2014年謹賀新年

January 02 [Thu], 2014, 17:39
 謹賀新年

 明けましておめでとうございます。
 本年も宜しくお願い申し上げます。

                平成26年・2014年1月2日

                           木村 正治


 どこかの地方や津々浦々を故郷に持つ方々は私のように故郷に
帰省して年末年始を過ごしている事と存ずる。津々浦々が帰省する
人達でこの時ばかりの賑わいを見せるのは微笑ましい光景で良い
時間である。
 東京生まれの東京育ち、大阪生まれの大阪育ちの人達には帰省
するという皮膚感覚と実感がないだろうから、そのような年末年始の
時間の感覚もまた私達とは違うものであろう。どちらが良いとは言え
ないが、立ち位置が異なるために感じる時間もまた異なるという事だ
けは言える。
 
 子供の頃や若い頃はどうしても都市圏や都会に思いが走り憧れる
ようなところがどうしてもある。今にして思えば私が子供の頃や思春期
の頃は故郷・広島県竹原市のような小さな地方の街は情報が不足して
おり、都市圏の人達に比べれば情報や流行等が少なかった。そのよう
な環境の中で外の世界へ、まだ見ぬ街へ、という思いが強くなり努力を
すれば進学で関西か関東へ出て行く事ができるという青雲の志を抱い
て故郷を離れていった。
 若い頃は乾いた大地に水がしみこんで行くように都市圏で暮らす中で
色々な刺激や物事を吸収していった。それが楽しかった。しかし年齢を
重ねていくうちに賑やかで情報や刺激は多い都市圏での暮らしにはそ
れだけでは物足りなくなってきた。大阪のような都市圏には決定的な何か
が欠落している、と感じ始めたのである。
 例えばそれは色彩、美しさ、静寂、文化水準、歴史空間や街から滲み出
る教養のようなものである。このような要素は実は故郷のような地方圏に
こそ強く存在している事に今更の如く気付かされる。
 その事に地方圏を一度も出た事のない地元の人達が気付いていない。
 最近、関西や関東で暮らした人の一部が出入りする中で地方独自の
良さや蓄積に気付き始めている人々や胎動を感じるが、まだまだ少数で
ある。
 経済圏では大阪や東京は立派であり産業の乏しい地方は生まれ育った
若者が大阪圏や東京を始めとした首都圏に出て行くように魅力だがそれ
以外の要素が脆弱であることに気付かされる。
 高度情報時代になり情報インフラが整ってきた現在においては私が少年
の頃の時代のような情報格差が都市圏と地方とで少なくなってきている。
それゆえに地方で暮らしていたとしても雇用や産業にさへ困らなければむし
ろ、自然が美しく歴史や文化に特色のある地方のほうが暮らしやすいという
展開も多々出てくる時代になった。
 今後は各地方が努力をすれば、長らく続いた大阪圏や東京をはじめとした
首都圏に一方的に地方で生まれ育った若者が出て行って帰らないという
現象は少なくなり、進学で関西や関東に出て行った若者もいずれは故郷や
その周辺に戻ってきて定住するというサイクルが増えていく可能性を秘めて
いると感じている。

 都市圏の人々が私の故郷・広島県竹原市を訪れたならお分かりであろうが、
街並みから滲み出ている、そして感じる文化水準は大阪よりも高い。
 人口は僅か3万人少々の小さな街である私の故郷・広島県竹原市であるが
大都市圏の大阪にはない品性と街の中に教養が滲み出ている。子供の頃に
は分からなかったが外の世界を経験して故郷と各都市を客観視した時には
自ずとその特徴が感じられる。
 しかし私の故郷・広島県竹原市はもともとは大坂(今は大阪)の文化の影響
を受けて文化を成熟させたのである。つまり1650年頃に赤穂の入浜式塩田
の技術を取り入れて塩田による塩の生産で栄え、竹原百軒と云われるように
蔵が立ち並び廻船で広島、大坂、信州や上州等の北国へ塩を流通させる事で
発展し、浜主は当時の大坂で成熟していた元禄文化を取り入れて歌、俳句、詩
などの素養を発展させやがては頼山陽に見られるような頼一門を誕生させ学問
の盛んな街になっていった。
 ところが本家本元の今の大阪は大坂だった頃の面影すらなく、大阪全土に渡っ
てほとんど文化を感じる素地が無残にも無くなっている。オフィス街も賑わってい
るものの限られた一角を除いては視覚に耐えれず、多くが鉄筋とアスファルトの
無機質な空間と化し、それを取り巻くように雑多でごった煮の市街地が延々と陸続
している中に文化や教養を全く感じない。産業が発展していることが人々を引き付け
ているものの、経済都市としての要素以外で今では語るべき特徴を持ち合わせてい
ない。
 タイムスリップできるものなら元禄文化で絢爛だった当時の大坂を見てみたい
ものである。またかつては多くの産業の礎となっていた大大阪の時代の大阪も
見てみたいものである。

 いずれにせよ今後は創意工夫次第で一方的に各地方から大阪圏や首都圏
に若者が流出しては戻ってこないサイクルは変化を生じていく可能性があると
いうことを年末年始の静かな環境と時間の中で感じ始めている。
 各地方が衰退することなく独自の文化圏と産業を発展させ、従来の関西や
関東首都圏も魅力を発しながらそれぞれが魅力を高めていくことが全国が総合
的にそして相互的に魅力ある生活圏に発展していくことになる。
 年齢を重ねれば感じ取る物事も変わっていく。
 年末年始を重ねる中で自身の感受性や視点の変化発展を感じ取る事もまた
おもしろい。
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追伸 3日の昼過ぎに、茶とら猫を無事に保護しました。 シャンプーもしまして、眼には抗生物質入りの眼薬を入れ、ただ今は、ケージの中で寝ています。 獣医さんにも連絡しました。 近日中に診察して頂きます。 この仔で、七頭目になります。
 街中には、他にも野良猫は沢山居ますが、全てを保護することは無理であっても、せめて少数でも救える命ならば、救いたい、と思ってしているだけです。 将来は、行政に依る「殺処分」と云う言葉が無くなることを祈っています。 

by とら猫 January 04 [Sat], 2014, 20:51

明けましておめでとう御座います。 
本年も宜しく御願いします。

 さて、「年末年始を重ねる中で自身の感受性や視点の変化発展を感じ取る事」と云いますと、私の場合には、その昔、若い時代には、何も感じなかった「小さい命」です。 野良猫・犬が路傍で食に困っていても、また、死んで居ても気にもかけないで通り過ぎていました。 でも、十数年前に、近所で生まれた仔猫を我が家に迎えてからは、知らぬ顔を出来ず、路傍の死骸を箱に納めて葬ったり、次々と野良猫の仔を助けて我が家に迎えたり、と人助けならぬ猫助けをしています。 そのせいで、笑ったり、泣いたり、、。 命の大事さを仔猫が自分の命と引き換えに、私に教えてくれています。  
 今年も、御正月の静寂から出た来たような、か弱い仔猫が我が家にやって来て御飯を食べるようになりました。 何んとか保護したいもの、と知恵を巡らせているところですが、成功すればそれはそれで、またもや、獣医さんの費用や諸々の費用が要ります。 それより、先住猫達とどうすれば折り合えるのか、先住猫が、何かの病気に感染しないか、と色々と思案中です。
 今まで、何度、こうした経験をしたことか、と自分でも呆れます。 でも都会には、人以外も住んでいるのです。 小さい命を無視するような政治、社会では、人にも住みにくいものです。 未来の社会では、人も小さい命も、大切にされるようになることを祈っています。 

by とら猫 January 02 [Thu], 2014, 19:44
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