『天体のメソッド』7話「私のなくしたもの」舞台探訪その2 (札幌〜支笏・洞爺、豊浦編)

November 20 [Thu], 2014, 23:33
7話ではいろいろと面白い物件が出てきましたね〜。しいはら本舗の立地設定とか北美中学校とか、以前から一味違った美術設定を見せていた本作ですが、私は個人的にはこういうカオスというかぶっ飛んだ仕掛けって大好きです。これからも楽しみです。

さて、今回、四国の駅舎とか東京の花屋などいろいろ出てきましたが、私個人が特に興味を引かれたのは、作中に出てきた墓所の名称でした。
そこへと向かうDNバスの行き先表示や、霊園の入り口の柱に付いた表札看板に書かれていたのは「幌美内大滝霊園」。モデルの霊園の名前は「真駒内滝野霊園」です。

リアルの「真駒内滝野霊園」の「真駒内」および「滝野」はともにこの霊園の場所に関係ある地名です。
ということはフィクションのほうの「幌美内大滝霊園」の「幌美内」および「大滝」も地名という解釈ができますね・・というか、作中でこの霊園への最寄駅が「幌美内」駅でしたし。


アニメ作中で霊園へ向かうバスの発駅である「幌美内駅」。駅舎モデルは香川県の駅ですが、この幌美内駅の設定上のモデルとなるのは札幌の地下鉄南北線始発駅である「真駒内駅」ということになるわけです。


無意味とわかりつつも比較として実際の真駒内駅。

真駒内駅は地下鉄の始発であり、また札幌市南区のバスターミナルにもなっていて、もちろん滝野霊園行きのバスもここから出ています。

※なお、滝野霊園行きのバスは運賃無料の墓参用のバスとなっています。

ところで、アニメ作中での霊園の名称を構成する「幌美内」および「大滝」、実はどちらも真駒内から支笏湖経由で洞爺湖へ向かうルート上に実在する地名なんですね。
アニメスタッフが創作した架空の地名が偶然たまたまそれぞれ実在した・・という可能性もなくはないと思いますが、ここはやっぱり、ひとつのルート上にある地名を実在の【「真駒内」 「滝野」 霊園】の名称に語呂を当てはめて【「幌美内」 「大滝」 霊園】というアニメ作中の墓所のネーミングを造った可能性のほうがずっと高いと思えます。
「幌美内」と「大滝」・・おそらくは私のような地元の人間にしか馴染みないであろう地名がアニメ『天体のメソッド』の中でこういう形でもフィーチャーされたのだとしたら、それはちょっとすごいことなんじゃないかって思うんです。

では、ちょっとした試みとして、真駒内駅から「幌美内」、「大滝」を経由して洞爺湖方面へと向かってみましょう。
真駒内駅は上に写真を上げましたので省略して、真駒内滝野霊園へ。
なお、アニメ作中では北美駅(JR札幌駅)から幌美内駅へと向かう3人が札幌地下鉄の(旧)車両に乗るというところで物議を醸したりしましたが、幌美内駅が地下鉄南北線・真駒内駅に当たることを考えるとこれも納得がいくと思えます。

北美駅(JR札幌駅)から幌美内駅(地下鉄南北線・真駒内駅)への間には豊野駅(JR豊浦駅)が入るというウルトラミックスをしているわけですが、アニメ作中の画では地下鉄の車両が札幌駅近辺のJR函館本線の高架上のレールの上を走るというアクロバットを絵で見せてそのカオスなルート設定に説得力??を持たせているというのがすごいと、個人的には思います。



閑話休題、真駒内滝野霊園は真駒内駅から国道453号を走って常盤のY字路を滝野方向へ分岐して少し行ったところにあります。

再撮しました。
手前に並んでいるのはお地蔵さまの列の背面です。


左側に見えるのは、この霊園の送迎バスです。


モアイ群も再撮。
以前の、朝撮ったものでは目の影の入り方が違うので。
やっぱり昼過ぎくらいに撮ったほうが合います。



↑アニメ画の手前に見える斜めのコンクリート壁は、少し離れたここの部分を引き寄せて地味に改変してますね。


同様の改変はここでもされていて、こはるの右横に見えるモアイ像は実際はその奥にあるもの(実景写真2枚目)を手前に引っ張ってきて2体並ぶように改変されています。



真駒内滝野霊園の真駒内方向の入り口から「く」の字型にモアイ像の列が並んでいるのですが、この2体はそれぞれ1列目の最後と2列目の最初の石像になります。


さて、真駒内滝野霊園から常盤のY字路まで戻って、もう一方の支笏湖へと向かう国道453号を走ります。
ちなみにこの経路は『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』にも登場したことがあります。
http://yaplog.jp/hiphaist/archive/200


山道を走って九十九折の坂道を下りていったところが「幌美内」。
住所的には千歳市になります。なお、地名の読みは「ポロピナイ」・・濁点はふたつとも半濁音です。坂道を下りて支笏湖が見えてきたあたりにあるのが、展望台も兼ねている「幌美内駐車場」です。

支笏湖を高台から見渡せる、数少ないスポットのひとつです。


「幌美内」の地名が確認できるものはこれくらいしかなかったですね。



こちらは、カタカナの「ポロピナイ」。国道453号を下りて湖畔に着いたところにあるキャンプ場です。



幌美内(ポロピナイ)から見た支笏湖。












そのまま支笏湖畔沿いを走っていったん湖畔を離れ、453号をコの字型に曲がってふたたび湖畔へ。

恵庭岳です。洞爺湖から望む羊蹄山に引けを取らない絶景です。


湖畔を過ぎて美笛峠を越えたところにあるのが「大滝」。
正しくは「伊達市大滝区」になります。

かつては「大滝村」という村だったのですが、市町村合併により伊達市と合併して「伊達市大滝区」となりました。
ただ、間に壮瞥町が入るため、もともとの伊達市とは地続きになっていない飛び地です。

大滝地区では、やっぱり「きのこ王国」という大型ドライブインが有名ですね。


こんな恐竜のオブジェもあったり。以前はここに札幌では有名な山の動物園の分園もあったりしましたが。



伊達市大滝区を抜けて壮瞥町へ。
湖畔沿いの道に入ります。夕焼けの洞爺湖と、有珠山。

まずい・・・(汗)



洞爺湖温泉街に入ります。
この近辺は、新規の舞台はあまりなかったので今回は飛ばします。







洞爺湖温泉街を抜けておなじみ三豊トンネルを抜け(カットは省略)、洞爺駅方向には曲がらず真っすぐにもうひとつのトンネルである青葉トンネルを抜けて太平洋側に抜け、函館方向にいくらか走れば、そこが今回の新規の舞台、豊野駅こと、「JR豊浦駅」。
新しい舞台ということで行くのをすごく楽しみにしていたのに、痛恨の行動配分ミスで着いたときはもう暗くなっていました・・支笏湖の眺めが良くてついつい寄り道してしまったので・・


豊浦駅の跨線橋内の時刻表。
だいたい一致します。




ただ、時刻表のある場所はあまり合いません。

こっちのほうが合いますね。




明るいうちに来たかった・・




この跨線橋はこの駅の特徴です。




このカットを合うように撮ろうとしたら、線路内立ち入りになってしまうと思えたので、柵の外からギリギリで。




そして、ホーム上に直接生えてるこの木もこの駅の特色。




線路に野菊は確認できませんでした・・って、もう冬ですから当たり前ですけど。










また間違えた・・














ところで、汐音が富良野線の車両に乗って帰っていった件ですが、それってひょっとして富良野線にある「北美瑛駅」とアニメの「北美駅」を掛けていたりするのでは・・とか。
まあ、「北美」という地名自体、アニメサイドで創作したものですけども。


さて、豊野駅ホームで広げた柚季のお弁当は、実家「のぞみ亭」の人気メニューを詰めてきた・・とのことで。



だいたいのカット回収を終えて、夕食も兼ねて、のぞみ亭のモデルのレストラン「望羊蹄」へ。
ただ、いかにも「お弁当のおかず」然とした弁当箱の中身で、実際に見た目に合致しそうなものはメニュー表には見当たらず・・
とりあえず、スパゲティナポリタンかハンバーグか迷って後者へ。

予想どおり合わなかったけど、とりあえずまたひとつ、メニュー制覇。

私の行ったのは11月19日の平日。
店内は私一人で貸切状態でした。


店内の古い写真などの展示を見て、ふと思いついて見てみたら・・
その前日に訃報の発表があったばかりの高倉健さんの写真が!

28歳ごろの写真・・ということはおよそ55年前。
聞いてみたら、望羊蹄は昭和28年開店、68年の歴史がある店なのだそうです。
いろいろな作品のロケで訪れていて、北海道には縁の深い健さん・・ その、訃報の流れた翌日に若き日の健さんの写真を見ることができた巡り合わせ。
健さんを偲びつつ、ハンバーグセットをいただきました。健さん、55年前、ここでどのメニューを食べたんだろう・・
合掌。


余談。
墓参のとき、乃々香と汐音、ともにお供えの花として用意したのはリンドウの花。



リンドウは、仏花としては一般的なものではありますが、これってひょっとして3年前のノイタミナアニメ『うさぎドロップ』に絡めたネタだったり・・?というのは考えすぎでしょうか?






『うさぎドロップ』の主演は乃々香パパこと、土田大さん。
土田さん演ずる河地大吉が訃報を聞いて訪れた祖父の家で会った少女、鹿賀りんと同居することになるという話。
第1話では祖父の大好きだったというリンドウの花をりんが持っていました。第1話サブタイトルも「りんどうの女の子」でしたね。
  • URL:https://yaplog.jp/hiphaist/archive/340
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どうもです。

いや、私はこの作品に関しては近場なので手軽にまわれるっていうだけで。北海道民にとっては100キロ圏内は「近所」ですから。たいしたことではないです。
本当にすごいのは道外から来られて精力的にまわられてる方々です。この3連休にも何人も来られているようです。


この作品の舞台の北美市が読み方によっては「北見市」とも読めるというのは当初から感じていましたが、今のところ道北の北見市はなにも関係していないですね。
本作に関するツイッター上で「北見駅だ!」と騒いでいる方が何人かいたようですが、あれは画面に「北美駅」と出ていたのを勘違いしていたわけですし。駅舎はもちろん札幌駅で北見駅ではないですしね。
そこから間違った情報が広まったりしないかとちょっと心配です。
November 23 [Sun], 2014, 19:16
ばきしむ

こんにちは。

いつも行動力がすごいですねぇ。
感心してしまいます。

このアニメなんですが、
北美という架空の地名が北見と脳内変換されてしまったり、
舞台が洞爺湖周辺を参考にしているのに突然札幌のような
場所が出てきたりと、道内に住んでいる者にとっては
ちょっと混乱してしまいます(自分だけでしょうか?)


November 22 [Sat], 2014, 15:29
P R
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