変額年金、クーリングオフ対象に

April 18 [Wed], 2007, 14:39
これだけ金利水準が低い状態が継続してくると、どうしても将来に向けての貯蓄性金融商品については、恐らく金利上昇するであろうという観測の下、その上昇分を取り洩れしないようにしたいというニーズが出てくる。
先に発表された統計においても、生命保険会社の変額年金の契約件数が軒並み伸びているという調査報告が発表されている。ただしこの商品は、実はリスクを含んでいて、保険の販売員でも往々にして理解が不十分な場合がある。従って、この保険の販売においては、通常の保険の販売資格に加えてもう1ランク上の専門試験に合格し、更に変額保険士の試験に合格しなければ販売できないような仕組みになっている。万が一、販売している人の知識不足を感じた時には、変額保険士の資格証の提示を求めてもいい。
生命保険各社は変額年金保険を、契約取り消しを認める「クーリングオフ」の対象に切り替えている。8日以内なら手数料なしで支払った保険料を返す。銀行などを通じて販売することの多い変額年金は、クーリングオフの対象外の場合が多かった。金融庁が6月予定の保険業法施行令の改正で対象を広げる方針を示したため、各社は前倒しで対応する。
これは実は両者(保険会社と契約者)にとって、共に利益のあることである。保険商品そのものが目に見えないものであるから、説明が不十分といわれても、更にまた説明するしかない。これが何らかの製品であれば、不具合箇所を修理すれば誰もがわかるものであるが、要するに勧誘して加入してもらったはいいけれど、後々になって内容に対する解釈の程度でトラブルが発生する可能性を含んでいるため、その芽を摘むのにクーリングオフを適用した方が、企業側のイメージもいいし、加入者とのトラブルも回避しやすくなるという利点がよく見える。
変額年金最大手のハートフォード生命保険は今月2日以降の新契約から、主力商品の「アダージオV3」をクーリングオフ対象にした。これまでも10日以内は手数料なしで解約できたが、株価急落などで運用が悪化すると返金額が保険料を下回る恐れがあった。
このように、リスクを含んだ商品はそれを説明する人と、聞く人の技量に関わるところが大きい。同じ人が販売しても理解できる人とそうでない人が出てくる。また、同じ人が聞いても、別の人から聞いた方が理解できたりもする。
これからはリスクを把握することによって、先進的な金融商品を購入する時代である。
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