書籍購入記録 

September 09 [Sun], 2018, 20:00
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4480071555/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=tagebuch08e-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4480071555&linkId=da902003462725e6ea846e2fcbf8a33e
9/2日曜の書評で、慶大の田所教授が推薦していたので購入。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4480071636/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=tagebuch08e-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4480071636&linkId=c5f2c05ae86609b425773d08bd3b8d7e
こちらは趣味の一環。

ブックレビュー(324)ー『牟田口廉也』 

September 02 [Sun], 2018, 18:00
8月は戦争関係の慰霊が続く。6日の広島、9日の長崎、15日の戦没者追悼式。
新聞は"お盆進行"とばかりに戦争関連の記事を載せるのだが、人々の苦しみは書かれていても、戦争を起こした組織の研究は意外と出てこない。なぜ時の政府は開戦を決断したのか、否そこへ至るまで軍部は何をしていたのか、軍部はどのような人物が動かしていたのか・・・

自分自身の問題意識として、日本軍はどのような思想を持っていたのか、その構成員はどのような人物だったのかを知りたいと考えている。そこには現代にも通ずる問題が横たわっているような気がしてならない。
インパール作戦という悲惨な作戦を決行した、軍司令官牟田口廉也の生涯を描いたのが本書。ガダルカナルが「餓島」と呼ばれるのと同様に、「白骨街道」という単語を多くの人が知っているだろう。補給を無視した無謀な作戦を承認した日本陸軍がおかしい、そう断じられる事も多いのだが、それだけでは思考停止になってしまう。日本陸軍は各地から集まってきた優秀な人物で構成された、今の中央省庁と同じような組織である。そこで、プライドの高い好戦的な将軍が現地司令官となり、「自分が日中戦争を始めた。だから決着をつけたい」という奇妙な使命感に突き動かされる。
不適当な人物が、不適当なタイミングで人事異動をしてしまう。上司・部下は腹芸でお互いの忖度を期待する・・・

内容としては目新しいものではなかった。初学者向けということだろう。日本陸軍の思想を学ぶには足りない。

ブックレビュー(323)ー『応仁の乱』 

August 26 [Sun], 2018, 18:00
応仁の乱と言えば、室町幕府の後継者争いで細川勝元と山名宗全を筆頭に、大名が派閥抗争をした戦国時代の始まりという一般的な知識しかなかった。その戦を、奈良興福寺別当の目線で解く本。
登場人物が多いことと、寺(荘園)経営などのサイドストーリーが絡んでしまい、事態は想像以上に複雑怪奇、そこへどっちつかずの将軍家が加わっている。
読みやすく書かれているとは思うが、事が複雑なので行きつ戻りつ。国名の一覧よりも登場人物の一覧が欲しい。なぜこの本がベストセラーになったのか、理解しがたいのだが・・・

ブックレビュー(322)ー『漂流』 

August 19 [Sun], 2018, 20:52
また少し間隔を開けてしまったブックレビュー。今回は、定番となった吉村昭作品から。

1785年、土佐の船乗りであった長平は、米を送り届ける仕事に就く。その帰路、シケに巻込まれた際に黒潮に乗って押し流されてしまい、同僚3名と共に太平洋上の火山島(伊豆諸島の鳥島)に漂着する。彼らは洞窟を見つけ、島に住むアホウドリを採取して何とか食い繋ぐものの、近くに船が通らずに一人また一人と死んでいった。最後に残された長平は、3年後に同じように流れついた大阪の船に乗った11名、更に2年後に漂着した6名と共に暮らし続け、彼らが持ち込んだ僅かな道具や流木を使い、脱出のための船を建造しようとする・・・

という、実話に沿った話。吉村作品に共通した、情景が目に浮かぶような、しかし感情などを排した淡々とした筆で、長平の生き抜く知恵などを紹介していく。その緊張感溢れる展開は、ページを捲る手を止めさせてくれない。

ブックレビュー(321)ー『陸軍省軍務局と日米開戦』 

June 22 [Fri], 2018, 18:00
日米開戦直前の日本陸軍省、軍事政策を立案する軍務局の武藤章局長以下、佐藤賢了(軍務課長)、石井秋穂(同高級課員)を主要登場人物とし、東条英機首相の意を汲んで日米開戦を避けようと取り組んだ様子を、小説風に仕立てた作品。日本史の知識が乏しくても、素直に読む事ができる点が良い。

一方、日本陸軍が志向した対ソ連戦を睨んだ国力増強(=陸軍力の整備)のために、中国東北部の支配を試みて日中戦争に至っていた時期である事を忘れるべきではないだろう。彼らは単なる平和主義者ではなく、日米戦争が陸軍にとって利点に乏しいと合理的に判断したまでの事だ。

歴史とは複雑で、色々な視点で見ないと本当の理解にたどり着かないと思う。
一つの見方として、戦にはやる参謀本部と対照的な軍務局の動きを学ぶには、良い教材だった。

ブックレビュー(320)ー『戦争調査会』 

June 19 [Tue], 2018, 18:00
先の戦争が終結した直後の1945年11月、当時の幣原内閣が日本人の手で開戦・敗戰の過程を明らかにしようとした試みを紹介する本。
結局、GHQにより廃止されてしまうが、こうした点が日本人自身による戦争の正確な理解と真の意味の反省(教訓を後世に活かす)を損ねてしまったのかもしれない。

ブックレビュー(319)ー『第一次世界大戦』 

June 16 [Sat], 2018, 18:00
日中戦争の歴史を紐解くと、日本陸軍は第一次世界大戦を経験することがなかったため、航空機や戦車の活用を中心とした機械化を進めず、日露戦争の戦訓をベースにして時代遅れの戦い方をして負けたという指摘に出会う。
だが、軍に限らず多くの日本人にとって、第一次世界大戦は馴染みがない。近代史でもせいぜいオーストルアの皇太子暗殺事件を発端としたバルカン半島の紛争が、同盟関係の連鎖反応によって欧州中に拡大した・・・というレベルの教えでしかない。
実際には、帝国から国民国家へ移り変わり、女性の社会進出など多くの点で「近代化」を進める要因ともなった。だが、日本にとっては中国・青島や南洋諸島を得た程度でインパクトは少なかった。
こうした日本人によって印象の乏しい第一次世界大戦を概説的にまとめた一冊。網羅的で散漫と捉える向きがあるかもしれないが、読み易く導入に最適なものだと思う。

ブックレビュー(318)ー『ナマコ』 

June 13 [Wed], 2018, 18:00
だいぶブックレビューをサボっているので、短いものを怒涛の勢いで更新。

椎名誠の小説。ノンフィクションではないが、実在の人物をモデルにしているとのこと。
タイトルのとおりナマコにまつわる話で、行きつけの飲み屋の店主がナマコに興味を持ち、知床にいる知り合いの漁師を頼りにナマコの仕入先を開拓にいく。そこで出会った人々とのやりとりを描いた、ロードムービーのような作品。
大人しいと思っていた店主の過去など、様々な発見をする主人公(椎名誠の目線)と一緒に地味ながら金の成る木であるナマコを探す旅へ出たい人はどうぞ・・・

今夜は映画評論(118)ー『13時間 ベンガジ秘密の兵士』 

June 10 [Sun], 2018, 15:00
Amazonプライム会員のため、ちょくちょく映画を見て元を取るようにしている。
その中で、日本国内で公開されなかった本作があったので見ることにした。ド派手な作風が持ち味のマイケル・ベイ監督作品というだけで、暇つぶしには最適だ。

【粗筋】
2012年、リビアのベンガジはカダフィ政権崩壊に伴い内戦状態となっていた。危険地帯で諸国が引き上げる中、米国はクリストファー・スティーブンス大使率いる外交使節を置いていた。一方、CIAは、「アネックス」という秘密拠点を領事館の近くに設け、武器の闇ルートの監視など工作活動を行っていた。
秘密拠点の警護は、民間委託されたGrobal Response Staff(GRS)が担っており、そこへ海軍特殊部隊SEALsを退役して不動産業を営むジャック・シルバ(ジョン・クラシンスキー)が加わる。ジャックを含む6名は、元SEALs、元海兵隊、元陸軍レンジャーで構成されており、長くリビアにいる者も多かった。
2012年9月11日、武装勢力により領事館が襲撃される。その様子を知ったGRSは、任務外ではあるが急いで救出しないと大使が危険と判断し、CIA局員の"チーフ"に救出作戦を進言するが、退けられてしまう。しかし状況は悪化、我慢しきれずにGRSは作戦を強行する。
しかし、現地を強襲するが大使は見つからず、次はCIA拠点が襲われると判断して一旦引き上げ、防御を固める。合流した領事館警備チーム2名とGRSだけで、波状攻撃を仕掛ける武装勢力と対峙する。
本国ではドローンにより状況は認識していたものの、秘密拠点であることなどを理由に支援は全く来なかった・・・

【感想】
ベイズム、とも呼ばれるマイケル・ベイ監督の火薬満載のアクションが本作でも見られる。とは言え、実際には武装勢力に襲われて反撃している様子を描いており、必然とも言えるから却って抑制的な演出と言って良いかもしれない。むしろ、襲撃された領事館の通りを挟んだ民家では住民が呑気にサッカー観戦をしていたり、地元の日常と異邦人に降りかかる非日常の光景が対比され、印象深い。
焦るCIA職員と必死で拠点を守ろうと使命感に燃えるGRS。戦う男たちの姿はベイズムの面目躍如である。

武装勢力の迫撃砲で負傷した領事館警備隊員に声を掛けたGRS隊員がそっと銃を手から外すと、半狂乱になって「俺の銃はどこだ!」と喚くので、弾倉を抜きスライドを引いて弾を抜き取り、再び手に持たせるという細かい場面も関心した。
丸腰で怯えるリビア人通訳に銃を持たせるが、再三再四「俺に銃口を向けるな」と繰り返したり、銃の取り扱いの基本を教えてくれる(笑)

家族とFaceTimeで連絡する場面、一旦退役したのに戦場に戻ってきてしまった事の悩み、ちょっとした戦闘の「間」に家族を思い出してしまうという呟き、色々と細かい演出が繋がれていて割と見応えのある作品だった。なぜ劇場公開されなかったのだろうか・・・

今夜は映画評論(117)ー『ペンタゴン・ペーパーズ』 

May 25 [Fri], 2018, 19:00
こちらは4月21日に観た『ペンタゴン・ペーパーズ』。メリル・ストリープとトム・ハンクスのW主演でスピルバーグ監督、恐ろしい豪華布陣で劇場もほぼ満席、儲かる作品なのだろうなと思った。

【粗筋】
夫の死によりワシントンポストの社主となったキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、家族経営の会社を株式会社にすることに奔走していた。一方、編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)が、ライバル『ニューヨーク・タイムズ』に追いつこうと苦戦する中、ベトナム戦争に関する秘密報告書のスクープをタイムズ紙が報じる。ブラッドリーはあの手この手を尽くして、機密文書"ペンタゴン・ペーパーズ"を入手しようと試み、また政府からの報道禁止措置に対して立ち向かう。

【感想】
政府が真実を隠蔽しようとするのを暴く正義のメディアの姿と取るか、個人経営だった地方紙のサクセスストーリーと取るか・・・。ただ、何かイマイチ物足りない。それというのも、我々が既知の事を辿る歴史書のようなものだからか。内幕とも言える主演者の奮闘が主題と取れば、人物劇とも解釈できるかもしれない。
なお、この続きは『大統領の陰謀』として40年前に映画化済み。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:さのってぃ
  • アイコン画像 性別:男性
  • アイコン画像 誕生日:5月2日
  • アイコン画像 血液型:A型
  • アイコン画像 職業:会社員
  • アイコン画像 趣味:
    ・映画-主に戦争映画
    ・旅行-公共交通機関を使っての国内旅行
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■趣味■ 国際政治の勉強、旅、写真、乗り物全般、読書、物書き、映画を見ること、街歩き、酒場巡り ■好物■ 北海道、夜景、Suicaのペンギン、熊、水曜どうでしょう(TV番組)、海上自衛隊、東急電鉄・バス、ボーイング777-200(JAS仕様)、ラーメン二郎、日本酒、スコッチ、スターバックスコーヒー、矢井田瞳、鬼束ちひろ、サザンオールスターズ、ボケの利いた女性
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