風林火山雑感

2007年07月29日(日) 22時49分
猫の看病とか新入りの受け入れとかで感想書いていませんでしたが、相変わらず現在のドラマbPは「風林火山」です。

特にここ1ヶ月ほどの晴信の変貌→甘利、板垣の身命を賭した闘い→晴信、真の「主君」の道を歩み始める…のドラマはものすごく見ごたえがありました。

見ている間はいろんな人物に感情移入して泣いたりしましたが、ふと我に返って見ると、自分(および多くの日本人)がこのドラマの何にそんなに感動しているのか?が非常に気になります。

真田さまや甘利殿が代表しているのは鎌倉時代から武士階級に存在した「一所懸命」の価値観(すごく大雑把にまとめると、所領が何よりも大事で、それを守り継いでいくために「家」制度があり、人はその「家」を次代に受け継ぐためのVehicleである、というような)というのは、実はアフガニスタンやクルドの部族の人たちの価値観と非常に似ています。そういう地域で人質をとったり、名誉を汚した相手と一族で闘ったり、和平のための婚儀や養子縁組の話を聞くと「う〜ん」と複雑な気持ちになるのに、同じような話が大河ドラマだと「感動」になるのは何故なんでしょう?

「いまは2007年で、戦国時代じゃないからそういうことをやってはいけない」という議論は一見もっともたけれど、たとえばニューギニア高地やアマゾンではいまだに新石器時代と同じような生活スタイルの人がいるように、いま現在戦国時代を経験している地域があっても全然おかしくはない。「戦国時代」として閉じた宇宙ならば感動的な物語になる行動が、CNNやBBCを通じて違う時間を生きる世界に伝えられると「蛮行」になってしまう矛盾。甘利さまの行動はラジブ・ガンディを暗殺した自爆テロ犯と同じ論理だし、村上義清が唱えた「父祖伝来の土地を守る我らにこそ義はある!」は決まり文句(といったら失礼だけど)だもんなー。

自分も含め、戦後の日本は太平洋戦争を引き起こしたとされる(←伝聞・推定です)「封建的制度」を解体するために新憲法を作り、民法を変え、民主主義社会になった…はず。その結果が高度成長であり、バブルであり、超高齢化(それ自体はめでたい)。晴信の「人は石垣…」は企業経営者が大好き(らしい)言葉だけれど、カンスケや板垣の考えていた「理想的な人間関係」というのは濃厚すぎて現代ではありえないでしょう。(無いとはいわないが、それはレアケースであって、それを規範として学校や会社の人間関係のあり方を論じてはあかん、というような)

…と色々考えていくと自分が「風林火山」のどこを面白いと思っているのかがますます判らなくなってきました(爆)
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