マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009年11月12日(木) 0時40分


その圧倒的なパフォーマンスを生で観て
自分がど衝撃受けてるかいないかだけの理由で、
マイケルよりもプリンス派でした。(今でもですが)
なんとなくスルーするつもりだったんですけど、
観た知人数人から「観ておけ!」と薦められまくり、
素直に観にいきました。近所でやってたのでせっかくならと
IMAX版。

薦めてくれた人有難う。良かったっす。
さんざん準備にお金と時間を費やしながら、結局実現しなかった
ライブのリハを延々見せるっていう特殊性もありますが、
去年観たローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」
映画撮影の為に作られたライブでなーんとなく意識意識した
ウソ臭いライブだったのに反して、観客がいないこのライブ映画、
マイケルがすごいのはちょっと置いといても、
プロフェッショナルたちが「モノづくりの現場」を積み上げていく
過程がものすご興味深いんです。

監督はもともとこのロンドン連続公演に向けて総合演出していた
ケニー・オルデガ。
このちょっとメタボなおっさん、最近はディズニーゆかりの人で
「ハイスクール・ミュージカル」の3部作の監督もしてるし、
映画になったマイリー・サイラスのスタジアムコンサートもこの人。
振り付けも自分でやっちゃう。
かなり最近気になる人で、マイケルも絶対的な信頼を寄せてたのは
映画を観ていても判りますよね。

亡くなった人の生前直前のドキュメンタリーでありながらも、
よくある「追悼のコメント」とか葬式の風景とか、具合悪そう
だった予兆とかそんなの一切ナシ。
もしこのライブ中止したって事を知らずに見たと仮にしても
普通に良く出来たメイキングムービーになってます。

ただし、あの繊細なマイケルがちょいラフな格好で歌ってる場面とか
そんな場面を含めてリハを世に出すことは本意ではないのかもしれません。
亡くなったからこそ観れてしまった映像。
逆にウソの無い分、マイケルほんとにすごかったんだってのが
ビシバシ伝わってきます。

歌とかダンスとか多分6割〜8割?あるいは多分それ以下の
力具合でサラっっとやってても凄い。
客席側で休憩してるダンサー達がいつの間にか観客になり
数人盛り上がっちゃうだけで、サラっとやるつもりが
パフォーマンスがちょっと力はいっちゃうとか、
いやいや判るわぁあの感じ。
マイケルでもそういう所あるんだって面白かった。

印象的だったのはマイケルがイヤホンモニタが苦手みたいで
「自分は小さい頃から生音を聞いて歌ってきたから、
こういうのは苦手なんだよ、耳に拳を入れられている
ようなんだ・・・でも怒っているんじゃないよ
愛してるんだよ」ってスタッフに言うところ。
小さい頃からショービスにいた彼の人となりと
根っから持った優しいところが現れてる場面で。
なんかぐっときてしまいました。
パフォーマンス的にはラフって踊ってても
まだまだいける感が醸しだされていた
「Billy Jean」が昔から好きな曲だけに良かった。
良く聴くとサビの部分とか結構変わった
歌詞なんですよね。
昔はフツーのラブソングだと思って聴いてた。

そしてマイケルも凄いけど、周りが凄い。
ダンサーは選び抜かれた凄い人ばかり、
バンドはむちゃくちゃ上手い。そしてPC系シンクロも
使うんだろうけど、基本生バンドでグルーヴ出すライブ
だってのは一目瞭然。
マイケルはお客さんのためにアドリブの少ない「CD通り」の
プレイを好んでいたんだろうなってのは見てて
判るんですけど、それにおいてちゃんと全体は
ぐわんとグルーヴしてるのが凄いと思った。
その誰もみんな凄いのに、それぞれが基本自分の
仕事をきっちりとこなす。みんながマイケルに向かってるんです。
プロだわ。

このライブが中止になるという現実をつきつけられたとき
彼らはどれほど落胆したことでしょう。
まさに天国と地獄だったんだろうな。
でこの映画が世界中で大ヒットしたおかげで
彼らは報われたのではないかと思いますねー。

比べるもんではないのは判ってても敢えて書きますが
聞くところによるとプリンスが同じ会場で連続21回
公演のライブを去年敢行したそうで、それを知った
マイケルが「んじゃオレは」って50回のライブを
決めたとか。二人が一緒にいる図ってのは見た事ないんですが、
同世代になんとなくメジャーとマイナーみたいな
存在だった二人、プリンスは最近になって
「愛する人を失うのはいつも悲しい」って別の
記者会見の時にようやくマイケルの死に触れたらしいですね。
なんか泣けるなぁ。

いやーこんなならこのライブ、
生で観てみたかったと観た人は皆思うでしょう。
前半あたりで繰り出される「ジャクソン5」コーナーとか
昔からのファンなら狂気乱舞になったでしょうね。

ロンドンの2万人規模のスタジアムで50日間開催予定
(全公演ソッコーでSOLD OUTになったのはニュースに
なってました)だったこのコンサート、
とにかく観客の度肝を抜いてやろうと
すごい仕掛けをたくさん作ってて、
今回コンサートの進行に合わせて見せて貰える
スクリーンで投影されるはずの映画もお金かけまくってます。
「スリラー」は多分3Dメガネで立体映像見せながら、ビビらせつつ
会場とステージに本物のゾンビ!みたいな演出だったん
だろうな。ってことは100万個の
3Dメガネを用意するつもりだったんでしょうね。
それだけでもすごいや。

これ普通の席はチケット代50〜70£だったそうなんで
一万円程度? そんなもんだったのかな?
この仕掛けと準備なら世界ツアーも視野に入れて
たんだろうなと思います。

比較的大阪でもローカルな箕面って場所にあるシネコンで
見たんですが、IMAXシアターが入ってるのか超満員。
しかも上映後は拍手おきてましたし、後ろ振り返ると
号泣してる人も数人いました。

自分はマイケルのライブは観たことが無かったけど、
昔に観ていたら彼に対しての気持ち、また違ってたんだろう
なって映画観てすごく思いました。
みなさん、好きなアーティストがいて、ホントに大好きだったら、
また今度!とか思わずに、ライブは絶対に行っておきましょう。
とまたも自分に言いきかせております。

kazuponの感想ー★★★★

official site

http://www.thisisit-movie.com/

日本公式

http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/


  • URL:https://yaplog.jp/kazupon/archive/728
2009年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
profile
kazupon
映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

https://yaplog.jp/kazupon/index1_0.rdf
Yapme!一覧
読者になる