スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2008年01月20日(日) 11時58分


ティム・バートンの映画はどんな世界を描いていても
いつも小さな箱庭の中を覗いているような気になります。
この映画もロンドンが舞台で有名なお芝居が原作だけど、
全てがバートンが作った小さな模型の箱の中の
出来事のよう。
昔のゴシックホラー映画が大好きだったという
バートンの為にあったような題材だったんで、
想像したのに近い仕上がりでした。
ベースになってる物語がかなり薄味だからか、
鮮血の飛び散る残酷場面が多い映画なんですけど、
意外にすんなり観れる作品。
時にはそんな残酷場面でも
ハっとするくらい美しいシーンがありました。

19世紀のロンドン。
フリート街で理髪店を営むバーカー(ジョニー・デップ)
は美しい妻と生まれたばかりの娘と幸せな日々。
その妻に目をつけたターピン判事(アラン・リックマン)
の策略により、無実の罪でバーカーは投獄の身に。
十数年後バーカーはスゥイニー・トッドと名乗って
街に戻ってきた。
元理髪店の1階でロンドン一まずいパイ店を営む
ミセスラベット(ヘレナ・ボナム・カーター)
によれば、妻はターピンに騙され
毒を飲み、娘は彼の家に捉われているという。
ただ復讐を遂げるために、再び
理髪師として復活を遂げるのだった。

いやー、超満員でした。いつも同じシネコンで
観てるから初日のお客さんの入りでだいたいヒットする
かどうか判るんですけど、これも大ヒットでしょう。
主演=ジョニー・デップでお客さんがドンと来る時代に
ホントになりました。
いま一番旬の俳優なんでしょうね。

あまり大きくミュージカルって宣伝されてないから、
冒頭でイキナリ歌始まるので、観客が最初は結構戸惑ってる
印象を受けました。
個人的にはこのソンドハイムの楽曲、重厚で
ストーリーを語る上での歌がメインなんですけど、
コレ!ってガツンと来る曲が無かったなー。
好みの問題なんでしょうけど。

自分にとってバートン=ダニー・エルフマンなんで
どうもあの独特のサウンドが鳴らないとちょっと
寂しくなってしまいます。

理髪師がドンドン殺し、そのまま死体を下に落としたら
パイの原料になる・・。なんと効率のいいビジネスでしょう。
って内容は昔ならまんま「悪魔の理髪師」って
タイトルがつきそうなゴシックホラー映画と、HGルイス
あたりのスプラッタの要素が混ざったような内容。
それらがシェフ・バートンの手にかかると、音楽をふりかけて
豪華に完成された料理に変貌していきます。
わざと色を退色させた画面に飛び散る真赤な鮮血
が映画の印象として強く残る。
次々と人を殺していく場面では、映画ならではの
軽快なテンポ。

いつもバートンの世界って箱庭だなーって思うんですけど、
特にジョニー・デップと組んだ「シザーハンズ」
「エドウッド」「スリーピーホロウ」「チャリチョコ」
「コープスブライド」ってその要素強い気がします。
本作を含めた6作品って何故か共通した箱庭感を
感じるんですよね。どこか非現実な空想の狭い世界の
出来事というか・・・。

ジョニーはどんな映画に出ても七変化で完璧なのは
判ってるんですけど、ミセス・ラベットは
ヘレナ・ボナム・カーターの為にあったんじゃ?
って思うくらいハマリ役。バートンと彼女は
多分ゴス系の同胞?みたいな二人なので
いい相乗効果が出ているんでしょうね。
元妻のリサ・マリーの時はムリヤリ役与えてたのか、
なんか一人浮いてる感じだったし。

17年前現代のどこか現実じゃない街で
ハサミを軽快にチョキチョキやっていたシザーハンズが
今度はカミソリを持って軽快に人を・・ったら
ゴールデングローブ賞ですよ。
なんだか感慨深いモノがありますねー。

昔からバートン映画は大好きで、これも
トーンは相変わらずでめちゃくちゃ満足したんですけど
なんとなく最近のバートン、実生活が幸せなのか
やや作品がそつなくまとまって
職人っぽくなってきてる気もして、
ちょっと寂しい気もしてます。

kazuponの感想ー★★★1/2


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