イマジネィション欲しい

July 20 [Mon], 2009, 1:28
小説を創造するのは難しい;
最近ライドウ夢にハマっています。
自分でもオリキャラを考えてライドウの世界に入れたりしますが……うーん。
想像力が低下してます。。

追記からは鳴海+ライドウ+ゴウトのほのぼのです!

大学芋


「あ、」

ふと、ピタリと足を止めた少年。
心なしか頬が紅潮し黒曜石のような瞳は嬉々として輝いている。

「ん?どしたのライドウちゃん」

何時も無表情で一定している彼が珍しい。
鳴海は少年――ライドウが見つめる一点へと視線を向けた。
そこにはちょっとした出店があり、甘い芳香を漂わせていた。
ふかし芋が並んでいる中に蜜を琥珀に輝かせている其れはあった。

「……」

ふらり、と足が店に向けられる。
が、はっと我に返り、先程とは違う意味で頬を染めたライドウが遠慮がちに鳴海の服を掴んだ。

「行きましょう所長。長居は無用です」
「い〜や、ちょい待ち」
「?何か御用でも?」

噴き出したくなるのを抑えながら(それでもニヤニヤと品の無い笑みを浮かべている)店に向かう。
置いてきぼりを食らったライドウはただ困惑した面持ちで鳴海の後姿を見つめていた。

「すいません」
「あい、らっしゃい!どれにいたしましょ?」
「そこの大学芋ね!蜜たっぷりかかった奴」
「まいどー!」

がさがさと包装されているのを待ちながら先程のライドウを思い出しまた顔が緩む。

(少年らしい顔も出来るんじゃん)

何時もの冷静沈着な、人形のように感情を表さないあの少年が。
まるで幼子のように瞳を輝かせて、欲しいと思っているのがありありと分かる顔をするなんて。
何て愛らしいんだろう。
何て愛しいんだろう。
少しずつ花開いていくように。
何時か満開の表情<はな>を咲かせてくれたらいいな、と。
鳴海は包みを受け取りほくほくと上機嫌で少年の下へと戻った。

「ぃよう!おっまたせ!」
「いえ…それよりもどうなされたのですか?なにか在ったのですか?」

小首を傾げるライドウに学帽越しに頭を撫でる。
そっと瞳を伏せて拗ねたような声色で子供ではありません、と咎められる。
背伸びしているように思えて可愛らしい。

「楽しみは後でとっとくものだぜ?んじゃさっさと帰りましょーか!」
「帰るまでは秘密、ですか?」

了解しました、とあっさり引いたライドウ。
対して軽い足取りで何時もより早めに歩く鳴海。
その後ろを黒猫が付いていきながら両者に向かい、溜息一つ。

『分かりやすい奴だな。…しかし何故この態度で気付かん?』

嬉しそうににこにこしている鳴海を不思議そうに見つめるライドウに。
お目付け役の黒猫の独り言は届かなかった。

その後、包みを開封したライドウが滅多に見せぬ微笑みを浮かべ。
微笑みを見た鳴海が満足そうに笑い、幸せそうな二人だった。
甘い 甘い 空気だが。
胸焼けしない甘さならと、黒猫は緑の双眸を緩やかに細めた。
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2年近く放置してました。
これからも放置気味になりそうです。
気紛れですので、閲覧される方も時々思い出した程度でご覧下さい。
よろしくお願いします。

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