その女アレックス (ピエール・ルメートル)

March 10 [Thu], 2016, 16:47


ピエール・ルメートルさんの「その女アレックス」を読みました

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おまえが死ぬのを見たい
男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され
衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが・・・・
しかし、ここまでは序章に過ぎない。
孤独な女アレックスの壮絶な秘密が明かされるや、物語は
大逆転を繰り返し最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ
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まさか。まさか。の連続。こんなに面白い小説は久しぶりです。
誘拐され小さな檻に入れられて食べるものもろくに与えられず
ひたすら死ぬのを待つアレックスが可哀想で

犯人の男の目的はなんだろう。一体何が目的なんだろう?
と思いながら読み進んでいたのに

警部のカミーユが彼女の身辺を調査し始めたとたんに
アレックスの別の顔が見えてきて。
え?何アレックスはそうなってもおかしくないような殺人鬼なの?
と今度はアレックスが何故そんなことを繰り返しているのか
謎が増え、しかも最初の犯人だと思っていた男が
亡くなってからの狂気に満ちたアレックスの逃走劇が
余計に殺人鬼という気持ちに拍車をかけていたのに・・・

最後にあっけなく自殺してどういうことかと思っていたら
アレックスの復讐劇だったのかと。

アレックスのそれまでの生涯が兄とカミーユ警部の事情聴取という
場面で語られていくけど、それがとても壮絶で
幼い彼女を母親ですら救ってあげることが出来なくて
なんていう家庭に生まれて育ってしまったんだろうと
ただただ可哀想でしょうがなかった。

彼女が犯罪に犯罪を重ねて自分に目を向けて追いつめるところまで
追いつめて、最後に自殺をすることで兄への復讐を遂げるなんて
あまりにも切ない。

カミーユには何とか彼女の自殺を食い止めてほしかった。
あと一歩のところで間に合わなかったのがやりきれなかった。

だけど奥さんを亡くして事件から遠ざかっていたカミーユをまた
この現場に引き戻してくれたのがアレックスだったというのは
ただの偶然とは思えなかった。
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