エイジ (重松清)

August 05 [Tue], 2014, 22:30
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重松清さんの「エイジ」を読みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンに
ある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が
発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった
犯人は、同級生だった。
その日から、何かがわからなくなった。
ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?
家族や友達、好きになった女子への思いに揺れながら
成長する少年のリアルな日常
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

存在感もなく、でもそれなりに話したこともあった
同級生がある日突然通り魔として警察に捕まった。

クラスメイトたちもエイジも最初はその噂でもちきりで
野次馬根性であることないことを話していたりしたけど、

そのうちにマスコミが騒ぎ立て、学校の様子も変わっていき
自分たちも同級生と同じ中学生という括りの中に
入れられてしまって、そういう目で見られるようになる。

そんな中でもちゃんと学校はあって、テストもあって
友達ともしゃべったりして、

だけどなんだか居心地の悪さがずっと付きまとう
どうにかしたいのに、どうにもできない。

人とは少し距離を置いた頭のいいタモツ
いつもいい加減なことばかりしてお調子者のツカっちゃん
そしてボク。

普通に中学校生活を送っていたら考えもしなかったことを
同級生が逮捕されるということで考える機会ができて

タモツは常に冷静で客観的に分析する能力はあるけど
同級生のことも客観的に見ることしかできず、
周りがどんどん成長していくのに逆に成長がとまってしまう。

お調子者のツカっちゃんは、同じような事件現場を見たせいで
被害者の立場からものを考えるようになり
人に危害を加えるということがいかに人の人生を狂わせて
しまうのかを知って

そしてエイジは自分にも同級生と同じように人を殴ったり
してしまうそんな感情があるからもしかしたら
同じようなことをしてしまうかもしれない。
そうなってしまったらどうしようと悩む

大人は中学生の自分たちをどうにかしてコントロールしようと
してむやみに監視しようとするし、

自分には自分なりの考えがあるし、悩みもあるし
口に出して言いたくても言えない。
うまく伝えようとしても伝えられない
そんなもどかしさでイライラしてしまう。

子供でもなくてかといって大人でもない
中途半端な時期だから心が揺れ動く。

それがとてもリアルに描かれていた。

中学生の不安定な気持ちと恋愛の話と反抗期と
いろいろがまじりあった物語でした。

  • URL:https://yaplog.jp/kakurecyaya/archive/4230
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