過去と罪

February 01 [Tue], 2005, 4:22
あたしはどれだけ、君に迷惑をかけただろう。

明るい部屋の中で、真っ白な天井を見つめる。
急に胸が痛くなった。
それは肉体の痛みではなく、心からのもやもやとした痛み。
突然蘇ったあの頃のあたしが、今のあたしを冷たい目で見つめている。

『自分ばかり、幸せでいいのか?』

幸せの裏側で、過去のあたしが今のあたしを睨みつける。
アンタの罪は、一生許されない。
そう言わんばかりに、あたしの首を締め、あたしの手首を傷つけ、あたしの心臓をえぐり取る。
あたしは君の幸せを奪った。
それでも君はあたしを許した。
それで全てが済んだつもりだった。
けれど。
そんなわけないじゃない。
何かを奪われて、心の底から許せる人間が、いるわけないじゃない。
あたしはあの時の君の痛みを誰よりも知っている。
なのに、傷つけた。
こんな自分に嫌気がさして、冷たい涙が頬を伝う。
それで過去を洗い流すかのように。

救われない。
逃れることはできない。
それが罪。
それが人を傷付けることの重さ。
だから時々、痛い。
君があたしを許す度に蘇る罪悪感。
君があたしを無下にする度に襲い掛かる後悔。
どれだけいい子ぶったって、あたしの裏側は汚い泥でいっぱいで。
弱みを見せたあの人にさえ、その過去は見せられない。
また、あの人がどこかへ去ってしまいそうで。
もしかしたら、君もあの人も、本当はあたしの心からとうに離れて、見えない場所にいるのかもしれないね。
それがあたしの罪に対する罰なら、あたしは一生この十字架を背負いながら、無駄に歩を進めて君とあの人を追うんだろう。
どんなにボロボロになっても。
独りは、怖いから。


君だけじゃない。
あたしはきっと、多くの人を傷付け、これからも傷付けていく。
そうでなくちゃ、幻の幸せすら掴めない。
弱い、強がりな自分。



2004/08/20 07:40 幸せ探しのアフォ便りより
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