高森信子さんのSST

June 09 [Mon], 2008, 21:43
 5月27日に続いて、高森信子さんの講演+SSTがあった。
全家連(全国精神障がい者家族会)を中心に活動される高森先生は、今日もエネルギッシュに、参加者を魅了した。
家族、当事者からの様々な相談を引き受ける先生は、精神疾患からの回復についての  具体的な話の手持ちがとても多くて、そのひとつひとつが感動的だった。

SST(Social skils training=生活技能訓練)は、当事者の、社会参加への練習であるとともに、家族が、回復作業へ参加する時のスキル磨きの場でもある。
ある母親が、前途有望な 優秀だった娘の発病を嘆き、昔をしのんでは 目の前の荒れる子を見て、憎しみさえ感じていた。高森先生に勧められ、指でのマークをいやいやながら一日2回作って見せているうちに、1月ほどすると、気持ちがそうなって、心から、「あんたが 好きだよ」と言えるようになった・・・「外側から変えていくんです」「SSTは、家族にとっても必要な、認知行動療法なのです」と言われる。
精神科では、リカバリーという言葉が良く使われる。生活をしながら回復してゆくということだと思う。
リカバリーのために、家族の協力は欠かせない。

 当事者との信頼関係を保つためには、
1.現在位置の確認ー過去の栄光と比べない。目線を真横に最悪だった時よりずっとよくできる、と評価する。
2.つらさ、苦しさの気持ちを分かってあげようとする。
3.NO GOサイン(相手の NO を引き受ける)

 時代の一般的な価値観から離れて、その子に沿ってみる。
 それもひとつの生き方、と 開き直ることも あっていい・・・と。
5月11日の<同居人 うさぎのこと>の紹介した、外岡豊彦氏の、「生き物の本来性として、その場その場の選びの連続でいい時もある」・・・と、このへんは 哲学になってくるのか。

現状に沿わせて、当事者が、病気の苦しみのほかに、家族や社会から、<こうすべきだ、こうあるべきだ>などの無理な押し付けという2次被害に会って苦しまないよう、より良い向き合い方を学ぶのが、SSTの本懐かと思う。

 ついこの間まで、統合失調症やうつ病は、脳内の神経伝達物質の分泌の仕方(出過ぎる、少なすぎる)が原因の、生物学的疾患だ と捉えるのがススンデいると思っていた。
でも、香山リカは言う。生物学的精神医学派と、人間学的精神医学派があるのだ、と。
前者を受け入れる素地は、社会の側に十分すぎるほどある。
 精神疾患の原因は、家庭環境や遺伝にはなく、薬を飲めば治るという科学的装いの説明は、患者本人、家族、製薬会社、医師、保険会社皆にとって好都合なのだ。(米本 昌平氏)うーん、確かに。
精神現象は、なお巨大な謎である。 
発病のきっかけは、<脆弱性+強いストレス>だとは言われる。
だから、患者の”人生の問題”は、絶対に放ってはおけない。

 
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直樹
10月2日に島根の大田亀の子で高森先生のSST教室があった高森先生のSST教室は楽しくて面白い教室だった。自分も1歳の時に40度近い熱が出て風邪を拗らせてしまい癲癇(てんかん)という病気になってしまい小・中・高と友達から凄くいじめられたのを自分は今でも覚えている。でも、此処でドロップアウトしたらだめだと思い、今では心の中を入れ替えて頑張っている。これも、高森先生達のお陰です。有難う御座います。
October 03 [Wed], 2012, 12:08
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