炎路を行く者 (上橋菜穂子)

March 11 [Sat], 2017, 8:02


上橋菜穂子さんの「炎路を行く者」を読みました。

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タルッシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。
彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。
謎多きヒュウゴの少年時代を描いた
「炎路の旅人」
そしてバルサは、義父と共に旅を続ける中
何故、女用心棒として生きる道を選んだのか。
過酷な少女時代を描いた
「十五の我には」
やがてチャグム皇子と出会う二人の重大のころの物語
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヒューゴがタルッシュの密偵になる前の話。
タルッシュに国を奪われて自分の父母兄妹をころされて
1人生き残ったヒューゴがヨゴ国の人たちの変貌に
失望しながらも自分の生まれ育った国を
自分達の手に取り戻そうとする気持ちになるまでの物語でした。

もうひとつはバルサの少女時代、
それぞれの過去が垣間見れて面白かったです。
ヒューゴは特に自分たちの国のあり方がタルッシュのせいで
おかしくなってしまったことを目覚めさせるために
敢えてタルッシュに入っていったのだなとよくわかる
エピソードでした。

この世界の片隅に

March 03 [Fri], 2017, 13:07
劇場にて鑑賞。★★★★

とても暖かいタッチの画で優しい感じに描かれていて
内容も本当にどこにでもいる女性が一生懸命生きてる姿
なのに、それでもこんなに心がギュ!となるものはないと
思う。

殆ど悲惨な場面もなく、みんな冷たそうに見えて優しく
死にそうになるけど死ななくて暖かくて優しいのに
そんな日常に戦争というものがじわじわと侵食していく感じが
リアルすぎて、

これが実写だったら多分目を開けていられなかっただろうなと
思うような映画だった。

焼夷弾がばらばらと降ってきてあっという間に家を壊して
呆然と立ち尽くしてしまうところや

不発弾が爆発して子供を失ってしまったりとか
右手を失ってしまったりとか

今まで本当に普通に生活をしていたのに
どんどんそれが自分の身に降りかかってくるようになる。

戦争は急に始まって急に終わるのではなくて
じわじわと普段の生活の中で広がっていくので
地震や台風などの被害と同様に被害に会っている場所と
そうでない場所もあって、そうでない場所では不自由ながらも
普段通りの生活を必死にしていて

ピカドンが落ちたときもみんなそれがなんなのかわからず
後になって「新型爆弾が落ちたんだって」と言い合うけど
それがどれほどの被害をもたらしてどれほど後遺症を残すのかも
誰も知らずに淡々と普段の生活に戻っていく。

だけども確実にそれは起っていて後からあとからその
酷さがわかってくる。
戦争ってそういうものなんだって
結局、無関係ではいられなくなってしまうんだって

でもどんなときでもすずがのんびりとしてて本当に救われた。
一生懸命生きてるのがよかった。

能年玲奈ちゃんの優しい声が本当にぴったりはまってました。

映画観てて「平成の市原悦子だなぁ。」なんて思いましたよ。

本当に世界の片隅で一生懸命生きてる人たちの生活を
普通に描いていて、それがせつなくて怖くてつらかったです。

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