ケモノの城(誉田哲也)

July 05 [Wed], 2017, 21:35



誉田哲也さんの「ケモノの城」を読みました。
・・・・・・・・・・・
警察は、自ら身柄確保を求めてきた少女を保護した。
少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。
その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた
女性を障害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。やがて、少女が口を開く。
お父さんは殺されました。
・・・・・・・・・・・

実際に起きた事件を元に書かれた小説
ほとんど事件をなぞってるような
残酷な描写ばかりでした。
本当にこんなことが日本で起きていたのか?と
信じられない気分でした。

サイコパスといってしまえばそうなのだろうけど
それだけで済ましてしまっては被害者の人たちが
浮かばれないと思ってしまいます。

人が人を殺していく、自分の家族を
家族同士で殺し会う。密告し会う。

読んでいると気持ち悪くなってきます。
自分は手を下してなくて虐待しあうのを
酒の肴にして喜んでいるって普通じゃないけど
自分がやってないから
テレビで罰ゲームを見るような感覚でやらせていたんじゃ
ないかとも思って、そう思うとこの犯人は
頭が子供の残酷な部分を残したまま
成長したんじゃないかとも思えてしまいました。

小説では一人の青年の目線からも描かれていて、
青年の恋人の父親が怪しく描かれていていました
 
誰か早く気づいて「金の無心に会社や知人のところにまで
行っているのだから」
警察に届けていたらと思わずにいられなかった。

最後にちゃんと学校にも通わせてもらっていた女子高生は
私は共謀していたとは思えなかった。

言われたことを忠実に守っているのだと信じたい。

昨日のカレー、明日のパン(木皿泉)

July 05 [Wed], 2017, 21:30


木皿泉さんの「昨日のカレー、明日のパン」を読みました。
・・・・・・・・・・・・
7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと
今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、
テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染み等、
周囲の人物と関わりながらゆるゆると
その死を受け入れていく感動作。
・・・・・・・・・・・・

最初はテツコとギフという方仮名で書かれた人たちを
何だろうと思っていましたが、
すぐにそれが自分の旦那さんを失くしたテツコというお嫁さんと
旦那さんの父親の義父であるということに気付いて

なんでいつまでも一緒に暮らしてるんだろう?って
ちょっと不思議に思いながら読んでいました。

大抵の人は若いうちに旦那さんを失くせばそれなりに
次の人を見つけるために籍を抜いたりするから
でもまだテツコさんはそこまで旦那さんのことを忘れて
ないうちに(しかも病気で亡くしているだけに)
そういう気持ちに慣れなかったんでしょうね。

それにしても義父となんだか不思議な関係を続ける
テツコさんがなんとも面白くて読み進めて行きました。

テツコさんの旦那さん(一樹さん)と関わりのあった人たちもまた
一樹さんとの何かを共有していてそれなりにみんな
その死に何らかの気持ちを抱いていて
その気持ちの整理を少しずつしている場面がいくつもあり、

幼なじみだったり、テツコの恋人??だったり、親戚だったり
それぞれがそれぞれの方法で一樹さんの死を受け入れて
納得をしていく様子がすごく暖かくてジーンとしました。

人の死は悲しいし、それを受け入れるのもさびしいけど
そういうのも少しずつ少しずつ時間をかけて納得していくんだなって
その納得方法が人それぞれでいいなって

とても良い話でした。時々読み返したくなるような物だと思います。
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