〜目次〜

March 01 [Wed], 2006, 14:06
なんか分かりにくいんで、
ちょびっと簡単にまとめてみました。
目次みたいなもんです(笑)


◇出逢い◇


◇十代◇
39

◇一度目の別れ◇
40110

◇奇跡◇
111155

◇同棲・別離◇
156198

◇二十歳◇
199244

◇転機・別の男◇
245323

◇忘れられない男◇
324352

◇最低の女◇
353376

◇再び同棲◇
377〜・・・・・







































過去日記1

March 13 [Mon], 2006, 10:57
「男運がない」 「いい男なんてそんなおるわけない」
それって単なる言い訳だって思わない?


10代の頃のアタシは尽くし症で、周りの意見すら耳に入れる事が出来ず
いつも同じ失敗を繰り返し、男をダメにする女。

まさに、さげまん!

自分の事は棚にあげたい放題、いつも冒頭に挙げた様な言い訳が口をついて出てた。



17歳。
例の如く、男に裏切られ、二股かけられ、自分の事は全く省みず被害者妄想まっしぐら。
挙句の果てには勝手に人間不信。


アタシ(千香)が拓也(仮名)に出逢ったのはそんな時だった。

過去日記2

March 13 [Mon], 2006, 11:07
それは、まだまだ寒さ絶好調の2月の初め。

「紹介のハナシあるんじゃけどいかん?」
地元でも有名な、出来損ない高校の教室で、あまりにも唐突にもち上がった話だった。

自称、人間不信のくせにちゃっかり聞いてみる。

「どんな人?」

「あのねー、二人おる。どっちも1コ下で、一人は背が170くらで髪が黒くてアイパー、ゴジラに似ちょるらしい。」

「・・・・・・・・。」

「もう一人は、背が高くて180くらい、髪は茶髪でリーパーって」



アタシは、元々あまり背の高い男がスキではない。
特にコレと言った理由は無いのだが、自分の身長が153センチ、というお世辞にも高いとは言えないものなので、隣に並んだ自分が子供の様に見えるのが嫌だからかもしれない。

けれど、この時は、

「んじゃ、背の高いリーパーの方」

まあ、実際、ゴジラに似てるという付け加えがあったのでは、後者を選ぶのも仕方ないのかもしれないのだが。


時に女は、こうやって服を選ぶかの様にカンタンに男を選ぶ事もある。
自分にこれからどんな事が待ってるのかも知らないで。
服みたいにカンタンんには返品できないのに。




過去日記3

March 13 [Mon], 2006, 11:37
第一印象は正直最悪だった。
待ち合わせの場所に指定されたのはベタ中のベタ、駅前。

どんなかな?

しゃべれるかな?

男前かなぁ・・・・?
色んな事を考えながら、アタシは待った。


 その時、「ポンッ!」って舌を鳴らす音。
ハッとなり音のした方向を見たアタシの視界に入ってきたのは
背の高い、茶髪といいうより金に近い髪の毛の・・・・そう
友人の説明通りの男が、軽くニッと笑って歩いてくる姿だった。

その男はアタシの前まで来ると

「千香ぁ?」
よ・・・呼び捨て?!一瞬ビックリしながらも

「うん。」  なんとか答えた。

「こんちわぁ」

「こんにちわ・・・・。」


お見合いではないのだから、堅苦しい挨拶などはないにしても、目の前に居るこの男は
カルそうで、女の扱いに慣れてるんだろぉな・・・・・そんな印象を受けた。




第一印象は「軽そうな男」に決定した。

過去日記4

March 13 [Mon], 2006, 11:49
 コレと言ってどこも行くところの無いアタシ達は、その頃いつも、みんなでたむろしていた空き家に行くことにした。
空き家と言っても、友人の家が管理している借家で・・・今は誰にも貸していない。
もちろん、友人の親には内緒のハナシだ。
その空き家には、一階に喫茶店が入っていた。外にある別階段を上り、二階の空き家に侵入?する事が出来る。
喫茶店の名前は「杉の木」といった。
真横を電車が通るその場所は、喫茶店としてはあまり、立地条件のいい場所だとはいえないだろう。
それでも、そこそこ人の出入りがあるらしく、アタシ達がたむろしている時でも、階下から時折バタバタと人の歩く音が響いていた。
みんなは、この空き家を充分活用していた。
友達同士で集まって、お菓子を買い込んできて、夜遅くまで話しこんだり
彼氏が出来ると、ホテル代をうかせられることもあり、毎日の様に二人でしけこむコもいた。

 とにもかくにも、アタシ達はその「ランデブー杉の木」(実はこう呼んでいた)へと到着。
初対面の男と二人っきり、しかも相手はなんだか軽そうな男・・・ときたらイヤでも危険な予想をしてしまい、ガードを固めていたアタシを尻目に、拓也は延々としゃべり続けた。
自分が高校を2ヶ月で辞めてしまった事、家族の事、ゴジラ似の友人が実は身長168センチな事。
拓也の話しは面白くて、飽きなくて、アタシは全然嫌な気にもならないで聞き役に徹してた。
なんだか第一印象で受けたイメージとは、少し違うのかな?そう思い始めてた。
何より、拓也はとても友人達の事を大切にしているらしく、友人との話しをする時は、とても嬉しそうに、楽しそうに話していた。
アタシはそんなペースにすっかり持っていかれてしまってた。

過去日記5

March 13 [Mon], 2006, 12:00

そんな話しが続いて、すっかり打ち解けた空気が流れはじめた時
突然、拓也の口から

「純愛!」

は??

「純愛しよ〜やっ」

は????

あまりに唐突なのと、決してうまい言い回しではないその台詞に思わず笑ってしまった。

「なんで笑っちょん!!」

ちょっと恥ずかしそうに怒ってるし・・・。
そんな拓也が、すごいカワイク見えた。

「分かった、純愛やね」
一つ年上だし、ココはきっちりお姉さんっぽく!と思って返した台詞。

「じゃ、今日から オレの女じゃ。」
あっさり形成逆転。


「ランデブー杉の木」の古臭いテーブルに
   千香はもらった   拓也    
って彫られていた。



この日から、ずっとサボっていた日記をまた書き始めた

過去日記6

March 22 [Wed], 2006, 13:15
それからのアタシの生活は、拓也中心になった。
拓也は、決して優しいとは言えないし・・・・
付き合い始めのラブラブな感じも、全くなかったけど、たまに見せる甘えた態度や
滅多に聞けない、優しい言葉の為なら、アタシは必死だった。

それでも、心のどこかで
オトコに絶対服従するのは拒否している所もあって、弱みをみせたら付け入られ、また裏切られ、泣きをみる。

そんな気持ちから、アタシはどこか 年上ぶってた。

甘えた態度、可愛いしぐさ、そんなモノとは縁遠い女。
その癖、心の根底にあるものは全くの逆だから始末が悪い。


そんな事を知ってか、知らないでか・・・
拓也は、とても上手くアタシをコントロールしていた。

「会いたいけー、今日も来てよ」
・・・と言ったかと思えば

「友達と麻雀じゃけー、オマエの相手なんかできんのんじゃーや」
・・・と思い切り突き放されたり。

まさに毎日が一喜一憂。

そして、いつも決まって言われる言葉は

「千香って年上に見えんよね」


年上の威厳は微塵もない。
 拓也の「女」になってから・・・・約 10日。

過去日記7

March 22 [Wed], 2006, 13:28
 もともと好きで通っている高校ではなかった。
渋々・・なんとなく家と、学校を往復する毎日。
拓也と付き合う様になってからは、退屈な学校が終わると、その足で拓也の家へと通う毎日になった。
家とは全くの逆方向だったが、それは全然、苦にならなかった。


 小さな灰色の三階建てのアパートの一室に、拓也の家族は暮らしていた。
入り口側から見える、三階のいつもカーテンが閉じている部屋が、拓也の部屋。
アタシはいつも、定位置に隠してある鍵を使い、部屋で拓也の帰りを待った。

家族はいつも不在だった。


 家の事や親の事に関しては、拓也はあまり話してくれなかったが
言葉少ないその中でさえ、色々なアタシには分からない事情があるんだ・・・と感じた。


父親は、拓也が小さい頃に出て行って、
今は母親と、3つ年上の姉の三人家族だった拓也の家では、頻繁にアタシが出入りしている間にも、家族の誰かと顔を合わせる事は少ない。

たまに顔を合わせる拓也の母は
とても可愛らしい人で、気が若く、とても自由に生きてるという印象をうけた。
母親には、恋人らしき人がいて、時折 その男(ひと)と笑いあう声が聞こえていた。
 拓也はその「おっさん」の事は我関せず、という顔をしていたが
たまにみせる表情には、嫌悪しかみてとれなかった。


母親の事を、とても大事に思っている拓也には
すきだからこそ見たくない
親の色恋沙汰なのかもしれない・・・。

過去日記8

March 22 [Wed], 2006, 13:49
 拓也の家とは裏腹に、アタシの家族はどこにでもある、ごくごく一般的な家庭だった。
公務員の父と、専業主婦の母、おりこうさんの妹と歳の離れた弟。

その中で、アタシは一人浮いた存在。

いつくらいからか忘れたけど、親とはほとんど言葉を交わさなくなってた。
特にそれを、淋しいとも思わなかったし、家に帰ることが苦痛だとも思わない。
家族揃っての夕食の時間にも、ダイニングテーブルの上には、アタシの為の食事は用意されてなかった。
それでも、父とは挨拶程度の
「おはよう」

「行ってきます」
くらいは口をきいた。


学校へ行く時も、必ず、自分の部屋には鍵をしめた。


そう、まるで、この家の中の一部屋を間借りして暮らしている、他人の様。


 何故、自分がこうなったてしまったのかはアタシ自信にも分からない。
親思いで、甘え上手な妹と、すき放題の生活をしている姉のアタシとでは
父も母も、同じように可愛く思えなくなって当然だ、と思う。

「どんな事があっても、我が子はかわいいもんよ」


そんな事を言う人がよくいるけど、本当にそうなんだろうか?

親だって人間。

アタシはそうは思えない。



だからアタシは・・
家族からは期待できない温もりや、安らぎを
必要以上に、男に求め、依存する様になったのかもしれない。

過去日記9

March 30 [Thu], 2006, 8:34
 アタシは、ほぼ毎日・・拓也の帰りを一人で待った。

「タバコ、やめーや」

 そう言われたけど、急には無理なハナシだったので
取りあえず、拓也の前では禁煙することにした。
一人、部屋で待ってる間にすいだめ・・・?  拓也が帰ってきてからは、ひたすらガマン。
そんなアタシを見て、どうやら拓也は、アタシが煙草をやめたもんだと、思っているようだった。

嫌われるのも、怒られるのも嫌だったから、なんとなくそれに甘んじた。



拓也の部屋は、いかにも「男の部屋」という見本になりそうな部屋だった。

 部屋の入り口に、のれん代わりの日章旗。壁には、どこかのパチンコ店から頂戴してきたであろう
幟の数々。
部屋の隅に置かれた小さなTVの上には、ヤン車御用達のチンチラが敷かれ、その叉上に、拓也愛用の香水、タクティクス。
読み散らかされたマンガの山。
買い置きのセブンスターのカートンが積み重ねられた、決してキレイとは言えないこの部屋だが

アタシには、とても安心できる場所なんだ。


 夕方6時、もうすぐ拓也が帰って来る。



「ポンッ」     拓也のいつもの合図が聞こえる。

アタシは3階の窓から手を振った。
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