かもめ食堂

2006年03月31日(金) 2時54分


「明日地球が滅亡したら何をしたい?」
うーん、ぱっと浮かびませんが、何食べる?なら
塩ジャケ、玉子焼き、ゴハン、みそ汁!と答えます。
オニギリ買うときは「シャケ、おかか」は外さないです自分も(笑)
フィンランドが舞台のこの作品、昨年いいなぁと思った
「リンダリンダリンダ」の感想に「何も起こらない映画」
って書きましたが、本作もほぼ何も起こらない物語。
観ていて劇的に何も起こらないのにどんどんハッピーな気持ちに
なっていく不思議なテイストのステキな作品でした。

フィンランドのヘルシンキの一角で日本人女性のサチエ(小林聡美)
が「かもめ食堂(rukolla ikkoi)」をオープンさせて1ケ月。
ようやく来訪したお客さんは日本マニアの青年トンミのみ。
彼にガッチャマンの歌の歌詞を聞かれたサチエは、街中のカフェで
日本人のミドリ(片桐はいり)を見つけ、歌詞を教えてもらう。
何か辛い事があって、意味も無くフィンランドに来たミドリは
それがきっかけでかもめ食堂を手伝うようになった。
お客さんは徐々にゼロでは無くなって来たある日、空港で荷物が無くなった
というマサコ(もたいまさこ)がふらっと訪れる。

フィンランド行った事ありませんが、いい所なんですね〜。
「かもめ食堂」のインテリアが清潔感と木のやさしい色使いでとてもいい感じ。
使ってる食器も、ものすごくシンプルでいいですよね〜。
あとサチエの部屋のインテリアや備品も含めて、なんだか堀江あたりにある
インテリアショップのカタログを見ている感じ。(陳腐な表現でスマン)
それらが映画の印象の大きなな要素になっている気がしました。
馴染みのカフェやバーに入ると、ちょっとリラックス出来ますよね。
映画の殆どを占める食堂、映画が進むにつれて、見ている自分にも居心地の
いい場所になってくるから不思議。
そこにゆったりと座ってる気分になってきます。
だから大きく何も起こらない物語なのにどんどん気分が良くなっていくのかなぁとも
感じました。

この映画始まって暫くして、なんだかヘンな空気感だと思ったんですが、
それは日本人がヘルシンキで日本食メインの食堂をやってる物語、、ではなくて、
前半で知り合う二人の距離感。

↓下に続きます
「ガッチャマン」がきっかけで知り合うサチエとミドリ。
日本人って、始めて言葉を交わす時、よほどの事が無いと「タメ」で
話す事はありません。彼女たちも「敬語」でもちろん話はじめるんですが、
お店をやっていく仲になっていつ「タメ」に変わるのかな〜なんて
しょうもない事を考えながら観てたんですが(笑)、ずっとタメにならない
まま終わりました。
日本語ってめんどくさいなぁと思います。そこがいい部分もあるのかな?
そういう微妙な距離感が面白かった。
もたいさんのもっと丁寧な話し方とかも面白いです。上手いです。
この女性、日本にいたときには何やってたんだろう?って
思っちゃうんですよね。
お金持ってるようだしひょっとしてヤバイ仕事?とか(笑)

「いらっしゃい」の言い方が3人とも違うように、3人が
フィンランドの人への距離感もそれぞれに違っていましたね。
でも海外にいようが、どこにいようがその違いはあるんだと
思いました。

登場する3人のうち片桐はいりのミドリ役が一番、判り易い人物設定。
ああいう普通の人をやっている彼女を見たのは自分は始めてだったので新鮮でした。
もたいまさこのマサコは謎が一番多かったけど、もっと謎なのは主人公サチエ。
彼女の口からはここで食堂をやってる理由も語られるんですが、
プールで物思いにふける描写とか、明るく優しく誰とでも接する事の出来る
彼女が、もっと深い部分で何かを考えてそうな雰囲気もチラリと匂わせてます。
でも頑なに「おにぎり」「日本食」にこだわっているのかな?と思えば
ばばってシナモンロール作り始めるし。。。
なんかそういうユルい感じが面白かったな。

劇中でミドリがイラストを描いていたここのメニュー、一体どんな
ものなのかとても見てみたかったんですが、パンフを購入したら
最初にそのまま載せてありました。(公式サイトにもあります)
「おにぎり、鮭の塩焼き、豚のショウガ焼、とんかつ」
がメインメニュー。ちゃんと書いてある他のメニューも映画の中でチラチラと
登場してました。肉じゃがとか。日本人にはこれ!なもので美味しそう!
海外で暮らしてみた事な無いんですが、こんなお店が近くにあったら
通ってしまうだろうなぁ。

「フィンランド人はとってものんびりと一日を過ごしていると思って
たけど、悲しい人は悲しいんですね」っていうセリフが印象的。
どこにいたって悲しいと思ってしまうと悲しいのかもしれないです。
でも日常の中で、ほっとする時間とか作るのはやっぱりいいですよね。
人と話す事、食べる事も、音楽を聴くこととか、もちろん映画を観る事も。

なんだかいつの間にか日常に追われたりしてる人には、
映画を観てる間、結構癒されるんじゃないかと思います。
自分、かなり癒されました(苦笑)
というか、後半、なんだか判らないけど観ていて涙が出てきました。。
別に何も起こらないんだけど不思議です。
あと、お腹をすかせて見ると辛いです。辛かったよ(笑)

kazuponの感想ー★★★★

公式サイト
http://www.kamome-movie.com/

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