行政区

February 21 [Sat], 2004, 16:38
 人々にとって自分の住んでいる街、生活している場所
を市町村としてどれほど意識されるものだろうか。勤務
先が遠くの都市部であったり、自宅と職場を往復し、出
張で全国や海外に出向く日々が重なると、なかなか実感
できないものかもしれない。

 そういう行政区と仕事での商業区や経済区及び流通圏
は異なる。実際に行政にかかわる仕事をしている人でなけ
れば常日頃から行政区や自治体というものを意識して生
活することは少ないのではないか。
 だが、義務教育における環境の場は重要であることを思
えば自治体の存在は大切である。

 自治体という意識は無くとも、誰でも自ずと好きな街
はそれぞれにある。一度訪れてそのまま好きになり以来
何度も訪ねている街、文化を感じる街、いで湯の街、丘の街、
牧場の街に最果ての街など、そこの風景や文化財や風土を
もって人々を惹きつけているそういう存在である。

 最近、私はそういう人々の求めている街の姿と行政区
との間に微妙なずれを生じていることを感じる。行政区
がそのまま街ということにはならない、とでも言えようか。
まるで杓子と定規を当てて線引きしたように、ここから
ここまでがどこそこの市で、ここまでが何々市であると
いう発想で全てを見ることには限界があるように思えて
ならない。
 風土は面として連なっており、文化圏はまた別のもの
であるからである。

 行政区は明治四年に大久保利通が主導して創られた
都道府県制度のままである。いくつかの合併や枠組みの
変化はあるにせよ、今日我々が生きている行政区は明治
時代のままと言っても言い過ぎではない。
 大久保利通のような明治人がよほどの達観だったのか
それとも以降の時代の人々がよほどの不作為だったのか
その判断をするにはまだ早いが、しかし都道府県制度も
ほぼそのままの姿で残っているということは、あらゆる
分野において私達の社会の性質の何事かを表している。

 将来的には、行政格差を解消し過密過疎の問題を解決
し治安における機動性を持たせるためにも道州制へと列島
の行政区の姿を変えることが望ましい。
 当然、姿を変えることには痛みを伴う。

 それこそが真の痛みである。
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