Dearフランキー

2005年08月17日(水) 1時10分


とっても地味な作品です。でも、
こういう必要以上の情報は観客には提示せず、こちらの想像する
余地を残してくれている映画っていいなぁと思うんです。

リジー(エミリー・モーティマー)は母親と一人息子で難聴の男の子
フランキーと3人で、街を転々とする生活。
フランキーの唯一の楽しみは船旅に出ている父親と手紙でやりとり
をする事。実はその手紙は父になりすましたリジーがずっと書き
続けたものだった。引越し先のグラスゴーで彼女がウソで書いた
父の乗る船が実際に街に寄港する事になり、彼女は
素性の判らない男(ジェラルド・バトラー)に1日だけ父親の
役を頼む。

以下おもいっきりネタバレ文です(いつもですけど)
パンフレットが売り切れになってて、解説も何も読んでませんし、
他の方の感想も拝見してないので、解釈を曲解してるのかも
しれませんが;;ちょっと思ったことを。

フランキーが父親に始めて会う時の反応がちょっとヘン
だな〜と思ったんです。物凄く不自然な喜び方に見えて、
「これはひょっとして?」とそこで思いました。
フランキーは過去のどこかの段階で、あの手紙が
母親が書いているのを知ってしまったんですよね。
あれだけ頭のいい子だから。
で、母親が彼を喜ばせたいからこそ、ウソの父親を連れてきた
のに対し、リジーが傷つかないようにあんな振る舞いをしていたと。
父親役とフランキーが話している内容は殆どど台詞となって
出てきませんでしたが、ひょっとしたら男の約束で全部フランキーが
知ってる事を彼に話したのかなとまで思いました。
物凄く男同士の意思の疎通というか。二日間だけど。
まぁそれは考え過ぎだと思うんですけど。(笑)

劇中で「君は彼を守っている」と彼が言うけど、実はフランキーが
母を手紙を書くことで支えていた。という二重構造が感動的で
した。

ジェラルド・バトラーはご存知「オペラ座の怪人」で見事な存在感
を示しましたけど、この映画もある意味、”天使”みたいな
役だったと思うんですけど、クールでいいですね。
ふらっと現れて回りを少し幸せにして去ってしまう。
父親が必要なのはフランキーよりも彼女の方だってのを
最初に逢った瞬間に見抜いてましたよね。
それから隣のカフェのマリー、最高にいい人!
悪い人がムリにほぼ出てこないのがいいですね。

↓下に続きます
個人的にはもういっそのこと実の父の存在は映像で
見せなくても良かったのではと。その方がおとぎ話っぽい
雰囲気が出てきて良かったと思いましたが、その辺は
賛否ある部分だと思いますが。

イギリス映画に出てくる男の子って
「リトル・ダンサー」や「アバウト・ア・ボーイ」なんかも
そうだったけど、精神的にちょっと
マセた面を持ち合わせる子が多いですよね。お国柄なのかな?
このフランキーも難聴だけど、それを苦にしてなくって
とっても頭がいいのが冒頭数分で判ります。
で、転向先の学校にいるワルガキがいいですね。こういう子って
同情よりも、あれくらいのからかい距離で付き合ってくれる
悪めの子って実はとっても重要なのかなと思います。
「小さな恋のメロディ」のジャック・ワイルドもそうだったな。(古い;;)

リジーを好演しているエミリー・モーティマーは自分は殆ど馴染みが
ない女優さんなんですが、複雑なシングルマザーを見事に演じていると
思います。ウディ・アレンの新作"Match Point"にも出ているようなんで
楽しみです。

それにしても住んでる街に「一番好きな場所」って言える所が
あるっていいですよね。

kazuponの感想ー★★★★


http://www.wisepolicy.com/dear_frankie/

Dear Frankie(2004)@imdb

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