D.R.T(爆)

2008年11月11日(火) 17時09分
順序が逆になりましたが、先週金曜日(11月7日)、上野国立博物館の「大琳派展」に行ってきました。こちらも一時帰国が決まってからの念願でした。

大人気の展覧会で、平日でもかなり混んでいましたが、みんな和やかな顔になっていく、そんな温かい雰囲気でもありました。

中でも目玉が「風神•雷神図」競演。宗達の有名な絵(国宝)と、光琳•抱一の模作の3図競演です。とにかく宗達のこの絵は観ると笑いがこみ上げてきて仕方がありません。向かって左の雷神はやる気まんまん、シーザー@動物のお医者さん並に「俺はやるぜ」ってな感じ。そこに風神が「オレオレ俺も!」とかけつける!その勢い。たらし込みで描かれた雲の動き。なんかもう凄え!としか言いようがない傑作です。ありがたや、ありがたや。

今回嬉しかったのが若い観客がかなり来ていたこと。光悦筆、宗達画の作品を前に「これってコラボ?」と話し合っていた女子、あなたたちは正しい!伝/宗達の扇面図を貼った屏風は「コンピレーション」だし、前述の模作は「オマージュ」だし、気鋭のデザイナーがプロデュースした小袖とか、もう日本人って何て昔から同じことしてるんだYO!

DMC後遺症状態だったもので、「光悦は優れたプロデューサーとして…」という説明書きを読むと、京のオシャレ野郎を前に「それもプロデュースしちゃう?」と悦にいってる光悦が頭に浮かんで…ガッデム(笑)

お時間がある方は会期中に是非。あと、国立博物館は独立行政法人になってからサービスよくなった〜。本館(お宝ざくざくですぞ)にも椅子が増え、トイレは綺麗。一日遊べます。

「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)」

2008年11月10日(月) 21時11分
国立劇場で「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)」を観てきました。
江戸川乱歩の「人間豹」を原作に、時代を江戸に移した歌舞伎です。
市川染五郎さんは坂東三津五郎さんに次いで好きな役者さんなので元より楽しみにしていました。
いつも辛口の某ちゃんねる「今月の歌舞伎スレ」でも
「ジョン.ウー+鶴屋南北」
「着ぐるみあり、宙のりあり、誰でも楽しめる」
と評価が高かったのでまさにwktkだったのですが
まさかこんなに感情移入してしまうとは思っていませんでした。

半分人間、半分怪物の心を持つ「人間豹」に対し
隠密同心(!)明智小五郎は人間の心を取り戻せ、と諭します。
それに対し、「人間豹」は自分のような化け物を作り出したのは人間だ、
その人間が作った掟に縛られずどこまでも自由に羽ばたいてみせる!
と嘯くのです。

真っ黒な舞台に舞い散る雪片。
江戸の闇を背景に宙乗りで去っていく「人間豹」を見ながら
わたしの胸に浮かんだのは「仮面ライダーアギト アートワークス」の表紙でした。

染五郎丈の立ち回りはどこまでも格好よく、響き渡る豹の咆哮は恐ろしく
だけど「人間豹」の言葉はどこか哀しい。

この物語に出てくるような、生みの親に捨てられた子供の体を「改造」するビジネスは今も存在しています。物乞いにするために手足を折る。先進国への養子縁組のための「孤児」偽造。そして臓器売買。わたしが住んでいる国にもそういうビジネスが実在し、その闇と立ち向かっている人達がいます。昼下がりの国立劇場では夢のような江戸の闇が、今日もそこにはあります。

子供を売る親、売られて「改造」される子供ー。
自分がそのどちらにもならずに済んだのは、わたしがその闇に生まれなかったから。
芭蕉のように「汝がさがのつたなきを泣け」と悟りきれないわたしには
なんともやるせなく、そして甘美なお芝居でした。

DMC

2008年11月05日(水) 19時39分
来年のカレンダーを「世界の文房具マニアの聖地」伊東屋でゲットせよ!との密命を帯びて銀座に行ってきました。その後味噌カツ食べて帰ろうとしたら銀座シネパトスで「DMC」が上映は15:00からその時おりしも14:58分ごろ。なので即効あのみょーに昭和っぽい地下に走りましたよ!

誰に聞いても評判いいし気軽に楽しめるだろうと思っていたら超かっこいいOPにこれって正調ヒーロー物ではないですか!遊園地で心の恋人の危機を救い正体を明かさぬまま立ち去るシーン、まるでタイガーマスク@伊達直人ですよ!青いマントのなびき方に東宝の伝統を見た!いや〜いいもの見させて頂きました。

ヒーローといえば、オバマ氏圧勝で第44代大統領に。オバマ氏の個人的な高潔さは疑っていないですが、結局民主党でも共和党でもワシントンDCで役職につく連中は「同じ穴の狢」なんだよな〜。ま、ブッシュ政権8年間で士気が落ちに落ちているので、ここらで政権交代は妥当でしょう。(ちなみにアメリカの場合、大統領の政党が変わると役所の局長級はもちろん、課長クラスまで変わります。つまり共和党が政治的に任命した人たちはこれから大学やシンクタンクや企業に戻って捲土重来を期す、というわけ)

選挙戦略はともかく、管理人は個人的にジョン•マッケイン好きだし、(日本的感性からは偽善に思われるかもしれないけれど)敗戦スピーチで「これから全力を尽くして、難局に立ち向かうオバマ氏を支持する」と言ったマッケインはやっぱり俺のヒーローだ。これで日本国民も民主党を応援…とか言っているどっかの民主党議員に爪のあかをのませたい。

世界が君を愛してた〜GSワンダーランド再考〜

2008年11月04日(火) 10時54分
まったくのチラ裏話だが、管理人のスポンサー(兼 配偶者)が飲み会から帰って来て
「○○の人は若いなー」と背中を丸めていたことがある。
なんで?と聞くと、その晩もっとも盛り上がった話題が
「1990年代に何をしていたか」だったから。
それを聞いて、思わず「あー」と頷いてしまった。
俺もスポンサーも1990年代というと必死で働いたり家族のことで奔走したりで
(楽しい事や出会いがなかったわけではないけれど)盛り上がるという感じでは全然なかったからである。
こういうのが年をとるということなんだなーとしみじみしてしまった。

何故この話題をもちだしたかというと、GSワンダーランドの試写のエンドロールで主題歌「海岸線のホテル」のサビの
We are the boy, boy for the summer time
世界が僕を待っていた

She is a girl, girl for summer day
若い命が光っていた


を聞いてちょっとホロリときてしまったからである。あー恥ずかしい。もろおばちゃん。しょうがないよ、四十路だもん。(ちなみにアラ40という言葉は大っきらい。そんな言葉を使うやつは魚のアラ以下だ)

世界は僕(または君)を待っていてなんていない。大人になるということは、それを否応無く知らされる道程だ。(それを思い知らないで年だけとっていくことはもっと悲惨だけど。)劇中で武田真治が演じる芸能プロダクション社長が酒の力を借りて吐く台詞
(うろ覚えです)いつまでもGSにこだわるなんて馬鹿だ、
冷静な分析をする評論家の方が正しい、
でもそんな馬鹿だって悪くない(あくまでもうろ覚えです)
が好きだ。この台詞を素面で言わせない脚本が大好きだ。

GSワンダーランドは立派な青春映画だけれど、これは大人から見た青春映画だ。ちょうど帰国する直前に「セクシードリンク作戦〜神様のくれた酒〜」を再見したばかりなので、よけいにそう感じた。立教大学の学園祭でのトークで永森Pと本田監督は最後まで迷った挙げ句決定したラストについて「ちょっと日和っちゃって」と照れまじりに話していたけれど、この終わり方にだ。

GSワンダーランドがヒットして、永森P&本田監督がもっと映画を撮れるようになってほしいと心から願う。管理人が「運命じゃない人」とか「イヌゴエ」とか「IKUSA」を知り合い(3〜50代、堅気の家庭w)に貸すと、きまって「こんな映画どうやって見つけるの?」「日本映画でこういうのあるんだ!」と言われる。カタギさんはぴあや映画サイトをチェックしたりしないからさーw 日本映画界はマーケティングを間違っているとつくづく思う。東京の街中で街宣車?よく見かけますが、一食抜いても「まぼろしの耶○台国」を見たい人間が日本中に何人いると思ってるのよ?

GSワンダーランドもオサレ系やサブカル系イベントだけでなく、元boys and girls of summerが今集っているようなスポーツクラブとか音楽教室(定年後に楽器習うのはぷちブームですよ?)とかで宣伝したらいいのに。じじばば/親/孫の3世代でGSワンダーランド見て「おじいちゃんはベルボトムはいていた」とかで盛り上がったらいいのに。

GSワンダーランドinセントポール学園祭

2008年11月02日(日) 7時37分
行ってきました〜!GSワンダーランド試写&本田監督トークショー@セントポール学園祭

帰国して「某国ってどんなとこ?」と聞かれ、答えに窮して「黒沢明監督の『天国と地獄』にでてくる闇市みたいなところ」というとある年齢以上の方には非常に納得して頂けるわけですが、そういうカオスと欲望とエゴが渦巻く街からやってきたもんだから、学園祭のお嬢ちゃん坊ちゃんが可愛くて礼儀正しくて(そして固いもの食べないで育っていそうで)門を入っただけで別天地でしたよ!

運営スタッフの方々も(時々イベント主催者に見られるアロガンスがまったくなく)とっても真面目で一生懸命で超感じよかったです!唯一の問題は、そんなに大きくない教室で3面使って映写したので眼がチラチラした事かな…みなさんお疲れさま。

そして本題の「GSワンダーランド」。もとから俺は本田監督&永森P作品が大好きだから楽しめることは判っていたけれどすごくよかったですよ!老若男女、子供のいる家庭にも安心して勧められる!ベタといえばベタなんだけれど、ささやかな幸せをくれる映画です。疲れた主婦がみたら「今日はおかず一品ふやそうかしら♪」みたいな

「タイツメン4人の青春物語」とPRされているし、実際出演している分量はそうなんだけれど、「夢は必ずかなう!全米が泣いた!」じゃなくてw 俺みたいなおばちゃんからしたら杉本哲太演じるサラリーマン部長や武田真治演じるあやしい芸能プロ社長が自分の中の「青春のシッポ」を見つけてちょっとだけ踏み出すところにじーんときました。(ハチクロ的にいえば「青春スーツは捨てたはずなのに!」ってやつです)あと、拾い物は高岡蒼輔(字に自信なし)。こんな味があったとは!最後には顔見るだけで腹筋がヒクヒクしましたヨ。

とにかく見て損なし。GSアレルギーの方を除いて、誰もが楽しめる映画と断言しよう!
http://www.gs-w.jp/
で公開に関連したいろんなイベントがあるみたいなのでしくよろ。それではちゃお!(吐息)
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