ロチドタ 突発?5 

2010年10月30日(土) 2時02分


「――にしても、ドタチン!! ろっちーに昨日も告られたの?」

千景がいったん帰って30分。
狩沢は純粋に疑問を門田にぶつけた。

「……少々手荒だったがな」

――なんせ、押し倒したしな。
とは言わずに心にしまっておいた。

「にしても、門田さんも、隅に置けないっすねー」
「そうだね、女の子にモテモテのろっちーを虜にしちゃたんだから! 一体どんな手を使ったのかしら………?」
「…ほら、渡草が待ってんだから、止まんねぇで早く行くぞ」

本気で考え始めて止まってしまった2人の手を引き、渡草の待つ自分たちがいつも使っているワゴンへと向かった。



が。

「わかったっす!!」
「えー、なになに? 何がわかったの??」

遊馬崎が大声を出したため、思わず2人の手を離してしまった。
案の定、また立ち止まって話し込んでしまった。

――今日は、渡草が好きなアイドルのコンサートだから、マジで早くしねぇとあいつらもろとも殺される……

マジギレした渡草を止めるのに、体力を狩沢たちを止めるときの5倍ほども消費してしまう。
そんな大変な事態を想像した門田は身震いし、2人に声をかけようとするのだが、遊馬崎は門田の手をとり、顔をまじまじと見つめながら、誰に話してるのか分からなくなるなるような話し方で狩沢と会話を続けた。

「門田さんは、無意識に手握っちゃったりするからっすよ! それ+αでツンデレだから、萌え要素満載なんすよ!!」
「あ、そうか!! それで、元々ノーマルなろっちーはその萌え要素の多いドタチンの虜になっちゃったんだ!!」
「そういうことっす。 ツンデレと無意識はノーマルの人間にとって、超がつくほどの高ポイント萌え要素っすからね! メロメロになるのもしょうがないっすよ!!」
「それにドタチン、もっと萌え要素持ってそうだしね!!」
「いやいや、それにしても、ツンデレスキルと無意識を持ち合わせた萌えキャラなんてそういないっすよ?? もしや門田さんって、史上最高の萌えキャラなんじゃないっすか!!??」
「そうよ!! ドタチンはもう宇宙一の萌えキャラ目指しちゃえばいのよ! 内装を飾る職人系の仕事してたって萌えスキルを発動しても全く意味無いもの!!」
「いっそのこと萌えキャラとしてテレビ出演とかしちゃえば――――」
「お前ら、渡草に殺られてもいなら俺は先に帰るぞ。……どうすんだ?」
「「帰ります……」」

渡草がマジギレしたら、こんな長話しをしていた自分たちは必ず殺されてしまうと思ったのか、すんなりついてきた。
……とはいえ、結局は10分遅れてコンサート会場についたのだが、それはまた別の話になる。

――にしても、無意識に手を繋いでたりしてたのかぁ……?? そしてツンデレスキルというのは一体何の事なんだ??
――今まで千景とはいろんな所へ行った(案内した?)ことがあるが……たまに、はぐれないように手をつかんで連れて行くだけだしなぁ……?



手を“掴む”と“繋ぐ”の意味があまり変わらないことには、その時点で気づくことができなかった門田だった。





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