さよなら、さよならハリウッド

2005年05月20日(金) 21時43分


とても面白かったです。ウディ・アレンはまだ健在でした!

ウディ・アレン作品で、彼が役者として出ている映画って
大袈裟な身振りでべらべらと女性に自己主張を
まくしたてる場面が必ず沢山あって、もし
「ウディ・アレン監督・主演作鑑賞耐久オールナイト大会!」
とかやったら、東映のヤクザ映画みたいにどれがどれやら
判らなくなる気がしませんか?自分だけかな?
でもウディ・アレンの映画は昔から大好き。

時代によってタイプが違う様々な作品がありますが、
一番好きなのは大昔のバカコメディ
「バナナ」だったりします(苦笑。。知ってる?これ)
でも「カイロの紫のバラ」みたいなロマンティックなのもいいし、
「ブロードウエィと銃弾」もいいし。。粋な名作だらけです。
といいながら、「誘惑のアフロディーテ」「世界中がアイラブユー」
でちょっとがっかり?したのか、それ以降の作品は全て見逃して
しまってました。反省。;;

今回は映画業界が舞台。あらすじをざっと書くと。
過去にオスカーも受賞している映画監督ヴァル(ウディ・アレン)は
最近の作品が芳しい出来では無く、仕事もしばらくしてない。
元妻のエリー(ティア・レオーニ)はハリウッドの製作会社
重役ハル(トリート・ウィリアムス)と婚約中だが、彼女がプロデューサー
となる映画のオファーがやってくる。
制作費も大きいメジャー大作だ。ところが撮影の前日、ヴァルの目は
緊張から来る心身症により、見えなくなってしまう。エージェントの
アル(マーク・ライデル)は、ラストチャンスなんで、皆にバレないように
見えなくても撮影を続ける作戦を考えるのだが。。。

昔からハリウッド嫌いって言われてたアレンらしい作品。
ハリウッドの業界ネタっぽい映画は過去にも結構あって、まず
アルトマンの「ザ・プレイヤー」が頭に浮かびました。
映画を作る側の製作会社の重役ってああいう一種の「投資」みたいな
感じで映画を作っていくんだろうなあ。

↓下に続きます
で、イキナリアレンが失明した!って展開になって、ちょっと
驚いたんですが、バイトの通訳が俳優の演技を見て良し悪しを
決める展開?「ブロード・ウエィの銃弾」のギャングが実際の脚本の
アイディアを作る展開になってたのに似てて、このままあのバイト君が
大傑作を作る展開になるのか?と思ったら違ってた(笑)
さすがに同じ事はやらないですね^^
そういえば最近のウディ作品数本はほんとに中国人の
カメラマンだったね。(笑)あのキャラも笑えたな〜。

でもどうしてこんな邦題にしちゃったんでしょうか?
原題が示すのと意味違うやん!って思ってしまいました。
原題は"Hollywood Ending" 
チマチマいつものように痴話喧嘩的展開を見せつつ、ラスト肝心の
映画はどうなるか?っていうのが「あれれ?」っというくらい
簡単にオチがつけられてしまいます^^ これこそまさに
ハリウッド映画のエンディング方法!。
映画はヘンな形で大成功。
ウディの映画ってハリウッド的商業映画じゃなくって、
ヨーロッパで高評価だったのを茶化してるんでしょう。
実際はこの映画のように、
他人の脚本を演出することはごく稀なアレン。
映画なんて「目隠しして撮影したって傑作になる」
なんてセリフにもあったように、実は作家の能力なんてしれてて、
監督の思惑と違う所で評価されたりするもんなのさ!
っていう皮肉を感じました^^

字幕でどれくらい実際のスクリプトの面白さを再現してくれているのか
サッパリ判らないですけど、結構会話で笑わせてくれる場面が多かった
です。最初のエリーと久しぶりに二人で合って、仕事の話の途中で
恨みつらみがどうしてもイキナリ出てしまう!場面は大笑いでした。
最近のアレン作品は有名な俳優と、他の映画ではあまり見かけない人を
微妙に使うのが個性があって面白いと思います。今回はかなり地味目。
配役もかなり地味目でしたけど,エージェント役のマーク・ライデルって
ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘップバーンの「黄昏」の監督
ですよね!芸達者。
トリート・ウイリアムズって「1941」に出てたよなぁとか、
ジョージ・ハミルトンなんて「ドラキュラ都へ行く」だったよなぁとか
なんてちょいと思い出しました。

映画と現実は関係無いのかもしれませんが、彼ってその時の
パートナーがモロに作品に影響を与えてる気がします。
若い頃のルイーズ・フレッチャー(「泥棒野郎」「バナナ」)
ダイアン・キートン(「アニー・ホール」「マンハッタン」など)
ミア・ファロー(「カイロの紫のバラ」「カメレオンマン」など)
なんかは、彼女達の存在が作品に何らかの力を与えているハズ。
ミアとのゴタゴタがしばらく続いてる時期なここ数年のものは
ちょっとイマイチな作品も多かった気がします。
スン・イーとは上手くいってるらしいですけど。。

さっきの話じゃないけど、何の映画(「マンハッタン」だったかな?)
か忘れたんですけど、女の子とアレンがフランス映画見に行く
場面があって、「フランス映画ってなんで、中年男と若い女の子の
恋愛ばっかりなんだ!」って激怒して劇場から出て来るシーンが
あって、自分も同じ事思ってる!って笑った事あったんですけど、
ウディの映画も実はいつも若い女の子とつきあってる中年(もはや
今はもう爺さん)出てきますよ(笑)自分で演じてますが。
いたって彼には当たり前のことなんでしょう。

ところで、劇中で撮影していた映画、いったいどんな作品だったのか
とても気になります。。まるっきり面白そうな映画には思えなかったん
ですが、リメイクって言ってたけど、劇中映画の構想は考えてたのかな?
ラストの後、アレンはどんな映画をパリで撮るのか興味あります。
パリといえばフランソワ・トリュフォーの「アメリカの夜」なんて
映画業界の人間関係を描いた傑作がありました。

kazuponの感想ー★★★★

http://www.dreamworks.com/hollywoodending/

Hollywood Ending(2002)@imdb

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