第79回アカデミー賞

2007年02月26日(月) 23時59分


1ケ月前にこのエントリで予想してましたが
テキトーに予想した21部門のうち12部門が正解。
・・・まぁこんなもんかな?○が予想当りです。
今回は作品はコレってのが難しかったですね。
しかし「ディパーテッド」とは・・・。
予想した人少なかったんじゃないかな?
やっぱりリメイクだって殆どの人はどうでも
いい事みたいで・・無かった事というか。(笑)
オリジナル「インファナル・アフェア」の作者
アンドリュー・ラウとアラン・マックはどう思ってる
んでしょう・・。


【作品賞】×
「ディパーテッド」
 
【監督賞】○
マーティン・スコセッシ 「ディパーテッド」
 
【主演女優賞】×
ヘレン・ミレン 「クィーン」

【主演男優賞】○
フォレスト・ウィッテカー 
「ラストキング・オブ・スコットランド」

【助演女優賞】○
ジェニファー・ハドソン 「ドリームガールズ」

【助演男優賞】×
アラン・アーキン 「リトル・ミス・サンシャイン」
 
【オリジナル脚本賞】○
「リトル・ミス・サンシャイン」

【脚色賞】×
「ディパーテッド」
 
【撮影賞】×
「パンズ・ラビリンス」

【編集賞】×
「ディパーテッド」
 
【美術賞】×
「パンズ・ラビリンス」

【衣裳デザイン賞】○
「マリー・アントワネット」
 
【作曲賞】○
「バベル」
 
【歌曲賞】×
"I Need To Wake Up" 「不都合な真実」
 
【メイクアップ賞】○ 
「パンズ・ラビリンス」

【録音賞】○
「ドリーム・ガールズ」

【音響賞】×
「硫黄島からの手紙」


【視覚効果賞】○
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
 
【外国映画賞】×
「善き人のためのソナタ」(ドイツ) 
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督
 
【長編ドキュメンタリー賞】○
「不都合な真実」
 
【長編アニメ賞】×
「ハッピー フィート」


昨日「リトル・ミス・サンシャイン」が複数部門受賞した
「インデペンデント・スピリット・アワード」の中継も観た
んですけど、結構マイアミでダラダラやっててセレブが
来てるけど、オスカー授賞式はなんだかこういった授賞式の
中でも別格という感はありますね〜
今年は冒頭ノミネート者が全員立ち上がるって趣向から
スタート。
イーストウッドやスコセッシ、ディカプリオに混ざって
菊池凛子さんもかなりいい場所にいます。いや〜
こうやって観るとやっぱり凄いな。ノミネートってのは。

渡辺謙がカトリーヌ・ドヌーブ!と一緒に外国語映画の
名作を繋ぎ合わせたフィルムを紹介。
プレゼンターで出てきたのでびっくりでしたが、
ケンさんかなりサマになってました。
映像は「ニューシネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督
の編集によるもので、もぅ好きな映画のオンパレードで泣けましたね。

あとクリント・イーストウッドが作曲家エンニオ・モリコーネの功績を
称える名誉賞のプレゼンターとして出てきたのもさすがという人選。
なんつっても「荒野の用心棒」ですもんね。

助演男優はエディだと思ってて、アランアーキンかマーク・ウォルバーグに
あげたいと思ってましたけど、最近「ドリームガールズ」
観たらやぱりこれはエディにあげたいなって思ってましたが残念。

その「ドリームガールズ」の3人娘のパフォーマンス〜
歌曲賞の部分はすごく面白く(意外)で、
助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンがまず
"Love You I Do"を歌う間にビヨンセが登場。
続けて"Listen"とサントラではお互いのソロの曲を
歌い分ける豪華さ。
こうやって生で並んで歌うと映画では部が悪かった
ビヨンセの方がやっぱりしっかり歌ってる感じがする。
3人目のアニカ・ノニ・ローズ も登場し、
ホワイトことキース・ロビンソンも混ざって"Patience"
ではゴスペル隊も登場。めっちゃ豪華。
で・・・受賞は「不都合な真実」(笑)
なんだよ〜って流れで可笑しかったです。
票が割れたのか、ゴアがよほど人気あるのか・・。
"Listen"なんかいい曲だと思うんですけどねぇ。
でも今回のある意味クライマックス的な豪華さだったので
普通の地上波で放送されてたら、映画観に行きたくなる
人増えただろうなって思いました。
ビヨンセは客席カメラでもやたら写ってて
可愛かったですね。



その他のパフォーマンスではジャック・ブラックと
ウィル・フェレルが熱く歌ってて何故か
ジョンCライリーが客席から歌いながら上がってくる
のが濃ゆくて最高でした。
メイクアップ賞プレゼンターなのに(笑)


「ディパーテッド」は「インファナル・アフェア」
が好きな方からはかなりボロカスに日本では言われて
ましたけど、スコセッシ獲りましたね〜これは
もう作品がどうのってのでは無い気がします。
(脚色賞受賞のときはナレーターも
Japanese Filmの映画化!とか言ってるし)
でもスピーチ観たら取らせてあげてよかったと思いました!
もうthank you! thank you! thank you!で
めちゃ嬉しかったんだろうなぁ。
ステージ裏でのジャックとのハグも感動的。
結構舞い上がってて可愛かった。
客席の盛り上がりもこの日一番。
監督賞のプレゼンターはなんとスピルバーグ、コッポラ、
ジョージ・ルーカスってもう判ってたような人選(笑)
ルーカスだけオスカー獲ってないの
をワザとネタにしてて笑った
トリオ漫才やれそうでした。スコセッシ入れて
チャンバラトリオとか・・。

それにしても「トゥモロー・ワールド」は全く
ダメでしたね(涙)撮影くらいは行くかと思ったんですが・・。
あと映像だけでしたが
「パンズ・ラビリンス」はかなり面白そう。

ラジーの方は「氷の微笑2」だそうで、
なんとなく納得。
シャラマンも助演賞だって。やった!(何がだ)
やっぱり授賞式には行かなかったのか〜。

墨攻

2007年02月25日(日) 0時28分


一昨年「セブンソード」を観た時と同じで
「あぁぁなんだか惜しい!」と思ってしまう映画でした。
題材とやろうとしている事は壮大で期待感ワクワクものなのに、
細かい物語が判りづらい・・・。
多分「梁」「趙」「燕」「革離」「巷」「子団」
なんて字幕がバンバン飛び交うので、それを追って脳内理解
しようとしてるうちに矢が飛んできて死んじゃった!
って感じで個人的に展開についていけなかったのかも。
やはり判りにくかった「セブンソード」でも思ったんですけど、
単に字幕での情報数が限られているから、原語が判ればもっと楽しめたのかなぁ
なんて思いました。

日、中、香港、韓国のスタッフキャストが結集したアジア連合軍的
製作スタイルの時代劇は昨年の「PROMISE」しかり。
圧倒的に劣る軍力を優秀な指揮の采配でなんとか守る
籠城モノの面白さは「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の
中華版という感じで楽しめました。怪物は出てきませんが・・・。

紀元前370年頃の中国戦国時代。
勢力を伸ばす趙国は燕国攻略の途上にある小国・梁国を
我がものにせんとしていた。10万対4000人の兵力の差。
墨家に援軍を頼むが来ず、梁王(ワン・チーウェン)
はもう半ば諦め降服するつもりでいた。
そんな時、墨家より粗末な身なりの革離(アンディ・ラウ)
が単身で歩いてやってくる。彼は実戦経験は無いが、1ケ月
城を守り続けられたら、趙は撤退すると説く。
気弱な梁王に軍の指揮権を任された革離の采配により、
趙軍は予想外の苦戦を強いられる事なる。

まず大きな不満をひとつ
アンディ・ラウってこんな野太い声?(笑)
たぶん吹き替え!ですよね、これ?
多少聴きなれたアンディの声なんで、主役や(ヒロインも?)の声が
吹き替えだっつうのは字幕版の洋画としてはどうなの?
って端的に思ってしまった。とはいえあっちの合作モノでは
よくある事で、香港で観ても吹き替えなのかもなぁ。これは。
アンディ・ラウそのものはさすがに存在感バッチリで
すごく良かったと思います。ヒゲ似合うし。

賛否あるのかもですが、気に入ったのは前半アンディがやって来て
多少登場人物のサワリだけ説明した後は
一気にクライマックスといえる籠城作戦に突入していく
はしょり具合。
「二つの塔」のクライマックスがすぐにやってくる感じです。
当然カタルシスも人物背景の認知も薄い
状態ですから、判りにくかったのかもなぁと思いました。
ほぼ弓矢と肉弾戦の籠城シーンはかなりの迫力。

「セブンソード」や「PROMISE」でも感じたんですけど、
撮影カットはもっと沢山あったんじゃないでしょうか。
別に長い映画にする必要はないのかもしれませんが、
絵的に面白いカットが沢山ある映画なので、もうちょっと
編集でなんとかならんかったのかな〜と思いました。
あと、そもそも「非攻」の精神が根底にあるという
墨家の思想をもうちょっと判るように描いていてらもっと
良かったのかも・・。と思いました。

日本の小説〜漫画が原作なのは後で資料読むまで知らなくて、
プロデューサーの一人は「始皇帝暗殺」に関った
井関惺だし、音楽は最近アジアで大活躍の川井憲次!
そして撮影の阪本善尚は「男たちのYAMATO]というより
自分には大林宣彦監督の諸作のカメラマンというイメージが強い方。
(「時をかける少女」「転校生」「さびしんぼう」等)

こういう映画はハッタリ的なスケール感が命なのかも。
上映前に反町&ハルキ角川の
「蒼き狼・なんとかかんとか」(副題忘れました)
の予告が上手い具合に流れたんですが、映画製作者ってこう
大量のエキストラ使って、広大な大地に騎馬軍が旗をなびかせてるような絵を
一度は撮りたい!ってそういうのってあるのかなぁなんて思います。
中華系時代スペクタクルは特に多いですよね。
でも後年の黒澤明の作品もそんな感じちょっとありましたし。
梁城は小さい設定だし、趙軍はキャンプと幹部がいる部屋くらいしか
出てこないからそのスケール感はやや微妙といったところでした。

若干ほの見える監督の容赦ない残忍テイストがやや自分には
合わないなとも思える部分がありましたが、
アンディを始め俳優陣は魅力的に映されていたと思います。

ファン・ビンビンの逸悦は物語上いてもいなくてもいいキャラだと
思ったけど・・美しいからいてよし!(笑)
しかし逸悦みたいな女性は一人しかいない城なのか?あそこは・・。
彼女が泳げない+梁王にムダな口答えして声帯を切られる!
ってエピソードはラストのアンディが彼女を探す・・
みつからない。。また探す・・みつからない(しつこい)シーンを
撮りたい為の複線としか思えませんでした。
あそこ不謹慎ながら笑ってしまったんですよね。


「戦とは理不尽なもの」ってセリフが登場しますが、
バンバン死んで行くこの映画の戦はまさに理不尽。
あんなバカ殿(梁王)の国を攻略する為に何万人もの
命を落とした趙軍・・
いや待てよ。アンディ来なかったら
バカ殿は降服してたハズなので、あそこまで死者でな
かったのでは・・。まさに理不尽だなぁ。
アンディもそこは劇中で悩んでましたけどんね。

kazuponの感想ー★★★1/2


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善き人のためのソナタ

2007年02月23日(金) 23時11分


盗聴された事ってありますか?って聞かれても答えられませんよね。
以前テレビで、ごく普通の民家にも盗聴器が仕込まれてるのを
発見するのを見たことがあるんですが、出てきてびっくりして、
「何でウチが盗聴されてるのか?」って人ばかりが被害者でした。
怖いもんです。
タイトルで勝手に音楽家の話なのかと思ってましたが・・(笑)
この映画の物語のベースは「盗聴」。
ベルリンの壁崩壊5年前のまだ抑圧された状態の東ドイツですから、
もちろん反政府的なものを排除するための盗聴だった訳ですが、
ヘッドホンからは、いろんな日常の会話に混ざって、
芸術に対する愛や、詩の言葉、
そしてピアノの音色が聴こえてくることもあるわけです。
どんなに冷淡に見える人間にだって、美しいものに心を動かされる
人の方がホントは多いに決まってます。
内容が内容だけにやや重いですが、とても見ごたえのある映画。

1984年の東ドイツ。
ある舞台の会場で劇作家ゲオルク(セバスチャン・ゴッホ)は
シュタージ(国家保安省)のヴィースラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ)
に、知らないうちに自宅に盗聴器を多数しこまれて、
行動や言動の全てを監視されてしまう。
もちろん恋人との会話や情事まですべて記録されていきます。
ゲオルクの恋人の女優クリスタ(マルティナ・ゲディック)は
ヴィースラーの上司にあたる大臣に目をつけられ、裏では
脅迫に近い形で密会させられていた。
ゲオルクはシュタージに作家生命を断たれた友人の劇作家の自殺を
きっかけに西側の雑誌に東の実態を暴露する文章を寄稿する。
ところがヴィースラーはその頃からウソの報告を始める
のだった。


いやいや2交代制で自宅にターゲットがいる時間はフル盗聴って
スゴイですよね。
観ていてだんだん滑稽にすら感じていきます。
映画では描かれてないけど、おそらくほとんどの時間がムダな時間
でしょうし、ものすごく子供っぽい行為のような気がしたなぁ。

シュタージ(国家保安省)の実態ってまだまだタブーな部分が
あるそうで、映画ではマトモに描かれてない事がほとんどだとか。
今とさほど変わらないと思われる80年代においてもこんな風に
言論や芸術の域まで厳しく監視・規制させていたって事実は
驚かされました。

この映画はそのシュタージの男と、劇作家と抑圧する側とされる側
の二人の男性が描かれます。
芸術家としてやりたい事は抑圧の中でもなんとかやれ、
美しい恋人もいて、そして仲間にも恵まれているゲオルク。
そして、ただ監視して記録するだけが正義につながると思っていた
ヴィースラーは、常に孤独でコミュニケーションする人といえば
出世の事しか考えていない上司だけ。

ヴィースラー大尉を演じるウルリッヒ・ミューエの
冷淡なんだけど、日常見せるとても寂しい男性の複雑なキャラ造りが
なかなか素晴らしいと思いました。
最初の反社会分子への尋問のやり方を教える場面では、観客の
殆どがおそらく不快感を彼に感じるくらいキツそうな感じですが、
映画が進むにつれて、とても寂しい男だってのが判ってきます。
一人キレイに片付いた広めの自宅で、ホントに簡単な夕食を
作ってテレビを付けるくらいしか家でやる事が無い。
盗聴のピアノソナタを偶然聴いてしまう場面の
彼の表情が印象的でした。

ガブリエル・ヤレドのオリジナルスコアがすごく良かった。
彼の作曲による「善き人のためのソナタ」というピアノ曲。
「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」
って映画のテーマがはっきりと現れる部分。
オフィシャルサイトでバックに流れますけど、素晴らしいですね。
こっちはオスカーにノミネートされないのが不思議なくらいです。

登場人物の平均年齢が結構高い映画ななんですけど、
この映画の監督・脚本のフロリアン・ヘンケル・フォン・
ドナースマルク(なんちゅう長い名前!)は若干33歳とか。
この映画の頃はまだ10歳にもなってないって事かな?
大人な映画の見てくれなんですけど、確かにちょっと若さを感じさせる部分
もありました。
例えば、あの大臣と上司がステレオタイプに強烈にヤな奴
だった部分とか。あんな権力セクハラって実際あったのかもしれない
ですが・・・。

ちょっと驚いたのは、もはや監視時代は過去のものとなっていて、
自分が監視されていた内容が博物館で自由に閲覧出来るって事
あれは勿論本人ONLYなのかな。
数年前の詳細なんて自分だったらさっぱり覚えてないので、
後で読み直すのって結構怖いだろうなぁ・・・。
「深夜3時に酔っ払ってソファで寝る」とか(笑)そんな程度ですけど。
そういう意味ではたとえ自分の芸術をシュタージが守ってくれた
とはいえ、やっぱり延々と監視されてた事に怒りを覚えてしまうだろうなって
ちょっと思いました。決して感謝はしないだろうと。
どんなに善き人であってもプライバシーは守って欲しい。

26日発表の本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされています。

kazuponの感想ー★★★★


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ドリームガールズ

2007年02月18日(日) 5時57分


カウベルのリズムから始まるこの映画、冒頭から
エンディングまでソウルフルな曲がひたすらガンガン続きます。
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化とはいえ
思った以上に音楽のウエイトがかなり高い映画で楽しめました。
正直物語はあって無いようなものかも・・。
ソウルミュージックの女性ヴォーカルグループと
敏腕マネージャーのサクセスもの!って聞いたらこんなストーリー?
って想像したアナタ!
多分その物語で正解です(笑)

劇場のオーディションに出ていた三人組ヴォーカルグループ
のドリーメッツの3人エフィー(ジェニファー・ハドソン)、
ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)ローレル(アニカ・ノニ・
ノウルズ)はその会場で
元は中古車販売経営のカーティス(ジェイミー・フォックス)
に目をつけられ、女グセが悪くいつもバックコーラスに逃げられる
ジェームス・アール(エディ・マーフィ)のコーラスとして
舞台に立つようになる。やがてザ・ドリームズとしてソロ
グループとしてデビューする3人だが、カーティスの戦略で
リードを取っていたエフィーに代わってディーナがリードに。
面白くないエフィーはトラブルメーカーとなり、やがては
解雇されてしまう。

シュープリームス(ダイアナ・ロス)とモータウンレーベルを
ベースにしたと思われる物語は正直、単調でありきたり。
実力よりもルックスがいいメインヴォーカル=性格悪い
実力はあるけど、日蔭にされてしまう主人公=性格良い
という従来のパターンの逆をやっているのがちょっと面白い
と思いました。

映画の最大のクライマックスは、観客のいないシーザースパレスの
舞台でエフィーが
"And I am Telling You I'm Not Going"を歌うシーン。
ここは鳥肌がぐぐっと立ちましたね〜。
話題のスター誕生オーディション番組「アメリカン・アイドル」
で注目されたというエフィー役のジェニファー・ハドソンの
パフォーマンスにはとにかく圧倒されます。
元々リードシンガーよりも断然歌が上手いという
設定なのでオイシイ役ではあるんですが・・。
この映画どちらかというと彼女が主演の物語。
助演での賞レースプッシュは映画完成の彼女の
出来の素晴らしさ見ての判断なんでしょうね。

力強く、どんどん主旋を外していくスタイルの彼女のヴォーカルは
アレサ・フランクリンの影響も感じられますが、
今回は名目上の主役とはいえやや脇に回ったビヨンセって
シンガーとしてはジェニファーとはカブらないタイプだと思うし、
トニー賞ミュージカル女優部門ベストパフォーマンス受賞歴があって
ひょっとしたら実力は一番のローレル役のアニカ・ノニ・ローズの3人
と3人三様のスタイルでの歌がライブのように聴けるのが楽しかった。

ここ数年のミュージシャン映画は最近の「Ray」とか「ウォーク・ザ・ライン」
にも出てくるように、必ずドラッグと異性トラブルにハマって後半にドロドロに
なのがパターンだと思ってるんですけど(笑)
その要素は少しだけだったのが良かったです。

自分にとってソウルやR&Bミュージックの入口は映画
「ブルース・ブラザース」でした。
アレサ・フランクリンやJBやもっとマイナーな人まで関心ない人達
に存在をアピール出来たのはかなりの功績がある作品だったと思います。
この映画でこういう系統の曲が初めて好きになって、そしていずれは歌う事に
なる人もきっと出てくるでしょうね。
ブルース・ブラザースって多くの大物ソウルシンガーが登場するけど
メインのシンガー二人もバンドもギターとドラマー以外白人でした。
(といってもスタックスでオーティス・レディングのバックやってた
スティーブ・クロッパーとドナルド・ダック・ダン等渋いメンツ)
この映画はセリフであったように、「いつの間にか他人のものにされてしまう」
はがゆさみたいなのがベースに感じられます。
ソウル系の黒人ミュージシャンが描かれると、必ず人種問題が
浮き彫りになってきますよね。
でも"Mama I Want To Sing"みたいな黒人の黒人による、しかも
ハーレムで上演する!ってミュージカルも沢山あったりしますし。
そうそう、これいつ映画になるのかな?って思ってるんですが・・

エフィーが再起して歌う小さいライブクラブのシーンなんかすごく
雰囲気が出てていいなぁと思ったんですけど、
マイアミでジェームスが立つステージの白人だらけの観客の
反応とか、あのきらびやかな大きなステージとかが
対照的なイメージ。

観る前に一番楽しみにしていたのはエディ・マーフィのパフォーマンス。
ひょっとしたら映画で歌ったり、ミュージシャン役演じるの観た記憶が
自分は無いんですけど、やっぱり上手いですよね。
「サタデー・ナイト・ライブ」のJBのマネをするネタが
大好きだったんですけど、実際本物ジェームス・ブラウンを観た時に
エディのマネってポイント押さえてるな〜(特にバックバンドの演奏とか)
って改めて思ってました。
確か90年代に一度日来日コンサートが決まってて、
チケット売れなかったのか、キャンセルになったの覚えてます。
その頃「モンタレージャズフェスティバル」に出てたのを
ビデオで観たんですが、印象はじっくり歌うというよりも
やっぱりJB系というかスライ&ザ・ファミリーストーンのような
大所帯バンドでファンクのノリだけでゴリゴリ行くような感じ。
この映画のズボン下げ場面の辺り、やっぱりいいですよね。あのノリ。

↓下に続きます

世界最速のインディアン

2007年02月16日(金) 23時08分


いや〜この映画なんかいいですね。好きだなぁ。
結構ダラダラしてて冗長だったり、マイナス面もある作品なんですけど、
そんな事は全然気にならない幸せな気分になってくる
ロードムービー。

こういう人との関りあいの楽しさを描いた作品って元々好きなんですけど、
人の優しさって「決して見返りを求めない気持ちと行動」なんだよな
〜ってやっぱり思いました。
地元や旅の途上でいろんな人に出会うこの爺さんに対して、
その誰もがいつの間にか何らかの手助けをしてくれる。
勿論主人公バートの素敵な人柄があって、相手もすぐに心を開くんだとは思いますが、
彼を助けてあげるいろんな人々が決して押しつけがましくないのが、
ほんとに観ていて気持ち良かったです。彼らもまた素敵な人々。
人に対して自然体で接する事の素晴らしさを久し振りに思い出させてくれる
映画でした。

1960年代。
ニュージーランドの南端の町、インバガーギルで40年前に買ったバイクを
小さな小屋で独りで住みチューンアップしている老人・バート・マンロー
(アンソニー・ホプキンス)
彼の夢は地球の反対側のアメリカ・ユタ州のポンヌヴィルの塩平原で開かれる
「スピード・ウィーク」で長年連れ添ったバイク「インディアン・スカウト」
のバイクの最高速を試してみたいという事だけだった。
そして年金で貯めた資金を元手についに船便にバイクを乗せ、
初めてアメリカの地へと旅だつのだった。

このロジャー・ドナルドソン監督のフィルモグラフイを観てると
観た事あるのは災害パニック映画「ダンテズ・ピーク」のみでした。
「13デイズ」「ゲッタウェイ」(94年版)「キャディラック・マン」
とかタイトルは知ってるけど、何故かいつも鑑賞からハズして
しまってた映画ばかりズラリ(笑)
なんでも地元ニュージーランドで映画のモデルである実在の人物
バート・マンローに出会ってからずっと温めてきた企画だったとか。

不思議とそのバートという人が実際にそこにいるような
気分になって名優アンソニー・ホプキンスが演じている事を
忘れてしまうんですよね。訛りのリアルさは自分には判りませんでしたが、
こんなちょっと迷惑だけど憎めない爺さんって
実際いてそうだな〜ってのが、
見終わって考えるとやっぱり彼の演技はモノ凄いです。

実はクライマックスのスピードレースは時間的には短くて、
そこへ至る数日間をじっくりと描いている作品。
泣かせるような演出はあまり無い映画なんですけど、
結構何か所もウルって来てしまいました。

誰も見送りしてくれない旅立ちの日のコワモテの不良バイカーたちの餞別。
船の荷の扱いがテキトーで、壊れた荷をこわごわ開けるとバイクが無傷だった
事に子供のようにはしゃぐバート。
目的をすぐ理解し、ニッコリ笑って入国のハンを押す税関。
昨日会ったばかりなのに朝食をオゴってくれるオカマと
女装した男性なんて少なかった時代なのに全然気にしないバート。
田舎道でバイクを乗せた荷台が壊れてしまうと、最初に通りかかった車を
運転していたインディアンが助けてくれる。
全てが規約外でレース登録もしてなくて断られるけど、
彼の本気度が通じて出場が許され、とにかく死ぬほど嬉しそうに笑う彼。

良く考えたら地味ながらも奇跡の連続の作品ですが、すべてがさりげない描写。
イヤな人や意地悪な人がこういう映画だと展開として
出てくる事が多いのに、イヤな奴はボッタクリタクシーの運ちゃんくらいで
あとは性根の優しい人ばかり。それだとご都合主義だと思う方もいるかもしれ
ないんですが、そのどれもが決してやらしくない感じなんですよね。
誰も見返りなんて求めてません。「親切にしたほうがいいからする親切」
とはちょっと違う、とにかく自然な行為ばかり。自分にはちょっと
泣き所でした。

途中旅を一緒にする事になる兵隊の存在がベトナム戦争前だって事をイメージさせます。
人が多分今よりも少しおおらかだったのかな?っていう
雰囲気がすごく伝わってくるんですね。いろんな
規則もあるけど、その前に一生懸命な人には尊敬の念をまず持つという。
日本なんかでも都会に行けばいくほと他人には無関心かもしれないし、
なるべく面倒な事にはかかわりあいになりたくない人が大半かもしれません。
こんなめんどくさそうなオッサン(笑)に往来出会ったら、自分はこんな風に
自然に接する事が出来るのかな?とちょっと考えさせられました。

「夢を追う」とかちょっと気恥かしい言葉が当てはまるような
内容になりがちですが、このバートはそういうのともちょっと違う感じなんですよね。
とにかく最高速を出す事しか考えていない・・
それ以外のものは頭にないという感じ。
念願の塩平原に到着いて思わず涙するバートにもらい泣き。
誰でも子供の頃や若い頃に好きなものがあって、でもいつの間にかなんだかんだ勝手に
理由つけて止めちゃったり忘れる人がほとんどだと思うんですけど、こんな風に
心は18歳のまま?でいられる事っていいなぁ。
バイクじゃなくても、好きなものが何かある人は「(映画とかファッションとか
なんでも)共感出来たり羨ましく思ったりする点が多いんじゃないかと思います。

上映館も少なくてもう終わっちゃうようなんですけど、
地味ながらも爽快な映画で、機会があったら観てほしい作品。
ドライブしててエンコしてる車がいたら、何も考えず助けてあげなきゃな!って
ちょっと思いましたね。そんな事考えてる時点でいや〜まだまだですね。(苦笑)
とにかくすごく元気を貰えた映画でした。

kazuponの感想ー★★★★

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マリー・アントワネット

2007年02月12日(月) 13時47分


ソフィア・コッポラの映画ってこれで観たの3本目なんですが、
毎回ちょっとムカツクんです(笑)でも毎回気に入るんですよね。
何なんでしょう・・・・恋かも?違うか・・。

よく考えたら、前作「ロスト・イン・トランスレーション」も主人公は
20歳そこそこのまだ幼さも残る女性で、
夫は忙しくて自分にかまってくれず、退屈な毎日を夜遊びで発散、
別の男性ににも心が動く!って時代背景違うだけで同じ設定やん(笑)
と思ってしまった。

前作はバンド取材のカメラマンのダンナについてきた若妻でしたが
そもそも泊ってるのも一流のパークハイット東京だし、
(現実的には取材カメラマンがあんないいホテルに泊まるかなぁ)
夜にビル・マーレイをカラオケとかマニアックなクラブに連れて行くとか、
「ちょっとマイナーな遊び方を知ってる私」的な
セレブ達は退屈で自分は他の人達と感覚は違うという
目線を感じてそこがムカツク部分だったのかも(笑)
今回も王妃だけどオペラ座のマスカレードに夜中行っちゃう!みたいな。
そういう感覚がやっぱりお嬢さんだからなのか
浅い気がしたんですよね。ちょっとハートブレイクしてて
日帰りで京都で思いを刻むみたいな(笑)
う〜ん浅いんですよ。なんとなく。
でもその妙なお嬢さん的感覚が彼女の映画の魅力かもしれません。
それでも嫌味には絶対にならないからなんだと思います。
とエラソーに書いてる自分はおもっきり浅い人間です!
お嬢さんでも王族でもありませんが・・。;;

オーストリア皇女マリー・アントワネット(キスルティン。ダンスト)は14歳の頃
母マリア・テレジアが進めた政略結婚で当時15歳の
ルイ16世(ジェイソン・シュワルツマン )に嫁ぐ事になる。
なかなかルイは性的にマリーに関心を示してくれず、子供が出来る事が
大命題なので苦悩する。ルイ15世が早くも崩御してしまうので
若くして国王と王妃となってしまう二人。
その頃、フランス財政難で市民の不満は募っていく一方だった。

最初、本物の宮殿ロケの許可がまさか下りないだろう
って良く出来たセットだなぁって思って観てました(笑)アホです。
かなりのウェイトで宮殿周辺や内部でロケしたらしいですね。良く許可出たなぁ。
今は観光地であるヴェルサイユにとっては結果プラスなんでしょうね。
行ってみたい!と思う方も多いと思いますし。

これはフランス革命前後の歴史や「ベルばら」「アンジェリーク」
の世界が好きな方には、すごく見所の多い映画なのかも。
でもお金がかかっている割にかなりアッサリした
映画だと感じました。

ベースは有名な史実通りに作っているので、展開は読めますし、
映画のストーリーとしてはかなり退屈だと思います。
フランスではどんな評判なのかな?そもそもフランス皇室の話なのに
全員英語しゃべってる訳ですから、香港映画で「頭文字D」全編広東語で
作ったのとは訳が違うと思いますし。ってヘンなたとえですまん。

意外に映画でかなりのウェイトで描かれているのが
「ベットでダンナが毎晩そっぽを向いてしまう」って子作りに
苦悩する部分。いや元々、ガーリーなオブラートに包んだ
艶笑コメディっぽいのが今回の狙いだったのかとも思えました。
ルイ16世の「何考えてるか判らない」っぷりが
結構面白かったんですけど、
気になったのはマリーの内面が良く解らないまま終わってしまった
事かも。あの淡泊なのか冷淡なのか、すごく優しいのか結構掴み所の
ないご主人に対してどういう気持ちだったのか?がほぼ描かれて
いない気がしました。多分ワザとだと思うんですけど。
日々辛いことだらけでもなく、かといって楽しい訳でもなく。
映画では浮気相手のフェルゼン伯爵に対しての大きなパッション
もそんなに感じられなかったし。
なんとなく人はすごくいいけど、実際何にも深く考えてなかったのかも?
とさえ思わせるような印象がありました

この映画、舞台を現代にそのまんま作り変えても同じような印象の映画に
なってるだろうなぁって思いません?
若手エリートIT社長かなんかと合コンか知人に紹介されて結婚して、
夫は浪費や遊びには干渉しないで好き放題やらせてくれる。
海外出張でほとんどいない、残った主人公は
美味しいレストラン回ったり、夜はクラブ三昧、
高級ブティック巡って好きな服や靴をバンバン買ってるうちに
ダンナの会社が倒産して、債権者が押しかけてくるというような・・。
そういう映画をソフィアが作ったら、真っ当で全然ドロドロしない気が
するんですよね。ちょっと観てみたいかも・・。

でも不思議とそういう派手な部分は素直に楽しめたほうです。^^
当時の普通の人たちの暮らしぶりは一切出てこないので、
彼女が尊敬されてファッションリーダーだったのか、逆に民衆には
今のパリス・ヒルトンみたいな(笑)ちょっと皮肉な目で見られてる
お金持ちだったのかは興味ある部分だったり・・。

↓下に続きます

ユメ十夜

2007年02月07日(水) 23時50分


オムニバスに傑作はなし!と思ってるほうなんですけど、
これはなかなかイケました。単純に面白かったです。
最近観た「明日へのチケット」や「eros」等は数人の監督が
30分程度の作品を集めたものになってましたけど、
本作品は10人。
それぞれの作風はシリアスから笑えるものまで
かなりバラエティに富んでます。

松尾スズキ監督がまずお目当てだったんですけど、
実相寺昭雄、市川崑、西川美和、山下敦弘・・
巨匠から新鋭まで、作品を観たことある人やない人の
手掛けたあ作品を連続で観ていくのはなんだか監督見本市に
来ているような面白さがありました。
それぞれの1篇が10分程度の短さなので長編には向かない
実験的な事をやっているのも面白かった。
これってそれぞれの予算って均等なのかな?違いますよね・・。

夏目漱石という一人の作家の頭の中を覗いてみても
人によってこんなに違うものってのが面白いです。
この監督はちょっと好きかも?この人もいいかも?
って感じで楽しめたし、コレはまったくダメだな〜
って思うものはひとつもありませんでした。

一応監督&キャスト
( )の代表作はテキトーなんでごめんなさい

@第一夜
実相寺昭雄監督(ウルトラセブン・帝都対戦)
久世光彦脚本(寺内貫太郎一家など)
出演・小泉今日子、松尾スズキ

A第二夜
市川崑監督(犬神家の一族・東京オリンピック)
柳谷治脚本
出演・うじきつよし、中村梅之介

B第三夜
清水崇監督・脚本(呪怨、輪廻)
出演・堀部圭亮、香椎由宇

C第四夜
清水厚監督(蛇女、チェーン)
猪爪慎一脚本(姑獲鳥の夏)
出演・山本耕史

D第五夜
豊島圭介監督・脚本(怪談新耳袋)
出演・市川実日子、大倉孝二

E第六夜
松尾スズキ監督・脚本(恋の門)
出演・阿部サダヲ、TOZAWA

F第七夜
河原真明 、天野喜孝 (ファイナル・ファンタジー)(アニメ)

G第八夜
山下敦弘監督・脚本(リンダ・リンダ・リンダ)
長尾謙一郎脚本
出演・藤岡弘、山本浩司

H第9夜
西川美和監督・脚本(ゆれる)
出演・緒川たまき、ピエール瀧

I第10夜
山口雄大監督・脚本(地獄甲子園)
加藤淳也脚本
漫☆太郎脚色
出演・松山ケンイチ、本上まなみ

それぞれの印象などを。10本なので
長くなってしまいますが・・・・。

@
実相寺昭雄監督のほぼ遺作らしいですね。
最後に死をテーマにするような内容を残した
ってのは偶然なのかもしれませんが、
こういう短編は特撮モノ時代に得意だった
監督らしい作風だと思いました。
例の独特なアングルも登場しますし。
夢の中が舞台の一部になってたりする演出は
過去にもあったような気がしますが、
摩訶不思議さがさらに増長される気がします。
古風なセットに奇妙な事を言う奥さん・・
ってのは鈴木清順っぽさも感じてしまいました。
というかサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」流れる
からかもしれませんが。
これ主演松尾さんなんですね。

A
市川崑監督の一遍が一番お金かかってないのかも。
気がします。居間のセットで二人だけの芝居で
全作の中で一番シンプルな内容。
でもやや哲学的な内容?で、妙な緊張感が
面白かったです。字幕とか無声映画風にしたのは夢の世界
だからなんでしょうか・・。
微妙に色の残る映像が印象的。
映画が始まる前に岩井俊二監督の「市川崑物語」
の予告が流れたんですけど、観たいです。

B
ホラー系映画を撮られている監督が多く参加してますが、
その中でも一番らしい短編だと思いました。
漱石の頃の人が見る怖い夢ってこういう
お地蔵さんの首が落ちたとか、バチあたり的な
ものが多い気がしますけど、まさにそんな感じを
上手く短編にしていると思いました。

C
ちょっとノスタルジーっぽい作りで結構気に入った一編。
漱石ってやっぱり子供の頃いろんな辛い思いをしている
のか、Bもそうですけど子供時代のトラウマっぽい夢が
多いのかな。
講演に来た街そのものが異次元空間のような不思議な感じで、
後半轟音を上げて飛行機が上空を飛ぶイメージが急にショッキング
な雰囲気を作り上げます。

D
コレは一部現代に置き換えて作ってます。
自分の中では一番判りにくかったかも・・。
二人の内面?の怪物がかなりマンガチックで
それが逆に怖かったりしました。

E
いや〜松尾スズキさんのコレは面白かった。
ここまで結構シリアス路線なのでいきなりちゃぶ台ひっくり
返したような感じがいいですね(笑)
前に香港行った時に買ってきた
黒澤明の時代活劇の頃のものを広東語吹き替えで
英語字幕で観た事あるんですけど、
まさにそんな感じなんですよ(笑)
2ch言葉は流行ものっていうよりは
時代調の映画の外国語吹き替えみたいに使ってる
のがめっちゃ可笑しかったです。
阿部サダヲさんはやっぱりイキイキ見えますね〜。
最初に出てくるキャストのクレジットもそれ風で
完全にデタラメな名前なのがツボでした。
大人計画の役者さんがチラチラいたように
思いましたが、クレジット早すぎて確認出来ず。
パンフ売り切れてましたし;;

F
ガラって変わってアニメ!最初世界観が急に変わるので
ものすごく新鮮に写ったんですけど、観ていくうちに
慣れてしまうというか・・。
映像は確かに凄いと思いましたが、お話にイチバン
入り込めなかったのはコレだったかもしれません・・。

↓下に続きます

幸せのちから

2007年02月04日(日) 19時03分


この映画観てるとウッカリすると80年代という時代背景忘れてしまい
そうになるんですけど、よく考えたら株仲介人の研修だったら
今ならコロコロ変わるPCの扱いはマストなんだろうなってふと思いました。
今あの主人公がいたら、そっちもマスターしてたのかなぁ。
アナログに勉強するよりさらにお金かかりそうです。
脱線はさておき、ウィルスミスの製作・主演によるこの映画、
オーディションを勝ち抜いた?という息子役に自分の息子という
どう考えても親バカ映画になってそうな(笑)イメージだったんですけど、
ちょっと想像した通りの映画だったかもです。

1981年、クリス(ウィル・スミス)は全財産を投じて新型医療機器
を販売用に購入していたが、思うように売れず家計は火の車。
妻はパートに出ているものの、家賃もままならない日々で衝突が
絶えなず、ついには家を出てしまう。一人息子クリストファー
(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)を育てながらも
ふと通りかかった大手証券会社の採用試験に飛び込みでアプローチし、
研修生として6ケ月間登用されることになる。
しかし、その期間は無給、そして20人の研修生の中で採用されるのは
ただ一人という狭き門の研修プログラムだった。

コレ多分評判いいんじゃないかと思いました。自分は
とにかくビンボで可哀想なシチュエーションが登場する
映画は苦手なんですよ・・。もうちょっと違う展開を期待して
た部分があったんですけど・・。
その割には大事なミシン機みたいな医療機器が盗まれるくだりは
2度ともまぁ本人の過失だからイライラしてしまうし(笑)
恵まれない境遇で努力する人の尊さや、理解ある人との出会いを描く
ような映画をやや期待してて、確かにそれもあったけど、
ハッピーな展開よりも、どちらかというと不幸のつるべ落ちを
これでもかと見せていくタイプの作品かも。
でも人の生い立ちや学歴関係無しで、
あの面接を受けさせた上司も性根がいい人なのかは別にして、
チャンスはやっぱりあるってのはいいと思いました。

あの機械売らなくても、優秀なクリスだから別の収入源を
見つけられなかったのかな?って思いましたが、それが困難だった
81年頃という時代背景だって事を思い出させてくれたのは、
意中の会社の上司と同乗したタクシーの上にあった
スコセッシ監督の「レイジング・ブル」の広告。
確かかなり失業率の高い頃でレーガンの顔が憎々しくテレビに映されます。

それでもこの映画、この主人公がもしダメだったらってちょっと考えにくい
構成なんですよね(笑)
おそらく後に成功したと思われる主人公が、自分の苦労を章立てで
回想するようなダイアローグが何度か入ってますし・・。
だもんでどんなに不幸なシチュエーションを重ねようが、
ラストのハッピーエンドは見えてきます。
そこがややイマイチかも?と思ってしまった部分。
このまま、ラストにウィルパパがテストに合格しなくて
「もぅダメだ〜!」とか言いながら
会社で暴れて取り押さえられるのを息子が目撃して
しまうようなラストなら「自転車泥棒」みたいになるのになぁと
思ってしまいます。ありえんけど(笑)
ちなみに「自転車泥棒」は名作ですが自分は観るのがツライ作品。

それにしてもウィルはなんでこんな貧しく清く生きる
父子を息子とやりたかったのかな?
考えるな!感じるんだ!と思おうとしたんですが、
ウィル・スミスってとっくに成功者の一人だと思いますし、
やっぱり何部屋もある豪邸で優雅に暮らすウィル親子の図が
イメージとして浮かんでしまってダメでした・・(笑)
なんせウィルって噂ですけど「ALI」の時に
大雨に打たれるシーンがあって、
「全部ミネラルウォーターじゃないとヤダ!」
とかダダこねて、製作費が跳ね上がったって
聞いた事があるんですけど、映画とプライベートは関係ないとは
いえ、5ドルで一喜一憂するような主人公をやりたい気持ちが
ちょっとなぁと(笑)

ところでこの映画、父子が大会社のCEOの家に
行って、そこの息子とちょっと遊ぶくだりの展開がイラン映画
「運動靴と赤い金魚」の父子が庭師の仕事を飛び込みで
やってるシチュエーションを想い出したのは自分だけでしょうか・・。
貧しくても清い感じはあっちのほうが自分にはぐっときた
ような気がします。

そもそもウィル・スミス結構苦手なんで辛口に・・(苦笑)
じゃあなんで観たのだ!?というのは
先週、「マリー・アントワネット」のチケットを予約してたんですが、
どうやっても時間に間に合わなくて、シネコンに電話してみたら
翌週の同じ時間なら振り替えてあげます!って親切なお言葉。
でまたまた遅刻してギリギリ(笑)に劇場に来ると
「マリー・アントワネット」だけ売り切れになってて
考えてコレになったのでした・・。
マリーアントワネットあんなにヒットしてると思わなかった;;
果たして観れるのか、観なくてもいいのか(笑)
この映画もそこそこ満員でしたよ!

kazuponの感想ー★★★

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感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
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