スギ花粉症に対する甜茶の効果
2016.07.21 [Thu] 10:23

花粉症独自の試験計画
 以上述べてきましたように、通年性のアレルギー性鼻炎において医薬品と同じような効果を認めましたので、スギ花粉症に対しても同様の効果があるのかどうか検討いたしました。
 花粉症に対する効果を検討するときに最も注意しなくてはならないのが、花粉の飛散量により臨床症状が変動するため、甜茶の効果を評価がし難いことです。そのために通年性アレルギー性鼻炎とは異なった花粉症独自の試験計画を立てることにしました。
 図に示しましたように、花粉の飛散前から甜茶を摂取するグループ(初期投与群)15名と、飛散が始まって症状が出始めてから摂取する(発症後投与群)15名の二つのグループで比較いたしました。

試験食品は甜茶飲料を1日2回
 試験食品は1缶(190g)に甜茶ポリフェノール含量を高めた甜茶抽出物40mgを含有する甜茶飲料を使用しました。
 1日2回、朝夕に各1缶を飲んでもらいました。飛散前からのグループは飛散の少なくとも2週間以上前から飛散開始後2週間以上に渡り飲用を、発症後のグループでは少なくとも2週間以上の飲用をお願いいたしました。

試験結果
 結果は次頁の表に示しました。花粉症状の始まった最初の1週目と続く2週目における患者さんの状態を鼻の症状日記と、お薬の併用頻度から算定し、飛散前から甜茶を飲んでいたグループと症状が出てから飲み始めたグループを比較してみました。
 すると、鼻や目の症状の比較では両者の間に差は見られませんでしたが、併用薬の使用頻度においては、発症後1週目も2週目も飛散前から甜茶飲料を飲んでいたグループの方が著しく少ない結果がでました。
 このことは、飛散前から甜茶を飲んでいれば併用薬がなくても花粉シーズンを乗り切れることを意味しています。



甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー
甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー




 

お茶科じゃなくバラ科の植物
2016.07.21 [Thu] 10:20

 中国語で「甜茶」というと、ふつうはある特定のお茶のことを指すのではなく、「甘いお茶」の総称になります。広大な中国大陸では、各地でいろいろな「甜茶」が飲まれているそうです。代表的なものを挙げると、次の四種類の甜茶があります。
 @アカネ科の「牛白藤(ギュウハクトウ)」。暑気あたりや咳、胃腸炎、腰や腿の痛み、骨折、皮膚の湿疹を治すと言われている。
 Aユキノシタ科の「臘蓮繍球(ロウレンシュウキュウ)」。マラリアや、利尿、咳どめ、などに効くと言われている。
 Bブナ科の「多穂柯(タスイカ)」。高血圧に効くと言われている。
 Cバラ科キイチゴ属の「甜茶懸鈎子(テンチャケンコウシ)」。解熱作用や鎮咳、去痰、糖尿や高血圧に効果がある。

 私たちの臨床試験でアレルギー性鼻炎に効果が確認されたのは、Cのバラ科の甜茶です。以上のことから、これから述べる甜茶はバラ科のものを意味しているとご理解ください。






甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー
甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー


 

中国南部の甘いお茶甜茶
2016.07.21 [Thu] 10:18

幸福を呼ぶお茶
 甜茶の「甜」という字は、「甘い」という意味の漢字です。つまり甜茶は甘いお茶ということになります。「甘い」という意味には味覚の甘さのみならず「うれしい」「やさしい」「こうふく」といった意味があるのです。そのため、この甜茶は、中国では「おめでたいお茶」「幸福をよぶお茶」と考えられており、中国のお正月にあたる春節に「一年間、無事でありますように」という願いを込めて、甜茶を飲む習慣があるそうです。
 ひと口に甜茶といってもいろいろな種類があるのですが、この本で述べる甜茶は、中国南部にある広西壮族自治区にしか自生していない植物です。しかも自生している場所が標高500〜1300mのかなり険しい山のなかです。
 この広西壮族自治区には観光地で有名な桂林が含まれます。香港やマカオの西方にあって、ベトナムと国境を接しており、少数民族の自治区がたくさんあり、桂林を除いて奥地のほうは、原則として外国人は立入禁止になっているそうです。

プロポーズに甜茶の実を
 甜茶は、この地区に住む人たちの中でも、とくに遥族とよばれる民族が、私たちがお茶やコーヒーを飲むのと同じように、毎日飲んでいるものです。この人たちには、甜茶は嗜好品としてだけでなく、健康茶として親しまれています。
 昔からこの甜茶は、熱を下げたり咳や痰を止めたり、糖尿病や高血圧を治すといわれており、また食欲増進の効果もあるので、「開胃茶」とも呼ばれています。
 茶摘みは、毎年夏から秋にかけて行われています。摘んだ葉っぱを熱湯につけてから取り出し、それを干し、炒めると、甜茶が出来上がります。このとき葉を漬けた熱湯には甘味成分が溶け出しているので、遥族の人たちは餅米をそのなかに漬けておいて、甘いお餅やちまきをつくるのだそうです。
 遥族の人たちは甜茶の実も食べます。実はキイチゴによく似ており、この実をプロポーズの印として好きな女性にプレゼントし、食べてもらえれば承諾したものと考えてよいそうです。


甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー
甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー