立喰師列伝

2006年04月15日(土) 11時32分


食べるの好きですし(苦笑)題材が面白そうだったので、
立喰いそば屋に入る感覚でフラっと劇場に足を運びました。
押井守監督の映画ってそういえばゼンゼン観た事なかったです。
「イノセンス」も「攻殻機動隊」も観てないし。。
で、どうなんでしょう?ファンの方は満足の作品なのかな?
正直、個人的にはとても退屈な作品でした。

戦後の昭和史を背景に、ドキュメンタリータッチで「立喰い師」
の伝説が語られてます。
戦後間もなく、闇市の閉店間際のそば屋にフラリと現れた男。
「月見。。。卵を先に入れてくれないか。。ダシは器の端から
注いでくれないか。。。。ウム。。いい景色だ。。。」と芸術的な
事を言ってそば食って金払わずに去っていく。
彼は「月見の銀二」として名を馳せたプロの立喰師だった。。

ホラ、こうやって書くと面白そうでしょう?
ところが、ずっとこんな調子が続くのですぐに飽きてしまうんです。
映像はストレートなアニメではなく実写写真をパタパタ動かす
「モンティパイソン」のギリアムがやってたような手法を使ったもの。
断片だけ見ると、斬新で面白そうなんですけど、やっぱり長尺の映画に
なると、冗長な感じがどうしても。
これ20分くらいのDVDオマケ特典映画なら面白い!と思ったかも?

全編フェイクドキュメンタリーで、「立喰師の伝説」そのものを
実際にあったように、色んな実写写真(このヘンの画像や映像のチョイスは
なかなか面白い)を混ぜた構成は面白いんですけど、
映画の構造が最初から最後まで「箇条書き」。
テンポも盛り上がりも全然ありません。
おそらく学会の研究発表スタイルのように、敢えてそうしてるのかも
だと思うんですが、
冒頭の月見の銀二に続きいてコロッケのお銀くらいで、あ、こうやって
最後まで一人づつ紹介していく流れなんだなってのがすぐに読みとれ
るんですよ。
山ちゃんのダラダラ長いナレーションはなんだか作り手だけ納得の
哲学を聴かされているようで、入っていけないと、延々聴くのが辛いし終わらない。。。
映像主体の映画で、ナレーションで全てを説明するってのは逆に新たな
試みだったのかもですが、効果的だとは思えませんでした。

↓下に続きます
あと、現在のBグルメの文化をデッチアゲ伝説にしたテーマそのものは面白いと
思うんですけど、観客がタイトルから期待する「店主と立喰師」の対決、
どうやって食い逃げしていくかっていう肝心の部分が全然明確に描かれていない
のがとてもとても気になりました。

あと、「食」をテーマにしている映画だったら、個人的に出てくるものは
「美味しそう」に描かれていないといけない!と思うんですけど、
冒頭の月見そばが美味しそうに見えたくらいで、食の映像表現は
ほとんどマトモにやってないかったのも残念。

まぁ監督は僕のようなフツーにふらっと映画館に入った人
では無くて、判る人だけに判る映画だったらいいと思われてるのかもですね。
配役も鈴木敏夫プロデューサーとか、樋口真嗣監督とか
俳優じゃない人がほとんど(お知り合い関係?)だし。。
周りでは結構年配のご夫婦とか観てましたけど、とっても退屈そうにしてました。

自分は勝手に「こんな映画?」って思ってたから全然ダメでしたけど、、
こういう全く別の意味で異色な作品を作るっていう意気込みは
あり!だと思うんです。
ここまでの変化球はなかなか投げたくても投げられないだろうし、
そういう意味では価値ある作品なのかもしれません。
肯定的な感想もゼヒ読んでみたいです。

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