肌のトラブル解消にも役立つ
2016.07.28 [Thu] 20:51

シミやソバカスもきれいに
 ハトムギのブームが起きたきっかけは、女性を美しくしてくれるから、ということ
にあったようです。皮膚のトラブルは女性にとってひどくユウウツなもの。ところが、ハトムギ茶を毎日飲むことで、こうしたトラブルを解消できるため、大いにもてはやされるようになりました。
 かつてはイボとりの民間薬といった程度にしか知られていなかったのに、ハトムギもたいした出世をしたものです。もっとも、ハトムギの美容効果は昔から認められていたのです。それがたまたま多くのマスコミが一斉に取り上げたりしたため、急激なブームが巻き起こったのでしょう。

肌のどんなトラブルに効くのか
 では、美容効果といっても、具体的にはどんな効き目があるのでしょう。
 まず、江戸時代から知られていたようにニキビを治すことです。若い女性にとってニキビは男性以上に気になるもので、しかも変につぶしたりすればあとが残る心配もあります。ですが、ハトムギ茶を飲むことでニキビができにくくなり、きれいに治ったという人が大勢いるのです。
 シミやソバカスなどの色素沈着≠熄乱ォの大敵です。これもハトムギ粥を毎日食べることで、ひと月ほどで見違えるようにきれいになるケースがあります。
 目のまわりに小さな脂肪腫(リポーム)ができて、悩みのタネになることもあります。これもハトムギが効果的です。また、主婦湿疹などにも有効です。
 こうした目に見えるトラブルだけでなく、肌そのものをしっとりした美しい肌にする効果もあります。むしろ、これこそ多くの女性が望むもっとも大きな効果なのではないでしょうか。






美肌の味方ハトムギ
美肌の味方ハトムギ




 

民間薬として重宝されたハトムギ
2016.07.28 [Thu] 19:48

もともとは宮廷料理
 ハトムギは漢方の医師が用いるほかにも民間薬のひとつとして、多くの人たちに珍重されてきました。
 享保年間に日本に入ってからは、その効果はいわゆるクチコミによって次第に伝えられていったらしく、とくに肌の改善には絶大な効き目があると認められていった
ようです。
 もともと中国でも、その美容効果のために宮廷料理に使われたりしていたのですが、そうした情報も伝わっていたのか、あるいは日本の人が自然にその効果に気づいたのかはわかりません。
 いずれにせよ、かなり早くからハトムギの美容効果はよく知られていたようです。
『養生訓』で有名な江戸時代の医師・貝原
益軒の『大和本草』にも、ひどいニキビにはハトムギを煎じて飲むと効果があると書かれています。

イボとり効果も絶大
 江戸末期の『経験千方』という書物に、「イボをとるには、苡仁とトクサ(砥草)を半分ずつ水で煎じ、お茶のように飲むといい」と書かれてあります。
 明治時代になると、ハトムギにはイボをとる効果があることはますます広く知られるようになっていました。子供がよくかかる病気にミズイボ(水疣)があります。命にかかわる病気ではありませんが、伝染するため、嫌われる病気です。ハトムギはこれにも効果があり、明治時代から今にいたるまで民間薬のひとつとして用いられています。
 面白いことに、明治期の脚気論争≠ナ、海軍の脚気栄養障害説に、森鴎外と共にことごとく反対し、麦飯の効果を終始否定しつづけた軍医総監・石黒忠眞は、その著『外科説約』の中でハトムギのイボとり効果を素直に認めています。
 ハトムギのイボとり効果は日本から本家の中国に伝わり、中国でもイボをとるための薬として用いられているそうです。日本で、しかも庶民が発見したハトムギの新効果といえるでしょう。



美肌の味方ハトムギ
美肌の味方ハトムギ


 

ハトムギは鳩の好物?
2016.07.28 [Thu] 18:46

原産地は東南アジア
 ハトムギはイネ科の一年草で、麦の一種です。原産地は東南アジアのインドシナ半島あたりではないかと推定されています。
 これが中国に伝わり、かなり昔から食糧として栽培されてきました。後漢(紀元二八〜二二〇)の頃、馬援という人物によって種植されたといわれています。
 六世紀に書かれた中国の書物にも、ハトムギの栽培法や食べ方が記されています。この書物によれば、当時の中国の人はハトムギを米のように炊いたり、粉にしてからだんごにして食べたりしていたようです。
 また、美容に効果があることは早くから知られていたらしく、宮廷料理の材料にされたこともありました。台湾ではいまも、行事のときの料理に食材として用いられています。

日本には江戸時代に伝来
 日本には、江戸時代の亨保年間に、中国経由で伝わったとされています。おそらく徳川八代将軍吉宗による、人参をはじめとする外来薬種の国産奨励≠フ展開の中で移入・伝来したものと思われます。
 日本では穀物として利用するよりも、味や香りがいいためにお茶として煎じて飲むことが多かったようです。ただ、丈夫な作物ですので、飢饉のときなどは非常用食糧として大いに重用されたこともあったそうです。
 そのころはハトムギという呼び名はなく、苡仁と中国語で呼ばれていました。ただ、この苡仁という名は、日本でもっとも古い医学書とされる『医心方』にも記されています。この書物は九八四年にまとめられたものですから、長い間、幻の薬草だったのかも知れません。もっとも、生の植物としてではなく、生薬としては当時すでに輸入されていた可能性があります。
 なお、漢方ではいまもハトムギを苡仁といいます。同じものが健康食品として売られるときはハトムギ、漢方薬では苡仁となるわけです。
 ハトムギと呼ばれるようになったのは、明治以降。鳩が好んで食べたからといわれています。他に、シコクムギ(四国麦)、チョウセンムギ(朝鮮麦)、トウムギ(唐麦)などの呼び名もあります。





美肌の味方ハトムギ
美肌の味方ハトムギ