風間博子さんの訴え  185

September 20 [Tue], 2011, 23:00

無実の罪で死刑判決を受け再審準備中の風間博子さんの訴えです。
「ふうりん通信 9号」より転載します。
死刑廃止フォーラム90のアンケートに答えたものです。

【【死刑囚からあなたへ 2011 ★アンケート】への回答より   風間博子
(1−4.今、一番訴えたいこと)

私は、無実です。

私は、断じて殺人など犯しておりません。

私は、本件殺人に 一切関与しておりません。

 私は「埼玉愛犬家殺人事件」の犯人として、1995年1月5日に逮捕されました。
「埼玉愛犬家殺人事件」とは、'93年に起きた3件4人の連続殺人事件ですが、私は これら どの事件に対しても 事前共謀も現場共謀もしておらず、取り調べ段階から一貫して無罪を主張しています。

 事件の翌年にマスコミ報道が過熱し、事件を解決できぬ埼玉県警はプレッシャーを受け、共犯者Yの妻を微罪の詐欺罪で逮捕しました。検察と共犯者Yは、Y 自身の逮捕後の処遇や処罰 及び Y妻の保釈を条件に取引をし、「Sと博子が事件の主犯である」という内容の、共犯者Yの虚偽自白供述調書を作成しました。
 本件は、徹頭徹尾 このY供述に則った読み筋により、Y供述に相反する証拠や証言は無視するという形で進められました。
 警察と検察は、長期捜査を合法化するために再逮捕を繰り返し、証拠収集するための持ち時間を増やしました。それは、公判を維持するに足りる客観的証拠が存在しなかったため、「証拠を作る必要」があったからです。そこには、検察の、何としても有罪にする、という意地が見えます。

 起訴事実に沿う私に対しての証拠は、Yの虚偽供述しかなく、物証は全くありません。事件を結びつける証拠は、主犯Sと共犯者Yの責任転嫁の変遷、矛盾する虚偽供述しかないのです。警察や検察からのいかなる手酷い取り調べや圧力にも屈せずに、死ぬ思いで精いっぱい私は頑張りましたが、他人(共犯者)の虚偽自白調書にはどうしようもありません。
しかしその共犯者Yは、一審及び控訴審の公判に証人出廷して、取り調べ段階における検事とのさまざまな取引きを暴露し、自分の供述調書は検事の作文調書で信用性はゼロだと、証拠能力を全面的に否定しました。
さらにYは、私の罪体(罪責?−編集部)について、
 「私は、博子さんは無実だと信じております」(一審、第14回公判)
 「警察で言われたのは―――要はおれの証言ですよね。おれの証言で死刑にもなるし、無罪にもなるし、際どい線だと。だから重要だと」 「物的証拠もなければ具体的な証拠というものはないと。博子に関しては全くないから、まぁおれの証言一つにかかっている、と。そういう風に聞いています。」 「私は博子さんは無罪だと思います、と言ったんです。全部ひっくるめて」(一審、第16回公判)
 「人も殺してないのに、何で死刑判決出んの?」 「何で博子がここにいんのですよ。問題は、殺人事件も何もやっていないのに、何でこの場にいるかですよ。それで釈放しないというのはおかしいですよ。俺が出てるんだから。もうこの裁判はそこから根本がおかしいですよ。」 「事実は、やってない人がまだここにいるということですよ」 「なんで主犯になるっていうの。そんな、警察がややこしい捜査をして、わざと持って行ったんでしょう、単に。おれはそう思います。そこがもう根本が間違ってる。」(控訴審、第3回公判)
 「私の答えは、博子はやってません。殺人はやってません。無実です。」(控訴審、第11回公判)
等々と、私が無実であることを訴え続けてくれました。
 私の本件関与の唯一の証拠と言っていいY供述の内容を Y自身が裁判官の面前の公判で否定しているのですから、Y供述の任意性・信用性に疑いがあることは明らかです。ところが検察は、このYの取り調べ段階の虚偽作文調書を最大の根拠として私に死刑を求め続け、公判を維持してきました。

 そして裁判所は、その検察の期待に十分に応えました。
★一審  浦和地裁 須田 ッ裁判長(控訴審公判時には、東京高裁統括判事)
★控訴審 東京高裁 白木 勇裁判長(上告審公判時には、最高裁判事)
★上告審 最高裁  古田祐紀裁判長 らは、
矛盾を矛盾とせず、不合理・不整合は無視して、検察主張の破たんしているストーリーを 無責任にもそのまま認定しました。
 私の無実を立証する証拠の開示を検察は徹底的に拒絶し、私が具体的に立証した無実の主張は無視し、排除し、裁判所もそれを積極的に認めてきました。
検察は、私の取り調べ段階での供述調書を卑劣にも隠し、私の一貫している主張の信用性をおとしめて、裁判所に死刑を求刑しました。
 裁判所は、捜査当局が無理算段をして何とか成立させようと切り詰めたにもかかわらず所要時間を何分間もオーバーしてしまう検察ストーリーを、不成立を認めながらも尚、『それでも ほぼ符合する』と片づけるなどして 常識的判断を放棄し、検察のでっち上げストーリーを予断と偏見・詭弁の塊りの判決文で補強しました。
 起訴権限を独占する検察は 警察の不量見(不了見?−編集部)の見込み捜査に引きずられてそれを上塗りし、裁判所も疑うことを全くせず、真摯な検討も全くせず、詭弁を集積した虚構の判決文で私に死刑を下したのです。
そこには『真実の究明』という司法の正義も、良識も存在していません。
 裁判所と検察は、権力に抗して長期にわたる過酷な取り調べにも耐え 真実を守った者は死刑とし、権力に屈し 融合・協力して虚偽自白をした者には寛容な処置をしたのです。
 裁判官の偏見は、万能です。
 白を黒とする詭弁も、裁判の名において行えば『正義』となってしまいます。
 しかし裁判官の職務は、不可能を可能として 無実の者を死刑にすることでは決してないはずです。
 私は、虚偽に満ちている共犯者の責任転嫁と引き込みの供述で きわめて安易に事実認定をした裁判所によって、死刑確定囚とされました。私は、到底「厳格な証明による認定」とは言えぬ裁判で、極刑を言い渡されました。主犯S供述にも、共犯Y供述にも、捜査当局の証拠収集方法にも、捜査方法にも、検察の立証方法にも幾多の疑問が残されているというのに、審理を尽くさず、矛盾を黙殺して私を死刑にした裁判に、正義はありません。
 私は、裁判所はきっとわかってくれる! 必ず潔白となり帰れる! と期待し、信じていました。その希望が叶わなかった時の絶望感たるや、とても言い尽くせません。狂った人生は私一人の人生で済む話ではなく、年老いた母や幼なかった子どもたちの幸福な生活を奪い去ったのです。私は家族の人生を取り戻せぬまま刑場の露と消えてしまっては、死んでも死にきれず、悔やんでも悔やみきれません。
再審の基本的理念である『無辜の救済』の実現を信じ、無罪判決を勝ち取るための闘いをこれからも不撓不屈の精神で頑張ってゆく覚悟です。
 辛抱強く粘り抜く心構えでいますが、獄中に幽閉されている身ではままならぬことが多いため、一人でも多くの方が支援会に入ってくださり、ご協力、お力添えをしていただけたら嬉しく思います。
 どうか、私を生還させてください!
 どうぞ、ご支援、御指導のほどを よろしく お願い致します。
 何としても、雪冤をはたす覚悟です!!       ありがとうございました。


(2−5−1 裁判官に)
  裁判官が証拠と論理を無視せず 素直に事実を認める誠意さえあれば、私の誤判は防げていたはずです。残念で仕方ありません。

(2−5−2 検察官に)
  莫大な税金を使って集めた証拠は、検察だけのものではないはずです。都合の悪い証拠を隠匿したりせず、すべてを開示するのが、公平公正の裁判の仕方です。
どうか、証拠品をすべて出してください。
            (他のアンケートへの回答文は略します。風間博子)】



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