時をかける少女

2006年08月04日(金) 23時55分


やたら評判がいいのと、タイムパラドックスものは大好きなんで
どうなの?って観てみましたが、これがほんとになかなかの作品!
正直言って絵はイマイチに感じましたけど、物語にすぐに引き込まれて、
主人公を始めとする登場人物にとても好感の持てる映画だと思いました。
夏のアニメ1本だけ薦めるなら、迷わずコレ薦めます!
(といっても3本しか観て無いけど)

高校二年の紺野真琴は女の子なのにいつも幼馴染の功介と、
転校生の千昭・男の子二人とつるんでいた。キャッチボールが日課。
ある日、理科の実験室で誤ってコケた時に不思議な幻覚を観る。
次の日、いつものように自転車で急な坂道を降りているとブレーキが
利かなくなり、線路の前に身を投げ出してしまった。「自分は死ぬのだ」
そう思った瞬間、何故か彼女は数秒前にすれ違った親子にぶつかっていた。
自分に時を自在に移動出来るタイムリープの能力が備わってると気づく。

自分にとっては、筒井康隆の原作よりも、
原田知世×大林宣彦の映画版の印象がやっぱり強い作品。
本作も角川映画なんですよね。
アニメ版の主人公は原作には登場しないオリジナルで、
原田知世が演じた芳山和子は、主人公のおばさんとして、
30歳の独身女性という設定で登場します。
全くそんなの知らなかったので、あれれ?こんな話だっけ?って
思いましたけど、ほとんどオリジナルストーリーで、
切ない青春ラブストーリーに上手く仕上げています。

同じ日が何度も繰り返される!っていう設定は自分、すぐ
「恋はデジャブ」を思い出してしまうんですけど(お約束)
これも、時間を戻せる事を覚えた主人公が、冷蔵庫のプリンを
何度も食べたり、テストでいい点取ったり、カラオケ1時間分で
何時間も歌ったり・・。ものすごくしょーもない事に
能力を使っていきます。

この前段のムダなタイムリープのギャグっぽい設定が、
後半の展開をちょっとせつなくさせる上手い仕掛けになっています。
とにかくこの主人公は明るい。
そして明るく振舞っている彼女だからこそ、後半、自分の
本心に気付いていく過程が、観てるほうもどんどんせつなく
なっていく上手い展開。

↓下に続きます
冒頭で絵がイマイチだって書きましたけど、
真琴の住んでる家の描写とか、学校帰りの商店街
なんかの風景とか、ものすごく身近な感じで描かれているので
感情移入しやすいんだと思いました。
あと夏休みの公開が元々決まっていたのか、
高校の頃の夏の感雰囲気が良く出ているなぁと思いました。

真剣に時系列考証してる方がいそうな気もしますが、
こういうタイムパラドックスものって、マジでつっこみだしたら
無理のある部分が結構出てくると思うんですけど、
全編明るいタッチで、映画のキモがちゃんとあるので、
あまり細かい部分は絵を含めて気にならなかったです。

一昨年の「マインドゲーム」という映画も、観たときかなりびっくりした映画だったんですが、
この作品は表現としての新鮮味はそれほど無いものの、
映画としてフツーに面白い!
アニメもまだまだいい映画がどんどん出て来てますね〜。
あまり拡大公開してないようですけど、アニメだって敬遠しないで
是非観てみて欲しい作品だと思います。

そういえば前に尾道に行ったらあの大林版の撮影場所として
有名だった「タイル小径」が無くなっててちょっと寂しかったなぁ。

kazuponの感想ー★★★★

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