着付け 

November 19 [Mon], 2018, 13:15
体調を崩していた10月でしたが、お蔭様で随分と持ち直しました。

とはいえ、根を詰めすぎるのは要注意、ということで、色々とコンサートにも通っています。

恩師、青木明先生のリサイタルに向かう折、白大島で渋谷駅の階段を上っていたら、ラッパー風の若者にいきなり声をかけられた。

「・・あの・・」

えっ?もしやカツアゲ??どうしよう???

と一瞬身構えましたが、続く言葉は

「・・着物姿、ステキっすね!」

でした。

にこやかに「ありがとう!」と答えました。


これで気をよくして、すっかり調子に乗ってから、また着物マイブームになっています。

単純なので。


・・・・・・・



関口加容子さんは、フルート仲間さっちゃん、こと永井幸子さんのご友人。


何度か、コンサートにさっちゃんと一緒にいらしていて、いつも清楚な素敵な着物姿にうっとり。

うかがえば、「着付け ほのか」を主宰されているとのこと。

http://k-sekiguchi.com/


ポルトガル旅行で知り合ったMさんもそうでしたが、やはり、着付けの先生、つまりプロは全く違う!

私も好きで、良く着ますが、未だに帯は前でしか結べないし、半襟に至っては、すぐにはがせば大丈夫、とばかりに、両面テープで貼ってしまう、という超裏技を駆使。

ある意味、「適当な、なんちゃって着物」です。

普段の街着、紬や小紋、名古屋帯であれば、それでも、なんとかそれなりに格好はつくけれど、正式な場での訪問着や袋帯となると、やはり手に余る。

フォーマルな場で素敵に着こなしていらっしゃる方を拝見するたびに、感じていたことでした。

そんな折、東京香川県人会でお世話になっているM先輩からとあるミッションを授かった・・

さしたる何かをする訳ではないけれど、失礼のないよう努めなければならないお役目である。



・・何故私に??・・これは、やはり着物姿を期待されてのことだろうな・・・


と、関口さんに着付けを御願いしました。


お願いしたのは薄いグレーのぼかしの縮緬に四季の花々が総刺繍された訪問着。

そして爪綴れの金銀の葡萄の葉の模様の袋帯。

どちらも、一見地味だけれど、よく見ると豪華という、今回のミッションにはぴったりの着物と帯です。

着物は京都の職人さんの手技。
帯は、中国の伝統工芸作家の作品。

ちなみに爪綴れというのは、爪の先をギザギザに刻んで、それで細い糸を書き寄せながら織っていく、というとても手間暇のかかる織物です。

いずれも豪華すぎて、私の手には余るので、殆ど着る機会もなかったものですが、時々眺めては楽しんでいたもの。

ついにお披露目の日が!

加容子さんのお教室は、都立大学から徒歩数分の、柿の木坂を登って、パーシモンホールを抜けたすぐ側の閑静な住宅街。

住宅訪問の番組に登場しそうな素晴らしいお宅にウットリでした。

そして始まった着付け。

日頃は、おっとりとした優雅な方なのですが、着付けは、なんというか、とても男前!

紐一本一本の扱い方、手の動き、どれもが素晴らしい「型」となっていて、流れる様に美しく、かつ凛々しい。

『着付け』は、婦女子のたしなみというよりも、『着付け道』という表現が似合う。

非常に、凛とした武術的なものである、とも感じました。

自分で着る時は、襦袢の紐、腰紐、伊達締めの3本しか使わないのですが、ここでは、襦袢の紐、襦袢にも伊達締め、腰紐、おはしょりを整えてキープするための腰紐、伊達締め、と使うヒモも多い。

紐は少ない程ラクという思い込みがあったのですが、むしろラクだった。

襟のそわせ方、抜き方、帯揚げの処理の仕方など、私にでもすぐに出来るいくつかの技を伝授していただきました。

帯は、とても長い爪綴れなので、硬さ重さもあり、とても大変だったかと思いますが、ピシっと美しい収まりに。

舞子さん、芸子さん、芸者さんの着付けは、男性が行うそうだけれど、着付けという仕事は、本当に力も必要な仕事だなあ、と再認識です。

そして・・出来上がった着物姿。

魔法をかけられたシンデレラの気分です。

生まれて初めて、きちんときた着物は、その威力も何倍にも増した様相。

着付けを終えてシュルルル〜っと柔らかな笑顔に戻られた可容子さんに見送られて、いざ出陣!


ミッション遂行の為にプリンスホテル、鳳凰の間へ。

(続く)



写真は帰宅後、夫に撮ってもらったもの。

きちんと着付けられた着物は、長時間でも着崩れない、というのも驚きでしたが、何より、とても心地よくラクでした。

いつもはパパっとすぐに脱ぐのですが、今回は脱いでしまうのが惜しく、家でもしばらく着ていました。

折よく久々に帰宅していた息子にも見せることが出来た。

「いいでしょう?写真送ってあげるから、待ち受け画面にしなさいね!」

返事はなかったですが。




プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:白川真理
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1958年9月22日
  • アイコン画像 血液型:AB型
  • アイコン画像 現住所:神奈川県
  • アイコン画像 職業:専門職
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    ・ショッピング-運命の出会いを求めて・・?
    ・ワイン-辛口が好き
    ・サチモス-大好きです!
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武蔵野音楽大学卒業。
ミュンヘンのM.ヘンケル女史のもとで1年半、研鑽を積む。
1998年より現在、元NHK交響楽団の植村泰一氏に師事。
川崎優氏率いる「茅笛の会」の一員としてヨーロッパ公演多数。同氏主催の「アンサンブルムジカフィオーレ」の一員としてTV出演、コンサート多数。
企業・自治体依頼のコンサート等でフリーのソリストとしても活動。
CD[SERENADE〜flow〜」をリリース。
2003年より銀の五代目ルイ・ロット(1911年製)を,2018年6月よりマイユショー(洋白)の初代ルイ・ロット(秋山好輝氏修復)を愛用。ビンテージ楽器の響きを探求する日々を送る。

2003年より、古武術研究家、甲野善紀氏のもと、演奏時の身体の使い方、応用を研究実践。
関連の公演、演奏を銀座山野楽器、防衛大学校、電通大、日本フルート協会主催コンヴェンション等の依頼で行う。
専門誌「ザ・フルート」に「古武術に学ぶフルート」を連載。
「身体から革命を起こす」(甲野善紀・田中聡・共著・新潮社)にインタビューが掲載。
甲野氏を招いての音楽家の為の勉強会、公開講座を定期的に主催。

福島県江平(えだいら)遺跡より発掘された奈良時代、日本最古の竹笛「江平の笛」(研究復元製作・関根秀樹氏)を演奏。NHKTV,FM放送等に出演。

演奏・レッスン・講習会の依頼、お問い合わせ等は、どうぞ、こちらに!

karadatoongaku@gmail.com
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