親切なクムジャさん

2005年11月15日(火) 12時37分


パク・チャヌク監督作品は「オールド・ボーイ」しか観てませんが、
本作も観て、自分は感覚的に苦手な監督かもしれません。
人の欲望を結構ドロドロ描くのが得意そうな印象ですし。
しかし、作品のクオリティはかなり高い!と思いました。
本作も好きな映画じゃないけど、
とても完成度の高い作品だと思うし、同じテーマなのに、
「オールド・ボーイ」とは全然違うタイプの映画に仕上がってるのも
監督の底知れぬ力量を感じます。

監督の復讐部作の1作らしい事しか知らなかったんですが、
「クムジャ」さんって何だろう?ってタイトル聞いて思ってました。
韓流に詳しくないと、あのポスターも涙目の女性の漠然と
したデザインだし、タイトルではどんな映画かサッパリ判らないのでは?
と思いましたけど(画像は韓国版ポスター)
日本で言うと「トメ子」とか今ではつける人がまず無い古風な名前
だそうですね。

13年の罪で服役していたクムジャ(イ・ヨンエ)は刑務所仲間を
いつも助けてあげる事で、「親切なクムジャさん」と呼ばれ周りから
一目置かれる存在だった。
彼女は実の娘が誘拐され、犯人の英会話教師ペク先生(チェ・ミンスク)
に娘の命と引き換えに罪をかぶって自首させられたのだった。
無実の刑期を終えた彼女はペク先生への13年越しの復讐を達成する為に
昔の刑務所仲間たちの元を訪ねていく。

まず、冒頭のタイトルバックに引き込まれました。
この映画のイメージカラーが提示されます。
「心を真っ白にして」というイメージである白。
そして血の色、復讐の色の赤。
二つの色を持つ彼女の内面は、かなりエキセントリック。

雪が印象的なシャープな映像。
白と赤を特徴的に捕らえた彼女の様々に変わるファッションも
映画に相乗効果をもたらせていると思いました。

韓国俳優に疎くて、普段も顔の覚えが悪いほうなんですけど;;
イ・ヨンエはどこかで観た事あるな〜思って鑑賞後に資料を見たら、
あっ!ホ・ジノ監督の「春の日は過ぎゆく」の主演の彼女だったん
ですね;;(バカ)
あの映画は「ホントは何を考えてるか判らない女性」という主人公の彼女の
存在そのものがテーマになっているような映画だったんですけど、
全く関連性の無い本作ですが、同じ主人公の映画だと考えても
結構違和感無い気がします。

↓下に続きます
刑務所時代の彼女は、顔笑ってるのに結構ドギツい事してたり、
美人だから余計、ヘンな怖さが醸し出されます。
監督は彼女にインスパイアされて作った映画と
言ってるそうなので、普段もあんな感じなんでしょうかね。
表情から真意が読み取れないみたいな。。

で、チェ・ミンスク。
彼女と少しだけ表裏一体というか、マトモに見えるのに実はとんでも
無い変態だって役、もう彼の為に作った役じゃないかと思える
くらいハマって見えるからやっぱりスゴイ。
ちょっと納得出来なかったのが、刑務所仲間がクムジャさんの
為にあの男と結婚までしちゃってるという設定。ほとんど宗教ですよ!;;

後半の子供を殺された家族が廃校に集まって復讐するくだりが
そこだけ単独でオムニバスホラーの一編みたいで面白くて、
これだけ取り出して1本の舞台劇にしたら面白そう!
実際に痛めつける場面は見せないで血だらけで帰ってくるとか、
怖いけど笑える!みたいな面白い演出だと思いました!
ラストの雪が舞う場面の映像も、舞台劇のエンディングを観ているような美しさ
だったと思います。

韓国で出所した時に豆腐を食べる習慣があるって初めて知りました!

kazuponの感想ー★★★1/2

韓国公式サイト(なかなかカッコイイ)
http://www.geum-ja.co.kr/

日本公式サイト
「親切なクムジャさん」

韓国のイ・ヨンエオフィシャルページ
http://www.leeyoungae.net/

SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE@imdb

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「親切なクムジャさん」DVD@amazon

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