Domino Effect/GOTTHARD

June 16 [Sat], 2007, 0:25
スイスの国民的英雄バンド、GOTTHARDの9thアルバム。

個人的に彼らの最高傑作は6th「Homerun」なんですが、今回はそれに匹敵する出来!
いつも"スイスのBON JOVI"なんて言われてますけど、ことアルバムの完成度やメロディに関しては最近のBON JOVIよりも上。
そのメロディアスであると同時にハード・ロックの骨太さも失っていないサウンドは今回も健在で、Steve Leeのソウルフルな歌唱を中心に、ベテランならではの円熟したプレイを聴かせてくれます。
どの曲もコンパクトにまとまっていて、キャッチーなメロディとグルーヴが満載。
所謂メロディアス・ハード・ロックの甘さはないけど、芯も重さもある、本当にこの時代貴重とも言えるバンドですね。

そんな素晴らしいバンドが何故売れないのか。

やっぱりスター性かなぁ。
あとオリジナリティと。
まぁ良いものは良いので、そんなこと気にする必要ないんですけど。

80年代〜90年代前半のBON JOVIやHARDLINEなんかが好きな人は是非。
"The Call"と"The Oscar Goes To..."が今のところお気に入り。

Lost Highway/BON JOVI

June 14 [Thu], 2007, 23:44
ロスト・ハイウェイ~リミテッド・エディション(DVD付)前作「Have A Nice Day」から約2年ぶりとなるBON JOVIの記念すべき10thアルバム。

Jennifer Nettlesとデュエットした前作の"Who Says You Can't Go Home"のカントリー・ヴァージョン(アメリカ盤収録)がカントリー・チャートで1位を獲得、そして第49回グラミー賞の“ベスト・カントリー・コラボレーション”まで受賞した事をきっかけに、「カントリー・アルバムになる」と言われていたこのアルバム。
いざ蓋を開けてみれば、確かにスライド・ギターやマンドリン、フィドルといった楽器でカントリー風の味付けはあるものの、これまでのサウンドと大きな違いはなくまずは一安心。
でも、ロック度はこれまでの作品の中では最も弱いかも。
アコースティック系の曲多いしね。

通して聴いた第一印象は「ロード・ムービー」。
ジャケット通り、アメリカのどこまでも続く道を気ままに旅しているような、そんな穏やかなサウンド。
最近のアルバムに共通する、キーの低さとやや起伏に乏しい曲調は相変わらずだけど、それでも一聴してBON JOVIと分かるのはやっぱり"らしさ"がちゃんとあるからかな。

何だかんだ言ってリピートしてしまうこの居心地の良さは何だろ。
時間のある時にのんびり浸りたい作品。
これ!って曲はないけど(笑)


Score:20th Anniversary World Tour Live with The Octavarium Orchestra/DREAM THEATER

September 23 [Sat], 2006, 0:23
スコア~フル・オーケストラ・ライヴ 2006 バンド結成20周年を迎えた超絶技巧派集団という部分ばかりが増大傾向にあるDREAM THEATERが、オーケストラとの共演で飾ったオクタヴァリウム・ツアー・ファイナルのNY公演と、これまでのキャリアを総括するドキュメンタリーからなる2枚組DVD。

この「Octavarium」ツアーでの来日公演は、アルバムがイマイチだったのと最近DREAM THEATERに魅力を感じられなくなってきたのとで観に行かなかったのですが、ツアーの最終日、地元ニューヨークでのライヴを収録したこの作品はそこそこ見応えがありました。
まず、いつものライヴでの酷い音と違って、各パートがクリアに聴こえるサウンドが素晴らしいです。
いつもライヴでははJohn Myungの音が必ずと言って良いほどMike Portnoyのバスドラに掻き消されてますもんね。

セット・リストはどうやらツアーとほぼ同じ。
意外性は皆無ですが、バンドの結成20周年を記念するツアーという事もあり、MAJESTY時代の"Another Won"をはじめ、各アルバムの収録曲を1曲ずつ時代順にプレイする(何故"A Change Of Seasons"をやらない!?)という趣向はDREAM THEATERというバンドの変遷を如実に物語っていて面白かったです。
やはりこうして並べて聴くとどんどん曲が詰まらなくなっていくのか分かりますね。
ほんとに最近の曲は単調、もしくはアイデアを寄せ集めただけという印象が強いです。

Black Holes And Revelations/MUSE

July 24 [Mon], 2006, 22:22
Black Holes and Revelations イギリスが誇るプログレッシヴ・スペース・ロック・トリオ、MUSEの4thアルバム。
アート・ワークは今回も元HIPGNOSISのStorm Thorgerson。

前作「Absolution」がロック史に刻み込まれるであろう傑作だっただけに次なる作品への期待と不安は相当なものでしたが、約3年ぶりとなるこの新作には良い意味で予想を裏切られました。
「Absolution」は言うなればそれまでのMUSEのサウンドを極限までに深化させ、洗練させ、楽曲、サウンド共に一つのベクトルへと収束させた、ある種のコンセプト・アルバムでした。
しかし、この「Black Holes And Revelations」は、その「Absolution」で到達したそれまでの限界点をスタート・ラインとし、敢えて自らに科していた枷を全て取り払った上で、その無限のイマジネーションを進化・拡散させた新生MUSEの第一章と言える作品です。

感情の迸りをよりナルシスティックに歌い、叫ぶMatthew Bellamy(Vo/Gu/Key/etc...)、図太いベース・ラインでボトムを支えるChris Wolstenholme(Ba)、躍動感溢れるダイナミックなドラミングでヘヴィなグルーヴを生み出し、過去最高の手数を繰り出すDominic Howard(Dr)。
3人が生み出す過剰なまでにドラマティックでメランコリックなサウンドと内省的でありながらも扇動的なその世界観は、まさに唯一無二の音宇宙と言っても良いでしょう。

Silence/A.C.T

June 22 [Thu], 2006, 18:58
サイレンス スウェディッシュ・ハード・ポップ・バンドA.C.Tの、「Today's Report」、「Imaginary Day」、「Last Epic」に続く、3年振りとなる4thアルバム。

待ちに待ったA.C.Tの新作は、全く期待を裏切らない素晴らしい仕上がり。
メロディ、アレンジ、パフォーマンス、その全てが高次元で結びついたサウンドは、あくまでこれまでの延長線上にありながらも、A.C.Tというバンドが新たな次元へと足を踏み入れた事を容易に感じさせるもの。
前作「Last Epic」ではややプログレ・メタル的なアプローチが目立っていましたが、今作ではA.C.Tの最大の武器であるメロディをより前面に押し出し、次々と表情を変えていくバラエティに富んだ楽曲群に普遍的な大衆性を持たせる事に成功しています。
その為、サウンド・プロダクションもややヘヴィさを抑えた仕上がりで、"プログレ"だとか"メタル"だとか、そんなカテゴライズは関係なしに、広く一般層にもアピールし得るこれまでで最も聴き易い作品と言えるでしょう。
聴く度に新鮮な驚きを運ぶ変幻自在のアレンジ・センスも勿論健在で、特に多彩な音色を操るJerry Sahlin(Key)と確かな技術を独自の感性で表現するThomas Lejon(Dr)の良い意味で自由奔放なプレイは作品にこれまで以上の躍動感とスリルを与え、唯一無二のA.C.Tサウンドを更にカラフル且つダイナミックに彩っています。

Dead Air For Radios/CHROMA KEY

June 05 [Mon], 2006, 19:33
Dead Air for Radios 元DREAM THEATERの天才鍵盤奏者Kevin Mooreのソロ・プロジェクトCHROMA KEYのデビュー・アルバム。

衝撃的なデビュー作「When Dream And Day Unite」、プログレッシヴ・メタルの教科書的傑作「Images And Words」、その「Images And Words」と対を成すもう一つの傑作「Awake」におけるKevin Mooreの存在。
それが如何に大きなものだったのかは、以降のDREAM THEATER作品、そしてKevin Moore作品を聴けば一目瞭然。
決してKevin脱退以降のDREAM THEATERがダメになったという訳ではありませんが、それまであった繊細さとメンバー間のバランスが失われてしまったのは残念ながら紛れも無い事実です。

DREAM THEATER脱退から4年ぶりに届けられたこの作品は、DREAM THEATERとは全く異なる、ループやサンプリングを多用した"アンビエント・インダストリアル・ポップ"と形容したくなるサウンドを全編に湛えたリリカルなもの。
DREAM THEATERのようなテクニカルな要素は皆無ですが、「Images And Words」の"Wait For Sleep"や「Awake」の"Space-Dye Vest"、"Eve"などとは容易に共通点を見出す事が出来ます。
一切の無駄と生々しさを排除した冷ややかな音像の中で独白の如く囁かれるKevin自身のヴォーカルと、淡々と、しかし躍動感溢れるリズムを刻むFATES WARNINGのMarc Zonderのドラムが静かに絡み合い、Peter GabrielやDavid Sylvianにも通じる内省的で深遠なサウンドを生み出しています。

Dizzy Mizz Lizzy/DIZZY MIZZ LIZZY

May 09 [Tue], 2006, 0:03
ディジー・ミズ・リジー 天才TIM CHRISTENSEN(Vo、Gu)率いるデンマーク出身のトリオ、DIZZY MIZZ LIZZYが1994年に発表したデビュー・アルバム。

THE BEATLESからの影響を感じさせるキャッチーなメロディ、トリオならではのソリッドなグルーヴ、予測不可能なリズム・パターン、楽器の鳴りをダイレクトに封じ込めた暖かみのあるサウンド、その全てが有機的に機能し、普遍的でありながらも誰にも似ていないオリジナルなサウンドを生み出しています。
一切の余分な音を省いたオーソドックス且つシンプルこの上ないスタイルにも関わらず、最後まで一瞬足りとも飽きる事がない要因が、その何処か哀愁を帯びたメロディの持つ抗い難い魅力にある事は明らかで、絶妙なポイントで聴き手の裏をかきつつ、しかしそれが必然であると納得せざるを得ないメロディ・センスはまさに天性のもの。
特に叙情的なメロディとリフとダイナミックな躍動感が絡み合う"Glory"、胸が張り裂けんばかりの切なさで歌われる"Silverflame"の2曲はアルバム随一の充実度を誇る必聴の名曲で、「これを聴いて何も感じない人が一体この世の中にいるのか!?」と思ってしまう程、彼らの持つ魅力を最大限に発揮した楽曲と言えます。
これが当時若干20歳だった若者たちが作り上げた作品とは…。

A Beautiful Lie/30 SECONDS TO MARS

April 26 [Wed], 2006, 4:27
A Beautiful Lieアレキサンダー」や「ロード・オブ・ウォー」などへの出演で知られる若手俳優Jared Leto(Vo、Gu、etc...)が弟Shannon(Dr)と共に結成した30 SECONDS TO MARSの2ndアルバム。

俳優が音楽にも手を出す事はよくある事ですが、これはそこら辺の「ちょっと音楽もやってみました」的なものとは全く次元が違います。
スタイル的にはHOOBASTANKなどに代表されるラウド/エモ系ながら、そこに絶妙なバランスで織り込まれた知性を感じさせるデジタル音やゴシック的な冷たさ、それに加え全ての楽曲を手掛けるJared Letoの確かなメロディ・センスと非凡な歌唱力が、この30 TO SECONDS TO MARSのサウンドをありがちなアメリカ的ラウド・サウンドとは一線を画すものにしています。
どちらかと言うとHIMに近いかも知れません。
一通りラウド/エモ系のバンドは聴いてきましたが、これほどの作品に出会ったのは初めて。
憂いを帯びたメロディが繰り返される内、否応無く胸が締め付けられていきます。
このJared Letoの胸を抉るかの怒涛の泣きのメロディ・センスと、アグレッシヴなシャウトからメロウで繊細な歌唱まで聴かせるややハスキーな歌声は必聴です。

Deadwing/PORCUPINE TREE

April 21 [Fri], 2006, 5:30
Deadwing 既に20年近くのキャリアを持つイギリス出身のプログレッシヴ・ロック・バンドPORCUPINE TREEの13thアルバムにして日本デビュー作。

リーダーであり、メイン・ソングライターであるSteven Wilson(Vo、Gu、etc...)がOPETHやFISH、MARILLIONのプロデュースを手掛けている事、そして元JAPANのRichard Barbieri(Key)が参加している事から知ったこのPORCUPINE TREE。
以前聴いた「Signify」の印象から、もっとプログレ・メタル・スタイルな楽曲が並んでいるのかと思いきや、今作は予想以上にロック寄りな作風。
ただ、ここに収録されているのはとてもロックの一言では片付けられない、カテゴライズされる事を拒むかのようなバラエティ豊かな楽曲群で、それでいながらも決して散漫な作品にはなっておらず、むしろそれはジャケットの水面のように様々な情景を映し出しているだけという印象です。

OPETHやPAIN OF SALVATION、そしてPINK FLOYDを想起させる音像は非常に濃密で、独特の浮遊感を伴ったイギリス独特の湿り気のあるサウンドが聴く者のイマジネーションを刺激し、否応なくPORCUPINE TREEの世界へと誘います。
同時に、RADIOHEADやCOLDPLAYにも通じるメロディのキャッチーさも持ち合わせており、時に攻撃的に、時に包み込むかのように展開する緩急の落差、そして振り幅の広さが持ち味と言えるでしょう。
Adrian Belew(KING CRIMSON)、Mikael Akerfeldt(OPETH)のゲスト参加も違和感無く溶け込んでいます。

World Scratch/東京エスムジカ

April 13 [Thu], 2006, 17:09
World Scratch 日本語・韓国語・英語・中国語を話す在日4世の李瑛愛(Vo)、石垣島出身の島歌を歌う平得美帆(Vo)、作詞・作曲・編曲を手掛ける早川大地の3人からなる東京エスムジカの1stアルバム。

全編に民俗的アプローチを散りばめた、そのアジアン・テイストを基調とした無国籍な空気感がこの東京エスムジカの魅力。
生楽器を主体とした素朴な響きと現代的なサウンドとが僅かの反発もなく自然に調和し、そこに2人の繊細でありながら生命の力強さを感じさせる歌声が重なる絶妙なバランスは、これがデビュー作とは思えない程の完成度。
日本語のみならず、英語、ポルトガル語、チベット語なども取り入れ綴られる歌詞もこの世界観の形成に大きな役割を果たしており、曲毎に様々な情景を色鮮やかに映し出し、聴く者の心に異国の風を運んでくれます。

ガムランを取り入れた哀愁漂う"月影のワヤン"、近年の邦楽シーンにおいて唯一と言って良い程の衝撃だった幻想的な名曲"月凪"、壮大なスケールで旅立ちを歌う"Standing On the Ground"、スパニッシュ・ギターのストロークが心地良い"オレンジの実る頃"、昭和歌謡的な雰囲気を持つ"レンガ通り"、アルバム随一の躍動感を放つ"百万年の愛の歌"、アイヌ語で叙事詩という意味を持つスピリチュアルな名バラード"月夜のユカラ"など、捨て曲というものが全く見当たりません。

これこそポップ・ミュージックとワールド・ミュージックの融合の理想形。
歌声の持つ力を改めて感じさせてくれる必聴の傑作です。

P R
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プロフィール
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sin
1980.4.1
ドラマーとして、FREEWILL、六合、SYMPHONIA、ALL IMAGES BLAZINGなど数々のバンド、プロジェクト、サポートなどで活動中。
ライヴ予定
2月23日(土) BTR (RUSH Tribute)
心斎橋 club ALIVE

3月9日(日) ALL IMAGES BLAZING
難波 ロケッツ

3月22日(土) BON VOJI (BON JOVI Tribute)
京都 都雅都雅

NP
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