっきり市川崑監督の「犬神家の一族」をベースにした
パロディ。ど田舎からスタートなんだろうなって思ってましたが
冒頭はオペラ座の怪人とかライオンキングとか
コーラスラインなんかのパロディでかなりベタにスタート。あれ?
でもそういうのはそこまで。

予想通りというか、あの大野雄二の一度聞いたら忘れない
印象的なメロディを微妙にいじった感じ(笑)の主題曲に
出演者紹介は市川崑スタイルの明朝体!
あの明朝体観ただけで「犬神家」って思ってしまう。
で田舎の豪商の遺言を聞く場面で、親族が大広間に
ズラリってお馴染みの場面が出てきます。
死んじゃう老人が橋本じゅんでやっぱり面白い。
芸能人の霊がとりついてるネタとかは毎日アドリブなんで
しょうね。もう既にここで出演者で吹いてる人いました
アドリブがどの程度許されてるのか判りませんけど、
日によってかなり違うセリフ言ってそう。

舞台の印象はいい意味でドリフの全員集合の前半の
コント部分を延々膨らました感じというか(笑)
観終わった後は見事に何も残らないお芝居ではありますが・・。
夏なんで楽しいだけでオッケーです。

沢山の登場人物がほとんどボケでクドカンの金田真一(キンタ・・・)
だけがツッコミ役というちょっとしんどそうな役回りで、大人計画の時より
素直に演じてる印象。
古田新太や橋本じゅんや池田成志さんは特にこういう芝居では
なんかやりたい放題っぽい感じで、誰が笑いとれるか!みたいに
かなり濃いからあの薄さは丁度いいのかもしれないですね。
古田さんなんてチャーリー浜みたいな、ウソ外人だし。
客演の勝地涼はそんな全員が濃い中、見事に濃く染まって
ハマってたと思いました。

思った以上に物語は市川崑の最初の犬神家のパロディに
なってて、面白く観れたんですけど、
元ネタ知らないと面白さ半減なのかなぁ。
考えたらこんなにネタにしやすそうな題材なのに
あまりパロディとか観た事ないですよね。
大林宣彦の「金田一耕助の冒険」くらいか。(古いな)
タイトルの最後の「事件です。ノート。」の意味は深く
考えませんでしたが、途中でそうだったのか。なるほどと。
そういえば金田一耕助って、事件解決しないんですよね。
いるだけで人が死んでって、真相が判ってももう遅いというか。
そしてミステリも「ヨキケス」とか言葉遊びが毎度メインだったり。
そういう特徴を上手くネタにしてると思いました。

「休憩20分」って幕間の文字まで市川崑風な明朝体なのが嬉しかったです。
映画「犬神家の一族」をひたすら絶賛する岩井俊二監督の
私的なドキュメンタリー「市川崑物語」見たときには
さほど思わなかったのに、メチャクチャなこのお芝居を観たら
オリジナル映画を久しぶりに観たくなったから不思議。(笑)
市川崑監督はこのお芝居観たりするのだろうか。

大阪公演
イオン化粧品シアターBRAVA!
2007年7月17日(火)〜8月4日(土)

東京公演
池袋サンシャイン劇場
2007年8月11日(土)〜9月9日(日)

劇団☆新感線 official site

http://www.vi-shinkansen.co.jp/

インランド・エンパイア

2007年07月21日(土) 21時06分


デビッド・リンチの劇場映画としては、
傑作「マルホランド・ドライブ」から6年ぶりの新作。
あの訳わからん感じがさらに強力になってるといえば
想像つくでしょうか・・・。
始まったらすぐに不思議なな迷宮に連れていかれて、
3時間出して貰えません。その3時間が心地良いか苦痛なのかは
観る人次第かも。
なんとなくキツネに抓まれた!ヘンな感じと、
これまで観た事ない心地良いものを見せられた感じが
同時にやってくる不思議な映画で、自分には3時間が
あっという間に過ぎていました。

かつては人気女優で、今は街の有力者と結婚して
豪邸暮らしのニッキー(ローラ・ダーン)には
久し振りに主演の映画が決まった。
リハーサル段階で、監督(ジェレミー・アイアンズ)は
ニッキーと相手役のデヴォン(ジャスティン・セロン)に
これから撮影する映画は、未完のポーランド映画「47」
という作品のリメイクで、その映画は撮影中に主演の二人が
殺されてしまったという過去があると打ち明けた。
撮影が進むうちに、その映画のストーリーさながらに
デヴォンと不倫関係になるニッキーだったが・・。

「マルホランド・ドライブ」の公開時に書いた感想を読みなおして
みたんですけど↓

「いろんな伏線があって、な〜んかあるんちゃう?って思わせといて、
実際はな〜んも無いんではないか?というのがデビッド・リンチの映画、、
この最新作は今までの中で最高に訳わかりません!でもこれは好き!」

あはは、やっぱり今回も同じ事思ったな〜。
訳わからなさは前作の上をいってて、好き度はちょっと低いかも。
多分いろんな分析をして、細かく理解しようと試みる方も多い気が
するんですけど、頭の中の妄想を思いつきで撮影してる
感じが今回はさらに強い。
「マルホランド」は同じような女優志望の物語。
中盤、舞台を観に行くシーンがパンドラの箱を
開けたかのように折り返し地点になって、売れない女優の嫉妬物語に
変化する、ややこしいとはいえ二重構造の映画でしたが、
今回のは5重構造。

ローラ・ダーンの女優の世界、撮影中の映画の世界、
そしてその元だったというポーランド映画の世界、
物語の顛末を傍観者のようにテレビで観ている少女、
そのテレビにたまに登場する3匹のウサギ人間のいる部屋。
の5つの世界の映像が詳しい解説もなく(笑)交錯します。

今回は「扉」と「部屋」がすごく印象的でした。
ニッキーの豪邸、オレンジの壁の部屋、撮影スタジオ、
ベッドルーム・・・。
扉を開けたり、階段を上がったりすると現れる
次の部屋が、見た目は同じであってもそこにいる意味そのものが
それまで登場していた同じ部屋とはガラリと変わっていたり。
ホントに夢の中に迷い込んだような気になってきます。

ストーリーにはほぼついていけなくなってくるので、
かなり疲れた状態で観るとコレ眠くなること必至な作品かもです。
劇場で隣の人もかなりウトウト・・・はっ!って繰り返してたんですけど、
夢って覚えてるものでも、すごく話の断片がムチャクチャに
進んでいったりするじゃないですか。この映画見ながらウトウト
したとしても、自分の夢と映画が混ざってしまうんじゃないかと
いうような気がしました。それはそれで面白いのかも。
観終わってからも、断片が夢に出てきそうな映画でもありますし。

そうそうこれ判りにくい版「恋愛睡眠のすすめ」
みたいな映画かもなぁ。内容的に。妄想が暴走する点は同じだ。

前作はナオミ・ワッツとあの妖艶なローラ・エレナ・ハリングの
存在がものすごく映画に艶っぽさを与えていましたけど、
本作のプロデューサーの一人でもある
ローラ・ダーンがメインというのもあって、同じような
パターンでもちょっと妖しさとか美的イメージは薄らいでる
印象になってしまってたかな。
ナオミとハリングはあのウサギの声で参加してるんですよね。クレジットで
気づいたけど。
ローラよりも中盤から急に現れる部屋にたむろする複数の女性たちが
どんな意味を成しているのかとても気になりました。
ウワサの裕木奈江はワンシーンだったけど、結構セリフの多い役でしたね。

スタジオカナル出資のインデペンデント作品として製作された本作、
資料を読むとSONY PD-150というデジタルヴィオデオでほぼ
全編撮影されているらしく、閃いたら撮る!というスタイル
をかなりとっていて、後で映画として繋げたとも言われています。
自分の映画の本質メッセージを殆ど語らないリンチだけに
どこまで信用していいかですけど、確かに今回はストーリー
らしきものは破綻しまくってて、整合性を考えるだけ
ムダみたいな気がします。

エンドクレジットでは今までのリンチ作品ではちょっと
考えられない趣向のシーンが登場。
これが不思議に楽しいこと。えぇぇ?これで
シめるのかよ!ってツッこみたくなりました(笑)
ピアノ弾いてるのはなんとベン・ハーパー!
ローラ・ダーンのダンナさんなんですね、今。
ベン・ハーパーの出身地がLAのインランド・エンパイアという
街らしい。

↓下に続きます。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2007年07月16日(月) 20時14分


こういう娯楽映画は大好きなもんで、
1作目から多分全て初日か先行に観ているような気がします。
でも今回タイトルなんだったっけ?「失われた騎士隊?」おろ?って
実は始まってから忘れている事に気づきました。
原作読んだ事が無いもんで、いつも間が空くとメインの登場人物
意外はかなり忘れてしまってたり。特に名前。
ヘレナ・ボナム・カーターが登場した時もあ、出てるの忘れてたよ〜、
って思ってましたが、今回初登場なんですね。うーむ。
そんないい加減な観客ですいません。ハーマイオニー。
もうこうなったら、
エクスペクト!パトローナムッッ!!!
はっ、前作の感想でも叫んでましたね。
失礼しました。
今回は2時間強の上映時間、それでもちょっと長く感じたかな〜。
今までの中で見せ場は一番少なく、ダークサイドなストーリー展開。

娯楽映画主義者としては、ホウキで夜のロンドンのビッグベンの前を
びゅーんって飛ぶ場面とか、胸躍って良かったものの。
コレ今まで一度もハリポタシリーズ観た事無いか、原作読んだ
事ない人が初めて観たら、シリーズとはいえ
何がなんやらサッパリの映画だと思いました。

ホグワーツ魔法学校の5年生になったハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
地元で襲われ人の復活が原因だとダンブルドア校長のおかげで退学にはならなかった。
魔法省は、生徒たちを規制する為に女教師アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)
を送り込む。とにかく規則をどんどん追加していって、生徒たちが不穏な動きを
ヴォルデモートの不穏な動きが、夢に出てきて毎夜うなされていたハリーは、
ついには仲間を集め、ヴォルデモートに対抗する組織“ダンブルドア軍団”を結成した。

個人的には「入門編」だった1作目が未だに一番印象強いかも。
駅のホームの何もない所にカートを押したらボグワーツ行きの駅!
とか、あの学校の摩訶不思議な移動階段の造形とか、
生徒が一同に食事する場面とか、もう想像力豊かな世界にワックワク。
自分が子供だったらたまらん!と思いましたもん。大人でもたまらん。
そんな映画ハリポタイメージのの基盤となる世界を構築したのは
職人監督クリス・コロンバス。
子供撮るの上手いんですよね、「ホームアローン」ですから。

ちょっと監督を思い出してみると、
@賢者の石    (クリス・コロンバス)「ホームアローン」
A秘密の部屋   (クリス・コロンバス)
Bアズガバンの囚人(アルフォンソ・キュアロン)「トゥモローワールド」
C炎のゴブレット (マイク・ニューウェル)「フォー・ウェディング」
D不死鳥の騎士団 (デヴィッド・イェーツ) これまではテレビ中心?

そうだった、「アズガバンの囚人」は「トゥモロー・ワールド」の
キュアロンだった!そこだけがかなり異色監督でしたけど、
職人に徹しててあの3作目は良くできてたと思います。
コロンバス〜いきなりキュアロンだったんで、新進気鋭監督に任す
シリーズにするのかと思えばそうでもないですな。
そのアズガバンでメイン脇役だったゲイリー・オールドマンが
本作でもかなり重要なポジションで登場
彼(シリウス)の事もすっかり忘れてました・・・。ダメだなぁ。

世界観の紹介だった1作目以外は
映画のラストはハリーの活躍って
今までわりと明快だった図式が、
今回はちょっと判りにくい感じだったかも。
ヴォルテモートとは前作で戦っているし、映画の前半は
イメルダ・スタウントンの一人舞台みたいになってて
正直うっとおしかった(笑)好き嫌いあると思いますが。
ああいうウザキャラは後半、実はいい人だったりする事が
多いんですけど、全然そんなんじゃなかったな〜。

原作読んでる方には当たり前なんでしょうけど、
なんとなく全体的に説明不足だなって今回は思いました。
巨人の登場が、あまり本編には関係なかったり、
あの不死鳥にはイキナリ乗れるようになってたし。
一番気になったのは、ヤドリギのキスまでこぎつけた
ハリーとチョウの関係が、あのハリーの無視!でフォロー無しで
終わってたり。ハリー、ヤな奴じゃないかあれでは。

本作のストーリーはちょっと学生運動とか
そういうの彷彿とさせますよね。
体制に対してリーダーを立てて革命を!みたいな物語になってて、
あの双子の花火で反乱の場面は最初意味が判らなかった
んですよね。やっぱりちょっと詰め込み過ぎなのかも。

契約の問題とかあるんだと思いますが、特に登場人物で
大御所系が演じるキャラの出番が申し訳程度にゲスト的に
入ってるのも気になった。
エマ・トンプソンとかマギー・スミスなんて2分も無かった
んじゃないかな?出番。強敵ヴォルテモートの
レイフ・ファインズも実はそれくらいだったかも。
そうか、一番のメイン強敵がほとんど画面に登場しないので
自分には物足らない印象だったのかもしれません。

お気に入りなスネイプ=アラン・リックマンと、
ハリーの父親の過去の確執とか、多分原作ではちゃんと
描かれているんだろうな。残念です。
でもハリー父親がそんなに出来ただけの人じゃなかったって
展開は面白いと思いました。

メインの3人を始めみんな見事に育ってて。ダニエル君も12歳だった
1作目が2001年なんで、さほど年数が経ってないんですけど
かなりお兄さんみたいになってきてますよね。次どうするのかな?
ネビル君も大きくなってたな〜。
ヘレナ・ボナム・カーターが一人だけ
ティム・バートンの映画から出張してきたように登場。
見事にゴスっててさすが、コープスブライド。

kazuponの感想ー★★★

official site
http://harrypotter.warnerbros.com/

日本公式
http://harrypotter.warnerbros.co.jp/site/

それでも生きる子供たちへ

2007年07月12日(木) 21時28分


今年はオムニバスの秀作が多いです。
少し前の「パリ・ジュテーム」はパリが舞台という事もあり
軽いタッチのものから変化球まで様々なタイプの作品で楽しませて
くれましたが、本作は同じような気分で映画館に足を運ぶと
ぐっ!と胸ぐら掴まれるような直球ばかり。

7人の監督による子供についてのショートーリー。
どれもホントに素晴らしかったんですけど、
個人的には一番カラっとしていたカティア・ルンド監督のC
が一番気に入ったエピソード。
とエミール・クストリッツァらしいAも面白かった。
そしてFのジョン・ウー作品!はあまりにベタでちょっと反則!
と思いながらもほろほろ泣かされてしまいます。
残念ながらハトは飛びません。

イタリア女優のマリア・グラツィア・ツチノッタが
「世界の子供たちを救うため、社会の意識を高め責任感を
換気する手段となりうる映画」を企画したのが始まりとか。
映画のメイン収益は子供を救う手段として全額寄付されるそうな。
というのは後で資料を観て知った事。
特にそこに賛同して映画に足を運んだ訳ではなくごめんなさい。
でも意義ある事だと思います。
そういうのにかかわらず、作家性がすごく出た7編で値打ちある
劇場鑑賞でした。

オムニバス映画はついやってしまう7編の一言感想を。

@「タンザ」
メディ・カレフ監督 /ルワンダ

今年メジャー作品だったのにかなりの衝撃だった
「ブラッド・ダイヤモンド」や「シティ・オブ・ゴッド」
に通じる、戦う事が生きる事にならざるを得なかった
少年兵が描かれます。爆弾を抱えて入ったのは多分小学校。
ラストがとても悲しい。黒板に字を書く。書けるんです。
デスクで涙する少年。
これもルワンダなんですね〜複雑です。

A「ブルー・ジプシー」
エミール・クストリッツァ監督 /セルビア

騒々しい田舎の人達、なんだか能天気な独特の生演奏音楽。
楽しい!これ多分監督名伏せられてもエミール・クストリッツァ
監督の映画って判る気がしました(笑)
20分そこそこでも完全にあの世界が構築されてるのが
面白かったです。
外よりも、少年院の中にいたほうがよほど安全。という
現実にも沢山あるケースが笑いの中にもちゃんと描かれていて
さすがだと思いました。
20分だと物足らなくてやっぱり長編が観たくなります。

B「アメリカのイエスの子ら」
スパイク・リー監督 /アメリカ

これもブルックリン、ブラックで貧しい家庭、
ヤク問題、エイズともうスパイク・リーらしい一遍で、
「差別」から来る怒りと憤りを今まで描いていた
スパイクが、別の意味のそういう問題を描いた映画として
興味深かったです。
これはすごく現実的で息苦しくなるくらいの作品でした。
妹のジョイ・リーと弟が脚本を書いてるそうで、
そういえば最近彼女映画には出てないのかな?

C「ビルーとジョアン」
カティア・ルンド監督 /ブラジル

ただ空き缶や廃材を拾って、それを売ってお金を稼いでる
兄妹を追っているだけなんですけど、なんかすごく
いいんですよね。涙出てきましたもん。
決して貧しい=かわいそうという話ではなくて、
明るく逞しく生きている子供が生き生きと描かれています。
「運動靴と赤い金魚」ってかなり好きな映画なんですけど、
ちょっとあんな感じの作品だと思いました。
あの廃材を買ってくれるところもすごく当たり前に平等
なのが嬉しかったです。
「シティ・オブ・ゴッド」をフェルナンド・メイレレス
と共同監督した女性監督。要注目だと思いました。


D「ジョナサン」
ジョーダン・スコット&リドリー・スコット監督 /イギリス

おぉ、リドリー・スコットの父娘共同監督。
家の前の森を抜けると子供に戻って幻想の世界へ。
ってちょっとトワイライトゾーンな一遍でしたけど、
お話は単調ながら、映像がすごく美しくてそれだけで
満足してしまいました。
霧のかかった深い森、そして川をボートで行く少年たち。
この一遍だけすごくお金かかってそうです。
エンドクレジットもすごくここだけ長かった。

E「チロ」
ステファノ・ヴィネルッソ監督 /イタリア

ちょっとヒネた感じでひったくる少年。って事では
Aのクストリッツァ監督のにやや内容が似てるため、
ちょっと後だしジャンケンみたいで印象が薄かった
かもです。
イタリアに住んでたら、あぁ判る判る!って思う
作品なのかもしれません。
なんでもその辺の少年を役者として使ってる
らしいんですけど、あの主演の子は映画イチの
男前!と思ってしまった。
プロデューサーのマリアさんも一瞬だけ登場。

F「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」
ジョン・ウー監督 /中国

貧乏に障害に捨て子に育ての親のホームレスが事故死。
ヤクザに拾われて花売り娘させられる!
ってもうこれ以上ないくらいベタベタな設定なのに
それなのに泣かされてしまいました。
裕福だけど幸福感の無い家に育った女の子と
捨てられたけど、貧しくても優しい優しいおじいさんに
育てられた女の子。
この小猫を演じる女の子に全てを持ってかれてしまう
映画です。
ジョン・ウーが初めて中国本土で撮影した映画になったそう。
そういえば香港未公開のは知らないですけど、こういう
アクションとかサスペンスがからまないジョン・ウー作品って
あんまり無いですよね。
本作の意図からすると直球中の直球な映画でした。

↓下に続きます

維新派「nostalgia」@大阪城ウルトラマーケット

2007年07月10日(火) 1時25分


維新派
nostalgia

<<彼>>と旅する20世紀三部作#1

作・演出 / 松本雄吉
音楽   / 内橋和久

大阪城ホール西倉庫内特設劇場
ウルトラマーケット

二日続けて大阪城公園へ。
この日もExile一色・・・。
大阪城ホールの前の屋台の数でコンサートの人気度が判ります。(ホントか)
たこ焼も焼きイカきもさぞかし売れたことでしょう。
そんな大阪城ホールの裏側に「ウルトラマーケット」ってホールスペースが。
維新派の公演名物だった屋台村の方は今回もナシ。残念。
テキ屋さんいますもんね。

今回かなり良かったです。凄かったな。
約1年前の「ナツノトビラ」(感想記事)は珍しく劇場公演で短期間だったので、
南港時代の凄い舞台セットを知ってるだけに
維新派にしては比較的シンプルなセステージだったような印象でした。
今回は約10日間くらいの公演のよう。
会場に着いたら席は前から2列目。ステージはなく、2列目までが
地べた体体育座りなんで一番見にくい席なのかも(笑)
でも目の前で観るパフォーマンスは凄い迫力でした。
役者のすぐそばで観る事が出来たお陰もあるんでしょうが、
もちろんストーリーはいつものようにデフォルメされているんですが、
自分が観た中では一番判りやすい維新派だったような気がします。

1900年、ブラジルに移民でやってきた日本人の少年とポルトガルの少女。
惹かれた二人は、先住民の少年とアルゼンチン→チリ→ペルーへと
南米を旅する。

観客の前はフロアだけでセットは何もない。まず登場する
帽子を被った少年たちによるパフォーマンスは
前作ナツノトビラを継承している感じでした。
五七的なリズムで、ちょっと無機質な、言葉遊びのようなセリフを
正確にリズムにミニマルに載せていく。顔を白く塗って同じ衣装を着た
俳優たちはゆっくりと右から左へ、左から右へ規則的に消えていく。
いつもの独特のスタイル。

奥にはスクリーンがあって、別撮りした映像をバックに踊る。
あれ?今回はもっとシンプルにされるのかな?と最初思ったんですけど、
後半からは徐々に大きなステージセットが
組み上げられるのが凄かった。

特に中盤、新聞社のセットがものの数分で作り上げられ〜
背景のさとうきび畑で踊る場面とラスト近くのニューヨークへ
移民するくだりの迫力は最高。
大音量の音楽を背景に、眼の前に描かれる移民を映した
美しい情景に酔いました・・・。
開演前はただのフロアでしかなかった目の前にいつのまにか
美しい風景が広がっています。圧巻。

今回は珍しく、少年、少女、友人の3人は芝居の中でも
ハッキリと判るように構成されていて、特に白い衣装の中に
主演の女の子の赤やブルーの服が効果的。

特に内橋和久さんの音楽は、日本的ではあるんですけど、
ロックやテクノなんかに通じる音楽的高揚感があります。
そういえばサウンド的にビヨークの最近の曲のアレンジに
近いなぁと思いましたね。引出狭くてごめん;;
後半ノリノリで踊りそうになったくらい(笑)
前回の公演後のティーチインで「音小さかった」って
言われてたんですが、そういえばこの程度の大きさの密閉空間で
パフォーマンスされるのは観た事なかったので、
大音量が必要な劇団なんだって改めて思いました。
とにかく音のクレシェンドが気持ちよかった。
静から動へ、動から静へ。

こういう感じのお芝居は維新派くらいしか観た事無いので
コレが素晴らしすぎるのか、他にもっとスゴイのがあるのかは
比較のしようがないんですけど・・。
今回はかなり入り易いモノになっているんじゃないでしょうか。
物語は移民二人のロードムービーのようなストーリー。
松本さんのお芝居はいつも過去への郷愁を感じさせるもの
ですが、今回はそれがシンプルに伝わってくるものになっている
と感じました。

大阪公演は7月11日(水)までですが、
今回はかなり間を開けて関東(埼玉)と京都でも公演があります。
維新派はセットのせいもあると思うんですけど、
関東ではあまりやらないようなんで、興味ある方は是非足を運んで
みてください。勿論好き嫌いあるとは思いますが、オススメ。

2007年11月2日〜4日
彩の国さいたま芸術劇場大ホール

2008年2月2日、3日
京都芸術劇場 春秋座

維新派オフィシャルサイト

http://www.ishinha.com/





クラムボン@大阪城野外音楽堂

2007年07月09日(月) 1時49分


Clammbon 2007 Tour Musical
大阪城野外音楽堂

この日、阿佐ヶ谷スパイダースのマチネ公演を
をOBP(大阪ビジネスパーク)に観に行ってたんですけど、
ここ数日大阪城ホールでは連日EXILEのコンサートやってるらしく
そこらじゅうEXILEタオルな人だらけ。YAZAWAみたい。
残念ながらそっちはあまり興味無かったんですけど、
同じ日にちょっと離れた所にある野音で、
クラムボンがライブやってたんですよね。
たまに聴いてるんです、クラムボン。芝居が終わって
大阪城公園を歩いてたら、遠くから原田郁子さんの歌声が
聞こえてくるので、なんか引力みたいに引き付けられて
野音前まで引っ張ってかれました・・・
当日売ってたので、そのままフラって会場へ。
衝動ライブ鑑賞。久しぶり。
夕方始まるライブで30分くらい経過してたみたい。
マッタリ聴くにはいい時間帯だったなー。

大阪城野音で一番印象深いのはJB、
ジェームス・ブラウンの単独ライブ。思い返すと
よくぞこんな所でやったもんだと思いますが・・。(笑)
この日のライブはあの暑苦しいギンギラライブとは
正反対。

クラムボンはヴォーカルとキーボードの
原田郁子さんを中心にベース(たまにギター)とドラムの
3ピースのバンド。フィッシュマンズを彷彿とか言われる
事もあるけど、あまりそれは感じないですね。
初めて、最初のシングルの「はなればなれ」を
聴いたときは、キレイな声にあのパーカッシブなピアノが
とっても気に入ってしまいました。
曲によっていろんなサウンドの志向があるのが判るバンドですが、
中心の原田さんの歌はキモチいいです。

ライブでは特にゲストを呼ぶわけでもなく、
かなりシンプルな感じで曲を繋げていく感じが
心地よかった。
原田さんの歌声、野外に向いてますね。
バンドも楽しそうに演奏してる感じ。



そういえばこの日は七夕。
入場者全員にシャボン玉セットを配ってたみたいで、
最後までシャボン玉の舞うライブでした。
最近ガツガツした感じのライブばっかり観たり出たりだったんで、
ちょっとほっこりいい気分。

翌日も別のお芝居観にまたまた大阪城公園に来る訳なんですが
それは次の記事で・・。
なんだかプチ夏フェスみたいになっております(笑)

クラムボン official site

http://www.clammbon.com/

clammbon / Best

阿佐ヶ谷スパイダース「少女とガソリン」@大阪

2007年07月08日(日) 0時10分


阿佐ヶ谷スパイダース公演
「少女とガソリン」

大阪OBP円形ホール

作・演出 / 長塚圭史

出演 /

中村まこと、松村武、池田鉄洋、中山祐一郎
長塚圭史、伊達暁、富岡晃一郎、大林勝
犬山イヌコ、下宮理穂子

長塚圭史主宰の阿佐ヶ谷スパイダースはお仕事でご一緒した演劇好きの子が
えらく勧めてくれて、前作「イヌの日」の再演の時に観に行こうと
思ってたんですけど、都合がつかなくて観れませんでした。
録画したものを2本くらい見たことある程度かな。

6月におよそ一か月くらい下北沢の
ザ・スズナリで公演していたお芝居だそうです。
一か月ってかなりロングランですね。

東京のステージが小さかったからなのか、OBP円形ホール
(以前MIDシアターって言ってた所)
の前には劇場サイズよりも小ぶりのステージ。
田舎にありそうな古びた居酒屋のセット。

櫛田酒造という酒造があった街、櫛田。
さびれた店主玉島(中村まこと)が営む「
丸山という居酒屋には元杜氏の二人(池田鉄洋)(伊達暁)
とたまたま旅行に来ていたゲイの青年カップル
(中山祐一郎、大林勝)が飲んでいた。
密かに酒造再開を目指す元櫛田酒造の男たちは、
アイドルのリポリン(下宮理穂子)
の歌を勝手に革命櫛田のミューズとして崇めていた。
ある日労働者風の酔っ払い本田(松村武)が入ってきて、
「真実(まこと)」という櫛田酒造がかつて作っていた
安くてまずい酒を全部飲むから出せとわめく。
櫛田の街はリゾート開発が進んでおり、そのセレモニーの
ゲストとしてリポリンが来るという。大騒ぎしていると、
居酒屋にマネージャー(犬山イヌコ)を伴って
リポリン本人がやって来た。

「暴走する男たちシリーズ」三部作の1本になるのだとか。
労働者風の男たちが、理想を掲げてムダに議論したり、
作戦立てたりするけど、結局狂気の方に行くしか出来ない・・
どうしようもない感じが出てましたね。

居酒屋が舞台で昔からある街は地上げされる?みたいな設定は
吉本新喜劇でよくあるパターン(笑)
まぁ比べたらいけないですけど、
話のベース構造は似てるかも。

居酒屋でダラダラ飲んで話して、アイドルの曲をかけて
全員で踊る!みたいな能天気な前半から、
後半はそういう男たちが実は現状に鬱屈してて
「目的のためなら手段選らばず」という行動を起こしはじめる
革命劇みたいな側面に代わっていきます。

酒屋で飲んでるだけなのに、名誉雑務主任とか、訳分からない
役職を与えることによって、人は何故か動いてしまうってのが
怖いと思いました・・・。
人に役職=責任を与えるってのは人に責任感を持たす面と、
与える側からの洗脳に近いモノがあるって改めて思わされるというか。
特にあのアイドルみたいな無垢なコはすぐに順応してしまう
怖さがありましたね。

個人的には酒造店主をやってた、中村まことさんが
かなり印象に残りました。
池田鉄洋さんと中村さんの二人は徐々に別の意味での
狂気が表情に表れてくる役だったんだと思いますけど、
革命劇らしい裏切ったものは許されない!って
展開はなかなか見ごたえがありました。

アイドル役の下宮理穂子さんは、エイベックス所属タレントで
まだ17歳で初舞台なのだとか。17の初舞台がコレって
ある意味すごいな・・・。

エンディングは労働者ミュージカル風になり、役者も一部
客席に降りて歌う演出。
カーテンコールは2回。

「真実」ってお酒がものすごくマズくて、安くて、
安く飲めるもんだから、コレを飲んだ人はどうしても
堕落してしまうという設定。
大五朗って酒をアレンジしたら似た味になるって
バババって味の素振るところ結構笑いました。

長塚氏が公演パンフレットにお酒が好きで失敗も多くて
失った事も多いけど、得たものもまた大きい、それで
繋がった縁もある・・って書かれてて結構同感です。(苦笑)

大阪公演は7月9日まで。

阿佐ヶ谷スパイダース公式サイト

http://www.spiders.jp/

ダイ・ハード4.0

2007年07月06日(金) 23時39分


前作からもう12年経ってるのかー。
あまり期待してなかった分、いやいややっぱり面白かった!
次から次へと危機的状況が連続するジェットコースタームービー。
ブルース・ウィリス52歳。ん?もっと年いってると思ってました。
ジョン・マクレーンもブルース・ウィリスの最近の役の
イメージと同じくやや変貌していて、
「言うことを聞かないガテン系のオヤジ」になってます。
「ロッキー・ザ・ファイナル」に近い印象で、
「世の中はデジタルに変わったけど、オレたちはアナログで変わらないんだ!!」
みたいなガテン系オヤジ頑張る!アツいものを感じる映画ではあります。(笑)
面白さ満載な映画ですけど明日になったら
スッカリ忘れてそうな気もする・・。

ハッカーたちが次から次へと自宅で殺される事件が起こる。
同じ頃FBI本部のインフラシステムに何者かがハッキングしてると
の情報があった。
ブラックリストのハッカーの一人マット(ジャスティン・ロング)
を事情聴取させるため、たまたま近くにいたジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)
に指令が飛び彼のアパートに行くと、何者かが彼を殺そうと襲ってくる。
彼を狙ったのは強大なハッキング組織で、その狙いは別の事にあったのだ。

「ダイ・ハード」の頃はブルースは日本ではまだ無名だったので
なんちゅう面白い映画だ!という面白さクチコミでヒット映画でした。
「2」が公開される頃は「1」をビデオで観た人がさらに増えてて、大ヒット。
そういえば「2」はレニー・ハーリン監督でした。黄金期です。
「3」になるとちょっと人気の温度下がってて、一作目と同じ
ジョン・マクティアナン監督。
今回は「3」の頃よりもっと世間のトーン下がってる感じですよね。
公開劇場も意外に少ないし。

でも今回また「ミッション・インポッシブル」シリーズに近づいてしまった
感じしません?
自分は、こういうアクション映画で「パソコン、システム、プログラム」
の類が大きく登場すると、ちょっと評価下げてしまうんですよ・・。
「ダイ・ハード」みたいなアクション映画って
「ありそうで無い非日常」程度が丁度いいと思うんですけど、
こういうPCを操作するシチュエーションがメインに出てくると
「何でもアリな非日常」になってしまって、ちょっとトーン下げて
しまうんです。なんかねー。何でも出来るやん!って思った所で
あまり現実味が感じられないし、敵に絶対勝てないというか。
本作みたいに全てをハッキングで遠隔操作出来るってのは
可能なのかもしれないけど、それを連続で見せられると、神様の
仕業に近いものになってくる・・・。
そんな神様が敵でもマクレーンが勝利するのは見えてくる訳で。
最近のアクション映画はPC系シチュエーションが
多いのがちょっと気になるんです。
脚本の面白い構成を作る段階でPCに頼って安易に逃げている
気がするんです。
勿論映画のハラハラ感はとても良くできていたんですけどね。
個人的ボヤキですんません。

でも面白いのは、「ボヤキ」がオハコのマクレーン刑事に
別の意味で「ボヤク」ジャスティン・ロングのオタク青年を
コンビにさせたこと。こういう奴いそうですよね。
「16ブロック」のボヤキのモス・デフも面白かったけど。
頭でっかちで、PCオタクなんだけど、なかなか実は芯がある
やつっていう。
ジャスティン・ロング結構目にしてたんですけど、特別意識
した事は無かったんですが、
彼はappleの例のMacのコマーシャルのアメリカ版で
Mac君をやってるみたいですね。改めてアメリカ版って
始めて観ましたけど、
あのマックのコマーシャル、apple社の一番ダメな奢りが
出ている気がして苦手なんですよね(笑)アメリカ版はそうでもないかな・・。
日本のやつってWin君の片桐仁の方が魅力的に見える(笑)
なんか応援してしまうんですよ。逆に。
自分最近までマックユーザーだったんですけど、戻そうと思った矢先
あのCMで戻すの止めちゃったくらい。(ちょっとウソ)
youtubeで検索すると結構観れます。日本の片桐仁と合成してる
やつまであった(笑)面白いね。
(Japanese and American Remixってやつ)


http://www.youtube.com/results?search_query=mac+justin+long

まさにこの映画のちょっとお堅い世間をバカにしてる青年と
かぶりますよね。ひょっとしたらCMのイメージでキャスティングされたん
でしょうね〜
コレ観て思い直したのでまた次はマックに戻します多分(苦笑)


今回の敵役は歴代の中ではちょっとインパクト薄かった気がします。
マギーQはやっぱり良かった。
個人的にはもっと生かしといて欲しかった(笑)
映画の原題"Live Free or Die hard"ってシャレてて面白いです。

追記・今migさんのレビュー拝見して気づいたんですけど
の地下オタク役はケビン・スミス!!似てるけどまさか・・
って思ってたんですよ。いや〜ぴったり。サイレント・ボブ。

kazuponの感想ー★★★1/2

official site
http://www.livefreeordiehard.com/

日本公式
http://movies.foxjapan.com/diehard4/

ボルベール <帰郷>

2007年07月05日(木) 1時23分


赤い赤い、赤い映画のアドモバル。
やはりこの映画も赤かったです。
ペドロ・アルモドバル監督の映画はいつも赤いイメージ。
ペネロペの服も、レストランの内装も、料理する野菜も
キッチンペーパーに染みてく血も・・・。ポスターまで赤!
今回は好きだった「オール・アバウト・マイ・マザー」
の深いけど楽しい感じに近かったかな。
そして「トーク・トウ・ハー」とで女性映画3部作なのだとか。
そういえば前作?「バッド・エデュケーション」はほとんど
男の子しか出てこない映画でしたけど、本作は女たちだけの物語。
ペネロペが肝っ玉母ちゃんを熱演してて、彼女のせいなのか
庶民を描いた映画なのに、何故か贅沢な気分にさせてくれる一作でした。

夫が失業中で働きづくしのライムンダ(ペネロペ・クルス)の
留守中に、一人娘パウラ(ヨアンナ・コバ)が父親に犯されそうに
なって、抵抗して台所の包丁で殺してしまう。
死体をライムンダのバイト先で、閉店中のレストランの
冷凍庫に隠す二人。
レストランには映画の撮影クルーがたまたま訪れ、ランチを作ることが
きっかけで、オーナーに無断でお店を開いてしまうライムンダ。
美容院を営む姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)が叔母の葬儀から
帰ると車のトランクから死んだはずの母(カルメン・マウラ)
が現れた。ソーレと母親はしばらくライムンダに内緒で一緒に
暮しはじめる。

アドモバルの映画は色彩設計がいつもいいですね。
セットと服のバランスとか、置いてあるものとか、ベッドシーツとか
そういう普通のものの色合いにすごく気を使ってるのが判ります。

一応ダンナが殺されて、その死体を始末しなきゃって
サスペンス映画的な設定が登場するんですけど、
彼女が犯人として見つかるかも?とか、そういう展開に全然
ならないのがいいですね。その話はあくまでも
母親と娘の複雑な関係を示すためのツカミみたいなもの。

今回かなり笑ってしまう場面が多くて、あれ?こんなに楽しい
アドモバル映画って?って思いました。
特にあのお母さんの設定は面白かったなぁ。妹が来たら
「ライムンダ!」って大きく叫ぶ姉とか。
自分が死んだことになってて、コッソリ住み続ける人生ってどうよ?
って思いましたけど・・・。
逆に死んだと思い続けてる好きな人がある日ひょっこり現れたら
どんなに楽しいだろうかって思いますね。

確か「オールアバウトマイマザー」ではうっかり?
ゲイの男の子の子を妊娠してしまった役をペネロペが
やってたし、「トーク・トゥ・ハー」では観客の物議を醸したのが
植物人間になった女の子の子供の件でしたし。
今回は、ひょっとしたらコメディタッチだけで終わるのかなって
冒頭思ったんですけど、タダでは済まない・・というか、やっぱりそういう
エピソードが盛り込まれてました。うーむアドモバル。

途中で叔母が人の不幸を探りだすようなテレビ番組に出演してしまう
事がありますけど、他人はそういう不幸な境遇に興味アリアリなんですよね。
でも後半になってくるとこの4人の可笑しな母娘たちは、なんだか
とても楽しそうに見えてきます。
どんな境遇にいようが、母は逞しく強い!ってのは
アドモバルの母親観が映画に現れてるんだろうなって思いました。
そういえば、あのちゅっちゅっちゅっって挨拶キス、面白いですよね。


そういう魅力的な主人公を演じた
ペネロペは一応終始テンパってる感じのお母さんなんだけど、
場面によってはやっぱりどうしても奇麗に見えすぎてしまう。(笑)
さすがに歌の場面は吹き替えだったみたいですけど、
いい場面でしたね。行きたいぞああいうレストラン。^^
彼女はハリウッド映画だと置物的な役が多いイメージなんで、
やっぱりスペイン映画でどしっとやってるのが
数段魅了があると思います。

ダンナが死んじゃったのに涙を見せなかったペネロペが
叔母さんが死んだ時には泣いてたのが印象的でした・・おいおい。
女は逞しく男ってどうしようもない・・って感じだけど、
ちゃんと彼の好きだった場所に埋めに行くってのは
なんだかいいなぁ。いい女ですよ。・・・
いやこっそり埋めるな。(笑)
生きていく事にまっすぐで。
アルモドバルのコテコテ人間劇場、
次回作がまたまた楽しみです。

ちょっと忘れてましたけど、カンヌ映画祭で史上初、
6人の出演女優に主演女優賞が与えられたのはこの作品だったんですね。

kazuponの感想ー★★★★

official site(spain)
http://www.clubcultura.com/clubcine/clubcineastas/almodovar/volverlapelicula/

日本公式
http://volver.gyao.jp/
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kazupon
映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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