「ジョゼと虎と魚たち(2003年)」

2011年01月30日(日) 21時14分
喰わず嫌い克服もとい日本映画強化週間実は試験期間
試験とかレポートの締め切り前だと映画や本がやたら魅力的に…。

ジョゼと虎と魚たち(2003年)」は池脇千鶴が脱いだことで有名ですが、実はとてもいいラブストーリーだと聞いて借りてみました。

結論。

がっかりおっぱいだなんてひどいよ

池脇千鶴が胸を見せるシーン、コメンタリー(犬童監督、池脇千鶴、妻夫木聡)でどうなるのかと固唾をのんでいたら
池脇千鶴が「整形手術を考えた」。もっとバーンと脱げるようなおっぱいになりたい、と。
当然あわてる監督と妻夫木。
いや、凄くいいシーンなんだって!もっと映画の話をしてくれ!というか池脇千鶴の作戦勝ちか。

「空気人形」を「人魚姫」になぞらえたけれど、この物語も「人魚姫」だ。
ごく普通の大学四年生、今でいうと「リア充」の恒夫(ツネオ)がふとしたきっかけで
「ジョゼ」と名乗る下半身が不自由な女の子と出会う。
本名くみこの「ジョゼ」は障害者の孫がいることを頑なに隠している祖母に育てられ
祖母が近所のごみから拾ってくる本で世の中のことを学び、拾ってきた服を身にまとっている。
「ジョゼ」が作るご飯のあまりの美味しさに(妻夫木がご飯を食べる演技がすごくうまい)恒夫がひかれ
やがて恒夫は「ジョゼ」の生き方に深く関わることになるのだが…。

とにかく池脇千鶴の演技がすばらしい。「ジョゼ」という強がりでエキセントリックである意味ついていけないキャラを
ギリギリのところで魅力に転化させている。この匙加減がすばらしい。
ジョゼが恒夫に
「帰れ言うて帰るような奴は帰れ」
と感情をぶつけるシーンほど切ないシーンはあるだろうか。
(反語的疑問表現)

妻夫木聡は今までなんかフツーすぎてなぁ…とわざわざお金出してみる俳優ではないと思っていた。
この映画を見た後でも「ぐっとくる」タイプではないことには変わらないが
才能を表に出したがる若手男優の中では彼のフツーさは武器であり魅力なんだな、とわかった。
「ジョゼと虎と魚たち」の恒夫はフツーの男ゆえのやさしさとエロさと狡さが素晴らしかった。
ちょっと「悪人」も見てみたいかな?と思ったくらい笑

これも若い女の子にぜひ見てもらいたい映画。あと男の子にも。
ヲタ友ならいくらでもエロ成分の入ったものを貸し借りできるけれどリアルな友達には照れるなぁ・・・。

「空気人形(2009)」

2011年01月30日(日) 20時55分
喰わず嫌い」というのがある。
天邪鬼な自分はこれが多くて、だめだなぁ〜とよく思う。
本も映画も人も、偏見なく「あるがまま」を受け止められたらもっといいんだけど・・・。

自分にとってそういう「喰わず嫌い」の監督の一人が是枝裕和監督だった。
「誰にも言えない」が絶賛されだしたあたりから、自分の中のへんな「マスコミが総マンセーするものはちょっと気をつけておこう」レーダーが点滅しだして、いままで手をつけてこなかった。

素直に言う。

ごめんなさい。

…きっかけは、とある授業で「ワンダフル・ライフ」の一部を見させられたことにある。
画面の感じがなんとなく魅力的で、続きを観てみたいと思って検索してみたら
「空気人形(2009)」ががぜん見たくなった。で、下校直後、TSUTAYAによってレンタル。

ファーストシーンから圧倒された。
東京の映像が綺麗すぎて、身体が震えてきそうになった。
そしてふと思った。
世界のどこかでこの映画を見た人は
東京に来たい!この景色を観たい!と思うだろう、と。
それは
物干し竿についている水滴だったり
コンクリートの護岸越しに見る川だったり
ごみ置き場のガラス瓶に光が反射しているところだったり
本当に何でもない風景が「ある日突然<<心>>を持ってしまった空気人形」の眼から見ると
こんなにも新鮮で、こんなにも美しい。

主人公である「空気人形」が心を得て恋を知る前半の奇蹟のような甘さと美しさ。
でもその底には性欲処理の道具として「空気人形」を必要とする人間も確かに描かれている。
(空気人形の持ち主を演じる板尾創路が素晴らしい!
こんなにキモくていやらしくて哀しいおやじ…そこらへんにいるよ!!!!)

映画は後半、予想もつかない展開を見せる。
エロス。やさしさ。誰かが苦しむ様子に興奮する人間。
血。誰かと取り換え可能でしかない存在。やさしさ。

ものすごく痛い映画だ。「人魚姫」を現代の日本に置き換えるとすればこういう物語になるのだろうか。

若い女の子に見てもらいたいと思う。


「仮面ライダーOOO×仮面ライダーW MOVIE大戦CORE」を観た

2011年01月04日(火) 21時02分
正確には2010年最後に見た映画なんだけど、クソ映画が多い昨今、掉尾を飾る映画がこれでよかったよ。

吉川こーじは脚長いね〜なんか田崎監督はスカル編でやりたいこと全部やりきった!みたいな清々しさを感じました(笑)

これだけ尺ぎりぎりに物語をつめこんでいる中、あの謎のバレエシーンはなんだったのでしょう。新たなるおもちゃ戦略?サブリミナル?

我が家は東洋経済を定期購読しているのですが、今年初の号に堂々と東映東京撮影所の白倉さんが!Wのおもちゃは8年ぶりにガンダムを抜いてバンダイの売り上げトップになったそうですよ。そしてこれからも売り上げUPに邁進していくと・・・

東洋経済の読者層を考えると至極まっとうなインタビューなんですがΩから入った平成ライダーファンとしては一抹の寂しさが。WもOOOも好きだけど、今のライダーは「利益をMAXにするための商品」なんだなぁ、と改めて。ま、厳しい制約のなかこれだけのものを毎年作っている東映はリスペクトです。

映画というフォーマットの面白いところは予算を湯水のように使ってクリエーターの自由にさせればいいものが出来る!・・・わけでないこと。とはいえ、東映以外ももうちょっと特撮を作れる環境になるといいな。日本の経済状況を考えると難しいですが。(経済産業省が売り込みに本腰入れる業界はもう死に体、という鉄則があるので・・・w)

<追記>
仮面ライダーWやOOOに不満があるわけではなくて、自分はライダーに「痛みの残る物語」を期待しているのだと思います。
ネット上の意見を見る限り、「鬱end」にものすごい拒否反応をもつ視聴者が多いのでそういう物語はマーケティング上難しいのかな、と。昨年から学生になりリアル大学生と接しているとそこらへんの感覚の違いに驚かされます。たとえば「はだしのゲン」とか「夜と霧」とかトラウマになるから絶対ダメ、とか。そういう現実があったことや人間がどれだけ酷いことを出来る生き物かを知らないまま生きることの方がよっぽど怖いと自分は思うのだけれど・・・。物語というのはリアルに傷を負うかわりに「痛み」の体験をできる装置でもあるんですが、どうするんだろうね?(特に「通過儀礼」がなくなっている社会では)

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