ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

2009年01月03日(土) 15時42分


以前にライブハウスをやってる友人が
お店で爆音でこの映画のサントラをかけていて、
今までのどのストーンズのライブ音源よりも音が
いいなぁと思って聴きほれておりました。
DVDにすぐなる(もうアメリカ版出回ってますよね)
けど、やはり音のいいでかいスクリーンで観ないと!と
最近西宮にオープンしたばかりの巨大ショッピングモール
に出来たTOHOシネマズにかかってたので、仕事終わって
から観に行きましたが、モールには死ぬほど人いましたけど、
この映画の観客自分含めて3人!あらあら。
確かクリスマス前だったかなぁ。

マーティン・スコセッシとロックミュージックというと
いま一つピンと来ない人も多いかもしれませんが、
あの69年伝説の「ウッド・ストック」映画版の
第2版監督はスコセッシだったし、
なんといってもザ・バンドの解散コンサートを記録した
「ラスト・ワルツ」(78)
はロックコンサート映画の傑作の1本。
この作品の監督&インタビュアーがスコセッシ。

なんせ今みたいにコンサートDVDをひょいって観れる
以前にビデオも普及してない時代の作品。
ストーンズなんかに比べるとまだまだ
ビジネスの規模が違うバンドの解散コンサートだし
なんとなく厳かに終わっていくあの映画が大好きで
繰り返しビデオ見たもんです、ザバンドのファンでもないけど。

「ラスト・ワルツ」の数人いるカメラマンが実は凄くて、
「イージー・ライダー」や「ペーパー・ムーン」の
ラズロ・コヴァックスや
「ディア・ハンター」「未知との遭遇」「天国の門」などの
ヴィルモス・ジグモンドなんて面々がカメラを回してる
からびっくりします。

なのでこのスコセッシ版ストーンズ・ムービーの撮影は
誰なのかすごく気になってましたけどやっぱり・・。
「シンレッド・ライン」「ラストサムライ」の
ジョン・トール
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のアンドリュー・レスニー
「トゥモロー・ワールト」「スリーピー・ホロウ」の
エマニュエル・ルベツキ 
「僕らのミライへ逆回転」のエレン・クラス
「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」など
PTA作品全部やってるロバート・エルスウィット
などなどなどこれ以外にもたっくさん・・・
すごいよこのカメラマン陣。ただ単にみんな近くで
ストーンズのライブ観たかっただけじゃないのか(笑)
終わってからみんなで飲みにいったんでしょうか。

話題によくなってましたけど、セットリストが最後
まで知らされないでイライラ翻弄しているスコセッシ本人
もからむドキュメンタリーが最初30分くらいあって
ライブが始まったらイッキに演奏のみになります。
このコンサート自体、まず映画ありきで小さめの
ビーコン・シアターでライブがセッティングされたようです。
伝説は作られるのか・・・。

でもねー。
ストーンズの映画はこれまでにも「ザ・ローリングストーンズ」
(ハルアシュビー監督でこれは良かった!)とか
IMAXの「アットザマックス」とか過去のもあるし、
前のツアーは4枚組のライブ映像がオフィシャル出てるし、
そういうのとどうちがうんだ?っていう部分でいうと
確かにカメラが激近い!ってこと以外はさほど変わらない
感じでした。
考えたら最近のストーンズのライブは演奏もそうだけど
あのドーム級のど派手な演出が大きなウリな訳ですし。
ストーンズそこそこ好きな自分にとってそんなに
特別な映像には思えませんでした。

昨年末に観た「ブロック・パーティ」もフージーズの再結成が
伝説になる?みたいなノリで映画も作ったと思うんですけど
こんなに音楽が巨大ビジネスになってて情報過多の時代に
「ウッドストック」や「ラストワルツ」みたいな伝説は
もう産まれないのかもしれない・・と自分は思います。
いいライブは観た人だけの胸に残ればそれでよし。
だってこのストーンズのライブ、ステージまわりに
どう見ても「サクラ」と思われるキレイどころのおねーちゃんが
いますもん。フツーだったら高額チケット押さえてでもやってるくる
バブリーか熱狂的なオッサンだらけでしょうに(笑)
さすがにそんなのばっかり手前で映るのはどうしようもないから
おねーちゃんを配置したんだろうなぁと思いました。

プラスこのライブ企画そのものがなんか作られすぎてる
感じがちょっとあって・・。
クリスティーナ・アギレラ含むゲストもなんか無理やりっぽい
感じしましたし。
ライブ主宰のクリントンとヒラリー、その友人たちに挨拶する
ためにメンバー勢ぞろいしてる場面とかあるし。
毒気を持ってそこを描いてるかというとそうでもない。

ライブは一発ものだから、演奏音ハズシんん?みたいなのもちゃんと
記録されてしまってるのが面白い。凄いなと思ったのは
チャーリーが映るとチャーリーの音が、ロニーが映ると
ロニーの音が微妙に大きくなる編集になってること。

特に男性ファンは「キースがかっこいい」という人が多いけど
今回観ていて、ミック・ジャガーはやっぱりいろんな面で
凄いなぁと思いました。
還暦超えているあの年であれだけ歌って踊ってクネクネしてて、
ステージングの準備段階でもで未だに自己中的にゴリゴリやってる
あの感じ、正直一人浮いてるんですよね。
でもあれだけのスター性がある人がいてこそ、そばにいる
キースみたいな不良ロッカーみたいなのが逆にカッコ良く映る訳で
ミックなしのバンドだったらとっくに消えてたんだろうなぁと
思います。それはビートルズのポールにも感じる。

そんなビジネスが見え隠れするライブの中、ひとり淡々と
ドラム叩いて、ロニーみたいにふざけることもせず、
インタビューされても一言ぼそって語るチャーリー・ワッツが
最近のストーンズでは一番カッコイイなぁとこの映画を
見ても改めて思いました。


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