桜ほうさら 上下巻(宮部みゆき)

August 12 [Fri], 2016, 19:02
宮部みゆきさんの「桜ほうさら上下巻」を読みました。
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父の汚名をすすごうと上総国から江戸へ出てきた古橋笙之助は
深川の富勘長屋に住むことに。
母に疎まれるほど頼りなく、世間知らずの若侍に対し、
写本の仕事を世話する貸本屋の治兵衛や、
お節介だが優しい長屋の人々は、何かと手を差し伸べてくれる。
家族と心が通い合わないもどかしさを感じる中、笙之助は
「桜の精」のような少女・和香と出逢い
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江戸で父の死の真相を探り続ける古橋笙之介は、
三河屋での奇妙な拐かし事件に巻き込まれる。
「桜の精」のような少女・和香の協力もあり、
事件を解決するのだが
ついに父を陥れた偽文書作りの犯人にたどり着いた笙之助
絡み合った糸をほぐして明らかになったのは
上総国とうがね藩に渦巻く巨大な陰謀だった。
「真実」を突き付けられた笙之助が選んだ道とは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上昇思考が強いプライドの高い奥さんのために
自害に追い込まれた父が本当に出来た人だったなぁ。
と思っていたのに最後に待っていたのは
兄の裏切り。

笙之助だけが家族の中でニュートラルな存在で
すべてを俯瞰で見られていたけど、
でもその俯瞰というのも本当に小さな部分だけで
家族が裏で何をしていたのか。何も知らされなかったけど
知らされなかったからこそ、まっすぐに正直に
生きることができてよかったんじゃないかなと思った。

母親が余計な出世欲を長男に託しさえしなければ
起こらなかったことなのが何とも・・・

そしていつも自分よりもはるかに出来が良くて
周りから期待されていてそれを受け止めていて偉い
と思っていた兄が実は笙之助の生き方に憤りを
覚えていたというのもなんだかなという感じ。

それにしても御家を守るため、そして母を守るため
必死に戦ってきた父はやっぱり懐深く愛情も深かったと
思う。

兄とのやり取りのあと、周りの人は彼も傷を負っていたからだ
と言ってたけど、私はやっぱり、そうではないような気もする。

  • URL:https://yaplog.jp/kakurecyaya/archive/4448
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