漢方の理解

July 30 [Mon], 2018, 11:15
長年漢方にかかわっている人たちでは常識になっているのが、

いわゆる漢方薬での薬効表示は、漢方の作用を詳細に精確に表したものではないということ。


例えば、長い間冷えが続いてさまざまな機能障害を引き起こし、
風邪がきっかけで咳が長引き、気管支炎やひいては喘息症状になったとき、

一般的に喘息症状に効くという漢方を服用しても根本的治療にならず、
いつまでたっても、漢方を飲んでいるのに効かない、ということがあります。


そういった症状にまで至ったときには、
長い期間の原因となっていた冷えを改善することで、
きっちりとそして、
咳症状が効能効果に記載されている漢方を服用するよりも、意外にも早く良い結果をもたらすことが多々あります。


血液の流動性を良くする生薬にも程度が強いものや弱いものが色々あり、
また血管の透過性の亢進などについても把握が必要で、
単純に、於血だからといって、於血を改善するという判断は出来ないのが漢方であって
於血による月経困難などについても、効能書きにそれを書いているからといって単純に服薬を勧めることはできません。

また、便秘気味体質のかた、と書いている漢方だから
便秘体質ではないから効かないとか、便秘だからこれは効くとか、
とは言えないんです。その処方の中の生薬の組み合わせによっても
作用が異なるからなんです。


このように、
一つ一つの生薬の作用や
処方それぞれの作用を深く知ってからでないと、
漢方薬の効能に、それが書いているからと服用することもリスクがあり、
また、他に医薬品やサプリを服用している場合は、相互作用もありますから、
それも十分に考慮して、
セルフメディケーションのお手伝いをするべきと考えています。



なので、
お客様からメールで
自分は体力がなんとかかんとか、とかなので、と虚証だと思うとかいろいろとご相談をいただくのですが、

弊薬局では、
基本的に、
お薬手帳、血液検査値、お食事の傾向での栄養摂取状態や体質を知るためのカウンセリングデータ等、なるべく多くの情報を得てから
なるべく効率的に、健康な状態になれるように
お手伝いさせていただいております。





漢方薬の効能にそんなの書いていないけど???というのは
漢方治療の場合はよくあることであり、
(これって、漢方をやはり色々経験している人たちだけが、そうそう、という部分なんですが)

また、
効能に特に書いてなかったけど、
保険医療の薬でなかなか治らなかったものが
短期間にすっきりと解決した、と驚かれることもあるのが
漢方の優れた点であり、多くの人たちが????となってしまい簡単には理解しにくい、という点でもあります。


こういったこともあり、
漢方の相談がおありの方には、
なるべくじっくりと時間の余裕をもって、ご来局いただけたくほうが、
十分理解と納得が出来、効率の良いセルフメディケーションのお役に立てると思います。





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