2019年ラグビーワールドカップ日本大会と花園ラグビー場

January 12 [Sun], 2014, 18:27
 先日、NHKで東大阪市を舞台にした老いた元ラガーマンが若い
頃を時折思い出しながら市内のラグビー大会に出たり署名集めを
するドラマが放送された。東大阪市役所も舞台の一つとして登場し、
ラグビーの街として盛り上げようとしている姿としてドラマが構成さ
れていた。

 2019年にラグビーのワールドカップが日本で開催される。会場は
全国各地で確保されるが現時点で東大阪市にある花園ラグビー場
は会場に選ばれていない。高校野球の聖地が甲子園球場であるよう
に高校ラグビー選手やラグビー選手、関係者にとって花園ラグビー場
は重要な存在である。
 今のままで推移すればNHKでのドラマは面白かったが、2019年
のラグビーワールドカップの大阪での会場は大阪市内の長居公園内
にある長居スタジアムになるだろう。
 花園ラグビー場がワールドカップの試合会場になるためには
(1)観客収容人数が5万人以上であること
(2)ナイター試合の可能な照明設備を設置すること
という2項目が満たされていない。
 この条件がクリアできない限り、いくら誘致活動をしても試合会場に
はならないのである。

 私も東大阪市議会議員時代に議会でこの問題を質問した。
 東大阪市もワールドカップ誘致室を設置して職員もラガーシャツを
勤務時間に職場で着る等の取り組みをしているが、上記の2項目を
クリアできなければ実現は不可能なのである。
 現時点でもこの2つの条件はクリアできていない。
 また現時点で2019年のラグビーワールドカップ日本大会の会場の
予定リストの中にも花園ラグビー場は選定されていない。
 私が東大阪市議の時に花園ラグビー場の運営主である企業に問い
合わせたところ、上記の2つの条件を改善する意思はない、との事で
あった。東大阪市の担当者も当時、花園ラグビー場の運営主の企業
と交渉したようだが運営主の企業にはそこまでの意思はないとの事で
あった。東大阪市の当時の担当者も頭にきたようで、
「そこまで熱意がないのなら、もしワールドカップの試合会場になれなか
 ったら東大阪市もラグビーの街という冠を使う事をやめるかもしれない。」
と運営主の企業に述べたそうである。

 要するに周囲がいくら盛り上げようと、周囲がいくら要求して誘致活動を
行い山のように署名を集めても、花園ラグビー場の所有者であり運営主の
企業が重い腰を上げない限り観客収容人数とナイター照明設備の2つの
条件はクリアできず、ワールドカップ日本大会の試合会場にはなり得ない
という事である。
 このまま高校野球における甲子園球場を高校野球の大会会場にしない
ような事になるのであろうか。
 東大阪市の当時の担当者も数年前の時点で競技場の外の公園にも席
を用意して大型スクリーン等で試合を観ることができるようにして競技場内
外合わせての観客人数を5万人以上にする、という苦肉の案を提案したよう
だがどうやら上手くいっていないようである。
 確かに全国各地には施設としては充実している会場が幾つもあるために
無理に条件をクリアできていない花園ラグビー場を会場にしなくてもワールド
カップ日本大会の運営自体には全く支障は生じない。
 ただ、シンボルのような花園ラグビー場がワールドカップで試合会場になれ
ないという事が良いことなのかどうか。
 花園ラグビー場の所有者、運営主も企業であるから採算性や長期ビジョン
に立った上での反応だろうが、やはり寂しい気がする。
 現時点では何も数年前から状況は進んでいない。

 しかしラグビー関係者や花園ラグビー場を愛する人達を落胆させてはいけ
ないので私の所見を述べてみたい。
 もはや花園ラグビー場はワールドカップ日本大会の試合会場になれないの
か。誘致活動や署名運動は空騒ぎに終わり東大阪市職員を始め周囲の人々
は踊っただけに終わるのだろうか。
 それは今後の交渉力、政治力次第である。
 まさに困難な状況から皆でスクラムを組んで、また実現可能に向けてトライ
していく試みのみが風穴を明ける事になるかもしれない。
 このまま署名活動を続けて従来のような誘致活動をしていても事態は全く
変化しないだろう。ではどうするのか。
 私の所見であるが、この状況から花園ラグビー場がワールドカップ試合会場
になれるためには運営主の企業が観客席を増加させナイター照明設備を設置
すれば条件がクリアでき可能性が出てくるが、その選択肢は限りなく無理であ
るから、皆の総力戦による政治交渉次第であろう。つまり花園ラグビー場の条件
は運営主の企業がクリアさせる意思は今後も見込めないため条件がクリアでき
ないままの状態でいかに花園ラグビー場を試合会場にさせることができるかで
ある。それが政治交渉力である。
 もしも政治交渉がワールドカップ主催者側とうまく行えれば以下の結論により
花園ラグビー場も2019年のラグビーワールドカップ日本大会の試合会場に
なり得ることになる。

(結 論) 
 ・花園ラグビー場は日本のラグビーファン、関係者においては特別な存在で
  ありここを試合会場にしない事は好ましくない。
 ・試合会場になり得るための観客収容人数及びナイター試合が可能な照明設
  備は備えていないが、花園ラグビー場に限り以下の配慮をする。
  (1)花園ラグビー場に限り観客収容人数は5万人以上でなくても良い
  (2)ワールドカップ日本大会は花園ラグビー場での試合のみナイター試合は
     行わず、午前と午後の日没までの時間内での試合開催とする。

 以上のように例えば主催者側と交渉をして花園ラグビー場の存在感と意義を
理解させ、特例を設けさせることに成功したなら2019年のワールドカップ日本
大会においてラガーマンの聖地である花園ラグビー場が試合会場になり得る
可能性が生じてくる。
 あきらめるのはまだ早い。
 皆でスクラムを組んで困難な実現に向かってトライしよう。
 皆のチームワークと連携、総合力とそして最後は政治力である。
 花園ラグビー場試合会場に決定というトライを決める事のできる政治力を有し
た人物がいるかどうか。
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 木村先生。 私の書き方が悪くて、お気を悪くされたならば、お詫びいたします。 
素っ気ない表現でしたので、、。
 私も、東大阪市で国際的大会が開催されたならば、率直に嬉しいのです。 
ですが、国際的な大会、と言う点で少し引っ掛かります。 正直に云いますと、長居スタジアムと長居公園を始めとした周辺施設と交通機関、その他都市環境を観ますと、東大阪市で開催して欲しい、と言う主張を撤回した方が良い、と思われたのです。 
 日本での大会に良い印象を残して貰い、大会を成功裏に終了することが第一で、東大阪市第一、と言う私達の持つ、謂わば「エゴ」を撤回するのが良い様に思われたのです。 現在、市役所では、態々、関係の機構まで設置して、職員削減の時代に、他の職場では人員が不足している中で、大会誘致に専門の機構と職員まで配置していることが合理的とは思えないのです。 
 国際的大会ならば、それに相応しい施設と環境の中で開催して貰い、成功すれば、日本国民として率直に喜びたいのです。 その意味で、長居スタジアムを含めて、何度も利用した経験と周辺地域を知っていることから、開催は、長居の方が相応しい、と思われたのです。 
 そして、東大阪市、中でもその市役所は、もっと地に足がついた行政課題の解決に向けて地道な努力をして欲しい、と思うのです。  

by とら猫 January 13 [Mon], 2014, 17:45

>とら猫さん

コメントありがとうございます。ただ少し私の述べたい趣旨
が伝わっていないようですので改めて少し申し上げます。

花園ラグビ-場を改修させるように皆で努力しようと言ってい
るのではなく、今の状態のままで条件がクリアできていなく
ても花園ラグビ-場を会場にできるように交渉することが唯一
の可能性なので皆で総力戦で交渉に向けた努力をしよう、そ
れが政治力でそれが可否を決めるという事が言いたいわけです。

運営主の企業が条件に合うように改修すれば候補地になるで
しょうが現状は企業にその意思がない中では、条件を満たし
ていないから会場にならないか、条件を満たしていなくても
花園ラグビ-場の存在を理解させ交渉により特例を設けて会場
にさせるかの何れかになり、皆で後者の方法がかなうように
最後まで諦めず努力しよう、という事が言いたいわけです。

 花園ラグビー場を想うラガーマン(ウーマンも)や東大阪市民の篤き思いに答えて頂きたい、と思いますが、今日的な経済情勢下で企業論理に逆らった決定を求めるのは酷でしょう。
 既に、全国的に、嘗ては存在した各種施設が消滅して行きつつあります。 私の妹夫婦が、嘗て、住んでいました宝塚市に在りました小さい遊園地も数年前に無くなりました。 その遊園地へは、何度か妹一家と遊びに行きました。 其処では、昔々、私も両親と遊んだことがあり、過去と現在が混ざり、楽しい時間を過ごしたのですが、数年前に廃園になり寂しい想いをしたことがあります。 
 近鉄沿線でも同様で、奈良に在った「ドリーム・ランド」も今は有りません。 花園ラグビー場は残っているだけでまだまし、とも云えるのです。 日本の人口が極端に減少することが分かっている今では、各種施設どころか、地方自治体そのものが減少することも確実です。 
 後、数十年で、東大阪市は、数十万人の人口が減少します。 しかも、その残った人口は、超高齢化しているのです。 本当に寂しいことですが、東大阪市も、現実に目覚めて、人口減少化社会に於ける超高齢化に対応するべく街づくりを進められることが求められると信じます。 間違っても、将来には廃墟になるような施設の拡充に貴重な財源と人材を使われないように願っています。

http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/point.pdf
日本の将来推計人口(平成24年1月推計) 国立社会保障・人口問題研究所

http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson13/t-page.asp
『日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)』 国立社会保障・人口問題研究所

by とら猫 January 13 [Mon], 2014, 3:40
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